裸エプロンの話
2019/03/10
彼との少しHな思い出というか、のろけ話を投稿します、すみません。
ある日、裸エプロンについて、彼氏が友達と話しているのが聞こえてきました。
男の永遠のロマンとかいう、よく聞くフレーズも。
私が近づいていくと彼と友達はあわてて話をやめたけど、途中まで会話は聞こえていました。
彼の留守中、彼のアパートをそうじしてあげたとき、本棚の奥にHなDVDが数枚、押し込んであるのを発見しました。
その内の二枚は、えっちな若奥様が〜みたいなもので、裸エプロンの女の子がパッケージに写っていました。
髪型と顔が私に似ているのに気付いて、ふわあ!って嬉しいような変な笑いが込み上げてきたあと、見なかったことにして元に戻しました。
彼は年下で、奥手で無口なほうなんですが、私もエッチに積極的なほうではありません。
(22歳と20歳)もちろん、やり始めたらそれなりに盛り上がりはします。
私もいきます。
でもどっちも恥ずかしがり屋なので、普通に、舐めて入れて、ハイ終わったねみたいな感じで。
「裸エプロンってよく聞くけどあれ何なの?してる人いるのかな」というようなことを、それとなく聞いてみたことがあります。
彼は「う、う、うん、好きなやつは多いんじゃない」○○君はどうなの、と聞いても、もごもごとあいまいな返事をしてました。
彼も一人でするときは、普段の私とのHとは全く違うことを考えているんだろうな、と思うと、ちょっとさみしくなりました。
私は思い切ってこれを実行することにしました。
彼が仕事で忙しくてしばらく会えないことがあり、そんなにHじゃないつもりの私も、ちょっと欲求不満になっている時期がありました。
私でさえこうなんだから、彼は溜まりに溜まっているだろうと考え、やってみることにしました。
裸エプロン。
彼の仕事が一段落ついたと聞いたある日、彼の部屋で彼を待ちました。
裸エプロンで。
私が彼の部屋に勝手に入ることは珍しくないので、今日部屋にいるよ〜ってことは彼には言ってません。
ドキドキしながら彼を待ちました。
玄関でそのまま襲われたら、って想像すると少し濡れてました。
でも少し後悔も、し始めてました。
私変態じゃん!とか、これ嫌われるんじゃないの!とか、急にネガティブな思考ばかりになりました。
やっぱやめよう!と思い始めたとき、部屋の外、アパートの通路に足音が聞こえました。
彼の話し声が聞こえたので、あ、彼が来た!もう戻れない、やるしかない、と思ったんですが。
(え、声?何で声が聞こえるの?)
(あー!誰かと一緒だ!こんなの予想してなかった!)私は大慌てで服を着ようとしましたが、部屋のドアがガチャっと開いたので、エプロンを脱ぐことしかできず、すっぱだかで押し入れに隠れました。
もう恥ずかしさでいっぱいで、息を殺して押し入れの外の物音に耳をすましていると、彼は一人で帰って来た様子でした。
よく考えたら、さっきの彼の話声は、携帯で誰かと話してたんだ、と気付きました。
私も平常心じゃなかったんだと思います。
誰かを部屋に入れようとしてると勝手に思い込んで、思わず隠れてしまったのでした。
自分の早とちりと、今の自分の状況、あまりのバカな状況に涙が出ました。
涙は出るのに、自分は押し入れから出るに出られません。
押し入れのほんの少しの隙間から、物影(彼)が動いてるのが見えます。
部屋の真ん中には、脱ぎ捨てたエプロン。
ベッドの上には、私のバッグと、脱いで丁寧に畳んだ服。
下着も!そして私はいません。
彼はお風呂を見に行ったりもしたようですが、もちろんお風呂に私はいません。
彼は何が何だかわからないようです。
あまりの静けさに、泣いてた私が少し鼻をすすっただけで、音が聞こえたみたいです。
彼が「ひ!?」と驚く様子が伝わってきました。
押し入れを開けられてすっぱだかの状況を見られたら、私は何を言えばいいのか、混乱してまったく頭がまわりません。
すると彼は、うんっんっ、と咳払いをしたあと、「あ、コンビニ行っとかなきゃ」と小さくつぶやいて、部屋から出ていきました。
まさか?あれでも気付かなかったのかな。
ホッとして押し入れから出ると、私は急いで服を着ました。
すると携帯に彼から電話が。
「○○ちゃん(私)が部屋に来てる様子だったけど、いないから、ちょっと出かけてるのかな。
俺も今コンビニに来たけど、先に戻ったら待っててね」私はそこで気付きました。
普段口数の少ない彼が、なるべく私にしゃべらせないように、一方的に話して電話を切りました。
彼の優しさでした。
理由はともかく私が裸で押し入れに隠れていること、困っていることを、彼は察していました。
脱いだ服や、玄関の私の靴に、彼が気付かないわけがありません。
何か事件に巻き込まれたか!と思ったのなら、普通、その場で電話してくるはずです。
それをわざわざ、ひとり言をつぶやいてまで、一旦外に出てくれたわけです。
私は一人でぼろぼろと泣いてしまいました。
彼が私のプライドを守ろうとしてくれたのが、わかったからです。
彼が部屋に戻ってきたとき、私はまだ泣いていました。
コンビニに行ったことになってるはずの彼は、何も持っていませんでした。
大好きで大好きで、彼に抱きつきました。
(もちろんこの時点では普通に服着てます)どうしたの、心配いらないよ、と彼は笑いました。
さっき、理由はともかく、と書きましたが、彼は理由もすべて見抜いていました。
私が裸エプロンに興味あるような発言をしたこと、DVDの位置がちょっとずれてたこと、脱ぎ捨てたエプロンが、見覚えのない妙におしゃれなものだったこと、彼は全部気付いていました。
私がまじめなようでいてちょっとおちゃめで抜けてる面があることも、彼は感じていたようで、携帯で話しながら部屋の前まで来た自分の行動を思い出し、私の行動も全部見抜くことができたようです。
このことは、彼は話すつもりはなかったようですが、後日、私が問い詰めたのでわかりました。
問い詰めたときの私の格好は、裸エプロンでした。
彼にたしなめられました。
俺はほんとはこんなの好きじゃないって。
私「でもそういうDVD持ってるじゃん!」彼「あれはしょうがないから妥協してる」
「ほんとに好きなのはDVDでもなかなかないから」私「ほんとに好きなのって何」翌日、いっしょにサスペンダーを買いに行きました。
これは乳首が痛いです。