中学の頃の話、俺の通う中学はなんか厳しくて

2019/09/01

塾や学校外での習い事など家庭の問題など特別な場合を除き絶対に部活に入らないといけないルールがあった。
4月ごろは新入生への勧誘もしつこくて先輩が1年の教室の前で出待ちしてるくらい熱心そういうのが面倒臭い俺は事前にゆるくて楽そうな文化部に入ることにした最初に見学したのは吹奏楽部、しかしこれが飛んだ文化部の皮を被った体育会系体力作りにランニングもやるし練習はキツイし女だらけで性格もキツイ奴が多いドラマの大奥みたいな雰囲気というか、妙にドロドロしてて派閥があってとにかく上下関係がすごいくて挨拶も声が出てないとドヤされるようなノリそこで次に行ったのは美術部、ここも女だらけだが皆大人しいしかし、今でいう腐女子ってやつだろうか言ってることが半分もわからないし、なんかスケッチブックに絵を書きながら「デュフフ・・」とか笑ってて違う意味で怖かったのでここもアウト次にパソコン部に行ったが、パソコンなんてこの時期の俺はキーボードをそれっぽくカタカタやるハッカーのモノマネくらいしかしたことがない素人ぶり、先輩のメガネデブが「えっブラインドタッチって何がしらないのデブーイッテヨシ」デブーとは実際言ってなかったと思うがそれよりなんか部屋中ワキガ臭かったので1分で外にでた。
そのあともしばらく目がシパシパした。
そんな俺が次に行ったのが読書部だった。
まあ、平たく言えば本読んでるだけだし楽そうに見えた。
何より個々に本を読んでるだけだから、特別なにか先輩風を吹かせる人も居ないし練習なんてものも無い感じがとにかく俺にベストマッチだった。
他にも何人か同じような魂胆で入部してる奴もいたどいつもこいつも漫画しか読まないようなやつだった。
読書部はゆるいのが人気なのか結構な人数がいるがほとんどが幽霊部員で構成されていて2年生や3年生には名前だけで殆ど部活に顔を出さずに外で遊んでる人が大半で1年生と比べると2年生と3年生で図書室にいるのは部活のついでに真面目に勉強する人か本当に読書が好きな人しかいない感じだった。
1年生の部員も6月位になるとほぼ同じ状態になる真面目で性分的にサボったり出来ない奴か本が好きな奴しか来なくなる俺もそのまま行ってたら幽霊部員になっていたはずだったがある一人の2年生の先輩が俺にそれをさせなかった。
竹内千枝子通称タケチーメガネでお下げで小柄地味を絵に描いた地味さ本が大好きで一際熱心に本にかじりついている本の虫とにかく暗いイメージで殆ど人と話すときも目を合わせない話しかけると挙動不審になる、これが俺の第一印象だったがまあ、深く知り合ったあともほぼこのままの人だった。
タケチー先輩は無口で周りから責任を押し付けられても断れない人なので部長をやらされていた。
部活中に五月蝿い奴が居ても蚊のなくような声で「みなさん・・しずかにしてくださ・い」とか呼びかけても本人が一番静かなので周りには聞こえないどうしていいか分からずしばらくオロオロしてるが結局あきらめて座ってしまう俺はそれを見て(どん臭い人だな)と思ってたそんなタケチー先輩は勉強は出来るらしく特に国語の成績がダントツで自分でも本の感想とかを熱心に書いてるようだった。
運動はからっきしでとにかく体を動かす事は走っても歩いてるみたいだし投げても置いてるみたいだし飛んでも落ちてるみたいだともっぱらの評判だった。
ようするに文学少女というやつかな、よくわからないがだから皆が帰ったあとでもタケチー先輩は一人で図書室で本を読んだり何かを原稿用紙に書いたりして最後まで残ってそして戸締まりをして帰るのが彼女の日課になっていた。
んで5月も中頃、本当はさっさと帰るつもりだったのに午後から土砂降りになり、傘を持ってきてない俺は学校に足止めになった。
