どす黒い欲情と愛する妻ゆかり[後編・第4章]
2018/03/10
いよいよ運命の日が来ました。
妻はKを含む六人の男達にフレッシュな精液の提供を受けるのです。
そして、X医師の判断によれば、おそらく妻は受精することになるのです。
私は妻を車に乗せ、X医師の病院へ向かいます。
約束の時間は午後の一時です。
妻は、いきなり見知らぬ男達と性行為をするのではなく、リラックスできるように、まずKに抱かれることになっていました。
私は、憎んでも憎みきれないKに妻を抱かせるために、そう、Kの思うがままに妻を弄ばせるために、車を運転しているのでした。
私は、ハンドルを握りながら、妻の様子を窺うように、「・・・最初はKさんだよね」と聞きます。
妻は、「うん・・・」とだけ答えますが、ルームミラーに写る妻の口元が、一瞬、ほころぶのを私は見逃しませんでした。
なんということでしょう。
緊張の中でも、妻はKに抱かれるのを楽しみにしているのです。
X医師の病院に着くと、妻は簡単な問診を受け、体温を測られました。
そして、X医師が「体調は良さそうですね。それでは、始めましょうか」と言います。
「あなた、ごめんね。お願いだから、見ないでね。あとで、迎えに来てください」
「分かってるよ」と言って、私は部屋を出ました。
でも、私はX医師と話がつけてあって、マジックミラー越しに、全てを見届けることになっていました。
私は看護婦に導かれて、薄暗い小部屋に入ります。
その奥は、広い検査室になっているのですが、いつか妻を弄んだ検査機は取り除かれており、大きなダブルベッドをさらに一回り大きくしたようなベッドが置かれていました。
妻をリラックスさせるためなのでしょうか、あちこちに花が飾られています。
明かりも少し、落とされていました。
私が、まんじりともせずに待っていると、30分ほどして、妻とX医師が入ってきました。
妻はシャワーを浴びたのでしょうか、淡いピンク色のバスローブに着替え、来るときはポニーテールに止めていた長い髪も解いていました。
二人で並んでベッドに腰掛けると、X医師が言います。
「とにかく今日はリラックスして、何度もアクメに達することです。何人もの男性とのセックスを楽しむくらいの気持ちでいてください。そのために、一本、注射をします。これはアメリカで開発された薬で、アクメを驚異的に高める薬です。危険なのですが、今日限りのことですから使ってみましょう」
X医師は、カバンの中から注射器を取りだすと、妻の手をとり、バスローブを捲り上げます。
ハワイの日焼けがすっかり落ちて、真っ白になった妻の細い二の腕に注射針が刺されるのを見るだけで、私の肉棒はむっくりと頭をもたげ始めました。
「しばらく脱脂綿でおさえましょう。血が止まる頃には薬が効き始める筈です。私はこれで外します。すぐにKさんが来ますからね」
妻はこっくりと頷きました。
三分も経ったでしょうか、驚いたことに、妻の額には薄っすらと汗が滲み始めているではありませんか。
心なしか息遣いも荒くなっているようです。
妻は体を支えていられなくなったのか、ベッドに体を横たえます。
すると、奥の扉があき、腰にバスタオルを巻いただけという姿で、Kが入ってきたのでした。
妻は、はっと身を起こし、ベッドに腰掛けなおしました。
「ゆかり、久しぶりだね」
「Kさん・・・」と言って、妻は涙ぐんでいます。
そして、「会いたかったよ」とKに言われ、妻も「私も・・・」と答えているではありませんか。
Kは妻の隣に腰を降ろすと同時に、妻の唇を奪います。
何度も何度も熱い口づけを交わすにつれ、妻のバスローブはしどけなく乱れ、真っ白な肩が剥き出しになります。
Kはあっという間に、妻のバスローブを剥ぎ取って全裸にすると、自分もバスローブをはらりと落とし、ベッドの上に両膝立ちになって、半勃ち状態の肉棒を妻の目の前に突きつけます。
すると、妻は四つん這いになり、その肉棒を咥え込んだのでした。
頬を赤らめ、目を閉じて、その肉棒を吸い上げます。
私は、前の晩に、妻に吸い上げられたときの目も眩むような甘美な感触を思い出していました。
でも、いま、妻から唇の奉仕を受けているのは、夫である私ではなく、赤の他人のはずのKなのでした。
「今度は私がする番だよ」とKが言うと、妻はKの肉棒を口から吐き出します。
Kの肉棒は隆々として黒光りし、少しばかり反り返っているようにさえ見えます。
Kは妻の体を横たえると、例によって乳首をねんごろに吸い上げます。
吸ったり、甘く噛んだり、また、可愛らしく屹立したピンク色の乳首を、ころころと舌先で転がしたりするのです。
薬のせいもあるのでしょうか、妻の体はピンク色に染まり、時折、「はぁっ」と熱い息を吐いて、体を捩っています。
