富嶽遠景外伝前編

2018/02/09

ペニスの輪郭をなぞるように叔母の手が動く。
日ごろ、貞節な顔をした叔母が、今は妖しい美しさをかもし出していた。
その手の感触に応えるかのように隆之介の熱いたぎりが分身に送り込まれ、みるみるズボンの布地を押し上げてくる。
「あらあら、硬いのね。まだお子様だと思っていたら・・・」
悦子の手のひらに感じる反発力は夫のものとは比較にならないくらいだった。
「見てみたい」そんな衝動に駆られるような若い茎の反応だった。
悦子の替えたばかりの下着がまたもや、じゅくじゅくと湿り気を帯びつつあった。
仕事で不在勝ちな夫は、奈津美ができてしまってからは、たまに家にいても悦子に触れることすら面倒がった。
「浮気でもしているのかしら」
そう勘ぐりたくもなる。
物思いにふけりながら、甥の股間をさすっていたら、隆之介のほうがたまらなくなってしまっていた。
「ね、叔母ちゃん。ぼく、やばいかも」
はっきりとズボンに輪郭を浮き上がらせている、思春期のペニスは苦しそうに、ぴくぴくと悦子の指先に信号を送ってきている。
隆之介は、必死にこらえている様子だった。
「ごめんね。りゅうちゃん」
「あ、でる、でる!あ~あ」
びゅるるるとズボンの前布が振動し、隆之介はひきつけたように痙攣して、弛緩した。
あたたかいものがズボンの内側に広がっていくのが悦子にもわかった。
悦子にはそれがいとおしく感じられ、ぐったりとしている隆之介のさらさらの長髪をくしゃっと撫でてやった。
「りゅうちゃん、ちょっと立って。ズボン、脱ごう。えっとティッシュはと・・・」
悦子はベッドサイドのティッシュの箱を見止めて、ぱぱっと数枚引き抜いた。
隆之介はというと、ゆっくり、気持ち悪そうな顔をして、ズボンから足を抜いている。
もわっと、男の子の強い香りがただよってきた。
「パンツ、べとべとだね。うわぁ、いっぱい出して」
こんな少年でも、一人前に男の証を放出するのだと思うと、悦子はたまらなく情欲をかき乱された。
ティッシュで拭いてやると、少年はされるがまま、顔を両手で覆ってしまった。
もう、亀頭は隠れ、親指大に小さく収まってしまった隆之介のペニスを念入りに拭う悦子。
陰毛もまばらで、まだまだ大人のそれとは違いすぎるくらいだった。
「くすぐったいよ。叔母ちゃん」
「ちゃんと拭いておかないと、おちんちんが臭くなっちゃうよ」
そういって、愛らしいペニスをつまむ、叔母、悦子。
「さっき、あんなにおっきかったのに、おとなしくなっちゃったね」
「一度出すと、すぐ縮んじゃうんだ」
「りゅうちゃんは、一人ですることもあるの?」
こくりと頷く甥。
「悪い子・・・」
「叔母ちゃんは、エッチしないの?」
セックスのことを聞いているのだろうか。
悦子は一瞬、とまどった。
「おじさん、忙しいからね。してないな」
「したくならないの?」
「ふふっ。したい・・・」
そう言って、悦子は甥の鼻先を人差し指で弾いた。
急にいたずらっぽく笑う叔母の顔が隆之介に近づき、彼の唇を奪った。
彼の緩く開いた唇の間にのぞく、薄い貝殻を並べたような前歯を舐めて、味わいたい衝動に駆られた悦子だった。
少年の甘い吐息はたちまち激しくなり、残らず吸い取るかのような熟女の厚い唇が少年の口を塞ぐ。
「は・・・む・・・」
ねばい音が狭い部屋に、小さいがはっきり響いている。
隆之介は大人になろうとしてもがいている少年だった。
悦子は、この少年に正しい性の知識を授けてやることが自分にしかできないのではないかと思い始めていた。
自身の性欲を正当化するための方便として、叔母と甥という特殊な関係ならそれがゆるされるのではなかろうかと・・・濃厚な接吻のあと、隆之介の黒目がちのうるんだまなざしに悦子の決心はゆるぎないものとなっていった。
「りゅうちゃん。叔母ちゃんがセックスを教えてあげる」
「ほんと?」
「叔母ちゃんとりゅうちゃんの秘密よ」
「うん」
「それともやめとく?」
「いや。したい!」
「ここは正直だもんね」
再び、勃起してきている股間を指して悦子は笑った。
悦子は自分から着ている物を脱ぎ、授乳期の豊乳がベージュの飾り気の無いブラジャーを押し上げているのをあらわにした。
隆之介はというと、その母乳を一杯に溜めたタンクを見つめながら、さらにペニスを硬くした。
隆之介も着ているシャツを脱いで裸になった。
太目のウィンナーを思わせる雄の器官は、大人のそれのように先端を完全に露出させていた。
