真夏の夜の夢3
2021/06/25
これじゃ、いくらなんでもかわいすぎるでしょ……。
私はハッと我にかえりミサキを見つめる。
ミサキはまだ頭の整理がついていない様子で、瞬きもせずにそれをじっと見つめていた。
私はマサルの顔とその小さなものを照らし合わせるように見つめ、そしてその照合が一致するとそこにあるあまりのかわいさに失神寸前だった。
初めて自分のあれが濡れるのを感じる。
ああ、これならマサルが人に見せられない理由がよく分かる……、だって太さはペンのキャップくらいはあるかもしれないけど、長さといったらその半分もないんじゃないかしら……。
「お姉ちゃん」、その声に私はまたドキッとした。
ミサキは私の方を向き、新しい生命体を発見した研究員のような顔から、あのいたずらな満面の笑みを浮かびあがらせた。
「私の勝ちね」
「え?」、私は咄嗟のことに理解できなかった。
「賭けよ、賭け。お姉ちゃんが触るのよ」、そう言うとミサキは両手がふさがれているので顎を動かし、「早く」と合図した。
「賭け」、私はそのことをすっかり忘れていたのである。
そうか、マサルは毛が生えていなかったから……、いや、それどころかこのサイズじゃ話にならないでしょ……。
「早く」とミサキがまた顎をしゃくる。
どうしよう、本当にさわっていいのかしら……。
そんなことを考えながら私はそれに顔を近づける。
わずかに石鹸の匂いがする。
ああ……、これはやばい……。
……、よし……、触ってやるぞ……。
右の掌を包むようにその上へかざす。
何というか、そこの温かさが手に伝わる気がした。
少しずつ目的の場所へ下ろしてゆく。
その白いやわらかそうな物体は私の手から5センチもないところにある。
そこまで下ろすと私は手を人差し指だけ出し、さらに降下させた。
2センチ、1センチ……、私の指は震えていた。
ペタ……。
一瞬だったが私の指はそれの少し膨らんだ部分に触れたのだ。
咄嗟に手を引きマサルの顔を見る。
マサルは相も変わらず愛くるしい寝顔を見せていた。
ミサキの「どうだった?どうだった?」というささやきに、ちょっと待って、と答え、もう一度指を下ろす。
私は触った瞬間にマサルが起きやしないか心配で、咄嗟に離してしまったのだ。
今度はさらに慎重にその上へ指をかざす。
ぺた……、再び私の指はそこに不時着した。
今度はしばらくの間である。
なんとなくその小さな膨らみをなでるように指を動かす。
あまりの滑らかな感触に、その時私は我を忘れてなでていた。
まるでそうすることで御利益か何かがあったりするとか、あるいはそれが愛くるしいペットであるかのように執拗になでたのである。
きっと私の口からよだれとかが垂れていてもおかしくないほどの至極の感触だった。
「どうどう?」と言う声でいくらか我にかえったが、その指と視線は止まらない。
「ねえ、どうなの?」
「やばいよ、ミサキ」
「えー、どうやばいの?ねえ」
「触る?」、私がそう聞くとミサキは照れ臭そうに頷いた。
結局ミサキも触りたかったのである。
ミサキは私よりももっと大胆だった。
私がパンツを押さえる役にまわると、ミサキはマサルの隣に座り、おもむろにそれを摘まみだしたのだ。
その時、鼻から抜けるような「うっ」という声が微かに聞こえ、マサルの腰のあたりがほんのわずかではあるが横に動いたのである。
ダメだ……、ばれた。
その晩最高の心臓の高鳴りである。
一瞬ミサキをおいてでも部屋から飛び出そうと、本気でそう思った。
しかし、すぐにまたさっきより強い寝息を立て眠り始めたのである。
あの睡眠安定剤はかなり効いているぞ……、だってさすがに今のだったら普通は起きるはずだよ。
私はなんだか自身が湧いてきた。
「そっとだよ、ミサキ」
「うん」、ミサキも今のにはさすがにびっくりしたのか、もう一度手を下ろす時はかなり慎重だった。
しかし、再びマサルのそれを摘まむと上へ向けたりし始めた。
「やはっ、おもしろい」、チラッとこちらを振り向きそう言うとまた視線を落とす。
ミサキは結局のところ大胆なのだ。
それは逆に考えれば純粋ゆえに大胆になれるのかもしれない。
どれだけ男の子のそこが敏感なのかをまだ理解していないだろうし、マサルのそれがどんなにかわいいのかも、私ほどには分からないだろう。
あれを飲ませたのは正解だった。
「ねー、なんか中でプニプニするよ」きっとミサキは包茎という知識もそんなにないのだろう。
皮の上から中身を滑らせるようにして遊んでいる。
ときたま上に少し皮をひっぱり上げては引き戻したりもする。
それでもマサルの寝息のリズムは乱れもしないから、これはもうかなりの熟睡といったものだ。
薄闇の中のこの光景はあまりに現実離れしたものである。
