京都の同級生とその彼氏達、およびその友達と俺1
2021/08/13
関西の大学を出て就職した頃のことだから、もう5年以上前になる。
高校は男子校、大学も理系、イベントサークルはなじめず大学は武道系の体育会。
女性と言う生物とは、まったく縁のない学生時代の最後に、内定式で行った東京で、皆と別れた後勇気を振り絞り吉原に行き、5万円で童貞を捨てた俺。
しかしこれからは違う。
なんと行っても東京での新生活。
過去の俺を知るものは殆どいない。
眼鏡をコンタクトに変え、合コンとやらに明け暮れる生活、そんな日々が俺を待っているはずだったのだ。
しかし四月、同期の殆どが東京や九州、そして神戸といったうちの会社の主要な支店や現場に行くというのに、なぜか俺は京都支社、それ院まで出たバリバリ即戦力の理系の俺が、なぜか営業職・・・。
そんな奴は俺のほか二人くらいしかいない・・。
研修でへまをした憶えもない、落ち込みまくる俺を本社の人事部長が直接部屋に呼んでこういった。
・・・君はうちに久しぶりに来る○大の××研究室卒業生だ。
君にはうちの技術屋が皆期待して、各部署が取り合いになったんだ。
しかし将来この会社を背負ってもらうには、研究職の君たちにも総合職(文系採用のことです)の連中が何を考え、何をしているのかを肌で感じて欲しい。
京都はうちにしては小さいものしか扱っていないが、元気のある連中や面白い奴らが不思議と集まっている所だ。
3年、いや2年で研究所に配属されるまでモノを売るってことを勉強してくれ・・・・部長の言うことを丸々信じたわけではないが、かといって会社を辞める勇気もなんてからきしない俺は、まさか戻ると思わなかった京都の街へと戻ってきた。
大阪や神戸にある独身寮みたいなものは、規模の小さな京都には当然なく、またこの街でひとり暮らしだ。
こんなの格好悪くて研究室にも顔をだせないよな・・。
だがしかし、京都営業所は最高に良い職場だった。
俺以外はみな文系採用、それもほぼ100%体力命の体育会軍団。
高校からずーっと男汁あふれる世界になじんできた俺はすんなり溶け込めた。
やりなれたパシリを嬉々としてこなす俺を先輩もかわいがってくれ、なんとか順調に社会人生活を始めることが出来た。
そんな俺に理不尽な先輩の命令が飛んだ。
「この春入ったうちの新人の受付(正確に言えばうちのグループが入っているビルの受付なんですけどね)に、O先輩がお近づきになりたいとおっしゃっている。
二等兵のお前のやるべきことはなにか?」
「わからないであります。自分は仕事以外で女性と3分以上しゃべるのは不可能であります」
「馬鹿野郎!そんなことで日本を列強から守れると思うのか!今四条河原町や北山に徘徊する毛唐どもによって日本人女性の貞操が危機にさらされていると言うのに・・いいか!お前は今日の昼休み、O先輩の為に彼女とその友達もしくは同僚との飲み会をセッティングするのだ。わかったか!」
「いやしかし・・。自分は女性が、、特に可愛い女性は非常に苦手で・・」先輩は俺をにらみ、国体相撲成年男子ベスト8の太い腕で俺の頬を掴んで「わ・か・り・ま・し・た・か?」と低い声でゆっくりと俺に告げた。
俺は首を縦に振りまくった。
その日の昼休み、なぜか他の先輩方が見守る中、俺は先輩に渡されたセリフの書かれた紙を握り、受付の前に立った。
O先輩の好みの新人のこと、横に先輩のような女性が俺を怪訝な顔で見た。
俺は先輩に言われたとおり腰を90度の角度で曲げ、「押忍!自分はこの四月から日本の将来の為に△△社に入社した森と言います!」とロビー全体に響き渡る声で叫んだ。
先輩方は少し離れたところでで腹を抱えて笑っている。
顔を上げてセリフを続けようとした俺に、新人じゃない方の受付のお姉さんが、「森君・・だよね?(もちろん仮名です)T中学の・・。
眼鏡掛けてないから分からなかった。
」俺は予想外のセリフに激しく動揺し、黙って突っ立っていると、「憶えてないかなあ・・。中三のT先生のクラスで一緒だったI本・・I本ナルミ(もちろん仮名です)。
