百合オタの私にリアル彼女ができた話

2018/08/18

とりあえずスペック。
私:20歳、低身長、童顔、女の子らしい格好、黒髪ロング、大人しい。
彼女:22歳、背はやや高め、スレンダーで顔立ちは整っててきれい、女の子らしい格好、黒髪セミロング、明るくて元気。
自覚したのは中学の頃くらいだったと思う。
私は女の子を恋愛対象として見ていた。
小学校の頃から、クラス替えがある度、まっ先にするのは可愛い女の子探しだった。
友達は美人だったり可愛かったり、そんな子ばかりが自然と集まった。
中学から高校までの間に友達を好きになったり先輩を好きになったりもしたけど、『女性が好き』だなんて言えるはずもなく、気がつけば失恋ということばかりだった。
百合に目覚めたのはちょうど中3の頃くらいで、きっかけはホラーゲームに出てきた姉妹だった。
衝撃が走った。
その二次創作サイトを発見して、またしても頭を殴られたような衝撃が走った。
今でもその時見つけたあるサイトの作者さんは神様みたいな存在。
高校3年の夏に色々あって塞ぎこんでいたからフリーターコースまっしぐらだった。
ずっとそのホラーゲームの姉妹だけあれば幸せだったから他の百合作品に手を出すこともなくて、別にお金には困ってなかったけれど、さすがに親の視線が痛くなってきたので近所の飲食店で働くことにした。
それが19歳の夏頃。
先ほど話に出した作者さんの何年か前の日記を読み返していたら、ある百合アニメの感想を漫画とともにアップしていたのを発見した。
原作のゲームをプレイしていたこともあって、見てみようと思い立ち、ツタヤで全巻借りてきた。
この時に借りてきたアニメがきっかけで、ただの百合オタだった私に彼女ができたんだ。
中学の頃、オタクを隠す気がなかったせいか周りからの扱いが悪かったのが不服で、高校の頃からそのアニメに出会うまでは表面上は脱オタしていた。
流行りの海外ドラマも一通り見たし、言動や仕草、持ち歩くものにも気を使ったりして普通の女の子になろうと必死だった。
卒業してフリーターになってからも、高校時代の友達には百合オタを隠していたんだけど、その百合アニメの影響で、初めて美少女フィギュアや百合抱き枕カバーを買ったり、DVDボックスを買ったりして部屋がオタグッズで埋まっていくうちに、なんだか吹っ切れた。
ちょうどそのころツイッターでその百合アニメ関係のアカウントを探していた時に見つけたのが、彼女だった。
最初は発言をただ眺めているだけだった。
同じ百合好きで、例の百合アニメをとても気に入っているらしいということ。
そのアニメに出てくるキャラクターの絵も描いていること。
そのコスプレをしていること、なんかを知って、その段階で私は彼女に強く憧れた。
オタをオープンにする彼女の生き方を見ていて、そういうのってすごく楽しそう、いいな、って思った。
思い切って話し掛けてみたら、私がたまにアップしていた百合イラストを見てくれていたらしいことがわかった。
しかもなかなか好感触・・・というのか、CPのおかげってのが大きいとは思うんだけど、私の絵を気に入ってくれてたみたいだった。
評価されることに慣れていなかったというのと、しかもそれが憧れの人に褒められたものだからとても嬉しくて、文字通り真っ赤になりながら返信したのを覚えている。
7月に入った辺りで彼女に、「夏コミで例の百合アニメの本を出すからゲストとして4コマを描かないか」と誘われた。
同人活動は夢だったけど、やり方とかも判らなかったし、漫画なんてオチのない4コマをひとつ描いたことがあるくらいだったから、実行に移せる日はだいぶ先だと思っていた。
これは小さな夢だけど、それを叶えるチャンスだと思い、二つ返事で引き受けた。
ついでにやり取りに必要だからと言ってスカイプのIDを聞き出すことに成功した。
嬉しすぎてベッドで転がってた。
ゲストで描くだけなら別に行かなくてもいいと思っていたけど、3日目の夜にその百合アニメのオフ会が開かれると聞いて、3日目だけコミケに一般参加する事にした。
四コマの相談なんかもあって、文字だけだけどスカイプでよく話すようになっていた。
その時にお互い同性愛者で失恋したばかりみたいな話もする程度には打ち解けていた。
やり取りをしている中で、例の百合アニメのグッズを譲ってもらうことになったから本名を教えたんだけど、それを聞いて彼女は一瞬戸惑ってた。
私のことを男性だと思っていたらしい。
今まで話が合うのは男友達ばかりだったから、勘違いしてたと言っていた。
男性だと思っていたからエロ同人の話とかもしちゃった、恥ずかしい・・・とも。
まあ、そんなこともあったけど、漫画は順調に進んで締切よりだいぶ早くに完成した。
コミケ&オフ会の話。
新幹線の乗り方がわからず駅員さんに聞いたりしてなんとか会場に辿り着いた。
1時間ちょっと彷徨いつつも、ついに彼女のサークルスペースを発見。
