公園で裸になりますか
2019/06/16
先週、私にとって衝撃的なニュースが流れてきた。
私が一番、大好きだった男性アイドルが公然わいせつの現行犯で逮捕されてしまったのだ。
爽やか美形アイドルだった彼が、何を血迷ったか公園で素っ裸となる奇行をしたらしい。
彼のファンクラブまで入っていたのに..本当にショックだよぉぉ〜。
一体、彼は何であんな馬鹿なことをしたのだろうか?そう思った私は夜中に、彼が奇行を起こした公園に向かうことにした。
そう、実は私の近くの公園で彼が事件を起こしたのであり、もし私がその場に居たら、きっと捕まらないように何とかしたはずだ。
目的地の公園が近づいてきた。
中に入り、彼が奇行を起こした場所へ向かおうとした時、慌てて逃げる女性の姿を見つけた。
それも、この女性は裸であり、私の気配を感じて急いで逃げたらしい。
いや、これは目の錯覚かも知れない。
夜中だし、彼の奇行のことで頭いっぱいだったし、肌色に近い服装を勝手に裸と見間違えたかも。
そう思い、さっきまで彼女が居た場所へいくと、とんでもないものが散らばっていた。
何と脱いだ女性の服があった。
それも下着もあって、手にとってみると彼女が着けていた温もりが残っていた。
(ど・どういうことよぉぉ〜、これって〜)彼の奇行の原因を探ろうとして、似たような奇行に遭遇してしまうなんて..先週、事件が起こったとこで裸になるなんて彼女は何を考えているのだろうか?(この脱いだ服、どうするのかしら..)私は身を潜めて、奇行をした彼女が服を取りに戻るのを待つことにした。
だが、1時間経っても..2時間経っても彼女は戻ってこなかった。
(もういい加減、帰らないとまずいわね)諦めて私は家に帰ることにした。
彼女はたまたま何も知らないで、ここで同じ奇行をしたのだろう。
わざわざ危険を犯してまで、同じ場所で奇行をするわけがない。
そう自分に言い聞かせて立ち去ろうとした時、何か固いものを踏んだ感触がした。
何だろうと思い踏んだものを手にとってみると、私は愕然とした。
(こ・これってファンクラブの会員証だわ..それも私と同じ一桁台だわ)まさか彼女は彼の熱烈なファンだったの?いや、それは悪い冗談だわっ!私はブンブンと首を大きく振って全面否定した。
もし彼のファンだったら、とてつもない不謹慎極まりない行動だからだ。
だけど、会員証に張ってある写真を見ると、さっきの女性のものであるような気がする。
確か、何回か彼のコンサートで見かけたような気がしたから..(・・・これ以上、彼のイメージを壊してはいけないわ..)私はこの会員証を持ち帰ることにした。
これ以上、騒ぎを大きくなっても困るし、彼女だって自分のした奇行がばれたら大変なことになると思ったからだ。
あとは、私が何も見なかったことにすればいい。
この会員証は騒ぎが収まった頃を見て、道で拾ったと交番に届ければいいと思った。
だが、翌日にまさか奇行を起こした彼女と出会うことになるとは..「渚野さん。ちょっといいかしら?」教室の入口から誰かが綺麗な声で私を呼びかけた。
声がする方を見ると、上級生の女子が立っていた。
(あっ!!)その女子は昨日、奇行をした彼女だった。
まさか同じ学校だったなんて、この時はじめて知った。
しかし、彼女を見る限り、あんな奇行をするような女性に見えないほど綺麗なんですが..それに周りの男子たちが、彼女を見て大喜びしてるんだけど..これって、どういうこと?「おい、渚野。お前、美人副生徒会長のミキカさまと知り合いだったのかよ〜。俺たちを紹介してくれよぉ〜」
「美人副生徒会長?あ・あの人が?」
「何とぼけているんだよ。男子全員の憧れの的、マドンナと呼ばれてるのは有名だろ?」