多分話した事殆どないと思うけど(笑)」俺の決死の申し込みは、I本さんと俺が偶然にも中学の同級生ということもあり、見事成功した。
先輩方は俺を褒め称えてくれ、俺は10年ぶりに会った同級生の女性、しかもかなり可愛い女性と携帯を教えあうという、空前絶後の偉業を達成した。
I本さんについて、俺は色々思い出し始めた。
クラスの中でもかなり人気のあった彼女だが、俺の属する集団とはまったく違うグループだった。
どちらかと言うと派手なグループで、仲良くしていた男どものグループも、不良(古いなオイ・・)やサッカー部・バスケ部の連中だった。
どちらかと言うと真面目に授業を聞き、制服のカラーをはずさず、中間・期末を頑張ってしまう俺からみると、まぶしいがまったく縁のない女の子だった。
なんとか思い出せた彼女との会話は、プリントをまわしてもらうとき、「森、多分一枚足りないから取ってきてよ」くらいだった。
中学時代の疎遠さがウソのように、俺とI本さんは親しくなっていった。
俺が一人暮らしをしていることもあり、彼女は気楽に俺の家に電話をしてきた。
彼女もいろいろ懐かしかったのかもしれないが、俺は学生時代からずーっと彼女と親しかったような錯覚に陥るくらいになった。
I本さんは京都の短大を出た後、うちのグループの子会社に入り、それから4年間ずーっと受付をしているらしい。
受付や警備などを一括して請け負っている子会社なのだが、仕事もそろそろ飽きてきたと言い、俺の知らない社内情報をグループの垣根を越えて色々教えてくれた。
電話の時間も段々長くなり、俺も綺麗な女性と長電話をしている自分を激しく褒めてあげたくなっていた。
社会人になって5月のGW,JRで15分で着く実家に帰る気も起こらず、一人旅でも出ようかなあ、大学の合宿でも顔をだすかな、いや、森先輩会社になじめないから大学来てるんだぜ、とか言われるよな・・、と久しぶりに貰う長い休暇に戸惑っていた午前中、I本さんから電話が掛かってきた。
「あ、今大丈夫?連休なのに家にいるの?」
「ま、することないですしね。(同級生だが先輩なので敬語・・とうのは建前で、ヘタレな俺は敬語の方が話しやすいのである)。
I本さんこそ、旅行とか行かないんですか?」
「うーん・・。ねえ・・。」それから暫く会話を続けていたが、さすがの俺も、「これって俺が誘ってもいいんじゃないか?」と思い始めた。
俺は奇妙な身振りで勇気を鼓舞すると、あの、どっか遊び行きたいんですけど、一緒にいくのって嫌ですか?嫌ですよね?そんな暇ないですよね、、と誘っているか愚痴をこぼしているのか分からないことをつぶやくと、「行こう行こう!天気もいいし・・六甲とか行こうよ!」運転に自信がなく、レンタカーを借りるすべも良く分からない俺の心配もむなしく、京都と大阪の真ん中の街から、京都の北のほうの俺のマンションまで軽自動車でやってきた。
私服の彼女は始めて見るが、小柄だけど出ているところは出てる体に、キャミソールを着てGジャンを羽織り、下はぴっちりとしたジーンズ。
これは可愛い。
顔は当時ビールのポスターが異常に可愛かった井川遥に似ている(と俺は思っていた)し、髪型は俺の好きなショートではないものの、肩までのセミロング。
こんな美人が俺とドライブをしてくれるというのに、名神高速を走る車の運転席には彼女が座っていた。
見得を張って運転席に乗り込んだ俺だったが、大学院卒業時に合宿免許を取りに行って以来始めて握るハンドル。
京都の細い道を脱出することも叶わず、五条のあたりで彼女が笑いながら運転を代わってくれた。
激しく落ち込みながら、かいがいしくお茶を渡したりCDを変えたりする情けない俺。
しかし彼女は気にするそぶりもなく、運転好きだから気にしないでねー、私の周りの男の人って皆車好きな人ばっかりだったからすごい不思議、と笑っていた。
そうですよね、男は車ですよね、とまた落ち込むと、あ、そういう意味じゃなくって、私が運転してても勝手に2速にいれたり、車線かえるタイミングを命令したりする人もいて、それって違うよねーとか思うし、森君も気にしないでね、と優しいお言葉を掛けてくださった。
