意地っ張りなせいで大切な人を失った……

2018/02/28

吐露したくなった。
あれは、もう16~8年前だったかな
年始元旦にうちにオレの親に挨拶に来るって約束までしてた・・・。
正直、彼女と結婚すると寸分も疑いもなかった。
子供が出来たら「3才に成るまで、その子の写真、毎日1枚は撮るんだ~」なんて
ところが・・・・・
2~3週間前に喧嘩してしまって、、、オレが捨て台詞を吐いたことだけは憶えている。
「じゃー白紙に戻そうぜ」って。
年末押し迫ったころ、もう一度彼女に電話した「元旦は来ないよな」って
彼女「(小さな声で)うん。
」。
本当は、オレ、キチンと話したかったけど、謝りたかったけど、ぶっきらぼうに「解った」ってそのまま電話を切った。
その年が明けて、みんなで合ったときは、彼女は、背中の真ん中まであった髪を肩すれすれまでにバッサリ切っていた。
オレが「長い髪が好きだから切るな」って言っていたことをスグに思い出した。
当時、ソバージュってのが流行っていて、彼女もそうだった。
俺たち「終わったな」って思ったよ。
(つづく) それから、半年か1年もしないうちに、オレの知り合いのヤツ「A」
(友人とまでは言えない)と付き合ってることが、それとなく伝わっきた。
まぁ、彼は、人望もあり、スポーツもそこそこ、仕事もそつなくこなす。
オレはチンチクリンでもデブでもないけど、(自分で言うのもヘンだが)こだわり君の偏屈で狭小で、過信家(当時は自信家だと思っていた)。
勝てる訳ないか(ハ~っ)
いつか仲間内での飲み会に、そいつと彼女も参加していたがオレは終始、彼女と話をするどころか目を合わすこと無かった。
別の仲間の大酒呑みの1人が「誰か一気のみ勝負しようぜ」ってオレも弱い方じゃないけど、そいつの酒量知ってたから、負けを承知で何度も挑んだよ。
たぶんジョッキ5~6杯やった気がする
案の定、店を出た後、思いっきり道ばたで吐いた。
誰かがオレの介抱してくれていたが、道の反対側には、そんな事はお構いもなく彼女と彼「A」が楽しげに話をしていた姿だけが、おぼろげに思い出せる。
その彼女も彼「A」と別れたことを、その数ケ月後だったか1年後だったか、人づてに聞いた。
オレ・・・もしかしたら・・・って思ったよ。
それから、一度だけファミレスで会ってメシを食ったよ。
車中でたわいもないことを話したけど、、、核心的なことにお互い触れなかった・・・
勇気が無かった・・・・・。
「戻って来いよ」ってその一言が、、、、言えなかった。
せめて、ぎゅって抱きしめてやりたかった。
出来なかった。
オレにわだかまりがあった。
知ってるヤツ「A」に抱かれたことが憎かった、拭えなかった。
乗り越えられなかった。

オレだって忘れるために別の彼女を作った。
忘れたかった。
その反面、取り戻したかった。
やり直したかった。
2つの気持ちが混沌として、整理出来なかった。
(つづく) それから間もなく、その彼女も結婚(相手はAではない)されたと聞いた。
その時、潮時だなって、オレも当時付き合っていたひとと結婚し、その後子供2人授かった。
いま、オレ脱サラして、小さなだけど会社をやってる6年目。
普通のひと様より、多少なりともマシな収入で、自分がやりたかった仕事をナリワイにしている。
正直、この道のりの根底には、反骨、反逆、憎しみ、ジェラシー、見返してやりたい。
そんなネガティブパワーでここまできた。
そんな心の奥底を知らない嫁は、事業の起ち上げ(その準備や勉強やらで5年費やした)は、極貧とまでは言わないまでも、金銭的にも厳しいこともままあった。
また精神的にも、オレが家族を顧みず一心不乱に、自称「鬼神」になって寝食忘れて邁進していたのを黙って支えてくれた。
我慢強い嫁には、一生頭が上がらない。
感謝している。
嫁の苦労に報いたいため、仕事も人任せせずに努力を惜しまない。
(つづく) ふっと、思う事がある。
今、正にここにあるオレの道・・・地に足が着くことに実感し満足している。
このことに、後悔はしていない。
他方、もし、もしも、その彼女と結婚していたら、・・・やり直すチャンスは、何度か合ったのに・・・。
たぶん今の仕事はしていなかった。
平凡なサラリーマンであったと思う。
ただ彼女がいるだけで、彼女とオレの子供がいるだけで、それはそれで、幸せだったと思う。
どんな人生だっただろう。
こうやって思いを吐露しているのは、自分の心のトゲが抜けないためだと自戒する。
もう少し、オレには消化する時間がまだ必要みたい。
心のトゲ抜けた後で、いつか彼女と会うことがあれば、2人の思い出の時間を肴に酒が飲めたらっと。
最初の出会いの時を振り返ると、彼女は「この人(オレ)だ」って会ってスグにビビッと感じたと、つきあい始めて間もない頃、教えてくれた。
オレも同じ様に「あっこのコだ」って直感した。
そんな気持ちにさせてくれたのは彼女が最初で最後でした。
こういうスレがあったことに感謝します。
(終わり)

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