「すごいね。もうこんなになって」
横目で悦子は甥のものを見、夫よりも硬そうな勃起に驚嘆した。
「ねえ、やっぱり、一緒にシャワーしようよ」
少し肌寒い春の夕暮れである。
温まりたいのと、悦子も汚れた体で交わるのはためらわれた。
それに、隆之介に女に対するデリカシーと言うものも、この際、教えるべきだとも思った。
二人は裸のまま階下の風呂場へ急いだ。
二人して、風呂場に入り、戸を閉めて、悦子はシャワーの湯温を確かめた。
風呂場の隅に突っ立っている隆之介を見て、「こっちいらっしゃい」
「はい」
悦子はこのかわいらしい甥に陶酔していた。
まだ中性的で、体の線は細く、声変わりすらしていない。
夫の男臭い、中年太りの緩んだ肉体に比べて、何と、なまめかしいのだろうか。
「この子を、めちゃくちゃにしてやりたい」
日ごろ、そんなことを思ったことも無い悦子にも獣性が芽生えつつあった。
悦子の女陰は、どうしようもないくらいに濡れそぼり、とろりと内股を伝うものを感じるくらいだった。
生殖のためではない、楽しむセックスに悦子も目覚めはじめていた。
「おばちゃんにまかせて。りゅうちゃんに教えてあげる・・・」
「うん」
この言葉こそ、悦子が理性の鎧(よろい)を脱ぎ捨てた瞬間だった。
別の生き物のような甥の雄の器官にシャワーを浴びせ、悦子はゆっくりと手でしごいた。
その手のひらに感じる圧力は、悦子の性欲をさらに高揚させるに十分だった。
「ああ、硬い。元気ねぇ。りゅうちゃんのおちんちん」
隆之介のペニスは叔母のふくよかな手のひらで、一層、硬さを増し、反り返ってゆく。
夫を裏切る行為に、一抹の後ろめたさを感じつつも、もはや悦子の欲望は抑えきれないほどに高まっていた。
つややかな桃色の亀頭を悦子は自分の唇に当てた。
「あっ。叔母ちゃん」
「どう?気持ちいい?」
舌で、ゆっくり鈴口をなぞっていく。
「とっても、いいよ」
隆之介は自然に腰を押し出すように動いた。
大きく口を開けて悦子は隆之介をほおばった。
ほぼ全長を口の中に収めた悦子は上目遣いに少年の表情を窺っている。
妖艶な叔母は、髪を乱れさせて、懸命に首を振り、少年を陶酔させた。
隆之介のペニスは血管を浮き上がらせて、悦子の口から抜かれた。
「さっきより太くなったよ」
「そうね」
確かに、見違えるほどに、興奮して性器は膨れ上がっている。
夫から教わった「カリ」という部分が、隆之介のは鋭利で、その段差を際立たせていた。
側面の太い血管を舌先で押せば、ぷりぷりと生きの良い弾性を味わわせてくれる。
「あん」
女の子のような声を上げて、隆之介は腰を引いた。
気を良くして悦子は、再び彼をほおばり、まるで胎内に入れたかのように、激しく出し入れを加えた。
「あ、おばちゃん。だめかも」
言うや否や、隆之介はピンと体をこわばらせ、叔母の喉の奥にペニスを突き込んだ状態で爆発させてしまった。
悦子は食道を直撃するかのような激しい射出に目を白黒させて、耐えた。
強い匂いの粘液が口中に溜まり、急速に隆之介が軟らかくなっていく。
これを絞るように唇をつぼめて、液体を吸い取った。
口角から溢れる粘液が一筋、長く糸を曳いて、豊かな胸に落ちていった。
吐き出された隆之介の性器はだらりと下を向き、半分皮をかぶった状態だった。
二度の射精は、さすがに少年には酷だったかもしれない。
「ごくり」
音をさせて飲み込む悦子。
「飲んじゃったの?おばちゃん」
「うん。飲んじゃった」しかし、悦子は物足りなかった。
もう、先ほどから、ぽっかり穴を開いている膣に、なにかを入れてもらわないと納まりがつかない。
「ね、りゅうちゃん。今度はおばちゃんを気持ちよくさせてくれない?」
「そうだね。ぼくばかり気持ちよくなっちゃって。どうすればいい?」
悦子はシャワーの湯を膣口に当て、さっと洗って湯を止めた。
座った隆之介の前に立ち、「ここをりゅうちゃんの指で触って」
悦子は、甥の手を導いた。
「ほら、こうやって。割れ目ちゃんをなぞって。ここがクリトリスって言って、いちばん感じるとこなの。だから優しくね」
言われるままに隆之介は手を動かした。
「あふっ。そうよ」
ぎこちない動きは、だんだん大胆になっていき、ようやく悦子のツボを攻め始めた。
この二人、どうなっていくのでしょう。
楽しみーっ!

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