GWなので道は非常に混んでいたが、六甲や摩耶を回り、神戸でご飯を食べ、楽しい一日はあっという間に過ぎていった。
俺とI本さんは色々な話をした。
中学を出てからどうしてたか、どの学校に行ったか、会社はどうか・・・彼女が俺を恋愛対象としてみていないことが丸分かりだったので、不思議と俺は緊張せずに話すことが出来た。
まあ、世の中の女性は殆ど俺のことを恋愛対象にはしてないわけだから、俺の自意識過剰なだけなのだが。
話をまとめると、彼女は就職してから知り合った彼がいて、どうもその彼氏が乱暴で、彼女を殴ったりするらしい。
彼氏は百貨店関係で働いているらしいが、店の女の子とも浮気はするわ、責めたら殴るは、職場でも喧嘩はするは、運転に文句はつけるは、で色々大変らしい。
彼女は今年に入ってから別れたいと何回も何回も頼んでいるのに別れてくれないらしい。
世の中には俺と違う世界にすんでいる男がいるもんだ。
こんな綺麗な女性を彼女にしておいて殴ったり浮気をするのか、浮気どころか付き合ったこともない俺には宇宙人のエピソードにしか聞こえなかった。
情けないことに、帰りは俺のマンションまで送ってもらうことになった。
もちろん俺は必死で断ったのだが、無理につき合わせたし送らせてよ、何か自分ことばっか喋っちゃってしごめんね、と言い、車は彼女の家を通り過ぎても高速を降りずに、京都まへと向かった。
マンションの前で、ありがとね、久しぶりに楽しかったよ、と車に戻ろうとする彼女に、俺は思い切って、少し休んでいかない?コーヒーでも入れるよ、と今思えばとんでもないことを切り出した。
おいおい、俺大丈夫か俺!といってしまってから激しく後悔していると、じゃ、少しお邪魔しちゃおっかな、と彼女は車を路駐して俺の部屋に入った。
I本さんはベッドに座って、コーヒーを飲んでいる。
「難しい本いっぱいあるねー。ちきん、ってなに?」
「あ、それはやきんっていってさ・・。ま、面白くないよ。えっと、、センベイ食べる?食べないよね」俺は生まれて始めて自分の部屋に女性と二人っきりという状況に追い込まれ、再び襲ってくる女性に対する自分のダメダメなイメージと戦っていた。
もてないくせに惚れっぽい、だからといってまったく行動に移さない俺。
好きな子と同じ一般教養を選び、なるべく離れた席で遠くから見るのが精一杯だった俺。
五万円でステキなお風呂に入ったものの、どうしていいかわからず勝手に上で腰を動かされて24年間の貞操を捨てた俺・・・。
彼女はそんなことにまったく気付かず、部屋においてある賞状や、仕事のマニュアルや、新人歓迎会の写真を興味深げに見ていた。
俺はなるべく距離をとってベッドの端っこに座り、中学の時に仲良くなりたかったなあ、などとアホなことを話しかけたりしていた。
「森君ってさ、頭良かったし真面目だったから、何か近寄りがたかったんだよねー。すむ世界が違うって感じで・・。高校もI高校行ったでしょ?私なんか大阪の女子高しかうからなかったもんなー」
「いやいや・・。I本さんは、なんていうか派手なグループでしたよね。AとかSとかと良く話してませんでした?」
「A君かー。懐かしいなあー。少しだけ付き合ってたんだよ。」彼女は笑って、「あのさ、何で敬語なの?」と鋭いことを聞いてきた。
「私怖い?」俺はいや、怖くは無いけど、ほら、社会人の先輩だし、同じビルで働く人間としては、と言いかけるとでも同じ年でしょ?それに皆言ってるよ、森は将来本社に帰って偉くなるって、と言うと、仲良く慣れた嬉しいなーとつぶやき、「I本でいいよ。それかナルミちゃん、とかさ」と俺の顔を見ながら言った。
「ナルミちゃん、は無理ですよ。」俺は笑ったが、彼女は、敬語はやめよ、ね?と顔を近づいてきた。
そのとき俺の中で何かがはじけて、俺は彼女の肩を掴んでベッドに押し倒した。
彼女はまったく抵抗せず、押し倒された。
