彼女、後輩 俺、ホール
2023/12/21
もうなんでもいいや。吐き捨てさせてくれ。
一昨日、仕事終えて夜中に傘壊れてずぶ濡れになりながら帰った後の話さ。
アパートの鍵開けたら彼女と久々に見る俺の後輩が思いきり熱いキスかましてる現場遭遇。
「うわぁ!」「きゃああ!」叫び声。何してんだこの馬鹿2人。五月蝿いよ。
あーあもう傘壊れただけじゃ飽きたらず彼女まで失うとはね。しかも後輩かよ。
まぁここ半年近くレスだったから薄々なんかあるなとか俺なんかしたかなとか脳高速回転してたらお決まりの「違うの!」発言。
「先輩?え?あ?彼氏?マジ?」後輩動揺の声。
俺そんなんもうどうでもよくなってびちゃびちゃの服脱いで着替える。
頭拭いてると彼女がうっせぇ。
「アンタがいけないのよ!」「先に浮気したのはアンタじゃない!」
聞き捨てならん!
「はぁ?なんだそりゃ?俺がいつどこで浮気したコラ!証拠キッチリ出せ!」
彼女に対して初めてキツい言葉浴びせた。一瞬怯んだが「じゃあ今から見せるわよ!」と。
何が出てくるのかと思いきや、押し入れから俺に向かって物を一つぶん投げた。
オナホール。
「私よりこんなんとヤってる方が楽しいんでしょ!」はい?何だって?
「ちょっと落ち着けや。まずおまえらの事聞かせてもらおうかい?」
「アンタに関係ないでしょ!」いやいや何いってんだ?
「後輩。久々で悪いがとりあえず話してくれ。職失いたくなきゃ嘘偽りなく話せ」
「先輩!すいませんでした!勘弁して下さい!」
「だから喋れって」
後輩が言うにはちょうどレス開始、つまり俺が拒否された頃に付き合い始めた。
彼女で童貞卒業した後輩は毎日のようにヤりまくった。
「はい?話おかしくね?彼女ほぼ俺んちで俺と寝てたんだぞ?」
「そうよ!でっち上げしないで!」何だこの女?
後輩は涙目になりながらまた話続けた。
夜、遅い時間にやって来て、セックスしてちょっとイチャイチャしたら帰るっていうのが日常だった。
休日時間が作れれば2人で出掛けたりもした。
俺んちに来たのは彼女が「私が住んでるアパート」と言って、初めて彼女の家に招待されたと喜んだと。
そりゃ俺の部屋は男女どちらが住んでもおかしくない位普通の部屋だが、男臭さとかは感じなかったのか?
つまりあれか?彼女は俺が寝たのを確認して夜中こそこそ家出て後輩と繋がりまくってたと?
後輩は頷いた。
「先輩、マジですんませんでした。俺、何も知らなくて、浮かれまくってました」後輩泣いてた。
「でたらめよ!私何にもしてないって!大体夜中起きて行って私いつ寝るのよ!」
「じゃ、携帯見せて」
「何で!?信じられないの?こんなん使ってたクセに!」
オナホ虐待する彼女。
「先輩。俺の携帯見ていいですよ」携帯差し出す後輩。
「ちょ、何個人情報ばらまこうとしてんの!やめなさいよ!」
彼女よりも先に俺が後輩の携帯を取り、中身を見る。
後輩の言ってた事に偽りはなかった。コイツホントに何も知らなかったんだ。
そういや連絡なんて取ってなかったから、コイツに彼女が出来た事なんて教えてない。
「後輩、もう帰れ。後で電話するから、な?」
俺グシャグシャに泣いてる後輩の肩叩いて促す。
「はい…すいませんでした…」
「いいか間違えた行動だけは起こさないでくれよ」
「はい…」
ずっと下向いてトボトボ帰る後輩。彼女口ぽかんと開けて唖然。
彼女に向かって「何してんの?鍵返せ。二度と来るな」
したら「はぁ?アンタが先に私の事いらなくなったんでしょ!」
再びオナホ虐待。
「おまえらが付き合ったのは、お前がベチベチ叩いてる物を買った時より先なんだよ」
俺そう言いながら、オナホ買ったレシートを見せる。
「確かに使ったよ。自分でも悲しくなったね。隣に好きな女いて、事ある度に拒否られて」
「正直デリヘルでも呼ぼうかと思ったよ。でもお前が大事だった。お前とのセックスがよかった。
人以外で少しでも疑似行為が出来て気が紛れるならと思って買ったんだよね、オナホ。
大して意味なかったけどwww」
彼女再び唖然。
「お前、さっきから支離滅裂だけど、後輩騙して俺騙して幸せだった?
もういいだろ?鍵置いて出てけ」
「ち、違うの…」
「お前の中で何が違うかなんかどうでもいい。
浮気した事に変わりはないんだよ。
違うもへったくれもないんだよ。早く出てけ」
そう言って俺ソファに座り、携帯にて電話。
「ど…どこに電話したの?」
「何だ?聞いてりゃ解るだろ?デリヘル呼んだ」
「は…はぁ?」
「早く消えろよ。それとも俺がヤってるとこ見たい?」
ここで彼女号泣。
ごめんなさい、私が悪かった、許して、そんなん呼ばないでetc
俺からすりゃ今更もうどうでもいい。自分でもこんなに簡単に冷めるなんて思いもしなかった。
俺の浮気相手はオナホ、彼女は後輩。
もうそうしたきゃそうしてくれと思った。
全てのテンプレをスルーしながらタバコ吸ってると、いきなり服脱ぎ出す彼女。
「私として」
は?何言ってんだコイツ?
「デリヘル呼ぶ位なら、私として下さい」
泣きながら訴える彼女。
ちょうどその時チャイムが鳴る。
「こんばん…は…」デリヘル嬢硬直。
そりゃそうだ。泣きながら下着姿の女が部屋にいるんだから。
「わりいね。上がって」
「え、あの…」
「大丈夫、大丈夫。呼んだの俺w」
部屋に上がってもデリヘル嬢挙動不審wwwww
「え、あの、彼女さん?」
「彼女だった人だよ。今は置物だ」
「えぇ~…」
「いやさ、コイツここで後輩とヤるつもりだったみたいでさ、後輩追い出したら今更俺求めてきてさwwwww」
「えっ浮気?」
「ご名答wwwww」
「あたしもされた人間なんです…」何?
聞けばこのデリ嬢、彼氏の浮気関係で自分が嫌になりデリヘルに堕ちたそうだ。
まあ、嘘かホントかは置いといて。
俺はデリ嬢とくっちゃべった。突っ立ってる人間完全に無視して。
すると彼女泣きベソかきながら服を着だして鍵置いて帰っていった。
ちょっと良心が痛んだ。
「あの、帰られましたが…」
「ん、じゃあ君も帰っていいよ」
「はい?」
「え?別に本気でヤりたくて呼んだ訳じゃないんだ。だからわりいねって」
むしろ前に穴開いた人間見たくない。
今思えばちょっと勿体ない。
料金支払ったら帰っていった。
「なんか、良く解らないですけど頑張って下さい」
社交辞令も頂いた。
後輩に電話した。
「俺別れたから。後は付き合うなり別れるなり好きにしな」
「別れ…マジですか?ホントすいません!」
「いいよ。お前が悪い訳じゃない」
「すいませんでした…」
「仮に付き合ったとしたら、報告はいらない。そんだけだよ」
終了。
今リアルタイムで彼女が外で彷徨いてるが知らん。
もうどうでもいい。
悪い、失礼しました。