もう何も見たくも考えたくもない[後編]

2017/06/30

自分の布団の上で今日あったことを思い返し、友人にメールで自慢する。
もちろん早漏であった事などは伏せ、とにかくその身体を欲しいがままにしたこと、そして次はお泊り出来ることなどを誇張を含めながら報告した。
そして、戦利品であるチサトの下着でも写メで送ってやろうか、と思ったとき、重大な事実に気が付いた。
(・・・鞄をチサトの家に忘れてきている)
ケータイはズボンのポケットに入れていたものの、鞄を丸ごと忘れてくるとは何たる失態。
何が問題かといえば、そう、あの鞄の中にはチサトの下着が入っているではないか!
今日のヘタレっぷりだけでも幻滅されたはずなのに、さらに下着を盗もうとしたとあっては本気で嫌われてしまうこと間違いなし。
俺は急いで家を飛び出し、チサトの家へと向かった。
息を切らしながらたどり着き、チャイムを鳴らす。
駐車場に車が停まっていないところをみると、まだ両親は帰ってきていないようだ。
何度かチャイムを押してみるものの、返事は無い。
仕方が無いのでケータイに電話をかけてみるが、こちらも返事が無い。
寝ているのかな?と思って、ドアノブに手をかけてみると、開いてしまった。
驚いたが、ここは意を決して再びお邪魔する事にした。
さっきまで上がっていたのだし、家族にはちあわせても、まあ、上手く取り繕えば良い。
一番の問題は、下着を盗もうとした事がばれないようにすることだ。
忍び足で歩き、階段を昇り、チサトの部屋に入る。
が、やはりここにもいない。
ベッドに寝ている様子も無い。
カバンはすぐに発見できたが、チサトはどこに行ったのだろう?
不安になっていると、襖を隔てた隣の部屋から声が聞こえる。
「チサト、今日彼氏を家に呼んだのか?」
「呼んだよ、お兄ちゃん」
なんと、兄は帰ってきていたのか!
そういえば、玄関には男物の靴があったような。
俺は予想外の事態に身動きできず、襖から隣の部屋の様子を覗く事にする。
ベッドに腰掛けた二つの影。
片方はチサト。
もう片方は・・・兄なのだろうか。
予想していたよりもずっとガタイがよい。
俺なんかとは比べ物にならないくらいに男らしい肉体を持っている。
「で、どうだったんだ?」
「もう、最低よ。いきなりがっついてくるわ、お情けで胸でしてあげたら、一分もせずに射精するわ・・・」
「ハッハッハッハッハ!そりゃ、そんな男を選んだお前が悪い!」
「量だけは立派なものだったけどね。服から身体から、精液の臭いが染み付いちゃったわ」
「そこはちゃんと褒めてやれよ」
「まあね。本番は来週に流してみたけど、どこまで頑張ってくれるのかしら」
「チンコのサイズはどんなもんだったんだ?」
「もう、ガッカリよ。お兄ちゃんより二周りは小さかったな」
なんだ、なんなんだ!?
兄とチサトの会話を聞いて、俺は打ちひしがれる。
そんな、この二人の関係って、もしかして、そんな、馬鹿な・・・。
と、必死で否定し続けるも、衝撃の言葉が聞こえてくる。
「そりゃ俺のチンコを中2から咥えてりゃ、並大抵のじゃ満足できないさ」
「ふふふ、つい、ため息吐いちゃったわよ」
「じゃ、今日もよろしく頼むぜ、チサト」
「はぁい」
そう言って兄はズボンを脱いだ。
そこから見えるペニスの大きさは信じられないものだった。
俺のモノを遥かに上回るそれは力強くたぎっており、AVで見た事のある黒人のペニスに勝るとも劣らない巨根であった。
チサトは躊躇する事無くそのペニスを胸に挟んだ。
つい数時間前に俺にしたように。
違いと言えば、チサトが恍惚の表情でそれを受け入れている事。
そして、チサトの巨乳をしても包み隠せないほどの亀頭が顔を覗かせていたことである。
「どう・・・お兄ちゃん?」
「あ~・・・マジで気持ちいいわ」
「ふふ、嬉しい」
「こんなに立派に育っちゃって。男を誘惑するためにお前は生まれてきたのか?」
「・・・違うもんっ!お兄ちゃんが毎日揉むから大きくなったのよ・・・」
「はっはっは。悪い悪い。そうだったな。じゃ、口も使ってくれよ」
「・・・うん・・・」
チサトはペニスに唾液をたらし、亀頭に口を付ける。
ピチャピチャと淫猥な音を立てながら頭を動かし、兄に奉仕を続ける。
兄も激しく腰を動かし、チサトの胸と口を攻め立てる。
「相変わらず・・・!くっう!凄いな、お前のパイズリフェラは!」
「んっ・・・お兄ちゃんのも・・・凄い・・おっきいよぉ・・・」
俺がものの30秒で果ててしまった極上のフルコースにも兄は耐え続け、既に5分以上は腰を動かし続けている。
しかし、さすがにあの快楽には耐え切れなかったようで・・・
「チサト、そろそろ・・・イきそうだ・・・口に出すぞ!」