こんな上手くいくわけがない、何かおかしい、と思いつつも俺は彼女のGジャンを脱がし、キャミソールの上から胸を触り、ジーパンに包まれた脚を撫で回した。
彼女は俺のされるがままになって、電気・・とささやいた。
俺は電気を消して、無我夢中で服を脱ぎ、彼女を脱がせ、キスをした。
彼女の唇は柔らかく、体も柔らかく、俺の背中に回った指も柔らかかった。
俺は夢中で彼女の体をまさぐり、彼女はされるがままになっていた。
ときおり小さくあえぐ声が聞こえて、俺はますます興奮した。
ゴムだ!ゴムゴム!!いつか来るはずのチャンスにそなえ、サングラスをして薬局で買ったスキンの箱をテーブルから取り出し、俺は死ぬほどあせりながら封を切った。
彼女は裸の布団に隠して、俺を見ている。
どんどんあせる俺は必死でつけようとするが、これがなかなか付かない。
あせって買ったのでサイズがまったく合わない。
毛は挟まるし余分なヒフ(そう、俺は火星人なのだ)がひっかかる。
あせればあせるほどつかない。
彼女が胸をシーツで隠しながら覗き込み、そのゴム、、なんていうか、、サイズがあってないから無理じゃないかな、、と言った。
俺は真っ赤になって、それでもつけようとしていると、ね、今日は多分大丈夫だから、最後だけちゃんと注意してくれたらいいから、、この格好でまってるの恥ずかしいよ、と笑うと俺の手をひいて、横になった。
まさに合体直前、彼女は下から俺の目を見つめ、森君・・私のこと好き?といきなり聞いてきた。
好きじゃなきゃこんなことしません、彼氏に悪いかもしれないけど・・と間抜けなことを言うと、彼女は黙って俺に抱きついてきた。
ぬぷ。
というような感じで俺は彼女の中に突っ込んだ。
彼女が綺麗な眉を少しひそめ、ゆっくり、、おねがい、、とささやく。
俺はあせって動きを止めたが、大丈夫、でもゆっくり、、ね?とさっきまでとはまったく違うトーンで彼女がささやく。
2回目にしては上手く入ったと思うが、想像以上の気持ちよさに俺は我慢できずに腰を動かし始めた。
自分でするほうが良いって言うやう多いけど、そんなのうそやんか・・俺は無我夢中で腰を振り、形のいい胸にしゃぶりつき、あえなく5分も持たずに限界に達した。
中学時代には相手にもされなかったこと、今こんなことを・・。
俺は最高に興奮しながら、なんとか彼女の中から抜き、白いおなかにかなり多くのものを出した。
なんともいえないきまずい雰囲気。
彼女はシャワーを使って服を着るまでまったく無言だった。
へたくそすぎるのか?なんで俺なんかとって思ってるのかな・・。
あの・・二人の言葉がかぶってしまい、どうぞどうぞ、いえ、じゃ、森君から、いや、I本さんから、、とおかしな状況になった。
I本さんは吹き出して、あのね、始めて二人であってこんなことになって、その、軽蔑してる?彼氏もいるのにって、と言った。
俺は首を振り、なんていうか、その、と答えに困っていると。
森君と一緒にいると安心するんだよね。
とりあえず今日のことは忘れて、これからも時々遊びにいかない?会社で無視しちゃ嫌だよ、と言った。
俺はもちろんうなずき、彼女の車が見えなくなるまで外で送った。
そのGW、彼女から連絡が来ることは無かった。
久しぶりに会社に出ると、彼女はいつもと同じように、おはようございます、とブースの中から挨拶した。
もてたことも無く、これといってかっこいいわけではない俺のくせに、俺は彼女とキチンと付き合うかどうかは自分でも分からなかった。
彼氏もいるし、今まで暮らしてきた世界も違う、滅茶苦茶好きなタイプか、といわれればそうでもない。
そもそも好きになられた経験が無いので、向こうからああいうふううに好意を示されると、逆に引いてしまう。
100人が聞いたら100人が、「お前が言うな!100万年早い!」といわれるようなことを俺は考えていた。
次に彼女と会ったのは、それから10日ほどたった後だった。
あれ以来、電話で話す機会も少し減っていたが、それほど大きく関係は変わらず、何となく映画を見に行くことになった。
京都だと、誰が見ているか分からないので、わざわざ大津まで行きそのあと自然に俺の部屋に入った。