「そ・そうなんだ..」まあ、そう言われてみるとすごく綺麗よね..けど、昨日の奇行をした女性だったよね..う〜ん、どういうことなんだろう..とりあえず、私は美人副生徒会長の後についていくことにした。
今まで、ほとんど面識がなかったのに声をかけられたということは、昨日の奇行の際に私の顔を見たということだから。
それにしても相手のほうから来るなんて..別に私は昨日の奇行のことを他人にいうつもりもないし、何にも無かったことにするつもりなのに..「渚野さん。昨晩はありがとうね。会員証をちゃんと拾っておいてくれたのね」
「・・・」まさか、いきなり核心をついてくるなんて..「あ・あの..えっと」私の方がなかなか言葉が出なくなった。
いや、別に私が変なことをしたんじゃないし..何でこっちが動揺しなくちゃいけないのよぉぉ〜。
「あの会員証、私に返してくれないかしら?私の大事なものだから」堂々と私に言ってくる美人副生徒会長。
昨日、公園で裸になってたのは私よ。
とカミングアウトしてるような発言だ。
とりあえず、はい。
これですね。
と素直に返すわけにもいかない。
せめて理由ぐらい聞かないと。
「あ・あの..何であんなことしてたんですか?」
「さあ〜、どうしてだと思う?」満面の笑みでこっちに質問を投げ返した。
「ふ・ふざけないでくださいっ!私、何もなかったことにしようとしてたんです!もし私以外の人にこれを拾われたら大騒ぎになっていたんですよ」真剣に言う私を見て、美人副生徒会長がおかしなことを言った。
「貴女って昨日の私と同じね..昨日の私も違う会員証を拾って、その持ち主であった近くの女子高の生徒に言ったのよね..その彼女、学年1位の女子だったから驚いたわ」
「・・・違う会員証?」
「まあ、その彼女もすごく開き直っていて頭に来たんだけど、彼女が言った一言がすごく気になったの」
「一言って..」
「脱いで気持ちよかった♪そう言ってきたのよ。けど、私も言わせてもらうわ。本当に気持ちよかったわぁ〜」
「はぁ?」何なのよ。
そのミイラ取りがミイラになる的発想は!気持ちよかったのを知るために脱いだら気持ちよかったですって、何かすっごく私を馬鹿にしたような言い訳なんですがっ!正直、頭にきた。
この論理からいくと、私が今度脱ぐんですか!と突っ込みたい気分だった。
「とりあえず、早く会員証返してくれないかしら?」こんな馬鹿げたことを言ったにも関わらず、堂々と要求する美人副生徒会長に私は気負けしてしまった。
これ以上、追求することなく美人副生徒会長に会員証を返してしまった。
「ありがとう、渚野さん」満面の笑顔でお礼を言われ、そのまま美人副生徒会長は自分の教室へ戻っていった。
「ああぁぁぁ〜、何なのよぉぉぉ〜〜!わけわかんないぃぃっ!最悪っ!最低っ!超ブルーだよぉぉぉーー!」大声で喚いた私は、このことを一切、忘れることにした。
だけど、そう簡単に忘れることなど出来なかった。
ただ、私自身は別に奇行をすることがなく、すでに1週間経っていた。
大体、ミイラ取りがミイラになる的なことが連続で起こることなんて、あり得ないし、実際に私自身が変なことをしなかったのだから連鎖することもないだろう。
それにしても..美人副生徒会長が話していた天才少女の話は真実だったのだろうか?何かその話自体もかなり嘘くさいような気もした。
(ああぁぁっ..頭がぐしゃぐしゃになりそうだよ〜。やっぱ、もう1回あそこに行って確かめないと..)その夜、再び例の公園へ向かうことにした。
もちろん、奇行などするつもりはない。
あくまでも、この前やむなく中断した原因究明のためだ。
だが、これが新たな悪夢の始まりとなった。
「!!」