額に大粒の汗が流れ落ちるのを感じた。
「ねえ、せっかくだし、パンツ全部下ろしちゃおう」、パンツを押さえる手が疲れたという理由もあるが、それより私も触りたいのでそうささやいた。
「いいね」、そう言うミサキの顔はニスでも塗ったように照っている。
「じゃあ、ミサキはマサルの足を持ち上げて。そっとよ」、私はそう言い、念を押した。
ここまできてマサルに目覚められるわけにはいかないのだ。
ミサキは手をマサルのそれから離し、私の後ろに回る。
私はパンツのゴムを押さえたままマサルの右手に膝で立つ。
このポジションチェンジはコンマの速さで行われたようにも思える。
そして私がコクリと頷くとミサキはマサルの足を片足ずつ軽々と持ち上げた。
その間に私がパンツを太ももの位置まで引き下げる。
すると、マサルの真っ白なお尻が露わになるのだ。
それも片足を上げられ、お尻の隙間から丸まったタマ袋がちらりと見える。
すべてがツルンと丸みを帯び、マシュマロのような臀部は小麦粉を塗りたてたばかりのように真っ白だ。
そんなことをされてもマサルの寝息は乱れない。
そしてもう一方の足も終えると、マサルはパンツを膝のところまで下ろされ、足を揃えて寝ているというひどく恥かしい姿になった。
おへそから太ももまでの滑らかなラインはまさに芸術と言っても過言ではない。
私たちはさらにそれを足首のところまでずり下ろし、最終的に取っ払ってしまった。
その見事なまでに繊細できめの細かい体は思わず抱きしめたくなるようなものだった。
「さて」、ミサキはまた彼女のベストポディションに座り、それをいじり始めた。
私はずるい、とも思ったが、ふとデジタルカメラの存在を思い出した。
ああ、この姿をカメラに収めなければ……。
私がカメラの設定を夜行モードにしている間も、ミサキは執拗にマサルの棒の部分だけをいじり続けていた。
「ねえ、お姉ちゃん。……なんかちょっと形変わったよ」ミサキの台詞に私は驚いた。
まさかこんな小さいのに勃起しちゃうなんてこと……。
一旦カメラを横に置き、それをよく眺める。
勃起している……、のよね……。
確実にそれも見るからに大きくなっているのだ。
それは普通の印鑑程度の太さで長さだろう。
もちろん勃起してこのサイズなんてあまりに小さすぎると思うけど、確かにさっきよりは大きくなっているし、何より上をむいているのだ。
私が唖然としているとミサキはまたプニプニといじり始めた。
「これ勃起してるのよ」
「ふーん、これが勃起かー。じゃあオナニーできるかもね」、ミサキはそう言いながら上へ向けたり下へ向けたりを繰り返す。
まるで小さなシフトノブのようだ。
確かに……、でもさすがに精子はでないわよね。
こんな小さいところから出るなんて想像もできない。
「オナニーってどうやるの?」ミサキがささやく。
「えー、私もよく分からないけど……、たぶんこう、こんな感じで上下に動かす感じだと思うけど……」
「こう?」、ミサキは真剣な眼差しでそれを見つめ、上下に動かし始める。
ほとんど掴んでいるというよりも摘まんで上下に動かしていると言った様子だった。
私が頷くと、ミサキは手を少し早めた。
それを一刻も早くカメラに収めたく拾い上げて構えるも、暗くて何も映らない。
しょうがない、そう思いカメラのライト機能を使う。
するとちょうどマサルのあれの部分が光に照らされる。
「まぶしい」とミサキは言ったが、私の頭はそこに映るマサルのそれで一杯だった。
目に慣れてくるとよりいっそうマサルのそれがきれいな曲線を描き勃起しているのだということが分かる。
ミサキが手を動かすと影も一緒に動く。
私は動画の録画ボタンを静かに押した。
ずっと気が付かずにいたのだが、今になってマサルの寝息が少し荒くなっている気がする。
「ねえ、お姉ちゃん、何か手が濡れてきたんだけど……」まさか……、まさかこんなに小さい子が、いや小さいちんちんが射精するなんてありえるのかしら……。
私は思わず「いいから、もう少し続けてみて」と催促した。
「うん……、こんな感じかな」、ミサキは手を上下させているというよりも、ただ小さく振動させているようにしか見えなかった。
それもこの大きさじゃしょうがない。
よく先端部を見つめていると確かに湿り気が見られる。
「うぅ……、うぅ……」、マサルは鼻から抜けるような声を微かに上げる。
感じているんだ……。
膝をわずかに曲げ、腰が少し引けた形になる。
かわいい……。
私はマサルが起きるかもしれないというリスクを背負う覚悟で、もういい、とばかりに「代わって」とささやいた。
「おっけー」、そう小さく言うとミサキは私からカメラを受け取った。