仕方なく図書室で小ぶりになるのを待とうと思った。
ガラっと図書室の扉を開けると誰も居ないどうやら雨ということもあり傘を持ってる奴らはさっさと帰ったようだいつもは居るはずのタケチー先輩も所定の隅っこに居ないまあ、おおかた彼女の場合はクラス委員でも押し付けられて遅れてるのだろう彼女が部活をズル休みするタイプには思えないそんな事には構わず俺は、裸足のゲンだったか火の鳥だったかを棚から抜き取って読みながら雨が収まるのを待ったが中々小ぶりにならずに1時間ほど過ぎて5時間目が体育だった俺はだんだん眠くなってしまった。
そのまま寝てしまい、小さいてが恐る恐る体を揺するまで完全に爆睡してしまった。
「あの・・ウラキ君・・おきて・・」
「ん?あ?タケチー先輩おはよっす・・」
「あっ・・うん・・おはようございます・・」下級生相手でも敬語のタケチー先輩は初めて喋る俺に恐る恐るという感じだった。
「俺の名前知ってたんすね」
「うん・・一応名簿もってるし・・・部長だから・・」
「そうですか」
「うん・・」ここでお互い次の言葉が見つからずに妙な空気になる「い、今何時ですか?」
「えっ・・・あっ6時半です・・もうここしめないと」
「あっすみません俺のせいで帰れなかったんですね」
「ううん・・私もさっきまで本読んでて気がつかなかったから」
「もしかして毎日このくらいの時間なんですか?先輩って本当に本が好きなんすね」
「それじゃあ出ましょうか」
「はい・・」ということで二人で戸締まりを確認して職員室に鍵を届けにいく何となく二人でそのまま歩いて下校することになってしまった。
下校中殆ど俺が一方的にしゃべって彼女が答える感じだった俺は別に何とも思ってなくて何となく方向が同じだし、真っ暗な中頼りない感じのタケチー先輩を一人で歩かせるのが気が引けたのかもしれないタケチー先輩は俺の話を控えめに笑いながら楽しそうにしていた。
(メガネとって意外と笑うと可愛いのかな?)とか位は考えたかなでもその時はクラスに好きな子がいたし、やっぱり好きとかじゃなかった。
んで二人で歩きつつもうすぐお互い別の道でお別れというところで後ろから狭い道をすごいスピードで車が走ってきた「先輩危ない!」
「きやっ・・」思わず引き寄せた、冷静に考えると狭いと言ってもそれほどじゃなかったけど何となく咄嗟に彼女を道の端に引き寄せて自分が盾になる感じでかばった。
今考えるとこの判断はわりと的確だったと思うなぜなら、ぶつかりはしなかったものの、ハイスピードの車は雨で出来た巨大な水たまりの水を大きく跳ね上げてザバフっと盛大に泥水を跳ね上げたからだ俺は結構体格が良くて当時中1で178cm位あった。
だから小柄な先輩を上手く覆い被せる感じで泥水からかばうことが出来た。
その代償として下半身は完全にずぶ濡れになったが先輩は靴が濡れた程度ですんだ「大丈夫すか?」
「あ・・え・・うん・・ありがとう・・」
「つーか酷い奴だなこんな狭い道あんな飛ばしてきて!」落ち着いたらやたら腹が立ってきた。
「あの・・ウラキ君・・もう大丈夫だから・・あの・・」ハッとなって改めて自分とタケチー先輩の体制を見て慌てた端から見るとどう見てもカップルが情熱的に抱き合ってる感じにしか見えなかっただろう「あっすんません!」慌てて離れる俺慌てすぎて片足が水たまりにズブっと落ちる「ううんいいの・・それより大丈夫?」タケチー先輩が心配そうに俺のズボンに目を落とす「いや・・大丈夫ですよこのくらいすぐかえって乾かせば」
「ごめんなさい・・」なんか今にも泣き出しそうなタケチー先輩「いや、先輩のせいじゃないですよあの馬鹿野郎が悪いんだか・・ヘックしっ」とはいえまだ5月で肌寒い日だったので歩いてる内に寒くなってきた「ウラキ君大丈夫?」心配そうなタケチー先輩「だ・・大丈夫っすよ」と言うが正直マジで寒かった。
