私の罪・妻の功6(未完)

2018/09/20

妻の後を追って、こんな関係を阻止しようか…
妻の後を追って、また覗き見するのか…
このまま寝たふりで朝を待つのか…
混濁した意識の中で、かなりの時間考えていました。ふらつく体を支え、私は立ち上がりかけました。
すると、私を呼び止める声がして、「覗きに行くんですか?」と問い掛けられました。
鼾をかいて寝ているものだと思っていた社員の一人が、体を起こしていました。その男は他の社員と同じく、妻を叔父の愛人だと思っているらしくて、「澄江さんいい女ですよね。実は私も目を覚ましていたんですよ。社長とキスしてるところから盗み見していて、覗くなら一緒に行きましょう。」
と立ち上がりました。
私はそんなつもりではないと、拒絶しようとしましたが、その男に体を押されるまま叔父の寝室がある2階へと上がっていきました。澄江をまさか私の妻だとは思っていないその男性社員は、寝室に向かう間、声をひそめながら私に囁きます。
「実は噂は聞いていたんですよ。社長の家の飲み会に誘われて、秘書の澄江さんが参加してる時は、適当に飲んで寝たふりをしてろって…いい事があるって、これだったんですね。」
厭らしい笑顔を浮かべる男に相づちを打ちながら、すでに何度も行われてしかも社内の噂にまでなっている事に、ショックと嫉妬の感情がのしかかってきました。
叔父の寝室らしい部屋が見えました。
よく見ると若干明かりが洩れています。一緒にいる男が呟きました。
「噂通りだ…社長はわざわざ覗かせたくて、ドアを閉めきらないって…」
私には目の前の状況がよく理解できませんでした。
男は遠慮なくドアに近付き、室内を覗きこみました。私はすぐに同じ行動をとる事ができず、呆然と立ち尽くしていました。
でも、覗かなくても室内で何が行われているのか…わかります。
ドアの隙間からは明かりだけではなく、妻澄江の女の声が洩れ響いていました。小刻みに小さく喘いでいたかと思うと、急に叫ぶような声を発して、時々叔父の太い声が何か囁いていました。
覗いている男は、私を手招きします。
私はなかなか一歩が踏み出せませんでした。
男はだいぶ興奮してきたようで、小声ながら実況まで始めました。
「澄江さん、壁に手ついて社長にやられてる…いいよなぁ…いい声だなぁ。俺もやらしてもらいたいなぁ…」
「おっぱいは小振りだけど、揉んだら気持ちよさそうだ…結構乳首黒いなぁ…さんざん男とハメてきたんだろうなぁ…」
そんな言葉を聞いていると、私自身がどうかしてしまいそうでした。
ドアに一歩近付き、先に覗いていた男性社員の影に隠れるようにして私は寝室内を覗き込みました。
そこには髪を振り乱し、焦点の定まらない表情で叔父にまたがる、妻澄江の姿がありました。
妻自身は、叔父が覗かせるためにドアを閉めきっていない事を知らないのか、厭らしい声を発し周りは何も見えないというような様子です。
叔父と妻が寝室に入り、もう一時間近くが経過しようかという頃です。
叔父は妻を仰向けにして責めながら、「澄江、今日で俺とハメるのが何回目だ?」と聞きました。
妻は、「今日で、ちょうど100回目です…」と、喘ぎ声をまじえ、か細い声で答えました。
叔父はさらに、「よく覚えてたな澄江。おまえは俺との100回記念に、旦那がひとつ屋根の下にいる今夜、俺に抱かれてるんだな。カズ(私の事)に見せてやるか?おまえの変態ぶりを…」と妻をなぶりました。妻は首を横に振り、「お願いします、カズくんの事は言わないで…」と哀願していました。
その後、さらによつんばいにさせられ、妻は叔父の責めを受け続けました。
一緒に覗いている男性は、今にも飛び入りしてしまいそうなくらい興奮しているようでしたが、叔父のセリフに疑問を持ったようでした。
「今、社長、旦那がどうこう言ってましたよね?澄江さん人妻なのかな…?」
私は無視するように部屋の中を凝視していました。
寝室内の二人は、叔父が下になり妻はその上にまたがり腰を振り続けています。叔父は妻の乳首を弄びながら、いよいよ息遣いが荒くなり、妻の上体を抱き寄せると腰は激しく突き上げながら、舌を絡めてキスを始めました。
そして、「澄江、わかってるな?今夜は俺の言う事を全て聞くんだろ?」
妻は泣きたいのか、切ないのか…そんな表情を浮かべて小さく頷きました。
叔父は「100回目の記念だしな。わかってるなら、最後までおまえが俺の上で腰を振り続けろ。おまえの意思でな?」と言い、妻の上体を元に戻しました。
妻は何も言わずに腰を上下に動かし始め目をつむっています。
私も、一緒に覗いている男性も意味を理解できていませんでした。
妻は息を吐きながら腰を振り続けます。
やがて叔父が、「澄江、そろそろだ。おまえが決めていいんだからな?」と言葉を掛け、妻は無言で両手をベッドにつき、少し上体を前かがみにしたまま、さらに腰を振っています。