その日の彼女はグレーのキャミソールに、胸の大きく開いた長袖のセーター、プリーツのスカートにブーツと、これがまた俺には我慢できなくなる感じのいろっぽい感じだった。
やりたいだけ、とおもわれるのも嫌だ、でも家に来るってことはOKだよな?彼氏とは別れてないわけだし、、俺は色々悩んだが、結局本能に負けてしまい、彼女w押し倒した。
されるがままの彼女だったが、俺がセーターをぬがそうとすると、ごめん、今日、だめな日なんだ・・と申し訳なさそうにしたから言った。
俺はなにやら無性に恥ずかしくなり、いや、そういうつもりじゃ、いや、そのですね、ごめんなさい、と良くわからないまま謝っていた。
彼女は少し黙ると、森君ね、もし私が彼と別れたら、付き合う気はある?といきなり核心にふれる質問をしてきた。
俺は少し迷い、僕は、、まだ半人前だし、ちゃんとI本さんみたいに綺麗な人とつかったりする自信はないです。
でも、I本さんのことは好きだから、なんていうか、と煮え切らない返事をしていると、彼女は起き上がって「ごめんね、へんなこと聞いちゃって・・。気にしないで、ね?」というと、でも、、今日、、色々我慢できる?と真面目な顔をして聞いてきた。
我慢、、できないっていたtら、どうします?俺はおちゃらけた感じで聞くと、部屋まで来た私も悪いし、なんとかしてあげようと思えば、ね・とあくまで真面目な顔で聞いてくる。
I本さん、、俺のこと好きなのかな?今まで持ったことのない、奢り高ぶった考えが俺の中に浮かび、それじゃ、、その、口、、とか言ったら怒りますよね?いや、冗談ですよ、冗談・・。
ごまかそうとする俺の口に軽く手を当てて、いいよ、上手く出来るかかどうか分からないけど、、と俺の目を見て言った。
下半身だけ裸になって、ベッドに横たわった俺の足元に、服を着たままI本さんがうずくまっている。
シャワーも浴びていないのに、彼女は俺のものを、少しふくよかな唇に咥えて、顔を上下させている。
正直気持ちいいかどうかはわからない。
動きはAVとかで見るよりひどく単調で、彼女はずーっと目をつぶったまま咥えた唇を同じリズムで上下させている。
すいません、、。
まじで。
つかれたらやめてもいいですよ、、見当ハズレなことを、場が持たないために単発的に言う俺の言葉に時折首を振りながら、彼女は頭を上下させる。
偏見で見るわけではないが、彼女の出た短大は、俺から見たらチャラけた派手な学校で、これだけ可愛い顔してるわけだし、相当経験あるんだろうな、と思っていた。
彼氏も見せてもらった写真を見る限り、死ぬほど遊んでだったし。
でも、口でするのはそれほど慣れていなさそうだ。
俺がAVから得たフェラチオとは違い、ずいぶんシンプルな動きだった。
なんて余裕をかましていたのも最初の1、2分だけで、時折髪をかきあげる彼女の横顔や、単調だが確実にヒットする唇の感触にすぐに我慢できなくなり、「あ、ごめんなさい、、I本さん、、もう、、だめです・・」と情けなくかすれた声をあげてしまい、肩を叩き動きを止めるように頼んだ。
I本さんは少しこっちを見たが、そのまま動きをやめない。
あ、、だめなんですって、、はあんして、、俺は高く細い情けない声を上げると、彼女の口の中に発射した。
彼女は目をつぶったまま、しばらく動きをやめると、ごくり、と飲み込んで恥ずかしそうに笑った。
良く分からないが、なんとなくマナーのように思い、俺は彼女にキスをした。
駅まで歩いて送り、別れる間際に彼女は「私森君のこと好きになったかも・・。誰にでもあんなことぜったししないんだよ。でも、彼氏とキチンと別れても、森君はきにしないでね。勝手に好きになってるだけだし・・」と俺にとってもの凄く都合のいいことを言うと、また遊ぼうねーと手を振り電車に乗り込んだ。
1週間後、彼女から電話があって、彼氏と別れた、森君・・どうしよう・・。
と聞いてきた。
俺が返答に困っていると、彼女はすぐに良いって良いって、、これでフリーになったし、コンパでもいこっかなと笑って、また遊ぼうねーと言った。