「じゃあ・・俺はこっちですから・・」若干震えつつ先輩にさようならを言おうとしたら「ウラキ君私の家そこだからちょっと来て・・」と言い出した「いや・・大丈夫ですって」
「でも悪いから・・悪いから・・」なんか今にも泣きそうな先輩にほだされて俺はそのまま先輩の家に行くことに先輩の家・・というかアパートは本当にすぐ近くだった。
先輩のアパートはとても古い感じのアパートだった。
俺と先輩が先輩の部屋に行くと部屋の中は暗くて誰も居なかった。
「先輩・・お母さんとかは?」
「うちお父さん居ないのお母さんは仕事で遅くなるから・・」
「えっ・・」内心そんな所に男連れてきてまずくね?と思ったが、そんなことを言葉にだすと益々やばい雰囲気になりそうで言わなかった。
先輩はタンスからタオルを取り出すと玄関で突っ立ったままの俺のところにきて頭をタオルで拭いてくれた「あっ・・自分でします」そう言って強引に先輩からタオルを取る「あのズボン・・乾かさないと・・脱いで」
「ええっいいですよ、本当大丈夫ですから」
「でも悪いから・・」という感じで玄関で押し問答いつもは押しの弱い先輩がこの時ばかりはなんか思いつめた感じで中々引き下がらない「どわっ!!」
「キャッ!!」そんな事してたら濡れた靴が滑ってつんのめり俺が前に倒れこむ先輩はとっさに俺を支えようとしたが180cm近い男子を華奢な文学少女が支えられるわけもなく先輩は俺に押し倒される形で倒れてしまった。
「あっ・・すみません・・」
「・・・・」その瞬間俺と先輩の顔が2cmくらいの近さにあったその時ドキッとしたメガネをかけてる時の先輩は一重まぶたに見えていたのだが先輩は実は二重だった・・メガネのレンズの加減でそう見えるようだ実際メガネをかけてる人の中にはメガネをとると二重という人は結構多いメガネで一重の先輩はどうしようもなく地味だがこの時の先輩は正直美少女と言っても差し支えない可愛さだった俺は急にドキドキしてきてどこうと思ってた体が急にこわばって動けなくなった。
「ウラキ・・くん・・?」なんでそうしようと思ったのか俺もよくわからないカーっとなったという表現が一番適切かもしれない「え・・やっ・・」俺は先輩の唇に強引にキスしていた「ん・・」キスだけじゃない俺はそのまま無我夢中で先輩の胸とかを触りまくってた「やっ・・ウラキくん・・だめ・・やめて・・」先輩の抵抗は相変わらず弱かった蚊のなくような声で悲痛に訴えるがこの時の俺の耳には何も聞こえて来なかった。
ただひたすら手のひらから伝わってくる先輩の柔らかさと温かさで頭の中がいっぱいだった「やめて・・ウラキくん・・ひどいよ・・」先輩が泣きながら俺を見上げる「俺寒いんです・・先輩の体あったかいですね・・」俺がそう言うと先輩はどこか諦めたようにふっと力を抜いて抵抗しなくなった。
俺が胸とかお腹とかを触る間先輩は目をつぶってた俺は先輩の手をとって自分のパンツの中に導いたとにかくたまらなくて先輩の手で触れて欲しかった。
先輩の手は力なく抵抗もない俺が無理やり押し当ててるような感じだったが先輩の手が触れた瞬間に大量に先輩の手に射精していた。
「なんで・・・こんなことするの?」射精して服を正す俺に先輩が廊下に寝たままうわごとの用に言った。
俺は先輩のほうを見ることができなかった。
冷静になった頭ではただ一つなんて事したんだという後悔しかなかった。
自分がこんな犯罪まがいの事をするとは・・正直先輩の事より自分のそういう部分になによりショックを受けていた。