いやはや……、いざ眼の前でこうもきれいな曲線を描かれると、興奮のあまり頭がくらくらしてくる。
あらためて私はそれに手を伸ばす。
今度は私の小指くらいになっているようだった。
ピンッと人差し指で弾くと、それはバネでも入っているかのようにプランと揺れる。
親指と人差し指のあいだにそれをチョンと摘まむと、確かに手ごたえがあった。
わたしは皮を剥くようにそれを下の方にずらし、先端を見つめてみる。
しかし、やはりそこには亀頭らしきものは少しも見当たらず、いかにも子供らしく先端にちょこんと皮が残っている。
マサルの態度と同じでそれもどこか強がっているように見えた。
私がしばらくその状態を保っていると、マサルの腰が左右に動く。
無意識にこの快感から逃れようとしているのか、くねくねと腰を動かす。
「んー……」再びマサルの息遣いが激しくなる。
それを見て私は指を上下に動かした。
ミサキは左手を伸ばし、人差し指でタマをプニプニといじり始める。
姉妹のダブル攻撃にマサルは体をモジモジと動かし逃れようとする。
逃がしはしないわよ……、私はもう一方の手で太ももをなでる。
マサルの眉間には薄らとしわがよっていた。
もう少しかしら……。
マサルのそれの先端は小さな宝石を乗せたかのようにきらきらと輝く。
かなり濡れてきているようだった。
それは私が指を動かすたびに微かにクチュ、クチュと官能的な音をたてる。
ミサキも私も身を乗り出しその先端に見入っていた。
ミサキの手はタマから離れ、太ももの内側へと滑り込んでいく。
マサルは少し腰を宙に浮かすように反り返ったり、そうすると思うと引いたりした。
頭をしばし左右に動かすこともある。
よく起きないな……、そう思ってもしかたがなかった。
マサルの快感は体全体で表されていたのだから。
「マサル動きまくり……」、ミサキは呟いた。
それを小刻みに動かす指にも湿り気を感じる。
細くそり立つ棒の裏側から先端に蓄えられた汁が流れだしていた。
クチュ、クチュ……。
私はもう一方の手の平でタマを包み込み、中身を確かめるようにそっとなでる。
クチュ、クチュ……。
額から流れる汗が眼に入り視界が霞む。
それでも私は両の手を休めることはしなかった。
もう少し……、もう少し……。
もう私の二、三本の指はベトベトに濡れていた。
マサルの汁……、私はマサルの顔を眺めた。
前髪は汗でぐっしょりし額に張り付いている。
その隙間から少し薄すぎる眉毛がへの字を描いている。
八重歯の覗く口からはもう絶えず「はぁ、はぁ」という息の音が聞こえる。
鼻の上にはわずかに水滴が見える。
こんなに幼い子もここまで感じるものなのか……。
クチュ、クチュ……。
マサルのそれはもうツルツルとして手から滑り落ちてしまいそうなまでに濡れていた。
滑らないように掴む指に力を込める。
それと同時にタマをなでる手もそれを強く揉んでいた。
クチュ、クチュ……。
その時だった、タマがわずかに上に持ち上がる感じがし、棒がビクンと振動した……。
そして、先端からはトロリと白い液体が垂れ出てきたのである。
いった……、本当にいった……。
マサルのそれの先からはまだドロドロと液体が流れ、体はすべての関節から力が抜けたようにだらんとなった。
マサルの精子は皮が防いだのか飛び散ることもなく、ただ静かに溢れ出てきたのである。
私もミサキもそれからしばらく動けないでいた。
摘まんでいる棒の弾力が次第になくなっていくのを感じる。
白い液体が私の指の上にも流れ、少し温かい。
気が付けば、それは小指の第一関節程度の大きさに戻っていた。
「いった……」、しばらくして私はそう呟いた。
その頃にはマサルの小さな寝息が聞こえ始めていた。
ミサキは「うん……」とだけ答え、また沈黙が部屋を包む。
ミーン、ミーン。
部屋にはマサルの寝息と外のセミの鳴き声だけがこだましていた。
それからの片づけはあっという間だった。
私がティッシュでマサルの汁を拭き取り、またミサキが足を上げてパンツを履かせる。
布団を被せ部屋を後にするのに五分もかからなかった気がする。
私たちは一旦ミサキの部屋に入るとそのままベッドに腰を下ろし、しばらくそうしていた。
私の右手にはデジタルカメラが握られている……。
「いったね」、そう切り出したのはミサキだった。
「いったね」、私もそう繰り返した。
それからまたしばしの沈黙が続く。
「ねえ、お姉ちゃんはアソコが濡れたりしたことある?」、ミサキはどこを見るでもなく言った。
「え、うん、まあ……」
「私、パンツの中ベトベトなの」、そう言うミサキの顔を覗くと、耳までもが淡いピンク色に染まっていた。
私は何も言わずに宙を見つめていた。
視界に入った時計は朝の四時を過ぎようとしている。
(終)