「・・・ダメよ」
(え?)
突然チサトはペニスから口を離し、驚いたように兄もピストン運動を止めた。
「どうした?チサト?俺の精子が飲みたくないのか?」
「違うわ。お兄ちゃんのは一滴だって無駄にしたくないの。分かるでしょ?」
「・・・なるほどな」
どういうことだろう。
二人は勝手に納得しあっている様子だが、俺一人状況を飲み込めていない。
すると、またもやチサトが衝撃の一言を口にする。
「私が、あんな男に惚れるわけ無いじゃない。ただ欲しかったのは“彼氏”って名目だけよ」
「分かっているさ」
「私が一番欲しいのはお兄ちゃんとの子供よ」
「俺だってお前に子供を孕ませてやりたいさ。しかし、そのために彼氏をダシに使うとはな!」
「当然じゃない」
「近親相姦で出来た子供より、愛する彼氏との子供の方が世間受けは良いもんなあ」
「そういうことよ」
・・・我が耳を疑った。
俺はチサトに愛されてなどいなかった?
ただ、兄との妊娠を偽装するためのコマにすぎなかった?
じゃあ、来週のお泊りってのもそういうことなのか・・・?
泣きたくて泣きたくて仕方が無かったが、そんな想いとは裏腹にペニスに血が上っていく。
「ずっとゴムつけてヤってきたからなあ。ようやく生のお前を味わえるぜ」
「・・・うん、私も嬉しいわ。早くお兄ちゃんのチンコぶち込んで!」
「言われなくても入れてやるさ!」
そして、あの巨根がチサトの中に飲み込まれていく。
信じられない事に、20数センチはあろうかと言うペニスを、チサトのマンコはしっかりと咥えこんでしまった。
そのまま二人は身体を重ね、正常位のまま、激しく腰をぶつけ合いはじめた。
「・・・っああっ!・・・」
「ヤバイ・・・お前のっ、生マンコ、こんなに気持ちよかったのか、チサトっ!」
「・・私もっ、気持ちいいっ、ハァッ・・・、お兄ちゃんのチンコ、気持ちいい・・・っ!」
「あああ、マジでっ・・・やばいぞ、お前の・・・マンコ・・・!」
「あっあっあっあっ、もっと、もっと、もっと突いてええっ!」
「なんだ・・・これ・・!肉ヒダが・・・絡み付いて・・・!逃げられねえ・・っ!」
「・・・あっ・・・逃がさないよ、お兄ちゃん、あっ・・・!」
兄とチサトの激しいセックスは、人間同士が行う愛の営みには見えなかった。
俺の目には、二匹の動物が、本能のまま性衝動をぶつけ合っているようにしか映らなかったのだ。
彼らは体位を騎乗位に変え、兄が打ち上げるように腰を激しく動かす。
それに合わせてチサトの身体が、その巨乳が上下する。
「あっあっ・・!おっきいのがっ!当たってるよぉ・・!」
「分かるかっ・・・!?チサト・・・っ?お前の子宮を・・俺の生チンコが・・・突いてんだよっ・・・!」
「分かる、分かるよお、あっ、あっ、ああああっ!」
「・・・すまん、チサト、アアッ、さっき口に出せなかった分、もう出ちまいそうだっ・・・」
「ああっ・・・いいよ、お兄ちゃん、私のマンコに、あっ、射精してっ!」
「・・・本当に、良いんだな・・!?」
「・・・いいよぉ、お兄ちゃんの精子、一滴残らず、ぶちまけてぇっ!」
「よしっ・・・じゃあ・・・行くぞっ・・・」
そう言うと、二人は体位をバックに変更し、四つん這いのチサトに兄が覆いかぶさった。
今まで以上に激しく腰を打ちつけ、目の前には、本当にただの性動物がいるだけになったようだ。
「もっ・・限界だ・・・!」
「出して・・っ!いっぱい出してっ!お兄ちゃんの精子で孕ませてぇえっ!」
「孕ませてやる!・・あっあああ!・・出すぞっ・・・あっあああ!」
「欲しいの・・・っ!お兄ちゃんの子供っ!ああっ・・・気持ち良いっ!」
「行くぞっ・・・!お前の中に・・・!精子・・吐き出すぞ・・ッ!」
「来てえ、ああっ、いっぱい、いっぱい、射精してええっ!」
「おおっ、おっ、おおおお!」
「・・・あっあっあっあっあっ・・・あああっ!」
そのまま、兄は腰の動きを止め、チサトに精子を送り込んだ。
二人の身体がピクン、ピクンと痙攣しているのが分かる。
バックの体勢で繋がったままの二人はさながら四足動物のようだった。
・・・俺の息子は元気良くパンツの中で精子を放出していた。
しかし兄は、実の妹であり、俺の彼女であるチサトに、何一つ遠慮する事無く、全ての精液をぶつけているのだ。
さすがにこのままここにいるのはマズイ、と、逃げ出そうとした瞬間、二人が再び動き出した。
「・・・チサト、まだまだ・・・イけるな・・?」
「当たり前よ・・・お兄ちゃんこそ、これで終わりじゃないでしょうね・・・?」
「・・・ああ、もちろんだ・・・。まだまだ5発…

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