「すみません!!」俺はそう言うと先輩の家を飛び出して家まで水たまりも何もかも気にせず必死で走って帰った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・先輩をレイプ紛いに押し倒した次の日俺は怖くて学校を休んだもし先輩が先生や親に言いつけていたら俺は逮捕されるんじゃないか・・・そんなことに成らなくても言いふらされたら・・もう俺はあの学校に通えない・・俺は先輩事など心配する余裕もなくただずっと電話や来客に怯えて一日を過ごした。
しかし1日立っても2日たってもどこからも俺を咎めるような連絡や来訪はなかった。
ただ一回担任の谷田の「イイ体してて風邪なんかひくな馬鹿もん」という電話だけだった。
なんだろう、これが俺の小物というか下衆な所だが3日目には俺は一転して気持ちが楽になっていた。
先輩は誰にも言ってない!よかった・・ラッキーとすら思った。
という訳で3日目に登校することにした。
(一応謝っておこう・・)と思い放課後に図書室へ行くと先輩はやっぱりそこに居た。
ガラッと扉を開けて中に入ると先輩がびくっとして俺を見たのが分かった。
まるで大きな犬を見た時のような反応だった。
ショックだった・・当たり前だけど・・嫌われたと思った。
「あの・・先輩・・こないだの事すみませんでした・・」
「・・・・・・・・・・」俺の言葉に先輩は何も言わず下をみてるだけで体を強ばらせていた。
「本当すみませんでした!なんかあんなことになって舞い上がってわけわからなくなったんです・・本当気が済むまで殴ってくれていいんで!だから勝手だけど誰にも言わないで!」まあ我ながらなんと手前勝手で情けない事だろうかまさしく屑である「なんで・・あんなことを?」
「・・・」それまで黙ってた先輩がキッと今まで見せたこともないような目で俺を見上げた。
「・・・・・」正直何と言うべきか解らなかった性欲に負けたから?しばらくオナニーしてなかったから?ダメだ最悪だ・・こんなんじゃ許してもらえない・・馬鹿な頭をフル回転させて俺は彼女が少しでも俺を許そうという気になるセリフを考えた。
「す・・好きだったからです!」まあ、馬鹿で屑の思いつくセリフなんてこんなものだろうむしろクズの割には健闘したというべきか「えっ・・・・」
「先輩の事ずっと好きだったんです・・物静かで大人しい感じでそれにメガネないと凄く可愛いです!」思いつく限りとにかく押し切る用に色々と並べ立てたなれない事を言われたのかちょっと赤くなる先輩だったが「・・・・だからってあんなこと・・・」すぐにあの日の事を思い出しそうになったのか涙ごえになる先輩「です!だからって俺がやったことは最低です!もう二度としません!」平身低頭頭を下げまくる俺それがこうをそうしたのかなんとか先輩からお許しの言葉をもらった。
その日から俺は真面目に読書部に顔を出した。
本を読むためじゃなくて先輩のご機嫌取りだ先輩の心代わりが怖かったからとにかく色々と部活の手伝いをして点数を稼ごうと言うわけだ・・まさに屑である本の整理や本の修理など、先輩を手伝って見て分かったが中学の図書室といえやることは結構沢山あるし本の整理や図書室の掃除となると結構な重労働だった。
顧問の先生はもうすぐ定年のおばあちゃんのような先生だったのでこういう事は全部タケチー先輩が一人でやっていた。
何人か読書部の他の先輩もいたけど、休みの日まで図書室に顔をだして色々と仕事をこなしていたのはタケチー先輩だけだったある日の土曜日グラウンドの野球部位しか生徒が居ない校舎で俺とタケチー先輩は図書室の掃除をしていた。
先輩も少しずつあのことを許してくれてきていた「私も年頃の男の子をいきなり家にあげたのがまずかったよね・・」とか先輩はそういうふうに考えちゃう人だった。
そんな事もあってかなんかむしろ俺と先輩は前より仲良くなってたどこか、俺を怖がる風では有りつつも前より格段に俺とハッキリ喋ってくれるようになった。
最初は俺の質問に彼女が答える感じで9:1という感じが最近は6:4という感じで結構先輩の方から色々と質問されるようになっていた。
