結果オーライの妻のAVデビュー 1

2023/05/18

八代美香…36歳。A型。身長160センチB84、W60、H87
妻の性格は一言で言えば、おっとり型
いつも優しく微笑んでいる事から“モナリザ”というあだ名を子供達から付けられている。

趣味はガーデニングとフラワーアレンジメント
特技は、ピアノと書道、そして昔取った杵づかで意外にもママさんバレーのレギュラー選手である。
これが私、八代一明(39)の妻、美香のプロフィールです。

夫婦仲は普通でしたが、最近、妻が私の求めを拒むようになって来たのです。

疲れているから…と布団を被って申し訳なさそうにやんわりと拒まれては私も怒る訳にもいかず、何度か肩透かしの目に遭っていたのでした。
浮気などしている素振りもないし、オナニーで満足している訳でもないだろうが、いずれにしても私にすれば不満だった。

そんなある日東京にいる友人から一通の手紙が届いた。
その友人は地元にいた頃は無二の親友だった男だから久しぶりの連絡に喜び勇んで封を開けた。
その手紙には信じられない内容が書かれていた。

『ご無沙汰しております。
実は私今アダルトビデオを製作しているビーナスという会社の取締役を引き受ける事に致しました。
業界の事は不案内ですが引き受けたからには誠心誠意努力していく所存であります。
こちらへいらした折には是非撮影風景など見学されてみてください。』
そんな内容だった。
丁寧な書き出しだったが、内容には驚かされた。
酒井の奴、昔から好奇心は旺盛だったからな…。
私は苦笑いした。

だが『撮影現場の見学』という文句が気になった。
アダルトビデオの撮影現場を見学出来る機会なんて滅多にある事じゃない。
是非一度、見てみたいものだと真剣に考える私だった。

私はさっそく手紙をくれた友人に連絡を取った。
電話で話したのだが、久しぶりだったせいもあって1時間も話をしてしまった。
最後に撮影現場の見学の話をしようと思っていたら、以心伝心、酒井の方から切り出して来たのだった。

「手紙にも書いたが、こっちへ来る機会があったら、一度撮影現場を見学してみないか…?」
「ああ、そうだな。正直、大いに興味があるよ。」
私は正直に答えた。
後は話はとんとん拍子に進んだ。

東京にいる友人から、新規に店をオープンさせたから夫婦で是非来て欲しいと宿泊券付で招待を受けた…。
そんな口実で来週妻を連れだっての上京が決まった。

最初は私一人で上京する予定だったが酒井が奥さんにも会いたいから一緒に連れて来いと強く主張したのだ。
私がアダルトビデオの見学に行く時は妻に買い物でもさせておけばいい…そう考えていた。

翌週になり、私は妻を連れだって上京した
「二人で出かけるなんて久しぶりね。」
新幹線の中で妻が言った。

「そうだな。でも子供が出来れば夫婦水入らずなんて不可能だからな…。」
私は笑いながら答えた。
心なしか楽しげな妻の横顔を見ると、夫婦水入らずの旅行も悪くないなと思う私だった。

妻の美香はしっとりと落ち着いた感じの美女だった。36になる今もスタイルの良さは健在だっし、長い栗毛色の髪もサラサラで艶っぽかった。
街を歩いていると、時折、後ろから若い男に声をかけられる事があるらしいから少なくとも今も後ろ姿美人には違いないようだった。
そんな妻を横目で見ながら今夜の事を想像して一人興奮していた私だった。

昼前に東京駅に着いた私達は駅の構内で軽い食事を済ませてから、酒井との待ち合わせ場所に向かった。
酒井は私達の結婚式に出席してくれてはいるが、妻と会うのはそれ以来だから果たして顔を合わせてもわかるかどうか…?