(うそっ..またなのっ!)私は再び、素っ裸の女性を目の辺りにした。
それも今度はばったりと会う形で..相手のほうは当然、私に見つかって固まってしまったようだ。
(・・・やっぱり、服着てないよね..って言うか、この子知ってるわ)確か、同じファンクラブに入っていた同じ学校の後輩よね..すごく真面目で大人しい女子のはずなんだけど..どうして?「さ・沙紀ちゃんよね?」
「な・渚野先輩、失礼しますっ。今日のことは見なかったことにしてくださいっ。お願いします」そう言って逃げていった私の後輩の沙紀。
別に言いふらすつもりは全くないけど、これってどういうことなのよぉぉぉーー!その次の日から、私は毎晩公園に行くことにした。
2人も素っ裸の女性を見てしまった以上、その理由を知りたくなったからだ。
茂みに隠れて待つこと1時間。
物音がしたので覗いてみると、今度は違う女性が服を脱いで裸になろうとしている。
「ああぁ..私なんで服を脱いでるのぉぉ〜。これじゃ沙紀と同じよぉ〜。でもでも気持ちいいわぁぁ〜」
(・・・沙紀って..あの子、沙紀の友達なの?何でまた違う子が..)今度は、昨日の後輩の友達が脱いでいる。
そして、裸になると今までの女性と同じに、全裸のままで公園から逃げていく。
いったい、何で彼女たちはこんな愚かなことをしたのだろう?共通点としては全員、奇行を起こした彼のファンクラブの女性ということになるけど、それなら私もとっくに脱いでるはずよね。
やっぱ、どうしても原因が分からない。
ただ1つ言えるのは、毎晩誰かしらか裸になって公園を出ていくということだ。
中には仕事着でやってくる女性も居て、驚くことにスチュワーデス、保母さん、看護婦さん、あげくには婦警さんまでもこの公園で裸になっていく。
そんな数多くの女性の裸を毎晩、私は見ていたのだ。
私が男だったら、すごい嬉しいことと思うけど..女である私はただ頭が痛くなるだけだった。
いや毎晩、見ていく内に気がおかしくなってしまいそう..これって本当に現実?ひょっとして私が悪い夢を見ているとか..(何で毎晩、こんなことをしてるのかしら..私はいったい何を考えてるのかしら..)そう思う私だったが、すでにこの辺りから自分がおかしくなっているとは思ってもいなかった。
次の日、いつものように登校する私に男子たちの視線が集まってきた。
最近、何故か私に男性の視線が増していってるような気がして、それはいやらしい視線っぽく感じた。
体育の時間や部活の時も多くの男子たちが私を見るために集まってくる。
今、テニスの試合をしているけど、何故か耳が壊れるぐらいの男子たちの大歓声が響いてくるのであった。
ただ私自身は例の公園の出来事ばかりで頭がいっぱいで、あまり気にしていなかった。
いや..そろそろ気にした方がいいのかも。
この男子の狂喜ぶりはおかしすぎるから。
そう思った私の身体にある違和感に気づいた。
それは何か大事なものを思い切り忘れてる違和感。
そして、それが全ての原因であったことに今さらながら理解した。
「ああぁぁっ..」
(し・下着をつけてないわ..私、いつから下着をつけていなかったの?)私は必死に記憶を呼び起こそうとした。
思い出せば思い出すほど、嫌な感じがしてきた。
どうやら下着を着けてなかったのは今日・昨日だけじゃない..かなり前から着けてないような..(ってことは..今、テニスをしている私は..)あまり確かめたくなかったが、テニスのスカートを確認してみると、肝心なものを穿いてないのに気づいた。
下着を着けてないのに..アンスコまでも穿いてなく、その姿のままでテニスをし続けていたのだ。