季節は7月夏休み真っただ中読書部に通ってくるのは日に1~4人多くが宿題や自由研究の資料を見に一日中いるのは俺とタケチー先輩位のものだった先輩のおかげで俺の夏休みの友は順調に消化されていた。
今までにないほどハイペースだ先輩も宿題や読書をして過ごし二人でしりとりとかして遊んだ俺が毎日コンビニで買った弁当を食べているのを見かねて先輩が弁当を作ってくるようになった。
凄く可愛い弁当だったが美味かった「はぁ・・うめぇ・・うちの母ちゃんと全然違うわ・・先輩料理上手ですね」可愛いピンクの弁当箱にかぶりつきながら言う「私の家、母子家庭だしお母さんが家事できないから・・」頬をかすかに赤くそめて先輩が笑う「そっか・・先輩大変だったんですね」
「最初はね、でも、もうなれちゃったよ」
「そういうもんですか?」
「そういうものですよ」ふふっと少し寂しそうに笑う先輩が儚げだった。
「なんか困ったことあったらいつでも言ってくださいね、なんでも協力しますから!」
「うん、ウラキ君のおかげで本の整理とか修理も沢山できたから凄く感謝してるよ」こうして書くとなんか付き合ってるように端からは見えたかもしれないが当時の俺たちはそういう意識はなかったと思う俺はそうだったら良いなと思ってたが正直最初にあんなことをしてそんな関係を望むなんて資格がないと思ってたし今のように普通にしゃべれてるだけマシだと思ってた。
先輩の話はほとんどが読んでいる本の話正直どういう話だったかは興味がないので覚えていないがとにかく本の話になると先輩はよく笑いよく喋っただから俺も興味がないくせによく話をふっていた。
夏休みももうすぐ終わりの8月末宿題を全部片付けた俺と先輩はその日も図書室の戸締まりをして帰ろうとしていた。
ところがタイミング悪く雨が降り始めた。
土砂降り・・しかも雷だ傘を持ってこなかった俺たちは仕方なく校舎の屋根の下に座って少しでも雨が落ち着くのを待った。
「よくふるね・・天気予報だと晴れだったのに・・」
「・・・・・・・・」それっきり二人の会話がなくなった。
理由はわかってる二人とも同じ事を思い出していたからあの雨の日の事を二人無言のままあの日と同じ道順で帰るあの日俺と先輩をずぶ濡れにした水たまりはあのあと道路の改修工事で綺麗に道丸ごと新品のアスファルトに変わっていた。
二人黙ったまま歩くなんども何か言おうとしたけど全部やぶへびになりそうで言葉に詰まる二人ともどう始めても最後は結局あの日の話につながりそうで怖くなっていたと思うお互い必死に忘れようとなかったことにしようとしてきたのかもしれないそれは全くお互い違う理由からそうしてきたはずだったのに・・・「あのさ・・」
「えっ・・」それでも何か無理やり話をしようと先輩のほうを初めて見た時「・・・・・・・・・・・・」先輩の目があの日の先輩の目に見えた。
多分先輩も同じように俺の目があの日の俺の目に見えたと思うだって先輩は俺を見た瞬間に何か蛇睨まれたカエルのように固まってしまってなんだが俺が考えてることも先輩が考えてる事もお互い筒抜けになった気がしたから結局お互い何も言えないまままた歩きだした心臓が早鐘を打って今にも口から飛び出そうだった。
それは今から自分がやろうとしてることに対してかあるいはその結果に対して絶対の自信があったからなのかわからないけどその日俺はいつも「それじゃあ」と言って別れるはずの曲がり角を曲がらず先輩の後ろを付いていく先輩は曲がり角で曲がらず自分のあとを付いてくる俺に気がついていたけど何も言わなかった。