約束の時間になっても酒井は現れなかった。
どうしたのかと携帯を手にした途端…
「八代さんですか…?」
と背後から声をかけられたのだった。

振り向くと日焼けして顔が真っ黒な逞しい若者が立っていた。
「私、ヴィーナスの沢木と申します。八代さんをお迎えにあがるようにと酒井から頼まれたものです。」
顔の黒さと対照的な白い歯を見せながら、その青年が爽やかに挨拶して来た。

「ああ…そうですか。それはご苦労様です。」
てっきり酒井が迎えに来るものとばかり思っていたから少々面食らったが、私も丁寧に挨拶を返した。

その若者は妻が持っていたトランクを軽々と持ち、私達を先導してくれた。
「綺麗な奥様ですね。」
途中、沢木と名乗ったその若者が私に耳打ちした。

「いやいや…そんな事ありませんよ。」
私は内心嬉しく思いながら笑って否定した。
どこへ連れて行かれるのだろうか…?
まさか撮影現場に直行などしないだろうな…?
後ろから付いて来る妻の存在を気にしながら私はドキドキしていた。

10分程歩くと沢木はあるビルの入口を入って行った。
7階建てのこぢんまりしたオフィスビルだった。
狭いエレベーターに乗り、最上階で降りると沢木が右奥のドアをノックした。

「はい、どうぞ。」

中から聞き覚えのある声で返事が返って来た。
沢木がドアを開けて私達を案内する。正面に大き机があり、そこに酒井が座っていた。

「やあ、久しぶりよく来たな。」
私と酒井は固い握手を交わし、再会を喜び合った。

「奥さん、お久しぶりですね。」
私の背後に立っていた妻に気づいて、酒井が丁寧に頭を下げた。
妻も懐かしそうに微笑みながら深々と頭を下げる。
酒井に進められるままに横にある応接用のソファに腰を下ろした。

「それにしても奥さんは結婚した頃と少しも変わりませんね。」
早々に酒井が私の隣に座る妻に社交辞令を言った。

「では、そろそろ八代ご夫妻に私の仕事場をご覧いただく事にしましょうか?」
しばらく昔話に花を咲かせた後、不意に酒井が話題を変えた。
「え…?」
驚いた私は酒井に目で合図した。
(違うよ!見学は俺一人でするんだよ。)
必死にアイコンタクトを試みたが、そんな私の慌てぶりを知ってか知らずか、酒井がさっさと腰を上げた。

するとそれを待っていたかのようにドアが開き、さっきの沢木という若者が現れた。
「八代ご夫妻を現場にお連れして…」
酒井が言うと沢木がサッと立ち回って私達をドアの方へ導いた。
(まったく酒井の奴は…一体何を考えているんだ…?
AVの撮影現場なんか見せたら美香は卒倒しちまうぞ)

執拗な私のアイコンタクトにも無視を続けている酒井に内心で舌打ちしながら自棄になった私は沢木の後に付いて部屋を出たのだった。

エレベーターに乗り、今度は5階で降りた。
どう見ても、見た目は普通のオフィスビルだ。
一番奥の部屋に案内された私達はまず入口の所で立ち止まってしまった。

中は二十畳程もある広い部屋だったが、不自然だったのは部屋の隅にドンとキングサイズのダブルベッドが置かれているだけで、それ以外は余計な家具や調度品など何もない点だった。

「さあ、どうぞ。もうすぐ始まりますから…」
ベッドと反対側の壁の前に沢木が私と妻が座る椅子を二つ用意してくれた。

「あなた…何が始まるのかしら?」
沢木が部屋を出て行くと、妻が小声で聞いて来た。
私は答えようもなく、首を振るしかなかった。

それから間もなくドアが開いてドカドカと何人かの男女が部屋に入って来た。

「紹介しておくからな…。こちらは酒井さんのお知り合いの八代ご夫妻。今日は見学に見えたんだ…」
さっきの沢木が他の男女に私達を紹介してくれた。
すると皆が一斉に私達に頭を下げて挨拶した。
見た所、沢木という若者は他のメンバーに影響力のあるリーダー的な存在らしかった。
私と妻は戸惑いながらも椅子から立ち上がって挨拶を返した。

ライトが焚かれ、カメラが用意されて撮影の準備が整った。
セーラー服姿の女優がベッドの端に腰掛けて、監督のスタートの合図を待っている。

「ねえ、映画の撮影みたいね…」
妻が私に囁いて来た。
何も知らない妻は、初めて見る映画の撮影現場に胸をときめかせているようだった。
その弾んだ顔が次第に青ざめていく過程を想像すると後ろめたさに胸が痛んだ。

