彼女の旅費に消えた俺の家財道具

2018/03/28

【登場人物】年齢は全て当時。
俺 (22歳)
Y子(18歳)彼女
K (18歳)前々彼
T (18歳)前彼
Y子はバイトの後輩。
俺はその店の立ち上げからいた最古参だから、俺が色々教えているうちに仲良くなる。
そのうち当時の彼(T)との相談とか乗ったりしてるうちに、彼と別れ、告白された。
悪からぬ、どころか好意は持っていたのでお付き合いが始まりますた。
彼女が父親と折り合いが悪いとのことでウチに入り浸り、半同棲状態に。
数ヶ月後に家の周りに不審人物がウロウロしだした。
彼女に注意するように言うと、彼女「その人どんな感じ?」風体を説明したら「あ、それ前々彼・・・」
(゜Д゜)ハァ?
問いただしてみると、中学時代から3年ほど付き合っていたが、全てにだらしなさ過ぎるため別れたとのこと。
前彼と付き合っていたときも出没していたそう。
(普通なら怯えるだろ。ストーカーだぞ?)
彼女「接触してくるわけじゃないから実害ないし・・・」
なんだか不自然な感じを抱きつつも、気味が悪いし、単身者用のアパートに二人暮しは手狭だからいい機会だ、てことにして引越しをした。
そんなこんなで正式に(?)同棲生活が始まりますた。
彼女の父親には猛反対されたけど。
溺愛しまくりです。
そりゃ彼女もウザがるよ。
バイト先から遠くなったのと、俺が社員の口を見つけて収入が多くなったのとで彼女は専業状態に。
俺はその代わり激務ですたよ。
家に帰れるのは早くても10時。
24時間稼動の会社だったんで、会社に3日間拘束なんてのもザラにあった。
それでも将来の結婚とか家を建てるだとか夢を持ってがんがってた。
彼女もそれを理解してくれてた(と思われることを口にしていた)。
そんなこんなで半年くらい経過したある日。
28時間ぶっ通しで働いていて、ちょいと人的余裕ができたので、その日は帰らせてもらうことに。
自宅のアパートに着いて、鍵を開けていると奥でドタバタ音が。
「??」と思ってドアを開けると、タオルケットで前を隠して座っている彼女と、明らかに慌ててパンツ穿こうとしている男が。
「?????」
疲れきっている俺には幻覚のようにも見える。
だってこの男見たことあるよ。
前々彼のKじゃん。
ありえないもんな。
おかしくなったかな?
・・・などと玄関先で呆気にとられながら自問自答していると、静寂を破るように・・・。
Y子「違うの!違うの!」
K 「違うんです!そんなんじゃなくて!」
(゜Д゜)ハァ?そんなんじゃなかったらなんなんだよ、え?
俺 「えーと、まず服着て布団畳んで座れ」
なにやらバタバタと服着たりとか布団畳んだりしてます。
とりあえず落ち着こうとネクタイ取ったり、冷蔵庫から麦茶出して飲んだりしてるとあっちは終わったらしい。
二人並んで正座している。
俺 「K・・・くんだったよね」
K 「はい」
Y子「違うの!」
俺 「・・・名前聞いただけだよ。ちょっと黙ってて。Kくんと話すから」
Y子「・・・」
俺 「いつから?」
Y子「違うの!」
俺 「やかましいわ!」
事情聴取ができないので、彼女を違う部屋へ連れ出してKと二人きりに。
聴取はgdgdだったので要約すると、Y子とは別れたものの、どうしても未練が断ち切れなくて、Tとの付き合い、その後俺とY子が付き合っている間、周囲で見ていた。
見ていただけなのは、K自身がY子を幸せにはできないのを自覚していて、Y子が幸せなのを確認したかったから。
ここを見つけたのはY子の友人に半ばムリヤリ聞き出して。
来てみたら偶然Y子が買い物に出かける所に遭遇。
話をしていたらどうしても我慢できなくて「抱きたい」と迫った。
初めはY子も嫌がっていたが、「これでスッパリ諦めて忘れる」と懇願したら絶対に今回限りということで渋々了解してくれた、とのこと。
もう全て俺には(゜Д゜)ハァ?な話なのだが、とりあえずY子にも確認。
別室といってもフスマ一枚隔ててるだけなので、丸聞こえw
俺 「Kの言ってることに間違いないか?」
Y子「・・・はい」
俺 「てか了解する理由が分からん。なんで?」
K 「違います。俺が迫ったから・・・」
俺 「アンタに聞いてないよ。ちゃんと説明しろ」
Y子「この人、何にもできない人で、頑張るきっかけをあげたかった」
(゜Д゜)ハァ?全然理由になってませんが。
ここもgdgdでしたので要約すると、だらしないKがY子への未練を断ち切れば少しは前向きになって今後頑張る気がでるのではないか、Kもそのようなことを言っていた、とのこと。
うーん、慈愛に満ち満ちた聖母のような人でもそんなことはしないだろう、と思いつつも、若くて青かったことと、なんだかんだいって俺がY子に惚れていたので・・・。