少し不安そうではあったけど・・ビクビクとまるで獣を怖がるようなそれとは違っていたと思う二人そのまま並んで歩く・・先輩のアパートに時間は5時過ぎくらい・・先輩のお母さんは今日も遅い二人アパートの階段を上がり先輩はポケットから鍵を出して開ける別に「どうぞ」とも「入って」とも言われていないのに俺は当たり前のように先輩に続く先輩は無言で俺を家に通すただ、先輩の名誉?のために言っておくが先輩は多分決してこれから起こることを正確に予測して全てを許して認めていた訳じゃないと思うそこには、あきらめとか怒りとか迷いとか色んな感情があったんだと思うそこには多分彼女自身もまだちゃんと自覚してない俺への気持ちとかも勿論あったんだと思うレイプ紛いの俺が言うと凄く自分勝手な解釈だけどやっぱり本当に嫌だったらとっくの昔に先輩は誰かに話してただろうしこんな風にはしないだろう・・幾ら先輩が気が弱くたってあんなふうに楽しく話したりは出来ないハッキリしてることは、そんな繊細で壊れやすい彼女の気持ちがしっかり定まるまで俺が待てないどうしようもない子供で屑だったってこと玄関で靴を脱ぎ先輩と二人で真っ暗な先輩の部屋へ入りフスマをしめる薄暗い和室の狭い部屋に勉強机とベット・・全体にピンク系の色が多い如何にも女の子らしい可愛い部屋だった。
カラーボックスの本棚には先輩の好きな作家の本が沢山並んでいる暗い部屋のまま俺は先輩を後ろからベットに押し倒すボフッと先輩は倒れる抵抗など無意味だと分かっているかのように先輩の体は力なくベットに横たわり寂しそうにうつろに俺の目を見てる俺はその目を見ないようにして先輩におおいかぶさりキスをする先輩は抵抗するわけでもなく、しかし積極的に答えるわけでもなくただ糸のキレた人形のとうにされるがままセーラー服を脱がせ下着を強引に剥ぎ取って胸に手を当てて乱暴に揉み先端に口を付ける「あっ・・」初めて先輩の声が漏れる俺はそれがまるで神様の許しの声に聞こえた。
夢中でなんども先輩が反応するたびに同じように繰り返した。
先輩は声を噛み殺そうとしていたけどそれでも声が漏れた俺は自分のシャツも脱ぎ捨てて先輩を抱きしめる小さくて華奢な先輩の体は驚くほど軽くて簡単に持ち上がる先輩の手が力なく俺の両肩に置かれる「先輩・・大好きです・・」先輩は何も言わないただ諦めたような・・・寂しそうな・・わからないような・・迷っているような・・涙目だった。
キスを繰り返し無我夢中で先輩の中に入った「くっ・・」初めて入れたとき先輩は苦しそうに呻いたがその後は何も言わなかった。
気持ちよかったとは思えないただ、入ったと思った時にはすでに射精していた。
そのあとはなんども女を先輩を確かめるように繰り返し繰り返し犯した。
多分先輩は気持ちよくなんかなかったと思うが・・・その後二人でシャワーを浴びた古いお風呂で俺が使い方が解らなかったから一緒に入っただけだが俺はもう開き直っていた・・・抵抗しない先輩が悪いむしろ先輩も心のどこかでこうされることを望んでいるのでは?とすら思っていた。
明るい場所でみる先輩の体は白くて綺麗な白い花のようだったお風呂場で俺は仁王立ちのまま先輩を自分の前に膝まつかせてしゃぶらせた「先輩口でしてください」というと先輩は一度だけ俺を見上げて驚いた顔をしたけどその後は無言でうつむいて恥じらいと戸惑いを浮かばせた表情でそっと口づけしてしゃぶり始めた。
拙くてとても気持ちがよかったとはいえないけど俺の言葉に素直に従い必死に物にしゃぶりつく先輩の表情に俺はサディステックな満足感を感じていた。
先輩を支配してるという満足感で俺はあっという間に射精した。
「ケホッ!!ケホッ!!」口の中で出されて先輩は驚き咳き込んだが「先輩ちゃんと飲んでください」と言うと涙目になりながら必死に飲み下そうとしていた殆どタイルに溢れてしまっていたけど先輩が自分の精液を飲み干す姿をみて俺はまた満足した狭い湯船に入り乱暴に先輩を抱き寄せてキスする唇のキスはただくっつけるだけだけど舌を入れるキスだと先輩はかすかに舌を動かして答えたたんに、反射だったのかもしれないがこれが内心俺を受け入れ始めているというサインにも思えた。