数秒後でした。
叔父が「よし澄江、抜かないんだな?だったらしっかり受けろよ。大事な種を付けてやるからな。」と言い放ち、二人の動きが止まりました。
妻は崩れるように叔父に覆いかぶさり、叔父は根元まで打ち込むように腰を密着させています。
「種付け」の瞬間でした。
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それからしばらく、私は妻と顔を合わせないように生活しました。
妻より早く起きて出勤し、妻よりも早く自分の部屋で寝てしまう毎日…
ただ夜は、妻の帰宅がほとんど深夜に近かったので、普通にしていても妻の姿を見る事は無いのでしょうけど…
ただそんな生活をしていても、妻は真面目な妻を演じているのか、深夜帰宅しては必ず私の部屋をノックし、遅くなった事を詫びていきました。
私はその妻の声を聞くたびに、帰宅直前まで叔父に抱かれ汚されてきたであろう妻の姿を思い描き、嫉妬と、それとは反対に湧いてくる性的な興奮を感じていました。
新年会から三ヶ月くらい経っていたでしょうか。
仕事の打ち合せがあり、たまたまあの夜一緒に覗き見していた男性社員と会いました。
一通り打ち合せが済むと、その社員は私を飲みに誘ってきたのです。
周りをキョロキョロ見ながら、「ここじゃできない面白い話があるんですよ。」とニヤニヤ笑いました。
その顔を見れば、面白い話というのが妻の事であるのは察しがつきます。
私は断るつもりでしたが、その社員は待ち合わせの居酒屋と時間を告げると、足早に本社に戻っていきました。
その夜、私は男性社員(仮名Aとしておきます)とテーブルを挟んで、酒を酌み交わしていました。
お互いに少し微酔いになった所で、Aが「面白い話」をし始めたのです。Aはおもむろに自分の携帯を取り出すと、なにやら操作し始め、私に手渡してきました。
「どうです?」と言われ覗き込んだ画面には、女性器のアップ画像がありました。
Aに促されるまま画像を見ていくと、アップから少し離れたアングル、よつんばいで肛門と膣を丸見えにされた画像、挿入されている画像…卑猥な画像が沢山ストックされていました。
Aは厭らしい笑みを浮かべながら、「そこに写ってる女、誰だと思います?」と尋ねてきます。
私には、そんな事を聞かれる前からわかっていました。
画像は全て妻・澄江の物でした。
私は血の気が引くのさえ感じました。Aがどうやって妻の痴態画像を手に入れたのか、そんな事には興味無かったのですが、Aは自分から自慢気に話し始めました。
Aの話では、その何日か前にたまたま叔父と二人で出張する機会があり、新年会の日妻と叔父の痴態を覗いた事を話したんだそうです。
叔父は怒る事もなく、その数日後Aを仕事帰りに家に呼びました。
そこでAは、叔父と妻の淫行を覗きではなく、目の前で観賞する事になりました。
妻は本気で嫌がっていたそうです。Aはそんな妻の姿を見て非常に興奮したと…にやけた赤ら顔で話しました。
Aは「他人のセックスを間近に見るなんて初めてですからね、すごい興奮でしたよ。しかも澄江さん、実は人妻なんですって…。いいよなぁ、金がある人は…。」と言い、酒を飲み干しました。
「今回は私は見てるだけだったんですけど、次に機会があったら混ぜてくれるって言ってましたよ。もちろん、あなたも一緒に覗いていた事、言っておきました。近いうちに社長から声がかかるんじゃないですか?」Aは無邪気ともとれるような笑顔を浮かべて、携帯をしまいました。
Aは携帯をしまった後も、まさか私の妻だとは思いもしないのであろう様子で、楽しそうに妻の痴態を語っていました。
私の頭の中は真っ白で、ほとんど上の空。あまり記憶も無いまま、気付けば自宅付近まで辿り着いている状態でした。
妻の車があり、どのくらいぶりか妻の帰宅している家に入りました。
私は妻に詰め寄り、叔父との関係を白状させ、その上でそんな関係を解消して二人で一からやり直そう…そう考えていました。
妻はすでに寝ていたようで、私は寝室のドアを静かに開けました。
寝息を立てる妻の顔は以前と変わらず、確かに私が愛して結婚した女でした。
私が妻と寝るのを止めてからも、ダブルベッドには常に私の枕も置いてくれていました。
妻はダブルベッドの半分のスペースしか使わず寝ています。三ヶ月近くも私が一緒に寝るのを止めているのに、妻は私のスペースを空けていてくれたのです。
健気な妻の寝姿が愛しくて、そして私の為に考えられないような状況に堕ちてしまった妻に申し訳なく、私自身の情けなさを痛感していました。
結局、妻を起こす事なく私は寝室を出ました。
それから約一ヵ月後、平成16年の5月半ば位だったと思います。

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