京都の同級生とその彼氏達、およびその友達と俺3

2021/08/13

俺は久しぶりに昔住んでいた街の、昔使っていた駅に降りた。
この前ナルミさんの家に行った時も近くまで来たのだが、結局阪急の最終に間に合わない時間だったので、JRまで送ってもらったからだ。
妹の大学入学を機に、俺の両親の永遠の夢である一軒家を京阪沿線にたて引っ越したので、こちらのほうに来る機会は少なくなった。
院に入ってからは一度も来てないかも知らない。
大分雰囲気の変わった駅前を眺めながら、ボーっとナルミさんを待っていると、小太りの眼鏡を掛けた男が俺の方をちらちら見ている。
どこかで見たことある奴だな、だれだったっけ、と考えていると、小太りの男は近づいてきて、「森やんな?俺や俺、ミョウジンや」中学三年の時に同じクラスだった、ミョウジンカナメ君だった。
彼と俺は非常に仲がよく、よく一緒にゲーセンやカラオケボックスに行ったことを思い出した。
もちろん男だけで。
「うわ、、久しぶりやなあ。お前大分太ったんちゃうか?」
「森もかわったなあ。眼鏡かけてへんからえらいかっこようなったんちゃうか?」ひさしぶりに他人と関西弁で話をしたような気がした。
敬語で話すと関西弁にならないもんなあ。
よく考えれば、会社でも一番下っ端、ナルミさんやヨシコさん、もちろんH本さんにも敬語。
大学や院の連れともお互い忙しくって会えてないなあ、と思った。
太ったミョウジンは、顔に汗を浮かべて懐かしそうにしている。
俺たちは何人かの昔の仲の良かった友達の消息を聞きあったり、最近の様子を話したりした。
「森ってK大やんな?仕事は大阪なんか?」
「いや京都や。カナメちゃんは何してんねん、最近。」
「こっちで普通にやってるよ。新大阪で医薬品売ってんねん」二人で立ち話をしていると、ナルミさんの車がハザードを出し止まるのが見えた。
ミョウジンと話している俺を不思議そうに眺めている。
「あ、ナルミさん。こいつ憶えてません?中三の時同じクラスやったミョウジン、ミョウジンカナメ」ナルミさんは少し考えるような顔をしている。
無理もないよな。
俺らなんて彼女の中学時代は空気以下の存在だったんだろうし。
ナルミさんは思い出したように、あ、いつもマスクしてた・・、と言った。
ミョウジンの表情が一瞬曇った。
中学二年のときに口が臭い、と不良にしばかれて以来かたくなにマスクをはずさなかった時期があったのだ。
ミョウジンとあまりかわらない自分自身のブルーな中学時代を思い出して、少し暗い気持ちになった。
俺が紹介するまでもなく、ミョウジンはナルミさんを覚えていた。
彼女は可愛かったし、クラスでも派手なグループにいたのだから。
可愛い子や美人な子、モテる奴や派手な奴、ちょっと悪い奴のことは、目立たない集団の人間はかなりの確率で覚えている。
うらやましいからだろう。
その逆は絶対にないけれど。
ナルミさんがきた途端、ミョウジンは話がしどろもどろになり、じゃ、またな、メールするからまたのみにでもいこうや、といってその場を離れていった。
ナルミさんの車の助手席にのり、箕面の方のレストランへ向かった。
彼女が関西○ーカーで見つけて、一度行きたいと思っていたところらしい。
俺は車の中で、彼女の白浜でのグチを聞きながら、ミョウジンのことを考えていた。
あいつはまだ女性と縁のなさそうな様子だよな。
いや、俺だってナルミさんやヨシコさんと親しくなっているのもたまたまだよな。
俺の中学や高校時代を見れば、ナルミさんもヨシコさんも仲良くなろうとは思わないだろう、ましてやモノを咥えようなんて絶対考えないに違いない、でも俺自身は全然かわってないし、話を合わせているだけじゃないか、そんなことを考えていると、彼女の話への返事も少し上の空になっていた。
「疲れてる?ごめんね・・。グチばっかり言って・・・。せっかくこっちまで来てくれたのに・・」
「え?いや、すいません。滅茶苦茶ひさしぶりに会った友達だったんで、色々思い出して。全然疲れてないですよ」よく考えたら、三時前までヤスコさんの身体にむしゃぶりついていたわけだし、本当は少し疲れていた。
「森君の家って引っ越したんだよね。私なんかずーっと同じところだからよく会うんだけどな」と彼女は言って、今日はうちにお母さんの友達が一杯来てて、ゆっくりできなくてごめんね、とまた謝っていた。
こじゃれたスパゲティを食べ、彼女の話を聞いた。
一緒に旅行すると、いろいろ嫌なところばっかり目に付いて堪らなかったらしい。
食事のあと、五月山公園に向かう車の中で、もう無理かな、と彼女がいい、もし私が別れたら、一杯遊びに行こうね、お互いフリーになるわけだし、と彼女は言った。
フリーかあ、、昨日からよく聞く言葉だなあ。
頂上に着き車を降りて、大阪の夜景を見た。
黒の半袖のセーターに、白の薄い素材のスカートの彼女が、ベンチに座る俺の横で、きれいだねーとつぶやいている。
