憧れの兄と・・・2
2021/08/17
兄は突然、行くはずだった大学を変更し、もっと柔道の強い関西の大学に
進路を変更しました。そのことに私はすごいショックを受け、3年後にまた
大学でマネージャーをしたいと思っていたからです。すると兄は「俺は上を
目指したい」といつものやる気のなさが兄にはありませんでした。
そんなこんなで空虚な高校3年間を終え、自分の進路を決めるときが来ました。
私の高校から外部受験なしで入れるA大にみんな、決めていったのですが、私は
迷わず兄のU大にしました。そのU大は関西なので寮かアパートに住んでいる人
が多いのがデメリットですが、なにより兄と一緒に居れるのが私にとって
メリットだと感じたからです。
合格してから、兄のアパートに引越し同居が始まりました。
好きな兄さんと一緒に暮らせる!と思ったのですが、兄はひどく
性格が変わっていました。それは、過酷な練習と厳しい上下関係で兄は排他的な性格に
なって、私を他人として見ていたからです。
私「大丈夫?」
兄「うるさい!俺にかまうな!」
私「兄さん・・・」
兄さんは大学2年生で学生選抜大会のレギュラーになったので、それから兄はリンチ的な
行動を受けていたようです。
私「そんな部なら強くなっても関係ないじゃない!」
兄「強くなれば、みんなが認めてくれると思ってた俺がバカだったよ。」
私「もう兄さんは・・・・」
兄が大学3年になったときにはもうそのようなことがなくなっていって、
自他共に認めるU大のポイントゲッターになっていました。
そのとき、全日本学生柔道選手権大会が行われていて兄さんは78kg級に出ていました。
準決勝でなんと高校のときに同じだったKさんが相手だったのです。
K「よう、亮。お前が相手か、なら全力でぶつかっていくぜ。」
兄「手加減すんなよ!」
あいかわらず仲が良いなと思っていたのですが、いきなり兄に人がいない階段のところにつれてこられました。
兄「行ってくる。俺は勝つから。」
私「がんばって。応援してる。」
すると私は兄にキスしました。
兄「え?」
私「愛してる。」
大阪府代表 3年 加藤亮 というアナウンスが流れ、兄は試合場に戻っていきました。
兄「俺は絶対勝つよ・・・。」
と言い残して。
試合の方はKさんの火のついたような猛攻に苦戦していたようですが、兄の
巴で寝技に引き込み、三角絞めで参ったをさせて勝ちました。
兄は私に見えるように観客席に向かって、ガッツポーズをしました。
私「兄さんが勝ったよ。次は決勝だよ!」
弟「強ーい。僕も柔道やろう。」
私「もっと体が大きくなってからね。」
のようなやりとりをしてちょっと和んでいました。
兄「恵理は勝利の女神かもな。」
私「そんなことないよ。」
兄「次も勝ってやる。」
決勝戦で当たるのは運悪く78kg級最強といわれる人でした。
兄は神に見放されてるのでしょうか。兄さんが技ありを取り、あと20秒
というときに相手の腕がらみにつかまってしまい、兄の肩関節が脱臼して
しまいました。
兄「はぁ。痛い。」
私「じっとして!」
そのまま病院に連れて行ったところ兄の肩は治っても水平以上には上がらない
と医者に言われました。
兄「柔道、できなくなるかもな。」
私「弱気にならないの!」
結局、リハビリをしても水平以上に上がらない肩になってしまいました。
兄は大学4年生になり、柔道部に入ってましたが後輩の指導だけでした。
兄さんと私はなぜか恋人同士のようになってました。
兄「付き合ってる人とかいないの?」
私「いや、いないけど兄さんは?」
兄「俺の人生について行きたいか?」
それは告白でした。
私「兄さんなら安心できるかも・・・・。」
まぁ、その夜になって。
兄「お前、処女なのか?」
私「うん。」
兄「19ってもうやってるんじゃないの?」
私「男の人に興味がなかったから。」
いきなり兄は胸を触ってきました。
兄「へぇー。結構、胸あるな。D?E?」
私「恥ずかしいから聞かないで!」