上司の性癖を満たすために抱いた愛しい他人妻[前編]

2017/03/22

社会人2年目のある日、直属の上司だった係長の自宅に招かれた。係長は一見大人しそうで人畜無害なタイプ。あまり若手を誘って飲みに行く人じゃないから意外だったが、俺を元気づけようとしてるんだなと考え、ありがたく招待された。
実は俺、その半年ほど前に、長年付き合ってた婚約者を事故で亡くしていた。悲しさを紛らわせようと仕事に打ち込んだが、傍から見て相当酷い状態だったらしい。係長に誘われた時は、まあ何とか立ち直りつつある、くらいの時期だったと思う。
係長は当時30代後半で、郊外の一戸建てに奥さんと2人暮らし。結婚7年目くらいで子供はいなかった。
奥さんの『唯さん(仮名)』とはその時が初対面。先輩社員から、「係長の奥さん、若くて美人だぜ」と聞いてはいたが、本当だった。当時30手前で、夏川結衣を少し地味にした感じの色白美女。『若奥様』という表現がピッタリくる清楚で家庭的な雰囲気の女性だ。
係長本人はといえば、仕事はボチボチだし、見栄えもそれほどパッとしない。人当たりは悪くないが、とてもプレイボーイってイメージじゃない。申し訳ないが、(どうやってこんないい女を・・・)というのが率直な印象だった。
唯さんの手料理はどれも絶品で、自然と酒が進むし話も弾む。さすがに亡くなった婚約者の話題は互いに避けたが。奥さんは話し相手をしながら、俺や係長に酒を注いだり、手早く肴を作ったり。水商売っぽい雰囲気じゃないのに本当によく気が付く人で、ほんの何時間かの滞在で俺からの好感度は急上昇した。
夜も更け、そろそろ引き揚げようかという時間帯だったと思う。唯さんが台所へ何か取りに行って席を開けた時、係長が俺に囁いた。
「うちの女房は初めてだよな。どう思う?」
「本当に素敵な方ですね。羨ましいです」
これは本音だった。係長は『そうだろう』という感じで頷くと、重ねて聞いてきた。
「それで相談だが、あいつとヤリたくないか?」
冗談めかした感じでもなくサラリと尋ねてきたから、最初は意味が分からなかった。
「えっ?係長、今なんて・・・?」
「だから、うちの女房を抱いてみたいと思わないか?」
思わず言葉に詰まった。正直、唯さんと話しながら、その美貌と同時に体のラインが気になっていた。中肉中背で、特別にグラマーというわけじゃないが均整の取れたプロポーション。露出の多い服でもないのに、そこはかとない色気が漂ってくる。控えめなフェロモンが滲み出てくる感じと言えばいいか。
「い、いえ・・・そんなこと・・・」
しどろもどろの俺を見て、係長はしてやったりという笑みを浮かべた。(若手をからかいやがって・・・)と思ったが、真意を問いただすわけにもいかない。それほど酔っているようにも見えないが、酒の上での脱線発言なんだろう。間もなく唯さんが席に戻り、係長もその日は最後までその話題に触れなかった。
翌日、仕事が終わって引き揚げようとすると、係長が「A君(俺)、ちょっと付き合ってくれ」と声を掛けてきた。断る理由もなく、連れ立って会社近くの小料理屋に入る。個室風に仕切られた部屋で酒を酌み交わしながら、係長が切り出した。
「で・・・昨日の話、考えてくれたか?」
「え?昨日の話って・・・?」
「だから、うちの女房を抱くつもりはないかって話だよ」
忘れたわけじゃないが、まさか本気だとは思わなかった。というか、どこの世界に妻の浮気相手になれと部下をけしかける上司がいる?係長は真面目な口調だったが、何を考えているのか俺には理解できなかった。
「あの・・・係長、仰る意味が分かりません」
「そりゃそうだろうな。まあ、聞いてくれ」
係長の話は要するに、奥さんが他人に抱かれているのを見たいから俺に是非協力して欲しい、ということだった。自分の妻を他人に抱かせて性的に興奮するなんて聞いたこともなかったが、それも一種のSMプレーらしい。よく知らないが自虐趣味というやつか。最初は密かに想像するだけだったが、日を追うごとに願望が強まり、最近では正常な夫婦生活も難しくなったという。
「そんなこと仰っても、奥さんだって嫌でしょう?」
「女房は理解してくれてる」
実は以前に一度、ネット掲示板で募集した相手に唯さんを抱かせたそうだ。ところが「相性が良くなかったのか、女房が苦痛そうだった」ため、結局その1回きりだったという。『相性以前の問題だろう?』と思ったが、そこは突っ込まずにおいた。
「だいたい、なんで私に・・・?」
係長が言うには、まず俺が『体力があって真面目』だから。確かに大学まで体育会にいたから体力には自信があるし、くそ真面目とも言われる。同僚が休んだ日は徹夜で仕事して、そのまま通常勤務に入ったことも何度かあった。それから係長は、「言いにくいが」と断って、俺が独身で恋人もいないから面倒な事態も起きないと考えた、とも話した。これには少しズキッときた。