その2週間後、また彼女から電話があり、実はね、彼氏ができたんだーといきなり言ってきた。
そりゃまた突然ですね、、俺は少し動揺して、ふざけたふりをして、結構残念です、と言った。
彼女は、またまたー、だって森君私のこと友達だと思ってるんでしょ?、と言った。
「先輩だと思ってます。俺もまだ仕事もろくに出来ないし、、」
「いいよいいよ。気にしないで。不安定だった時に優しくしてくれて嬉しかったな」電話が切れると俺は無性に勿体無いことをしたような気になってきた。
これから一生あれだけ可愛くて性格のいい人に好かれることは無いんではなかろうか・・。
俺は何を思いあがってるんだ。
タイプじゃない?そんなことをいえる立場なのか?もしかして、「本社に帰って偉くなるかもしれない俺を彼女が狙った」とか思ってたのか?バカバカ俺のバカ・・・・。
6月に入って、偉大な先輩方がセッティングしてくれた、何回かの合コンも芳しい成果は挙げれなかった。
うぬぼれて言うわけではないが、そこそこ感触は良かった。
先輩方がふざけて、こいつはえらくなる、買いだぞ?などと言う言葉を真面目に捉えたわけでもないだろうが、電話番号を聞いたら、殆どの女性が教えてくれた。
何回か食事にも言った。
でもそこからが駄目だ。
I本さんのように背曲的にいきなり積極的になってくれる女性がそうそういるわけでもなく、かと言って根っこのと所で自分に自信がない俺は、無理から誘う勇気も無かった。
7月に入って暫く下頃、久しぶりにI本さんから電話があった。
「彼氏とはどうですか?また殴られたりしてないでしょうね?」
「うーん・・。そんなことはしないけど、、なんかねー。あのさ、来週の土曜日、宵々山の日って開いてる?」
「えっと・・。ゴルフは次の週だから、空いてますよ」
「あのさ、短大時代の友達と、その彼氏とさ、四条に行くんだけど、一緒に行ってくれない?」俺は不思議に思って「彼氏といったらいいじゃないですか。」と聞くと「なんかさ、仕事なんだって、、。ね?2対1だったら気まずいんだよね・・」
「俺はいいですけど・・・」その日彼女の友達のK山さんと彼氏のH本さんが4WDの車で、駅で待つ俺とI本さんを迎えに来て、そのままK山さんの実家がある京都駅の南に向かった。
二人とも浴衣に着替えるので、男二人はぼーっと待っていた。
H本さんは、車の輸入販売をやっているそうで、一つ年上なのだが大分と大人に見えた。
I本さんとこのカップルは、どうも短大時代からの知り合いらしい。
K山さんはI本さんと比べると大柄で、顔立ちは派手な感じでなかなかの美人だった。
美人は美人でつるむんだよなあ・・。
何を話していいかわからないが、無駄に気を使うタイプの俺は、H本さんと頑張って会話をしていた。
H本さんはざっくばらんな感じで、ナルミちゃんもいい子なんだけど、前の彼氏がひどい奴で、、とか、俺らもあいつとは早く別れたほうがええよ、って言ってたんだけどな、でも、森君とはつきおうてるわけではないんやね?、とかなり突っ込んだことも聞いてきた。
「まあ、そうですね。彼氏いるみたいだし。綺麗なひとやからつりおうてませんもん、俺と」H本さんはタバコを吸いながら、「そんなことないで。森君えらいかしこいらしいやん。顔やって男らしいし、なんていうか、ナルミちゃん好きなタイプなんちゃうか?」というと、ビールをぐびぐび飲んで、「淑子から聞いたんやけどな、今の彼氏も上手くいってへんらしいで、」
「でも、まだ一ヶ月くらいですよね?」
「そうやなあ・・。ナルミちゃんいまいちはっきりせんこやからなあ」そうかな?俺にはかなりはっきりしたこに思えるけどなあ。
そんなことをダラダラと話していると、女性二人の着替えが終わり、赤の浴衣を着たI本さんと緑の浴衣のK山さんが出てきた。
どちらかというとスチュワーデスやらエレベーターガールの制服が好きな(かなり限定されたどちらかというと、だけど)俺だったが、髪をアップにして花を飾ったI本さんは、いつもと違った感じでこれもまたとても可愛く思えた。
