俺が好きだった佐智子さん[前編]

2018/05/02

俺、20代後半のしがないサラリーマン。
ちなみに、年齢=彼女いない歴=童貞歴。
魔法使いまであと一歩。
今日はやっと取れた夏休みでゴロゴロしている。
夏の終わりになると、思い出すことがある・・・。
って、これ俺は毎日思い出してるな、ズリネタだから(w
×年前、俺は都内某私立大学に通う大学三年生だった。
俺の所属していたゼミでは、ちょうど今頃ゼミ合宿があって、4年生がそこで卒論の発表をすることになっていた。
3年生は聞き役として出席。
俺はゼミ合宿の幹事だったんだけど、人数の少ないゼミだし、宿を手配したり、お金を集めたりするのは比較的楽だった。
ゼミで俺が幹事に決まると、4年生の佐智子さん(仮名)が声を掛けてきてくれた。
「去年、私が幹事してたから、何でも聞いてね」
「え、あ、はい・・・」
佐智子さんは身長160くらいで色白。
すらっとしていて、実際の身長より高く感じたな。
髪は薄く茶色に染めていて(もしかしたら地毛だったかも)、顔は芸能人で言えば山口智子系統。
でも山口智子みたいな美人というより、可愛いって感じだったな。
性格は明るいけど、ちょっと控えめ。
それにあわせて服装も露出の少ない清楚な感じ。
キャミ一枚になることなんてなくて、必ず上に何か羽織っていた。
で、就職は某有名広告会社に内定していた。
そんな佐智子さんににこやかに話しかけられて、年齢=童貞歴の俺はもう、それだけでドキドキ(なさけなー)。
俺は年齢=彼女いない歴=童貞歴のキモ目の男だと自分でも分かってるから、最初、佐智子さんに自分から話し掛けるってことはなかったな。
ゼミが終わった後、「ゼミ合宿どうなってる?」とか佐智子さんの方から話し掛けてくれて、「ああ~、どこにしようかなって・・・パンフとか集めたり・・・」なんて、しどろもどろになっていると・・・。
「んじゃ、今度いっしょに見てみよっか、パンフとか」
「あ、へ、ああ・・・」
「来週、ゼミの後あいてる?」
「ええ、あ、はい・・・」
「じゃ、来週ねえ~」
もう、佐智子さんとツーショットで学食でパンフ見てるなんてありえなかった。
だって俺、小学校以来同級生の女子とかとまともに話したことなかったし(w
その後も佐智子さんはキャンパスで会うと向こうから声を掛けてくれたり、昼時に会ったときは大学の近所の洋食屋に誘ってくれた。
俺はこういう時、会計は男がするもんなんだろうって佐智子さんの分も払おうとしたんだけど、「ふふ、武田くん(仮名)、普通はデートも割り勘だよ」と、にこっとした。
意地悪いって感じじゃなくて、なんかもう「ああ、佐智子さん・・・」って感じだった。
ああ、好きなんだなって。
でも絶対人にばれちゃいけない。
特に佐智子さんには・・・と思ってた。
これが喪クオリティ(w
で、合宿当日。
集合場所に教授が来ない。
学生はみんな揃っていた。
(三年♂3名・♀0名、4年♂1名・♀2名、計6名)
集合時間から10分ほど経った頃、携帯に電話が掛かってきた。
出てみると、教授の奥さんからだった。
教授はギックリ腰で、今朝緊急入院したという。
教授の言伝は「4年生は何をやるか知っているから、合宿に行きなさい」とのことだった。
狼狽する俺。
佐智子さんは「だいじょうぶ、だいじょうぶ。宿まで行って、あとは発表するだけだし」と言ってくれたので、俺も多少安心した。
ああ~、教授には感謝していいんだか、怨んでいいんだか・・・。
あんたが来てたらねえ・・・。
合宿は伊豆某所。
昼過ぎに宿に着いて、そのまま発表。
3人しか発表者がいないので、夕方には終了。
その後、飯食って温泉入って、あとは宴会。
30畳くらいの宴会場で宴会なんだけど、うちのゼミは先生が固いのでゼミ飲みも誰かが飲みすぎたりとかそんなことはなかった。
今日もそんなんだろうと思ってた。
ああ、佐智子さんとちょっとでも多く話せたらな、とは思ってたけど。
宴会場に入ると席がゼミの人数分の3倍以上ある。
通常の3倍か!と最初に思うのは俺もオタクだよなあ。
次に思ったのは、俺に不手際があったのか!?ってこと。
ああ、どうしよう・・とおろおろしていたら、どやどやと他大のサークルの連中が入ってきた。
あ、そういや「歓迎××大ヨットサークル」って玄関に出てたな。
一緒の会場かよ・・・体育会系はうるさそうだなあ・・・と始まる前からウンザリ。
で、宴会は予想通り隣がうるさい・・・20人くらい居たな。
男15人女5人くらい。
でも、こちらはマターリ飲み。
結構佐智子さんとも話せた。
しばらくして酒が切れたので、俺が買出しに行くことに。
友人の佐藤も付き合ってくれた。
最寄のコンビニ遠スギス。
徒歩10分以上。