・今後絶対にY子とは連絡を取らないこと。
・この地域に近づかないこと。
・更生すること。
俺宛に月一で手紙にて状況報告すること。
←アホやな、俺w
以上の三点を念書に書かせた。
んでひとまずY子とは修復を目指した。
とりあえず近所の商店街に走って布団を一組買ってきて爆睡しましたw
その後、まあ俺の仕事は相変わらずだったけど、職場が近いこともあって時間が空いたら少しでも家に帰るようにした。
俺が普段あまりに家にいないのが彼女に不安を感じさせてる、と思ったし。
Y子もそうするようにしてから喜ぶようにもなった。
Kからは月一で律儀に封書で手紙が来ましたよw
仕事見つけた、とか高校中退だったので、夜間の高校に通い始めた、とか。
今考えるとアフォやなぁ、と思うけど、なんか純粋に頑張れよ、とか応援してた。
Y子にも見せてみて、Y子も純粋に応援してるようだった。
これでよかったのかなぁ、と思って毎日が過ぎていきますた。
続き、あります。
なかったらよかったんだけどね。
あ、それじゃ修羅場としては弱いなw
それから数ヶ月後、会社から明らかに泊まりになりそうなトラブル発生で緊急招集。
そのまま翌日の夜まで仕事だったので、Y子にもその旨伝えて出勤。
ところがトラブルは早々に解決でき、日付が変ったくらいには帰れることに。
家で少しでも休もうと、家路に着くと、アパートの前に見慣れない車が路駐されてる。
普段こんなとに路駐してるやつはいないので、迷惑だな、と思って見るとなんか見たことある車。
T(前彼)が乗ってた車と同じ車種、モデル。
あ、Tとは会ったことあるのよ。
Y子からの相談のとっかかりで。
ナンバーは覚えてないので、まさかなぁ、なんて思って家に入ると真っ暗。
なんだ、寝てるのか、と思ってそーっと部屋着に着替えて布団に入ろうとすると・・・。
(え?なんか影が二つありますよ?あれ?????)
慌てて電気を付けると、TがY子に腕枕をしてあげて寝てますたw
電気の光に反応して起きたTが俺を見て真っ青にw
顔面蒼白になる過程をつぶさに観察できましたw
TのオタオタでY子が起きると「!!」顔面蒼白の観察その2w
二人とも少なくとも上半身裸なので、またどっかで言ったような台詞を。
「えーと、とりあえず服着て布団畳んでもらえるかな」
二人無言で着衣&布団畳む。
俺その間一服。
タバゴづいよ(つД`)
終わったので対峙。
俺 「んで?」
Y子「違うの!」
なんかデジャヴじゃねえよな?ああ、出演者一人違うよw
寅さんの続編じゃあるまいし、こんだけシチュエーション類似してるとなぁ・・・w
俺 「Y子、隣の部屋で待機」
Y子「・・・はい」
んでTから事情聴取。
もうこの時点で叩き出しても良かったんだけどね。
なんか気持ち的には冷静なんだけど、プロセスを説明されないと納得できなかったというかw
改めて書くと、自分のアフォさ加減を再認識しますなorz
Tからはあんまりすんなり話が引き出せなかったので、多少恫喝入れながら事情を聞いた。
要約すると、Y子とは別れて違う彼女と付き合ってみたものの、うまくいかず、すぐ別離した。
ダメもとでY子に電話すると、メシくらいなら付き合ってもいいとの返事。
はじめはメシだけのつもりで、彼女とダメになった話とか現況を知らせ合ったりした。
家に送り届けてY子が車を降りる瞬間、思わず腕を掴んで、「やりなおせないかな?」
「今彼氏と幸せだからダメだよ」とY子は断ったが、「それなら一度だけ。これで終わりにするから」と懇願したら、「これで終わりだよ」と・・・。
うーん、ますます寅さんのような王道マンネリストーリー。
もうお腹いっぱいw
もうY子に確認するまでもないです。
Tには「もう俺たち別れるから、待っていればやりなおせるかもよw」と教えてあげました。
Y子は「別れるなんてイヤ!」とか言ってましたが、「お前、TともKともじゃ話になんないよ」と言うと、うな垂れてしまいました。
TはTで「K?!Kともあったんですか?!」とか自分も被害者みたいなこと言ってるし。
もうgdgdすぎw
俺としてはもう全て終わりにしたかったんで、Tには帰宅命令。
好きにしろ。
Y子には明日家に帰れ、親御さんには俺から説明する旨伝えてさっさと寝ました。
Y子はギャーギャー言ってましたが全て無視。
布団は店が開いてないのでシーツだけ変えましたw
翌日、朝出勤前にY子の家に電話。
事情を私情を交えずに説明しました。
溺愛オヤジ、「そんなこと娘がするわけない」と激怒。

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