大好きな叔母と、叔母に瓜二つな従妹と葬儀で再会した
2018/12/01
叔母が叔父と結婚した時から、叔母はボクの憧れだった。
叔父はお袋と少し年の離れた弟だったので、お嫁さんになったばかりの叔母は当時まだ二十歳を過ぎた頃で、ボクはと言えば小学校に入ったばかりの頃だった。
都会というには少しおこがましい中途半端に開けた街に嫁いできた叔母は、子供の目にも垢抜けていて、それまで接してきた大人とは身なりも身のこなしもちょっと違った雰囲気を醸していた。
大人なのにセミロングのおかっぱ頭で、アーモンドのような涼しい眼をした叔母はまるで別の世界から来た人のようだった。
まだ子供のくせに、ボクはそんな叔母の綺麗な顔立ちと、母や周りにいる他のおばちゃんたちとは違って細くて、それでいて胸の大きな叔母が大好きだった。
自分の容姿が標準以下であることに気づいていなかった頃、そんなボクは結婚したばかりの叔母に纏わりついて「一緒にお風呂に入りたい」とせがんでみたり、叔母の腰に抱きついてみたりしては叔父に冷ややかな目を向けられていたのが子供心にも分かっていたのだけれど、叔母は嫌がりもせずにボクをお風呂に入れてくれていた。
大きなおっぱいで、色白の叔母は子供の目から見ても本当に綺麗だった。
一緒に湯船に浸かりながら無邪気なふりをして叔母のおっぱいに触ったり、背中から抱きついてみせたりした。
極めつきには、黒い草むらを目の当たりにした時には股間が何だかもぞもぞしていた。
しばらくして従妹が産まれて、それからも10年くらいは近所に住んでいた叔父一家だったが、その後、叔父の仕事の関係でボクの田舎とは別の地方に引っ越してしまった。
叔母に会えなくなったのは残念だったけど、ボクはボクで大学に入ってから実家から足が遠のいて田舎に戻ることも滅多になかったので、それからはすっかり疎遠になってしまった。
月日は流れ、次に叔母と顔を合わせたのは、なんと叔父の葬儀でのことだった。
訃報は突然舞い込んできた。
母親からの電話で知ったのだけれど、それは晴天の霹靂だった。
けれども突然に思えたのはボクだけで、叔父はもう一年も入院していたとのことだった。
叔父はまだ40代だったのに、治療の甲斐も虚しく病魔に倒れた。
告別式の日、叔母は喪服に身を包み、凛として葬儀の場で喪主の勤めを果たしていた。
最後に会った時からもう何年も経っているのに、叔母は相変わらず綺麗だった。
普通の世間一般のお母さんたちのように脂肪を蓄えることもなく、背筋をピンと伸ばして佇む姿は、むしろ大人の色気を身に纏って、以前よりも綺麗だった。
でもその表情は少し青ざめて、やつれた感じがしていて妙に色っぽかったようにも思う。
隣には、若い頃の叔母と瓜二つの従妹が高校の制服姿で涙を堪えて立っていた。
葬儀はしめやかに執り行われたが、不謹慎にもボクは式の間中、叔母の姿をずっと目で追っていた。
何度か叔母と目が合って、何だか気まずくてボクはその度に視線を逸らしていた。
葬儀の後の宴席で寿司をつまんでいると、従妹のアズサがボクのところにビールのお酌をしにやってきてくれた。
ボクは親戚筋の冠婚葬祭にはほとんど縁がなく、昔から知っている親戚の顔は限られていて、会場でも半分ぐらいしか誰が誰なのか区別がつかなかったので、知っている顔が近づいてきてくれたことがありがたかった。
ボクが懐かしそうにその娘の顔を見ていたからだろうか、アズサはクスリと笑うと、「トモくん、会うのは久しぶりだよね」叔母と同じ呼び方で、そう言いながらビールを注いできた。
アズサの顔に、もう涙の跡はなかった。
「アズサちゃん、かなり痩せたよね?」
「うん、少しはいい女になった?」
「うん、叔母ちゃんとそっくりだもん。驚いたよ」
「お母さんに似ているってことは褒められてるんだよね?」
「もちろん」ボクが自信を持ってそう言うと、屈託のない笑みを浮かべたアズサは、「ご無沙汰してます」と言って改まったようにボクに頭を下げた。
「でも、ホントにアズサ?」
「いやだ・・・、私、そんなに変わった?」
「いや・・・、うん。昔のアズサはもう少しふくよかって言うか、味噌っ歯っていうか・・・」アズサは口元に手を当ててフフッと笑うと、「トモくん、もうあれから8年も経つんだよ」と言った。
「あれから歯科矯正もしたし、背も髪も伸びたから」
「そうだね。昔はもう少しポッチャリしていたし・・・」
「また、それを言う・・・。あれはトモくんがしょっちゅう焼きそばパンを食べさせたからじゃない」ボクが言い終わらないうちにアズサは被せるように抗議した。
「食べさせたとは人聞きが悪いなぁ。アズサがいつも一口くれって言ってたんじゃないか」
