裏切りの代償

2018/11/08

いつも行くパチ屋で知り合ったスロ仲間は妻好みの超イケメン。
大勝ちした日は切り飲み行くこともしばしばの仲。
お互い酒も入って無類の女好きの話題で意気投合。
妻の写真を見せて気に入ってくれたたことを確認してスティンガーの話を切り出す。
こっちの条件を了解した上で、後で揉めることさえ無ければと彼はあっさりOK。
こんな感じで我が妻のナンパ計画は始まった。
ちなみに私26♂、妻22♀、イケメンスティンガーN君24♂。
こっちの条件は妻のナンパに成功した場合、その後のことは全て隠さず逐次報告すること。
一発勝負の確率をあげる為の作戦会議と称してまた飲み会。
妻の行動パターンもあるのでじっくり検討。
1対1のナンパは絶対に警戒されるので除外。
妻が♀複数で行動する時を狙って、N君もチームを編成ってことに。
妻は高校時代からの友達Y美ちゃん(鬼女)とR子(毒女)の3人で
定期的に集まることがあったのでそれを利用してはどうかとN君に提案してみた。
Y美とR子もたまにうちへ遊びに来ることがあったので知っている。
Y美は子梨でスレンダーなスタイルでかなりの美人。
R子は3人のリーダー格でぽちゃ好きにはたまらない感じ。
妻はおっとりした?三船美佳みたいな感じ。
N君は俗にいうジャニ系顔。
お洒落でお喋りも上手く、なにより優男風に見える。
あとの2人も類は友を呼ぶというか…
ここでは仮にAとBにしとく。
だいたい3人の外出時の遊びのパターンは知っていた。
それぞれの家から電車で集まれるU駅で待ち合わせ。
軽く居酒屋に行って飲み食い。それからカラオケのパターンが多い。
だいたい終電までに帰ってくるが、たまに乗り遅れてタクシーで帰ってくることもあった。
夜に出かける時はあらかじめY美とR子と遊びに行ってくると言うのですぐ分かる。
とりあえずそれを言うのを待つことにした。
作戦決行日はすぐに訪れた。
妻にはそれとなしに集合場所と集合時間を聞き出し、
N君にはそれを伝えた。
前日にN君に会った時にうちへ来た時に撮った3人が写った写真を渡した。
Y美とR子の写真を見るなり「かなりえぇ感じなんちゃうん」「ま、あとの二人に任せるわ」と言った。
作戦決行を明日に控えて私だけが緊張していた。
当日、妻は夕方に何も知らずに出かけた。
N君には妻が予定どおり家を出たことと、妻の服装を簡単にメールで伝えた。
N君からは「了解」とだけ返事があった。
それから期待と不安が入り混じったような複雑な気持ちになった。
それから何時間経ってもN君からの連絡はなかった。
やっぱりナンパは失敗だったのか?失敗なら失敗と連絡ぐらいあっても良さそうだが。
Nからメールが来たのは11時を過ぎていた。
「成功、居酒屋行って今からカラオケ」とだけ。
どこでどうやってナンパしたのか分からない。
ただ妻たちはかなり長時間飲んでいたのは間違いない。
こんな時間からカラオケへ行ったら終電に乗れないのは明らかなのは分かった。
N君をはじめA君、B君の一撃必殺のようなナンパには正直驚かされた。
妻はもちろんY美もR子も私が知る限りそれほど軽いタイプではないと思っていた。
どうやって声を掛けたのかとか、どうやって成功させたのか聞いてみたかった。
12時を回った頃、妻からメールが入った。
「Y美とR子とカラオケ盛り上がり過ぎ?♪もうちょっと唄ってからタクシーで帰るね」
一言もN君、A君、B君については触れられていなかったことに少し苦笑い。
「そっか。あんまり遅くならんうちに気ぃ付けて帰っておいでや。先に寝てるわ」と
何食わぬ顔したメールを返した。
N君を疑うわけじゃなかったが、妻のメールの内容を確かめるためにN君へ
「カラオケ盛り上がってる?今、嫁からメール入ったわ。
3人で盛り上がって終電乗られへんて(笑)
盛り上がってるとこオレにも聞かせてやぁ」とメールした。
すぐにN君からの電話が鳴った。
いかにもカラオケボックスの大音量で聞き取りにくさ。
女の歌声が聞こえる。
「ちょっと電話かわるわ?」「誰?誰?」と女の子声が聞こえる。
「オレのツレやねんけどな」とN君。
電話の後から「R子で?す」「H美で?す」と酔っ払った声が聞こえた。
「ま、そうゆうことですわ」とN君は大きく笑った。
言い忘れていたけどH美は妻の名前です。
妻は2時を回って帰宅した。
もちろん私は起きていたが、寝たふりをしていた。
酔っているのか化粧を落とすとすぐにベッドへ入り寝息を立てだした。
翌日妻が起き出しのはたいぶ遅かった。
「昨夜はだいぶ遅かったみたいやん。盛り上がってたん?」と聞いてみた。
「ごめんな遅くなって。そうやねん、R子とY美が盛り上がって大変やってん」
「そうなんや。よぉ女3人で盛り上がるわ?」と呆れたように言ってみる。