4人で四条をそぞろ歩き、木屋町の居酒屋に入った。
K山さん(ややこしいので名前を取ってヨシコさんと呼びます)は日本酒をぐびぐび飲み、I本さんはチューハイを、どうもお酒が弱いらしいH本さんは小瓶のビールで顔が真っ赤になっていた。
H本さんの携帯がなり、どうも仕事の話になったらしく、彼は軽く手をあげて、ごめん、というような格好をして店を出た。
いい感じに目が据わってきたK山さんが、ビールの小瓶をゆっくりさすりながら、俺に向かって「これくらい?もしかしてもっと?」とニヤニヤ笑いながら聞いてきた。
美人が目を据わらせてニヤニヤ笑うとこういう顔になるのか、と思いつつ、俺は質問の意味がわからず、え?と聞きなおした。
もーー、とK山さんは激しく俺の肩を叩くと。
「わかってるくせに!!聞いてるよ、ナルミから。これくらいあるんでしょ?すごいねー」I本さんが、これもまた少し赤くなった顔で、ちょっと・・ヨシコ、、やめてよ、と慌てて話に割って入った。
「いいじゃなーい。いいなあ・・おっきいよねー。ね、森君内緒の話教えてあげようか?」俺は困り、I本さんはヨシコ!怒るよ!ごめん森君、よしこ酒癖わるいんだよね・・。
もうかえろっか?と話をさえぎるが、「うるさいなあーー。あのね森君、ナルミはね、森君のおーーきなものがわすれられないんだってえ。今まで届かなかったところに届くんだってえ。自慢しちゃってるよー」俺は始めて意味がわかったが、リアクションに困り、いやいや、、あのですね・・と口ごもった。
ヨシコさんは必死で止めるI本さんを無視しながら、「それでえ、今の彼氏はこーーんだけらしいよ。」と爪楊枝を持ち上げて豪快に日本酒を飲み干し、高笑いした。
ナルミさんは泣きそうな顔で、ヨシコ、いい加減にして、というが、ヨシコさんの暴走はH本さんが戻ってきても止まらない。
H本さんも、これが中々下世話人間らしく、いきなり話に加わってきた。
「聞いてよヒデ!(H本さんを指差し)もりくんはあーこーーんな(といってビール瓶を持ち上げ)立派なものをお持ちなのよ。
ナルミはそれが忘れられないの、わかるう?」普通彼氏が止めるべきだと思うが、H本はノリノリである。
I本さんはもう黙ってしまってチューハイを黙々と飲んでいる。
「ほんまかいな!っていうか、ナルミちゃんがそんな話をするなんて、俺興奮するわ!!」I本さんは、これも大分酔ってきたみたいだが、バカバカ!ヒデくんまでそんなこと言わないで!!と怒る。
俺は話のレベルの高さか低さか分からないが、中々付いていけない。
「それやったらヨシコ、ナルミちゃんはこんな可愛い顔して、大きいのが好きなんか?」I本さんお絞りを投げ、バカ!!ヒデオいい加減にしろ!と今まで聴いたことのない言葉使いでH本さんに怒った。
ヨシコさんはもう止まらず、「すごいやろー。森君とじゃないと、もうどうにもならへんらしいわ(笑)今の彼氏のこーんな(と爪楊枝を持ち上げて)チンケなもんはあかんねんて」H本さんは、うーんうーんと顔を真っ赤にしてうなりながら、森君うらやましいのう・・あかん、俺興奮してきた、、かえろっか、というと勝手に勘定をすませ、通行止めが解除になった道路に飛び出しタクシーを止め、俺とI本さんと、いびきをかいて寝だしたヨシコさんを乗せると、自分は前に乗り、九条まで!と叫んでいびきをかいて寝だした。
後ろに三人、俺とI本さんはかなり密着している。
運転席の後ろの席では、ヨシコさんは大口をあけて寝ている。
H本さんも助手席に首をがくんと倒して寝ている。
I本さんは、少し赤くなった顔を俺に向け「ごめんね・・。二人とも悪気はないんだけど、、、よっぱらうといつもこうなんだ」
「いいですよ。俺も楽しかったし・・。でも、もう電車ないですよね。H本さんもこれじゃ運転無理だし・・」
「どうしようかな・・。ヨシコのとこに泊めてもらおうかな・・」ぼそぼそと二人で話していたが、I本さんが俺とのことをそういう風にかんがえてたのか、と思うと、何か興奮してきて、ジーパンがきつくなってきた。
