3月3日は女の子に性教育する日
2020/11/08
今日はひな祭りですね!
女の子の成長を祝う華やかなイベントですが、実はこのひな祭りには女性性を表す、ある種エロティックな象徴がたくさん隠されているそうです。
例えば、ひな壇に飾る桃の花。
桃は早く花が咲き、実を多くつけることから多産を象徴する植物なのですが、その実の形から“女性自身”の象徴とされたという説も残っています。
フロイトの解釈でも、柔らかく甘い香りがすることから桃は“女性自身”の象徴らしいので…言葉の壁はあっても、そういう部分は世界共通なんだなーと思うとちょっと興味深いですよね。
それから、これも聞いたことがある人も多いかもしれませんが、菱餅はやはり“女性自身”を模しているという説があります。
津田塾大学教授の三砂ちづるさんの著書『オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す』(光文社)によると、昔の日本では子宮全体のことを「おひし」と呼んでいて、正座を崩すと「おひしが崩れる」と言われたのだとか。
ひな祭りの定番のご馳走といえば、ちらし寿司ですが、これは、前述した三砂ちづるさんの共著『身体知-身体が教えてくれること』(木星叢書)によると、「高野豆腐のように甘い男も、ちりめんじゃこのように頼りない男も、ごぼうのように歯ごたえのある男も、ちゃんと噛みしめて理解してから結婚しなさい」と戒めるため。
そして、蛤のお吸い物を飲むのは、貝殻の合わせが密着しているので「処女・夫婦和合の象徴」とされているから。
極めつけは甘酒で、なんと男性の精液を象徴しているのだそうです。
甘酒は小中学生も飲むと思うのですが…真相を知ると、あまり軽い気持ちでは飲めなくなってしまいそう。
という感じで、ひな祭りの食事や桃の花には深い意味があるらしいのですが、そもそも、おひなさまの「ひな」という言葉も結構アレみたいです…。
『日本国語大辞典』(小学館)によると、「ひなと」という言葉には“女性自身”の意味があり、「雛(ひな)」も方言によっては女性の体の一部を表すようです。
どの部分かは、あまりにも直接的すぎてここには書けないので、気になる方は調べてみていただければと思います。
女の子のお祭りだから、どこまでもかわいらしいイベントかと思いきや、こんなアダルトなものばかり食べる日だったとは…。
要は、ひな祭りは女の子の節句であると同時に、昔の“性教育”の日でもあったとのこと。
親たちは食事に“結婚”や“性生活”など、伝えるべき情報を込めることで、娘たちがお嫁に行ってから困らないようにしていたんですね。
娘が甘酒を飲んで「こんなに甘くておいしいの
」とか聞いたら、親たちは何て答えていたんだろう
とか、気になってしまいますが…。
ひな祭りは、女の子が大人の女に一歩近づく日。
大人になった今でも、改めて性について真面目に考えてみるのもいいかもしれませんね。