やがて、Kの舌は、形のよいおへその周りや、艶やかな下腹部を経て、秘密の花園に到達します。
そして、左右一枚ずつのピンク色の花びらや、ひっそりとたたずむ女の芽を、丁寧に舐め上げてたり、口に含んだりするのです。
恥ずかしいのか、妻は両手で顔を覆いながらも、もう耐えられないという風情で身を捩ります。
そんな妻の様子を満足そうに見ながら、Kは、「そろそろ入れようか」と意地悪そうに聞きます。
妻が、「・・・お願い、ください」と絞り出すように言うと、Kはその野太い肉棒に手を添えて、じわじわと挿入し始めます。
その長大な肉棒が、あの妻の狭隘な粘膜の隙間のどこに収納されるのかと思えるほどです。
Kは根元まで肉棒を挿し込むと、ゆっくりと腰を振り始めます。
やがて、ずんずんと腰の動きが早まるにつれ、妻の蜜壷も潤いを増してきたのに違いありません。
ぬちゃっ、ぬちゃっという隠微な音が漏れ始めます。
妻は大きく身を仰け反らせ、はやくも汗びっしょりになっています。
そして、そのすらりとした両脚でKの腰を挟み込みます。
すると妻の可愛らしいアナルまでが丸見えになっているではありませんか。
Kの剛毛に覆われたふぐりが、妻の両脚の付け根あたりに、ぴたぴたと当たります。
そして、ふたりの結合部分から流れだした妻の甘い蜜が、妻のピンク色のアナルの方にまで垂れています。
妻のふわっとした慎ましやかな茂みと、Kの真っ黒な陰毛は、ぐっしょりと濡れて絡み合っているに違いありません。
やがて、Kが一段と腰の動き早めると、妻は「あん、あん、へ、変よ。こんなの。私、はじめて、はじめて・・・」と、うわ言を言い始めます。
久しぶりにKに抱かれたこと、そして、薬の作用もあって、今まで経験したことのないような絶頂に達そうとしているのです。
なんということでしょう。
私は、最愛の妻が他の男の腕の中で体をピンク色に染め、激しく腰を打ち込まれて、信じられないような官能の高みに連れて行かれる姿を美しいと思ったのです。
そして、Kと妻がお互い骨が折れるほどにきつく抱き合い、痙攣しあい、Kが大量の精液を妻の体に注ぎ込む様子を見ながら、私自身も自分の手の中で暴発していたのでした。
同時に絶頂に達した私の妻とKは、大量の射精の後もきつく固く抱き合ったままです。
妻もKも大きく荒い息をしていますが、Kの棍棒のような肉杭は妻の体内に深く挿し込まれたままです。
妻は今まで経験したこともないほどのオルガスムスの余韻が冷めないのか、目を固く閉じたまま、時折、体をヒクヒクと痙攣させています。
汗をびっしょりとかいたせいか、長い髪が何本か、額に張りついたままになっています。
Kは、そんな妻の様子を満足そうに見下ろしながら、妻が息を整えるのを待っています。
しばらくして、やっと妻は固く閉じていた目をあけ、Kを見上げて、恥ずかしげに、でも、にっこりと微笑みました。
Kは妻の唇に軽く口付けます。
そして、何度か、チュッ、チュッと軽く口付けた後、二人はお互いの唇を貪るように長く熱いキスをしたのです。
そして、Kは、再び、ゆっくりと、でも力強く、ぐさっぐさっと腰を打ち込み始めました。
「あぁ、これなの、これが欲しいの」と妻はあえぎ声をあげます。
「抜かないまま、何度も行かせて欲しいんだろう?」
Kが意地悪そうに聞きます。
「そうなの、そうなの」
Kの腰の動きのままに体を揺すられている妻が、切ない声で答えます。
なんということでしょう、妻は、Kの肉棒が挿入されたまま、何度も二人で高みに達するのが好きだと言っているのです。
「人妻なのに、いいのかい?」
Kは、ますます意地悪そうに尋ねます。
「いけないの、いけないの」
妻は何度も首を横に振りますが、もう意識は朦朧としているようです。
「体を入れ替えよう」とKが言います。
「犬の格好をするんだ」とKに命ぜられ、二人は繋がったまま、体位を入れ替えます。
それまで妻の華奢な体を押しつぶすかのように乗っていたKが体を起こし、妻の腰を抱いたまま膝立ちになります。
妻は私だけのものであるはずの蜜壷に肉杭を打ち込まれたまま、ブリッジするような姿勢になります。
すると、Kは妻の腰を抱いたまま、ちょうど自分の肉棒を軸にして、妻の体をくるりと回転させたのでした。
もう、何度も同じことをしているのでしょう、妻はすらりとした両脚をたたんで、Kに協力します。
私と妻の性生活では一度も経験したことがないのに、Kと妻は、もう何十回も同じことを経験しているのに違いありません。
二人が体を入れ替えて獣が交わるときの姿勢になり、Kが妻の見事にくびれた腰に手をあてて肉棒の動きを早めたとき、妻の顔は、マジックミラー…