胸元にはネックレスがあって、またちらっとピンクのブラが見えた。
パンプスをブラブラさせている足元をよく見ると、アンクレットをしている。
これは色っぽい。
もし俺が、女性に恵まれた半生をおくっていたのなら、こんなすぐに興奮するような男に育たなかったのだろうか。
俺は自分が嫌になりながら、彼女の腰に手を回して身体を密着させた。
ここまでここまで、と思いつつも、俺を見る彼女の潤んだ目を見ると、辛抱たまらんようになり、そのままキスをした。
キスをして胸をまさぐっているともう止まらない。
俺はさらに深い接触を図るため、車に帰り運転席の方に座って、助手席の彼女と激しく舌を絡めた。
俺はジーパンをつっぱらせている脚の間を彼女に触らせ、自分の手はスカートの中から下着の中へと進めた。
「だめだよ。ここは人がいっぱいいるよ・・」
「人のいないところ・・・・近くにないかな・・・・」
「よく分からないけど、ここから少し降りたところに細い道があるよ・・・」俺は車を動かした。
彼女に言うとおり、北道と反対側の道路の途中に細い道があり、少し進むとスペースが広がって、道路からは離れているので人も通らない。
あらためて彼女の経験値を確信しながら、俺とナルミさんは後部座席に移って、キスを続けた。
車の中はクーラーをつけているのにどんどん暑くなる。
俺はジーパンを下ろして、嫌じゃないなら、、してほしいんだけど、、と言うと、嫌じゃないよ、といい、彼女は上半身を俺の膝の上に預けるような格好になり、そのままモノを咥えてくれた。
狭い車内に、彼女の唇が俺のモノを上下する音が聞こえる。
「しないっていったやん・・。」ヨシコさんの声が聞こえたような気がした。
彼女のネックレスが時々俺のうち腿にあたり、柔らかい胸がももの外側に当たる。
ヨシコさんよりおとなしい動きだったけど、車の中で、それも服を着たままというシチュエーションに俺は興奮して、彼女の小さい頭に手を置いて続けてもらった。
俺は一応もってきた(なんでやねん)ゴムを取り出し、彼女に渡してかぶせてもらった。
そのまま俺に乗るように言い、彼女はスカートと下着だけをとって俺の膝の上から乗っかってきた。
セーターの下から手を入れて、ブラをずらし、ヨシコさんより小ぶりの胸をもみながら俺は下からゆっくりとした動きで突き上げた。
彼女は恥ずかしそうに目をつぶって、俺の方に両手をおき、身を預けている。
「きのうは・・・彼とも・・したんですよね・・」殆ど定番トークになりつつあるセリフを、今日も言ってしまった。
彼女は答えず、首を振るだけだ。
「俺と・・・彼氏と・・どっちがいいですか・・・」なんて陳腐かつ最低なセリフなんだろう。
彼女はいやいやをするように首を振った。
これで嫌われるようならそれはそれでいいや、何故だか俺はそんな気持ちになっていた。
ミョウジンと久しぶりに会って、俺が彼女に感じている違和感が増幅したような気がしていたからかもしれない。
じゃあ、するなって話もあるけど。
俺は体勢を入れ替え、頭をルーフにぶつけながら、彼女を後部座席に押さえつけ、膝は車の床についたまま、正上位で彼女の中に入った。
彼女の脚は助手席と運転席の背もたれに掛けさえた。
彼女は自分の格好を恥ずかしがって、脚をおろそうとしたが、俺は脚を掴んで動かさなかった。
大きく動くと、クラッチレバーが裸のお尻に当たって変な感じがした。
俺はどんどんスピードを上げて腰を振った。
彼女は断続的に声をあげ、俺を潤んだ目で見つめて、「好き・・・森君・・・好きなの」と言った。
俺は黙ったままスピードをあげてそのままゴムに発射した。
当然いつもより少ない感じがした。
彼女の家につき、車から降りて俺は駅にむかおうとした。
ナルミさんは、ごめんね疲れてるのに、と言ったあと、あのね、、彼氏より森君の方が気持ちいいよ、なんかね、今日はいつもより乱暴って言うか、、激しかったけど、、何かあったの?と手を握って聞いてきた。
俺は自分でもよく分からなかったので、「なんでだろ、彼氏と旅行行ったから、ちょっとやきもち焼いたのかもしれませんね」と適当なことを言った。
彼女は嬉しそうに、本当だったらうれしいな、と笑い、俺が角を曲がるまで手を振っていた。
帰りの電車の中で、ヨシコさんからメールがあった。
「仲直りしました(^.^)また飲もうねー」俺はそれを見て、何故だが少し安心して寝てしまった。
秋になってはじめてのボーナスを貰う頃、俺の指導係の先輩からまた指令が下った。
「おい森、5階のシバタって知ってるか?はい、いいえだけで答えろ」シバタさんは、会社は違うがグループ内でもかなり近い業種の、俺より4つくらい上の先輩だった。
「はい、知ってます。」
「知ってますはイラン。あいつが俺の空手部の後輩だってことは知ってるな?」
「はい。先輩がシバタ先輩に会うたびに、ローキックを食らわせるのも知っております」