コスプレ写真で顔は知っていたのと、事前に例の百合アニメの主人公コスをしてくると聞いていたので遠目に見てすぐにわかった。
きれいな人だった。
腕なんかも細くて、写真で見るよりも全体的にずっと華奢な身体つきをしていた。
私「あ、あの・・・!四コマ描かせてもらった◯◯ですー!」彼女「おおっ、◯◯さんですか~、来てくれてありがとうございます♪」私「会えて嬉しいです!」彼女の方が忙しそうだったこともあり、その後普通に雑談して早めにお別れ。
彼女の隣にいた売り子さんが私のことを褒め殺しにきていたのが印象的だった。
自分の中で、勝手に“頼れるお姉さま”みたいに思っていた人だから、話せてとてもとても嬉しかった。
この時点ではまだ行き過ぎた憧れくらいだったと思う。
その後は初、一般参加ということもあり、効率の悪い回り方していたから大した収穫はなかった。
ホテル戻って、汗びっしょりだった服を加湿器みたいなのの上に乗せて乾燥させてる間に、オフ会のためにシャワーを浴びて化粧直しした。
服は・・・まあ汚いとは思いつつも、替えが可愛いのなかったのでそのまま着た。
集合時間の40分くらい前にホテルを出たはいいけど、集合場所が分からなくて同じ場所をグルグル回っていたら、彼女からメールだかリプだかが来て詳しく案内してくれた。
なんとかそれらしき集団を発見した。
コスプレしている写真しか見ていなかったから、普通の女の子らしい格好をした黒髪の彼女はなんだか別人みたいで新鮮だった。
居酒屋の個室に入った瞬間、隣の席をキープすることに成功。
内心ガッツポーズをとりつつ百合オフ開催。
百合好きな人が多いオフ会といっても“3次元の百合は百合にあらず”な人もいるから後ろめたい気持ちもあったものの、スカイプですでに仲良くなっていたためか、髪を触りあったりくすぐりあったり(これはその場にいた彼女の友人もしてたけど)、時々二人だけの世界に入る私と彼女。
余談だけど何ヶ月か経ってからその場にいたカメラマンの男性がその様子を動画で撮ってたらしく、送ってもらったらバカップル以外の何者でもなかった。
今でもとってあるけど恥ずかしいので見返す気は起きない。
オフ会の最中、常に話の中心にいる人気者の彼女を見て、私だけのものにしたいっていう独占欲が生まれていた。
その後二次会があったけれど楽しい時間はあっという間で、解散の時間がきた。
帰り道、恋人繋ぎしてくれたり、見つめ合ったり、ハグしてくれたり、なんかもう彼女がとても積極的でドキドキしっぱなしだった。
たぶん、独占欲が生まれた時点で憧れが愛に変わりつつあったんだろうけど、そこにスキンシップが加わったこの瞬間に落ちたんだと思う。
家に帰ってからは抜け殻みたいになってた。
オフ会楽しかったなーって、そればかり考えてはにやにや思い出し笑い。
そんな中、「USJ行かない?」ってスカイプで彼女に誘われた。
願ってもないことだったので、「喜んで行きます」というようなことを言ったと思う。
告白するチャンスだと思ったから何度も何度もイメトレしてた。
当日、旅行慣れしてない私はやっぱりバスの場所なんかで戸惑いつつも、なんとかユニバーサルスタジオ駅だっけ、そこへと辿り着いた。
6時頃のあの場所ってエスカレーターも起動していなくて、まるでサイレントヒルだなーなんて思いながら化粧をするためトイレを探した。
その時間帯は使えないトイレとかあって、結構見つけるのに苦労した。
化粧が終わって改札の辺りで彼女を待っているとメールを受信。
『ちょっと遅れるからマックで待ってて』確かそんな感じのメールが、女の子らしい絵文字の入り混じった文面で来た。
彼女に勧められた歌手の曲をiPodで聞きながら入口を見続けること約10分。
どこかな~?って感じの表情で私を探す彼女を発見。
そんな様子を可愛いなぁと思いながら見ていたら、こっちに気づいた彼女が笑顔で近づいてきた。
飲み物を買ってから席に着く彼女。
浮かれすぎててどんな話したのかはっきりと全部は思い出せないけれど、百合アニメの話をしたり、携帯の画像を見せ合ったりしつつ、開園時間までお喋りをしていた。
大半が百合関係の話だったと思う。
その時に、お互い過ぎてしまったけれど誕生日プレゼントを交換した。
そのチョイスが、私の好みを知り尽くしたものばかりだったからすごく嬉しかった。
コスプレ用の小道具とか、手に入りにくいグッズだとか、お揃いのポーチだとか、中には結構お高いバッグなんかも入っていてそれには驚いたけれど、今も大事に使ってる。
そろそろ行こうか、ということになり入口へ向かうことに。
そんな中、雨が降ってきた。
傘を持ってきていたのが私だけだったので、肩がくっつくくらいに近づいて相合傘することができた。
本当空気の読める雨だったわ。

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