こいつは全然気付いてないんだと思うと思わずニヤケた。
出かけてくると言って家を出てすぐにN君へ電話をした。
まだ寝ていたようで寝ボケながらの応対。
とりあえずファミレスで落ち合うとこにした。
私はいろいろと昨日のことをN君から聞き出した。
まず、U駅の集合場所にN君、A君、B君の3人は事前にスタンバイ。
最初に現れたのは妻とR子。
ここで一気にナンパを開始したらしい。
イケメン3人を前にまずR子が食い付いたらしい。
「Y美ちゃんもも結婚してるんやったらナンパのポイントはR子ちゃんやろな」と言っていたNの言葉。
Y美が合流する頃にはすっかりR子をはじめ妻も含めて話がはずんでいたらしい。
妻、R子、Y美がそろってからもしばらく立ち話。
十分にイケると読んだところで「ほな、一緒に飲みに行こや」と言うと3人は顔を見合わせて同意したという。
ここからは男3人のぺースで進んだらしい。
ポイントのR子には見た目も喋りも1番のA君。
Y美にはB君。妻にはN君。
偶然なようで必然的な配置。
妻はN君と家が近い(同じ市)ということで親近感を持ってくれたらしい。
そのうちにR子とA君がなにやら怪しい雰囲気に。
みんなでからかいながらも、N君とB君は虎視眈々と狙う。
R子とA君は下ネタ話で盛り上がる。
N君によると妻もY美も興味深々で聞いていたらしい。
N君は妻に対して少しづつ反応を確かめながらの恋愛話。
こんな遊んでそうなイケメン君の純愛話なんて女にとったら最終兵器みたいなもんだ。
すでにR子とA君はベタベタと恋人モード。
妻もY美は結婚してるとはいえ独身のR子のことをどう見ていたのか。
少なくとも妻がN君のようなタイプが好きなことは知っている。
だからスティンガー役を頼んだのだから。
一件目の店を出る頃、数時間前に知り合った仲とは思えないぐらいそれぞれ打ち解けていたらしい。
「二軒目どこ行く?」
「カラオケ行きた?い」
そう言って一番前を歩くR子はA君の腕を組んでいた。
それを見たB君とN君はそれぞれにY美と妻と手を繋いで歩いたという。
まぁみんな酔いが手伝っていたのだろう。
カラオケボックスの部屋に入り、ゲームと称した接近戦、罰ゲームと称したボディタッチ。
ここでもA君とN君は大活躍だったようで。
A君はゲームに負けたと言っては服を脱いでいきパンツ1枚になったらしい。
こうなるとR子をはじめ女3人は「いややぁ?」なんて言いながらも興味が出るもの。
「こいつのチ〇ポめっちゃデカイねんで」とN君は露骨に煽ると、
「えぇ?やめてぇや」とは言うものの興味があるんだから仕方がない。
「R子、おまえ見たいやろ」と言ってパンツの上に隙間を作りR子に覗かせる。
R子は顔を真っ赤にして恥ずかしがりながらAにベッタリくっついて離れようとしなかったらしい。
「R子は分かりやすかったわぁ」とN君。
「嫁はどうやった?」と聞くとN君は何やら含み笑いを浮かべて「右に同じってとこやな」
と言った。
その頃になるとそれぞれがアドレスや携帯番号の交換を自然に初めていたらしい。
妻はY美とB君が交換しあうのを見て「私たちもする?」と聞いてきたらしい。
N君はもったいつけるように「不精やからアドレスとか聞いても全然メールとかせぇへんけどえぇの?」と言ったらしい。
妻は「うちも旦那おるし、そんないっぱいメールとかできひんけど…」と。
妻はN君に名前をフルネームで教えていた。もちろんアドレスと携帯番号と。
それから誕生日も近かったせいか誕生日と。
N君はニヤニヤしながら続ける「上から70のD、59、86」
「昨日の下着はピンクの上下」「旦那とのエッチは月に1?2回ぐらい?」
「一番感じるところはクリトリス」
「好きな体位は正常位」
こんな感じ。と、笑った。
妻は酔った勢いか、N君の巧みな誘導で初対面の男(いや、初対面じゃなくても一緒だが)
にこのようなことまで喋ったのかと思うと嫉妬。
カラオケから出たあと、R子とA君は夜の街へ腕を組み消えていったらしい。
Y美はB君がタクシーに乗って送り届けると言っていたらしい。
妻もN君にタクシーに乗って送り届けてもらう。
その車中ではずっとお互いの手を握り合っていたという。
その日、N君に聞いた報告はここまでだ。
その場でA君とB君に連絡してその後のことを聞いてみる。
B君はY美の家の近所までタクシーで送り届けて帰っていた。A君とR子はA君の家で男女の関係になっていた。
家に帰って妻をみると何故か昨日までと違ったように見える気がした。
洗濯物を見ると確かにピンクの下着が干されていた。
N君から妻へメールは来るだろうか…?
まぁ本人が語ったところによると不精らしいが、これは一種の言葉のテクニックらしい。

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