「余計なことはいい。それに他の会社の奴を先輩と呼ばなくてもいい。お前の先輩はわが○○社京都支社の人間しか存在しない、わかるな?」
「はい。」こんな感じでいつも居酒屋で話しているのだが、これでは話が前に進まないので省略すると、シバタさんがナルミさんのことをお気に入りらしい、ただ、昔から不器用な奴なのでとても誘うことが出来ない、だから中学の時の同級生だったというお前がなんとかしてセッティングしてくれないか、受付はうちに来ているだけで4人はいるんだから、出来るだけ人数を集めろ。
ちなみにこっちは俺とお前とシバタと副支社長だ。
この話をすると、以外にもナルミさんはいいよ、と言ってくれた。
しばらく後の金曜日、俺と先輩とシバタさんと副支社長、相手はナルミさんと他の受付嬢二人だった。
ナルミさんは当然シバタさんの横の席になり、俺は注文やらお皿を提げたりで大忙しで、殆ど他の女性とも話せなかった。
ナルミさんをちらちらみていると、以外に楽しそうに話しているので、少し複雑な気持ちになった。
9時半ごろ会は終わり、シバタさんは二次会に行きたそうだったが、先輩がもう終わり!女性をそんな遅くまで引っ張ることは、わが社の社風にあわん!と一括し、解散した。
副支社長は嬉しそうに受付上二人とタクシーにのり、駅へと送っていった。
シバタさんを無理矢理帰した先輩は、俺にもうちょっと付き合え!と睨み、以外にもナルミさんに、責任をもってこいつが送りますから、もう少しつきあってもらえませんか、I本さん、と頭を下げた。
先輩がこんなところを、、と俺も驚くような先斗町のバーで、俺たち三人は奥まった個室っぽいテーブルに座った。
飲み物が揃うと、先輩はいきなりナルミさんに頭を下げ、今日はありがとうございました。
シバタは俺の可愛い後輩なんで、一度だけでも話をさせたかったんです、こいつに無理を言ったのは俺です、と謝った。
俺と話すときとは口調も態度も違う先輩に俺は固まり、ナルミさんは大きく手を振って、とんでもないです、私も楽しかったですよ、よろしく伝えておいてください、と笑った。
先輩は少し黙り、ジェイムソンをぐびぐび飲むと俺の方を向いて、「なあ森・・。俺はお前が好きだ。ガキ臭いこと言うようだけど、お前とは会社だけでのつきあいじゃないと思っている」と言った。
俺は固まってしまい、俺も先輩は好きです、なんでそんなこと言うんですか、と聞いた。
先輩は俺とナルミさんを交互に見て、少しためらってから「お前・・・I本さんと付き合ってるんだろ?俺が会社中に話すとでも思ってるのか?俺が言う前にお前から聞きたかったんだよ・・。いや、これは勝手な言い分だけどな」俺は固まった。
ナルミさんも驚いて俺を見て困っている。
私は何も話していない、というように首を振った。
「先週の日曜日、お前のマンションの近くまで仕事で来たから、酒でも飲むかとよってみたんだよ。そうしたら、お前とI本さんが部屋に入っていくのが遠くから見えて・・」確かにその日、ナルミさんは家に来ていた。
先輩は俺を見ながら、話を続けた。
「I本さんごめんなさい。うっとおしい先輩ってことは分かってます。ただ。俺はこいつを、技術系のクセにうちみたいなところに配属になって、それでも毎日必死こいて頑張ってるこいつを、早く一人前の営業マンにしてあげたいんです。」そこで先輩はおかわりを頼んだ。
俺とナルミさんは固まったままだ。
「こんな不器用な奴が、I本産みたいに綺麗な女の人とつきあってる、それが俺は嬉しかった、その反面、なんで俺に言ってくれないんだ、と淋しくなったんです。ホンマに勝手なこと言ってすいません、忘れてください。おい森も今日のことは忘れろ」俺は自分でもびっくりするようだが、泣いていた。
そして思いもしないことがくちから出てきてしまった。
「すいませんでした。実はI本さんには最近まで彼氏がいたので、すっきりするまでは先輩に報告できなかったんです。でも、、、俺、I本さんと付き合ってます。仕事も出来ないくせにすいません!」と頭を下げた。
俺もびっくりしたが、ナルミさんもびっくりしていた。
その晩、俺と先輩とナルミさんは1時まで飲んだ。
もう一軒いきましょうよお、とすっかり酔って絡む俺を先輩はカバンで殴り、「俺は帰る、いいか、今日はI本さんをちゃんと家まで送れよ。結婚前の女性を家に泊めるなんて、わが○○社の人間として恥ずべきことだ!」と、夜の先斗町で叫び、タクシーを拾って帰ってしまった。
先輩の言うことは絶対だが、ナルミさんは俺のマンションに泊まって行った。
その日は俺がぐでんぐでんだったので、何もせずに寝ただけだったけれど。
長くなってますよね・・。
もう少しで終わると思うので続けたいんですが良いでしょうか?

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