あくまでも表向きは拒みながらもどこか俺を受け入れてしまう彼女の心理だと思い始めていた。
悪魔的に倒錯的に竹内千枝子という女の子を自分の物にしたそんな自分に酔っていた。
二人十分に温まっていると先輩が初めて口を開いた「あの・・ウラキ君・・もうすぐお母さんが帰ってくるから・・」とても言いにくそうにでも言わないといけないという切羽詰まった感じだった。
まあ当然だろう・・この状況を説明する事は俺にも無理だ「分かった・・」俺はそう言うと風呂場から上がる俺が脱衣所で体を拭いていると先輩が俺の背中を自分の持っていたタオルで拭き始めた。
多分母親が帰ってくる前に早く体を乾かして俺を帰したかったというのもあるかもしれないでも、どこか彼女の吹き方には愛情があるようにこの時の俺には感じられた。
俺はそっとまだ濡れたままの彼女の方に向き直りできるだけ優しく抱きしめたやはり今度も彼女はそれにやんわりと答えるようにかすかに、抱きしめ返してきた目を見る怯えた表情ではない・・でもどこか俺の心の中を伺うような目だったキスしようと顔を近づけると受け入れるように自然に先輩はふっと目を閉じた普通のキスをして俺は服を着る「それじゃ」俺が玄関でそう言うと「うん・・」と短く先輩が答えるもう、今日で俺達の関係は終わりかもしれない・・このまま帰ったら二度と彼女は俺の前に姿を見せないのではないか嫌な想像が頭をめぐってどうしてもドアノブを回せないしかし、時間が時間だもうすでにいつ先輩のお母さんが帰ってくるか解らない俺は意を決してドアをあけ外にでた振り返り締まるドアの向で先輩が言った。
「また明日・・・」彼女のその言葉で俺は家に帰る事ができた。
ふと夏休み図書室で聞いた先輩の話を思い出した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人間は許される事で生きていける人間は生きている限り許され続けていると言った偉い人が大昔にいたらしい誰だったかこういう言葉だったのか先輩の解釈なのか解らないが俺はまさに先輩に許されていたあんなにひどいことをしたのになんども傷つけたのに先輩は今日もこうして俺の前で静かに本を読んでいる・・こころなしか今日の俺と先輩はむしろ俺の方がショックを受けているように思えるまるで昨日の事は何も無かったかのように先輩は図書室に現れた俺に「おはよう」と言い今もこうして穏やかな表情で大好きな本を読んでいる俺は勿論先輩に嫌われたい訳じゃないでも、もっと何か文句の一つでも言ってくれてもいいだろうと思ったあんなに酷いことをしたんだからもっと自分の気持ちを素直に俺にぶつけて欲しかった。
対等に遠慮なんかせずに普通のそこらへんのキツイ女の子みたいに「変態」だとか「馬鹿」とかでもいいからそんなふうな事を思いながら俺は図書準備室の床の上でいつの間にか眠っていた昼食の後の心地よい日差しの匂いと風だった。
ふっと目をあけると先輩が俺に寄り添うように眠っていた「すー・・すー・・」可愛い寝息だった。
俺は先輩のメガネを先輩をおこさないようにしてそっと外す人見知りで、内気思ったことがはっきり言えない頼まれると断れない・・話し相手と言えば俺か母親くらい・・俺はこの女の子弱さにつけこんだ気がしていた「私も寝ちゃった・・」優しい、のびやかな声にハッとするいつの間にか目を騙した千枝子先輩が俺を見つめていた「メガネ返して・・」いたずらっ子をたしなめるような優しい口調だった。
「やだ!!」
「えっ・・」
「あっ・・」俺は先輩のメガネをポケットにしまうと誰も入って来れないように資料室の鍵をしめてカーテンを引く「ウラキくん・・」
「先輩裸になって・・」
「えっ・・」
