晴れ・のち・お風呂
2020/03/10
私達は、普通の彼氏と彼女。
長い、長い、友達期間を経ての、恋人同士。
仲もイイし、彼の事が、大好きで、
彼女になれた私は、
嬉しい毎日を過ごしています。
が。
遠距離なんです…。
長かった友達期間を思えば、
私を好きとか、可愛いとか、言ってくれてるし、
遠距離なんて些細な事です。
些細なコトとは言っても、
会える日は、
とってもとっても、やっぱり嬉しいっ!そして今日。
彼と、待ち合わせです。
彼の住んでいる街に到着すると、
彼、もう、待っててくれてました。
メールで、彼の居場所を確認。
近くへ行くと、車のライトで合図をくれました。
彼だよ~…。
「久しぶり!」
「衛(エイ)く~ん。」
車に乗って、チュ~です。
「んっ…。んっ…。バカバカ。
チュ~は、アトにして。」
「え…。なんで…。」
「狼さんになっちゃうだろ。」
「ん。フフ~…。そっか。(テレッ)」
衛君、照れたみたいに、笑ってる。
友達の時も思ってたけど、
その笑顔、何度見ても、か~わいいなぁ~。どこにいこうか?ってなって、
海の見える公園で、デートしました。
良く晴れていて、青い空。
冬だけど、凄く綺麗な青空だし、
衛君は、こうして目の前にいるし、海も穏やかで、
とっても、楽しい。
あえて、冷たい海水を触って、
冷た~いって、手で手を暖めてもらう。
ホントは、手を繋ぐキッカケ作りです…。
そうしてもう、あっという間に夜です。
彼の部屋に、お泊りです。
私達って、ごくフツーのバカップルですよね。
少しずつ、二人の思い出も作ってきました。
二人にとっての、初めてのエッチのときは、
嬉しくて、泣いちゃった思い出もあります。
そんな、ごくフツーの、
多分、バカップル(?)な私達。
いろんな思い出を作ってきたけれど、
断り続けてきたモノも、あります。
今日は、思い切ってっ、
決意を、してきたんですっ。「衛君…、一緒にお風呂、入ろ…。」
それは、一緒にお風呂に入るって、いうこと。
「えっ。ホントに…?」
「うん…。体、洗ってあげるね…。」
衛君に、お風呂、いつも誘われてて…、
とっても嬉しいのに…、想像しただけで恥ずかしくって、
ずっと、断ってしまっていたんですけど…、
衛君のコト、大好きだし、時々なら…って、
いっしょに入りたいなっ…て、
思い切りました。衛君に、先に入ってもらって、私がアトです。
脱衣所のドアの外で、待っています。
ホントは衛君の脱ぐトコ、見たい。
ガバッと脱ぐのかな?
それとも、するるーって、普通に?
ズボンと下着は一緒かな?
そんなに見てたら、衛君の体、全部見えちゃうね…。
今、どこまで、どんな風に、脱いでるの…?「じゃ、先に入ってるよ!」
「っ!うっ、うんっ」
もう脱いじゃってたの…(テレッ)。
意を決して、私も脱衣所に…。衛君と、お風呂か~。
恥ずかしいな、恥ずかしいな~。
そんなことが、エンドレスに頭の中に…。何とか脱ぎ終えて、
ガチャ…
バスルームの扉をちょっとだけ開けました。
ジ…。
しっかりぶつかりあう視線。
「や。恥ずかしいから…、向こうむいて…。」
「え~…。見たいのにぃ~…。」
こんな風に言って、場を楽しくしてくれる、衛君。
でも、恥ずかしいです…。軽くお湯で体を流して、
一緒に湯船に入りました。
「…一緒にお風呂は嬉しい…が。
白濁してて、見えないぞ~。」
「あはは。…ごめんネ。濁る系の、入浴剤…入れちゃった…。
二人とも、裸…とか、恥ずかしくって…。」
「もう~~。ダメだろ!
…なんて、次は、も少し、薄くしてね?」
「…うん。」
「じゃあ、はい。」
「…あ、うん。」
優しく腕をひかれて、衛君の腕の中へ…。
きゅっと、抱きしめ合います。長かった、友達の期間。
衛君、好きな気持ちをずっと言えないでいたんだって
教えてくれた日。
私もそうだったって、伝えるコトが出来ました。
どんな形ででも、失いたくなくて、傍にいたくて、
カワイイ笑顔を見ていたくて、ずっとずっと、友達でいました。恋人になれたと思ったら、
遠距離になって、なかなか、会えなくなって、
カワイイ笑顔も見れなくなって、
ホントは、寂しいな…とか、会いたいな…とか、そんな日も、
フツーにあるけど、
困らせたいわけじゃないし、好きって思ってくれたコトが大事だから、
遠距離でも、やっぱり、平気だと思えます。今日、お風呂の思い出も増えて、また、幸せだし、
会えない間も、衛君への気持ちが、揺らいだコトがありません。もし、いつか、離れてしまう日が来ても、
どうするコトも出来なくても、
衛君を、ずっとずっと好きだと思います。イロんな思いが、久しぶりに会えたからなのか、
思いが、溢れて…、溢れて…。
そんな風になりながら、
その日は、湯船の中で抱きしめあったまま、
何度も何度もキスをしました。こんなコトを思っているとか、
長いし、恥ずかしいので、書いておこうとおもいました。
いつか、教えようかな…。萌えって、たぶん、
私が衛君の、カワイイ笑顔を見たときに、
どうしようもなく溢れそうなホド、ムズムズするんですが、
きっと、萌えって、そんな感情かなぁ?
そうだとしたら、私の萌えスイッチは、
衛君の、カワイイ笑顔です!冬の青空晴れデートと、その後のお風呂で、
今日も何度も、スイッチが押されます。そして、数え切れないほど実感してしまいます。
言えなくて、こんなバカで、どうしようもなくて、ごめんネ。
貴方の目に、どんな風に見えていたとしても…。今日も私は、衛君が好きです!