(ぁぁ..すでに私も堕ちてしまってたのね..今まで気づかないなんて、私が一番、バカだったかも..)私は全てを受け入れることにした。
そして自分の股間がどうなってるかを確認した。
案の定、短いスカートでは私のおま●こは丸見えだった。
それもぱっくりと割れて、思い切り濡れていた。
地面に落ちていく愛液の点々が線となって糸のように垂れていく。
誰がどう見ても、私が男の視線で感じて濡れていることが分かるはず。
(これじゃ..もう、何の言い分けも出来ないよね..)そんな中、試合相手の女子の声が飛んできた。
「渚野せんぱぁぁい〜。あと2セット取られたら、すっぽんぽんですよ〜。私から1セットも取れなかったら、先輩には罰として素っ裸で近くの公園に行ってもらいますからねぇ〜」どうやら、私は今、脱衣テニスをしてるようだ。
きっと、いやらしいことばかりしていた私への制裁みたいなものだろう、けれど、それが私の快感をあげていく。
早く負けて、おっぱいを出したいほどに思い始めた。
すでに私の着ているテニスウェアは汗でスケスケになっていて、乳首は丸見えとなっており、もうおっぱいを出してるのと何ら変わりはない。
本来なら、私が後輩相手にテニスで負けるほど弱くないんだけど、身体が抵抗してうまく動けなかった。
結局、このセットを取られてしまい、上着の方も観客が見てる前で取られてしまった。
「渚野せんぱぁぁい〜、おっぱい丸出しで恥ずかしくないんですかぁ〜。乳首が勃起しまくりですよぉ〜。見てるこっちが恥ずかしいじゃないですかぁ〜」
「ぁぁっ..」
「何かぁ〜、もう先輩って勝つ気ないんでしょ?試合放棄ってことでスカートも没収ね。あとは興奮しきったあいつから完敗のシャワーでも浴びてきてねぇ〜」
「シャワーって..まさか」
「それは、ご想像にまかせます〜。渚野せんぱぁぁい〜♪」どんっ!私の背中を後輩が思い切り押してきた。
そのまま男子たちの輪の中に放りこまれて地面に倒れてしまった。
そして次の瞬間、私の身体に次々と白濁のシャワーが降りかかってきた。
どぴゅっ、どびゅっ!びゅっびゅっっ!!「!こんなとこで何を出してるのよぉ〜。いやぁぁ!かけないでぇー」このままじゃ皆に犯されちゃう。
そう思った私は最後の力を振り絞って男子たちを押し避けながら、急いでこの場から逃げた。
「何でこんなことに〜。は・早く身の安全を..そうだ、警察に!」身の危険を感じた私は、恥ずかしいことに裸のままで学校を飛び出し、どこかへ向けて全速力で走ることにした。
警察に保護してもらうつもりなんだけど..気がつくと複数の警官が裸の私を追いかけてる気がする。
「そこの若い女性、止まりなさい」
「止まりなさい」
「はぁはぁ..」
(何で私が警察に追われなきゃならないのよぉぉ〜)私が被害者なのに、加害者のように扱われてるなんて、もう何が何だかわからないぃぃ〜。
「んもぉ〜、裸で走って、何がいけないのよぉぉぉぉーーー!」頭が混乱していたせいか、おかしな台詞を吐きながら走り続ける私。
だが、この時私はどこへ向かっているのか分かっていたのかも知れない。
そう、彼が奇行をした公園へ向かっており、辿り着いた公園でもすでに先回りした多くの警官が待ち伏せていたのであった。
「あはは..これじゃ彼と同じじゃない..いや、私だけが彼と同じことが出来たのよ..」何故か後悔よりも、嬉しさがいっぱいでたまらなかった私は捕まる瞬間まで駆けつけた警察官を何度も何度も振り払いつづけた。
結局、私も公然わいせつ容疑で逮捕されたけど、もうそんなことはどうでも良かった。
今の私は最高に気持ちよかったから..私は後からきた複数のTVカメラに向かって、裸のままでこう応えた。
「裸のどこが悪いのよ..これからが宴の始まりなんだからぁぁ♪」<完>