17年ぶりに再会した元妻
2023/10/29
別れて17年、懐かしい笑顔だった。
「こんなところで会うんだもの、びっくりしちゃった。びっくりついでにこんなことまで・・・」
もう一度唇を重ねた。
別れた時は俺が33歳、元妻30歳だった。夫婦で暮らしたのは5年、俺は子供を欲しがり元妻はまだ要らないと言った。仕事を辞めて、子供を産んで家庭に入って欲しかった。
俺は元妻の了解を得ないで中出しした。激怒した元妻とは言い争い、罵り合いの日々となった。
愛していたが別れることにした。泣きながら離婚届に別れを綴った。
17年前の事だった。
出張先のホテルのラウンジで食後に一杯飲んでいた。まさか元妻も宿泊していたとは知らなかった。17年ぶりにグラスを傾けた。
「あなたは再婚したんでしょう?」
「ああ、中学の子供がいるよ。女の子だ。」
「一人だけ?」
「ああ、定年まで成人になれない子供を作るのは避けたんだ。」
「ごめんなさい。私のせいね。私なんかと結婚してなければ、あなたの人生も変わってたわね。」
「お前と暮らした時間も、俺の大事な人生だよ。」
元妻を口説いたつもりはなかったが、元々嫌いで別れたわけじゃない。人生設計の違いで別れたので、再会したら愛しさが蘇った。
自然に部屋に招いていた。
50歳と47歳の元夫婦、やつれた体をいたわる様に17年ぶりに抱き合った。
元妻の女陰は、元妻より5歳若い今の妻に比べても綺麗だったから、今も独り身なのだろう。昔を思い出してタップリと舐めてやった。
「はあ~ん・・・はあ~~・・あ・ああ・・・・」
溢れる蜜を啜った。すると、俺の男根を掴んで、パクッと咥えた。
見つめ合いながら唇を重ね、舌を絡めて抱き合いながら一つになった。
元妻と不倫・・・いや、その時だけ、17年前にタイムスリップしていた。元妻が愛しかったし、元妻からの愛情も感じた。今の妻の事など微塵も思い出さなかった。
「あああ、あなた、中に、中に欲しい、中に出して・・・お願い・・・」
元妻が激しく唸りながら体をビクッとさせた。そうだ、元妻が逝く前兆だった。元音妻は俺に抱きつき、膣外射精を許さないまま逝こうとしていた。俺も我慢の限界が来て、元妻の47歳の子袋に精液をドロドロと流し込んだ。
ビクッ・・・ビククッ・・・元妻が余韻の中でビクついていた。懐かしい光景だった。
「こんなところで会うんだもの、びっくりしちゃった。びっくりついでにこんなことまで・・・」
懐かしい笑顔の元妻ともう一度唇を重ねた。
「私、部屋に戻るわね。」
「お前、再婚はしなかったのか?」
「ええ、仕事一筋よ。男の人に抱かれたのも、17年ぶり。あなた以来のあなただった。素敵だったわ。」
そう言い残して元妻が出て行った。
翌日、朝食のバイキングで元妻を捜したが見当たらなかった。
俺はひとり、駅に向かって歩いていた。そして、出会った頃の元妻、初めて体を重ねた元妻、幸せな新妻の元妻・・・そして、別れの元妻を、思い出していた。今も、元妻を愛していることに気付かされた。
「あいつ、どこに消えちまったんだろう・・・」
この先ずっと、独りで生きていく元妻の身を案じた。