宿出てから帰ってくるまで30分以上かかったな。
帰ってきてみて、驚きと言うか、ガッカリと言うか・・・。
佐智子さんがヨットサークルの連中と飲んでいたのだ!!
俺が「あ、あ、アレ・・・?」とかマヌケな声を上げると、4年生女子の笹原さんが「ああ、寺田くん(4年男子。遊び人風)の友達があっちにいてね、それで一緒に飲もうとか言われたんだけど、う~ん、ほら、武田君も佐藤君もいなかったし・・」
残っているのは冴えないいかにも文系人間(w
笹原さんもキモ目の俺に普通に話し掛けてくれるいい人だったけど、笹原さんもたぶん彼氏いない歴=年齢っぽかった(w
これが現実だよな・・・はは・・・みたいな感じで飲み再開。
もっさり文系飲みってことで気安いって言えば気安かったけど。
しばらくしてもよおしてきたので、席を立った。
そしたら廊下で佐智子さんと男が楽しそうに話をしていた。
佐智子さんはこっちに気付いて「あ、武田くん!武田くんも一緒飲もうよ!」と言ってきた。
佐智子さんと話していた男はこちらをウザそうに一瞥した。
俺は「あ、う、はあ~・・・」みたいな感じ。
俺の返事っていつもこうだから、佐智子さんも何とも思わなかったんだと思う。
トイレから出てくると、まだ二人は話していた。
通り過ぎる時、佐智子さんはこっちを見てひらひらっと手を振った。
今でもあの「手ひらひら」はスゲーダメージを俺に与える・・・。
俺はちょっと会釈して通り過ぎたんだが。
宴会場に帰ってもっさり飲みを続けているとふと気になった。
佐智子さんが帰ってきていない。
もうさっきから30分は経ってるぞ。
おかしいなあ。
トイレついでに見てくるか・・・と思って席を立った。
さっきまでいたはずの佐智子さんがいない!
うわあ~!もしかして・・・いや、佐智子さんに限ってそんなことは・・・。
そんなことがグルグル頭の中を回る。
明らかにうろたえていた。
今、宴会場に戻ると勘ぐられるよなあ、ちょっと部屋に戻って落ち着きを取り戻そうと思った。
部屋は2室取ってあった(男部屋と女部屋)。
男部屋の鍵を開けようとすると、隣の女部屋から笑い声がしてきた・・・。
(へ?佐智子さんと笹原さん?でも笹原さんは宴会場にいるはずだし・・・)
お、男の声がする・・・っ!!え、ウソ、マジで・・・っ!!
女部屋の前に立つ。
足はもうガクガクしていた。
戸の隙間から見ると、部屋の鍵は掛かっている。
当然か・・・。
どうしよう、どうしよう。
そこでふと気が付いた。
泊まっていたのは古い温泉旅館。
そのせいか、扉と床の間には5ミリほどの隙間が空いていた。
そこから明かりが漏れている。
俺は、周りに誰もいないことを確認すると、そーっと身をかがめ、隙間から覗いた・・・。
声が廊下に漏れていたのは、扉のところで二人が話しているからっぽかった。
だから覗いてみる気になったんだと思う。
二人は床に座っていた。
男がこちらにケツを向けていて、佐智子さんはヘタっと足全体を床につける感じで座っていた。
床に緑の一升瓶が置いてあった。
佐智子さんが紙コップを床に置いた時にドキッとした。
佐智子さんの手は細くてきれいだったな・・・。
二人は海外旅行の話で盛り上がっているらしかった。
俺は一人暮らしで、親は余裕なくて学費と部屋代しか払えなかったから、生活費をバイトで稼ぐ手前、海外旅行なんてありえなかった(w
就職の時って、海外での経験とかプラスになるのはどうかと思うよ。
就活の時、面接で「生活費のためにバイトばっかしてました」って言ったら、「サークルとか旅行とか学生らしいことしてないの?」なんて言われたもんなあ。
すずめの涙ほどの小遣いは映画見たり、ゲーム買ったり、新書買うくらいで消えたっての。
就活のスーツ、佐藤から借金して買ったんですけど(w
おっと、関係ない話でした・・・。
佐智子さんは相当酔っているみたいで、呂律がちょっと回ってない感じだった。
男は、「さっちん、大丈夫かよ~」みたいなこと言ってて、(はあッ!?あったその日に「さっちん」だとおおおおおッ!!)と俺はブチキレ寸前。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ・・・あ・・・ああ・・ちょっとダメかも~・・・あははは」
「あはははは(二人の笑い声)」
こんな陽気な佐智子さん見たの初めてだった・・・。
ああ、どうしたらいいんだ・・・。
時計の針は11時を指そうとしていた。
うちのゼミならもうお開きって時間だ。
笹原さんも部屋に帰らなきゃいけないじゃないか!そうだ、笹原さんになんとかしてもらおう!!
そう思って、急いで宴会場に戻った。

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