「早く!」俺の声にビクッとなった先輩はうつむきながら微動だにしない「俺の事が好きなら脱げ!」酷いことを言っている、自分でも分かっているのに止められない嫌われたくないのに、嫌われるようなことばかりしている先輩はゆっくり俺の前で少しずつセーラー服を脱いでいった恥ずかしそうにうつむいて「下着もだ」その言葉に彼女は戸惑いは見せながらも意を決したようにブラを・・そしてショーツを脱いだそれは俺の人生でも一番の幻想的な景色だったと思う暖かい午後の日差しが白いカーテンごしに差し込んで資料室の棚の間に立つ俺と裸の千枝子先輩を照らしている窓側に立つ先輩の白肌は光を反射して、まるで後光がさしているかのようだった。
綺麗だった・・綺麗すぎたその美しさを自分が今から汚そうとしている事を想像してそれだけで射精しそうになる痛いほどに猛り、ズボンを押し上げる「口でして」
「・・・はい」俺の命令に彼女は素直に答えると仁王立ちの俺の前に跪いてズボンを脱がしパンツを下ろしてくわえてくる「あっうっ・・・」暖かい滑りが先端を包むと自分でも恥ずかしくなるほど高い声が出た。
勿論未だ技術的なことはからっきしだが、先輩の口の中は暖かくて昨日よりはるかに情熱的だった。
一生懸命に俺の猛りを覚まそうとしてくれるように尽くしてくれる「うっぐっ・・」先輩の頭を掴み喉の奥に突き刺すように思わず腰を振り込む・・先輩は苦しそうにするが逃がさない先輩は射精を口の中で受け止めるとゲホゲホとえずきながらも懸命に飲み込んでいく俺の精液と自分の唾液そして鼻水や涙で崩れていく先輩のドロドロの顔をみて俺は射精を伴わない絶頂感に似たような快感に襲われた俺は先輩を壁に押しつけてお尻を突き出させると後ろから強引に犯した「あっ・・くっ・・」くもんの表情から昨日の今日できっとまだ破瓜の痛みが残っていたのだろうがしかし、それに反して先輩のそこは確かな潤いがあった。
俺がペニスを突き入れるたびに先輩は耐えるような声をこらえて自分の手の甲を噛んだペタペタという音二人の下半身がぶつかる音が部屋に響く(そういえば避妊してない・・)今頃そのことに気がつく俺しかし、この状態になってはもはや途中でやめるなんてことは無理だそのまま俺は先輩の中にもう一度強く突き入れて先輩の奥に射精した。
事が終わった後俺は先輩の脱いだスカートからポケットテッシュを取り出して先輩の顔やアソコを拭いた。
先輩はその間もぐったりして床に横たわっていたが俺が自分のズボンをはきなおす頃には起き上がり自分の服をきはじめていた。
その日はそれっきり二人とも会話らしい会話はなかったただ、俺が窓際に座って外を見てる間先輩は何も言わずに俺の隣に座っていた。
時間がきて二人図書室の鍵をしめて帰る何か言わねばと思うのに何も言葉が出てこない沢山言いたいことがあったはずなのに窓際に座り、隣に彼女の気配を・・視線を感じながら沢山色んな言葉が湧いて出たのに・・結局言えないでいる今となっては何を言っても全部嘘にしか聞こえない気がしていた自分が一番自分の言葉が信じられないでいるそんな時だった・・・ふっと先輩が俺の顔にハンカチを当てた「涙・・」俺はいつの間にか泣いていた・・「ぐっ・・千枝子・・俺は・・お前を・・」
「うわぁあああ」俺は先輩を抱きしめながら大声で泣いたまるで母親に泣きつくガキみたいだったそんな俺を小さい体で先輩は優しくそっと背中をポンポンとあやすようにして「大丈夫・・わかってるよ・・」となんども言ってくれた夏休み明けの下校中俺は正式に先輩に告白したちゃんと付き合いたいと先輩は「今更何言ってるのよ、本当不器用なんだから」と笑った。
そして「やっぱり私と一緒だね」と続けた・・

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