タクシーがヨシコさんの実家に着き、三人で彼女を担いで家に入れた。
彼女の両親は結構なれているらしく、いつもごめんなあ、と言いつつ、H本さんに、泊まっていくんやろ?二階に布団ひいといたけど、、ナルミちゃんも泊まっていく?と聞いた。
I本さんは、しばらく考えていたが、あ、私はいいです。
着替えだけいただけますか?、といい、バッグをうけとるいと、お休みなさい、といって頭を下げた。
H本さんは、ええのう、ええのう、、森君ええのう、、とむにゃむにゃつぶやいていた。
「どうするんですか?」
「・・・・・泊めてていったら怒る?彼氏がいるから、その、普通に何にも出来ないけど」
「いいですよ、、。俺だって動物じゃないんですから(笑)」残念ながら俺は動物だった。
ヨシコさんの意外な話を聞いてすっかり興奮した俺は、「爪楊枝」しかもってないI本さんの彼氏に意味もなく優越感を感じ、「彼氏がいるI本さん」に対して異常に興奮してしまった。
部屋に入ると、俺はそのままI本さんに抱きつき、浴衣をきたままの彼女と、立ったまま長いキスをした。
俺が舌をこじ入れると彼女も舌を絡めてきた。
そのままベッドに押し倒すと、まって、よごれちゃうから、、とI本さんは浴衣を脱ごうとした。
俺はだめ、、脱がないでよ・・。
といってベッドの横に立ち上がってジーパンを脱いだ。
酒が抜けた後、あの傲慢な俺は一体、と頭を抱えたが、そのときはなんとしてもそのまま口でして欲しかったし、なぜか彼女は俺の言うことを聞くと思い込んでいた。
彼女はまったく嫌がらず、俺のトランクスをおろすと、シャワーも浴びていない俺のものを、自然に咥えた。
俺が下を見下ろすと、彼女の綺麗に整った髪と白い花の飾り、長いまつげと、俺のモノが出入りするぽっちゃりした唇が見える。
帯は黄色で、彼女の小柄だけどメリハリのついた体を赤い浴衣が包んでいる。
前に1回味わった彼女の口の中だが、今日は別物だった。
彼女も少し酔っていたのか、あの二人の話に変な気分になったのか舌が俺のものに絡みつくように動く。
俺は息を荒くして、I本さんの頬をなでたり、花の飾りをいじたっりする。
これは人の道に反することだと思うが、彼氏がいる女性、それも可愛い女性が自分とこういう関係をもってくれることが、これだけ興奮するとは思わなかった。
以前より格段に、彼女はよだれを多く出して、そのおかげで唇と俺のものとの間の当たり方が格段に気持ちよい。
なんともいえない音が口元から漏れている。
俺は乱暴に彼女の口からモノを抜くと、浴衣を乱暴に脱がせて一気に入れた。
「おくまでとどくんだってえー」ヨシコさんのヘラヘラ笑った顔とセリフを思い出し、俺はえぐるようにI本さんを乱暴に突いた。
I本さんは、一回目とはまったく違う、高くて大きな声を断続的に上げながら、俺にしがみついた。
酔っ払って感覚が鈍ったのか、俺はこの前の何倍も長持ちした。
んが、、んが、、とアホのような声をあげて腰をふり、やばい、、と思った瞬間にはそのまま中に出していた。
あまりの気持ちよさに、動きを止めていると、大丈夫、、今日は大丈夫な日だと思うから・・。
と薄目を開けて彼女が言った。
でも、、、といいつつ、俺はちゃんとサイズを確認して買ったスキンを取り出し、大きいままのモノにかぶせてもう1回しようとした。
え、、つづけてするの?彼女は荒い呼吸で少し驚いたように言った。
電気をつけたままなので、色白で綺麗な彼女の体が俺の体の下でよく見えた。
ただ、また上手くつけられない。
あせっていると、彼女が下から手を伸ばして、「変な感じだけど、慣れてるわけじゃないんだよ・・。誤解しないで・・」といいながら、俺のモノにやさしくゴムをかぶせてくれた。
結局そのあと上から1回、酔った勢いで憧れのバックで1回、強引に彼女を上に乗せて1回。
なぜか俺の気持ち良いように腰を動かしてくれる彼女の胸を掴みながら、俺は発射した。
彼女はそのまま俺の上で寝始めた。
俺もそのまま寝た。
思い出しながらダラダラかいてすいません。
続けようと思えば続けれるんですが、良いですかねえ?