「子供相手なんだから、どっちだって一緒でしょ。食べさせたことに変わりはないんだから」そう言って人差し指を横にして鼻の下に付けて笑うアズサの口元には矯正された綺麗に並んだ白い歯がこぼれていた。
昔は叔母と同じくおかっぱ頭だった髪が、背中まで伸びていた。
高校生の頃、ボクはインスタントの焼きそばにハマっていて、それを食パンに挟んでは焼きそばパンと称して三日と空けずに食べていた。
プライパンを取り出して焼きそばを作り始めると、アズサはどこからともなく物音を聞きつけてきて台所にやってきて、ボクが作るのを背後から黙ってじっと眺めていた。
アズサはあまり外で遊ばない子供で、気がつくと何故だか我が家でうろうろとしていることが多かった。
子供に見られているのに1人で食べるわけにもいかないので、社交辞令として「食べる?」と聞いてやるのだが、アズサはそれを断ったことがなかった。
一度、「アズサが太って、思春期にいじめられたら、トモくんのせいだからね」と叔母に釘を刺されたことがあったが、アズサはいつもボクのところにやってきた。
実際のところ、アズサとボクは結構ウマが合って、よく話をした。
一時は歳の離れた親友のようだったとも言えるかもしれない。
ボクも友達が少なかったので、似たもの同士だという意識でそうなっていたのかもしれない。
それに、ほんの少しだけ2人の秘密も持っていた。
アズサはまだ小学生だというのに頭のいい子で、気がつくとボクの部屋に忍び込んできてはボクの蔵書をよく漁った。
ところがある日、ボクの部屋の押し入れに隠れて懐中電灯の明かりを頼りに何かを読みふけっているアズサを見つけた。
アズサはいつの間にかボクの秘蔵のエロ雑誌を探し出して夢中になっていた。
微かな物音に気づいて押し入れの扉を開けた時、アズサはスカートの中に手を入れて下着の上から股間を触っていた。
それを見たボクは驚いたが、アズサは自然に手が伸びていたらしく、ボクに見られても恥ずかしがる風でもなく、雑誌に釘付けになったまま細かく手を動かしていた。
「アズサ、何を見ているの?」
「エッチな写真」アズサは悪びれもせずに言った。
「アズサ、そうすると気持ちいいの?」
「ん?わかんない・・・」
「人前でそんなことをしたらダメだよ」
「そうなの?」アズサは股間を触っていた指を自分の鼻に近づけてクンクンと少し嗅ぐと「臭い」と小さく呟いた。
その頃のアズサはどちらかと言うと少しムッチリした女の子で、最近の女の子みたいに細い体型とは言えない女の子だった。
そのくせ叔母に似たのか目鼻立ちははっきりしていて、小学生とは思えないような色気を感じることがあった。
しかも好奇心は旺盛で、ボクに対してそれを真っ直ぐにぶつけてくるのは微笑ましいのだが、性的な関心もぶつけられるのにはちょっと閉口した。
「ねぇ、おちんちんって大きくなるの?」
「私もセックスすると気持ちよくなるの?」
「トモくんもセックスしてるの?」無邪気な女の子の疑問と言えばそれだけかもしれないが、ませていると言えばませた女の子の質問でもあった。
ボクも叔母に対してそう見えていただろうから、これは我が家の家系なのかもしれない。
「トモくん、私、4月から上京して下宿をするから何かあった時はよろしくね」アズサの声でボクは記憶の世界から引き戻された。
「え?アズサ、東京に住むの?どうして?」
「もう、トモくん、何を聞いてるの?大学受かったって言ったじゃない」
「そうか、ごめんごめん」
「だからトモくん、携帯の番号を教えておいて」そう言われて番号を交換したが、サナギから蝶のように綺麗な娘に変身したアズサと冴えないボクが連絡を取り合うことになるとはその時は夢にも思っていなかった。
色気はあってもまだ子供だった当時のアズサに対して、性の対象としての食指はさほど動かなかったが、色々と相談には乗ってやった。
ボクの部屋で見つけた雑誌を読んで覚えたのか、「ねぇ、クンニってなに?」
「オルガって気持ちいいの?」
「トモくん、どんな風になるのか教えて・・・」アズサの知的好奇心はどんどんエスカレートして行って、正直なところボクは困ってしまった。
とは言え、当時まだ高校生だったボクは全く女の子にモテなくて、今でもモテないのだが、色々と聞いてくるアズサに教えてやりながら、結局はアズサに女性の身体について勉強させてもらっていたことになる。
その頃のボクは、本当はまだクンニもオルガも言葉の上でしか知らなくて、「じゃあ、下着を脱いで見せてごらん」と言って割れ目を見せてもらって小さな突起を指で撫でては、「これがクンニだよ」などといい加減なことを言っていた。
叔母に似たのか、アズサは小学生とは思えない体格の良さでまさに健康優良児だったが、まだ生理もなくて陰毛も薄らと生えている程度だった。