「それに昨日うちに来た時、女房を見る視線で『気があるな』と分かったよ」
いやらしい目で唯さんを見てたのは事実。それを言われるとぐうの音も出ない。亡くなった婚約者とは事故前、毎日のように激しく愛し合っていたが、この半年間は“空白”が続き、知らぬ間に欲求不満が相当溜まっていたはずだ。
彼女を亡くした後、職場の何人かの女性からかなり露骨にアプローチされたが、新しい恋人を作る気にはとてもなれなかった。風俗の類はもともと行ったことがない。恥ずかしい話、はけ口を失った性欲が渦巻いていたと思う。
「確かに奥様は素敵な方ですよ。ですが・・・」
「女房も『A君なら』とOKしてくれたんだ」
唯さんの爽やかな笑顔と柔らかそうな肢体が脳裏に浮かんだ。
(あの体を抱いてみたい。でも、他人の奥さんに手を出すなんて・・・)
悩む俺の背中を最後に押したのは係長の言葉だった。
「俺も恥を忍んでここまで話したんだ。協力してくれないか」
確かに係長からすれば、とても公言できない夫婦の性癖を話したわけだ。ここで俺が断ったらこれから先、お互い職場で気まずくなる。係長が勝手に暴露したと言えばそれまでだが、真剣な表情に最後は俺が折れた。
「分かりました。でも、ご期待に沿えるか分かりませんよ」
土曜の午後、指定された時間に係長の自宅に出向いた。係長は、「おお、来てくれたか」と嬉しそうに玄関先まで出迎えてくれた。
「よろしくお願いします」と意味不明の挨拶をしながら、正直、まだどこか吹っ切れずにいる自分がいた。
奥さんを交えて3人で遅めの昼食。相変わらず絶妙な味付けだ。係長はビール、唯さんは梅酒を飲んだが、俺は酒を控えた。食事中、何度か唯さんと目が合ってニコリと微笑まれ、カーッと顔が熱くなる。笑顔が本当に魅力的。黒目がちな瞳を見るだけで吸い込まれそうになる。どう反応していいか分からず、視線を外しながら「ども」という感じで頭を下げた。俺は何をしているんだ?
「じゃあ、A君は寝室でくつろいでくれ。俺は自分の部屋に行くから」
食事が終わると係長はそう言い残して別室に消えた。2人で残され、何を言えばいいか分からずにいたら、唯さんから声を掛けてくれた。
「ごめんなさいね。主人がとんでもないことお願いして・・・」
俺の腕に唯さんが手を添えただけで、心臓の鼓動が早まるのが分かる。ここまで緊張するなんて、婚約者にプロポーズした時以来かもしれない。
「い、いえ。でも・・・本当にいいのかな」
「私みたいなオバさんじゃ嫌でしょうけど・・・」
「いえっ!そんなことないです」
慌てて否定すると、唯さんは嬉しそうに俺の胸に頭を預けた。少し躊躇った後、俺もおっかなびっくり唯さんを抱き締めた。俺の腕の中にすっぽり収まる体格。香水かシャンプーか、甘い香りがする。
「ね、寝室行こ」
唯さんの話では、寝室には何ヶ所か隠しカメラとマイクが仕掛けてあって、係長は自室でモニターしている。「自然に振る舞ってくれ」という希望で、設置場所は教えてくれなかったが、そんなことを言われると余計に気になる。
「いいの。あまり深く考えないで・・・」
ベッドに腰掛けると唯さんが唇を押し付けてきた。唇がしっとり温かい。抱き合いながら舌を絡めていると、興奮で理性が麻痺してくる。俺はそのまま彼女を押し倒し、唇を貪りながら柔らかな肢体を弄った。
「ねえ・・・A君、脱がせて」
言われるまま唯さんのブラウスを脱がせ、スカートとストッキングを下ろす。純白のブラに包まれた胸は、想像したより大きめでDくらいありそうだ。同じ白の上品なショーツから形の良い脚が伸びている。まだ20代で子供も産んでいないせいか、全身が本当に美しい曲線を形作っていた。
俺は急いでシャツを脱ぎ、ズボンと下着も下ろした。使用可能になるか不安だったが、実際のところ股間のモノは痛いくらい気張りきっていた。
半年以上ぶりの女体に気持ちばかり先走り、ブラを外す指先が小刻みに震える。生の乳房は白くて丸くて見事な形。手を置くと軟らかな肉に指が包まれる。俺は吸い寄せられるように膨らみを掴むと、淡い色の乳首にむしゃぶりついた。
「ああ・・・んんっ・・・」
唯さんは切ない声を漏らして目を瞑ると、俺の後頭部に腕を回す。性欲に支配され、一刻も早く股間のモノをねじ込みたくなった俺は、ショーツを脱がそうとするが、焦ってうまく指に掛からない。
「ふふ、落ち着いて。ゆっくり気持ちよくなろ」
唯さんがクスッと笑い、俺も我に返った。そうだ、別に急ぐことない。ほとんど強姦魔みたいな自分が急に恥ずかしくなる。深呼吸してから改めてショーツを下ろすと、綺麗に整えられた陰毛が顔を出した。両脚をゆっくりと開き、ゾリッとした感触をかき分けて陰唇に指を這わせる。唯さんが恥ずかしそうに両手で顔を…

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