撮影が始まっていた。
ベッドの端に腰掛けたセーラー服姿の女優と隣に腰掛けた男優が何やらお喋りをしている。
それをライトの係とカメラマンが囲んで撮影しているのだ。

沢木は壁際で腕組みをしながらじっと見守っている。
茶髪で細身の若い男優が女優の髪をいじり始めた。
最初の内はキャッ、キャッとはしゃいでいた女優の口数が減って来ている。

その内に男優の手が女優の胸を揉み始めた。
チラと妻を横目で見ると予想通り、驚いているようだった。

「あっ…感じちゃう…」

女優が甘い声を上げた。
男優が女の耳を噛みながセーラー服を脱がせ始めた。
妻が呆気に取られたように口を開けている。
妻はまだ映画のラブシーンだと思っているだろうか?

妻には見せたくなかった。
事の次第が明らかになった時、妻はきっと私や酒井に呆れたように軽蔑の眼差しを向けるに違いなかった。

「あん…ダメ…」

見るとベッドの上で二人が絡み合っていた。
私一人なら、そんな場面に集中出来ただろうが、妻が隣にいては気が気じゃなかった。
撮影は進んでいき、ベッドでは男優が女優に指マンをくれていた。

「ああっ…イッちゃう!」

女優がけたたましい悲鳴を上げたその時、隣の妻が驚いたように体をビクッとさせた。
妻が怒り出して、いつ帰ると言い出さないか心配だったが、今の所、その気配はなかった。
それによく見ると妻は顔を背けるでもなく、珍しいものを見るかのように真剣な眼差しを向けていたのだ。
怖いもの見たさからか…?
それともびっくりして腰が抜けてしまったのか…?
いずれにしても、この妻の反応は予想外だった。

ベッド上では何度かイカされた女優がお返しとばかりに男優に粘っこいフェラを返していた。
隣の妻が唾を飲み込んだ音が聞こえた。
(もしかして…?)
私はそんな妻の反応にある思いを抱き始めていた。

「ああ…大きい…ああ…」

男優に貫かれた女優が派手な声を上げていた。
何時しか、妻はその身を乗り出すようにしてベッドの上で繰り広げられている行為に熱い眼差しを注いでいたのだった。

撮影が無事終了した。
男優も女優も汗びっしょりだった。
スタッフが互いに「ご苦労さん…!」と声を掛け合っている。
ふと見ると、ようやく緊張から解放されたように妻がホッと溜息を吐いていた。

「奥さん、ご覧になっていかがでしたか?」
沢木が妻の所にやって来て感想を求めた。

「びっくりしました…。まさか、こんな内容だなんて知らなかったから…」
妻はバックから取り出したハンカチで額の汗を拭きながら答えていた。
その頬がうっすらと赤みを帯びているのがわかった。

「せっかくいらしたんですから、せめて女優の気分を味わってみませんか?」
沢木がベッドの方を指しながら言った。

「いいえ、とんでもない。結構です…」
妻が引き攣った笑いを見せて丁重に断っている。

「そうおっしゃらずに…。こんな機会は滅多にありませんよ。形だけですから。」
沢木が執拗に誘っている。

「気分だけでも味わってみたら…?」
私は軽く笑いながら沢木の肩を持った。
そんな私の発言に妻は少し驚いた様子だったが、ここで拒み続けるのも大人げないかと思い直したらしく、やがて妻がゆっくりと腰を上げた。

沢木に手を引かれてベッドの方へ導かれながら、妻が私の方を振り返って苦笑していた。
その時の私は何故か不思議な興奮に襲われていた。

妻がさっきの女優と同じくベッドの端に腰を下ろす。
沢木がその隣に座った。
ライトの係とカメラマンが何時の間にかスタンバイしていた。
スタッフが揃い、いつでも撮影を始められる体制が整った…。

眩しいライトを浴びて妻は戸惑っているようだったが端から見ているといかにも本物の女優らしく見えた。
妻の隣に座った沢木が妻に断る事なくいきなり肩を抱いた。
一瞬、驚いた顔を見せた妻だったが、これも趣向の一つなのかと理解したようだった。

「うーん、いい匂いだ。」

沢木が妻の髪に顔を寄せてクンクンとその匂いを嗅いでいる。
擽ったさを覚えているかのように妻が首を竦めた。
カメラがそんな二人を撮影し始めた。

<続く>

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