悪い夢の始まり[後編]

2018/03/14

「いゃあぁぁ!」
猿轡がなかったら、絶叫がこだましていたところでしょう。
(だめぇ!あなたたちなんてことするの!!あっちに連れてってぇ!!!)
声にならない声をあげ、私は残った体力と気力を振り絞って精一杯抵抗しました。
しかし、私を縛りつけている椅子は、BとCによってしっかりと押さえつけられていて、縛られ自由を失った私がいくら騒いでも、もうどうなるものでもありませんでした。
「なに嫌がってんねん。こいつはお前のオマンコから出てきたんやで。19年ぶり、久々の対面やないか。じっくり拝ましてやらんかい!」
薄ら笑いを浮かべて嘲笑するAは、もう悪魔そのものに見えました。
(たけし、見ちゃダメ!)
でも息子は無理やり私の方に顔を向けられて、悲しそうな目をしてただ見つめるだけです。
Aによって首を掴まれ、私の前に引きづられてきた息子は、昨日の頼りがいのある青年とは別人でした。
「奥さん、なんでこうなったんか教えたろか。もとはあんたの息子が悪いんやで」とBが、たけしの頭を足蹴にして言います。
「オレら、高校のときからマージャンやっててな、こいつごっつい借金して、自分だけええ子になって東京の大学に逃げてもたんや。一銭も払わんと、詫びも無しや」
息子が高校3年生になってマージャンを覚えたことは聞きましたが、まさか賭マージャンで借金があるなんて思いも寄りませんでした。
私の下着で女装しているCが代わって続けます。
「なんぼや思いはる、120万よ。『サラ金に学生ローンつーのがあるから、それで30万ずつ借りて返してよ』言うたら、こいつどない言うたと思います?」
私は頭が真っ白になりました。
でも息子が相談さえしてくれたら、なんともならないお金ではありません。
ずっと前から、息子はこの子たちに強請られていたのです。
Aが私の股間をバイブレータでなぞりながら言います。
「ほなこいつな、自分の母親をカタに出しますと言いくさる。奥さん、去年の文化祭の時を覚えとるか。あのとき綺麗なベベきて学校に来たやろ。ええ女やとあの時から目をつけてたんや。まさかこいつがわしらに奥さんを差し出してくれるとはな・・ええ母子やで」
(嘘、信じられない!)
そんなことがあるはずないと思いました。
1年前の文化祭、息子がオーケストラを指揮をするということで、紺のミニのツーピーススーツを新調して、入学式以来久しぶりに学校に行ったのでした。
ちょっと膝丈が短いのが気になりましたが、この子たちはそれをどこかでじっと見つめていたのです。
それも邪で淫らな想像の対象として・・。
「そやな、たけし!」
Aの言葉に息子が弱々しく頷いたとき、私はもう何を信じていいのかわからなくなってしまいました。
私の乳首を洗濯ばさみでBが挟みました。
(痛い!!)
痛みが治まらない内に反対の乳首、そして乳房をつねってはひとつずつ洗濯ばさみを挟んでいきます。
洗濯ばさみの痛みより、股間をまさぐるバイブレータの押し寄せる淫靡な感覚より、私の心の傷は大きいように思えました。
Bが乳房を責めながら言います。
「で、いざ奥さんを犯ろうとなった時、こいつがビビって泣きを入れやがってん」
Bは立ち上がって、息子の脇腹を蹴り上げました。
「うぐっ!」という悲鳴と同時に息子はのた打ち回って苦しがりました。
(許して、乱暴はしないでぇ・・)
またもや自分にこれから襲いかかる悪夢も忘れて、私は本能的に息子を庇いました・・・。
いいえ、庇いたいと思いました。
「あとは見たとおりや。半端なことは許さへんで。ちょっと痛い思いしてもろたけど、たけしも反省しとるやろ。後からええことさせたるわ。まずは淫乱な母親の本当の姿をじっくり見物しいな」
Aは冷ややかな薄ら笑いを浮かべて、3人は目をあわせて笑い出しました。
私はもう流す涙も枯れてしまったのでしょうか。
Aには太くてどす黒いバイブレータで、私の陰部を攻め続けます。
「奥さん、さっきあれだけやったのに、また濡れてるで・・ほらぐちょぐちょやんか。
ほんまに好きなおんなやなぁ」
Aは慣れた様子でおんなの弱いところをねっとりと犯してきます。
(息子に見られている。だめよ乱れては・・)
押し寄せる快感の渦と理性と母性で闘いながら、でもやはり女の性でしょうか、押し殺していた私の息がだんだんと上がって、肩がバイブレータの挿入と合わせて前後に動くようになってきました。
「息子の前でよおやるわ、この淫乱雌ブタが!」
Aは大きな声で笑いました。
「これからお楽しみのショータイムや。B先生の女体解剖講座やで。精々楽しませてもらいや・・」
ちょうど快感が絶頂に達する時に、冷淡にもAはバイブレータを陰部から抜き去りました。
(あぁぁぁ、どうしてぇ・・)
もう私はAの言うとおり、一匹の飢えた雌ブタでしかなかったのです。
そして、大きく足を広げて、すべてをあからさまに見せた私の前に、Bが腰を屈めて座りました。
Bの手元には、Aによって抜かれたものよりも、短いのですがとても太くて白いバイブレータと、ピンク色の細いバイブレータ、白い玉が繋がったものがありました。
「奥さんはすけべやから、この極太でも満足でけへんのとちゃうか」とAが嘲るように言うと、Bは無言で、大きく左右に開いた膝の中央に、その太いバイブを添えました。
(怖い・・壊れちゃう!)
心の中で抗ってはみても、私の身体は拘束されていて動きません。
(いや、入れないで、入れちゃ嫌!)
うめき声にしかならない悲鳴を耳にしながら、Bはゆっくりと極太の亀頭の部分を、私の反応を楽しむように埋めていきます。
(い・・痛い、裂けちゃう・・)
今にも裂けてしまいそうな苦痛とともに、経験したことのないものすごい拡張感が局部いっぱいに広がっていきます。
「ほお、美味そうに咥え込んだやないか。やっぱ淫乱やわ。前からこんな体験がして見たかったんやろ」とAが息子の頭を両手で押さえて、私の方から目を逸らさないようにさせて言います。
そんな風景を幻のようにおぼろげに感じながら、Bがスイッチを入れた極太バイブはゆっくりゆっくりとうごめいて、私を官能の渦に引き込んでいきました。
(ダメよ、感じちゃダメ・・)
もう私には、目の前に裸で縛られた一人息子がいることすら、忘れてしまっていました。
絶頂感を味わいたいだけのただの牝になりつつありました。
(いや、なに?!)
徐々に押し寄せる快感に溺れそうになっていた私は、突然お尻に何か別のものを感じました。
ひやりとしたゼリーのようなものが肛門に塗られたのです。
「いよいよショータイムや」
不気味な声でBが言います。
Bは左手で極太を出し入れし、肛門に鼻を押しつけるくらい顔を近づけてピンクのアナルバイブを右手で挿入しました。
ぬるっと入った感じで痛みはありませんでしたが、お尻の穴に異物を入れられ見つめられている恥ずかしさと、前に入ってる極太とアナルバイブが身体の中で擦れあう時の感覚が、私の快感を増幅しました。
(あ、あん、あん、あぅん!)
口からは猿轡の奥から、官能の声と一緒に涎が流れ出しています。
右手と左手でリズムを取るようにBは両手を動かします。
Aが「外したれや、もう騒がんやろ」と言うと、ビデオの後ろにいたCが、私の口を塞いでいた猿轡を外しました。
「はぁあ、あぁぁ・・・あうん」
「尻はいつも使うとんか?」と聞くAに、私は正直に首を横に振ります。
セミロングの髪は乱れに乱れて、まるでザンバラのようになっていました。
Cは胸まで落ちた涎を、舐り上げ顔を舐め回します。
ふいにBが立ち上って、お尻を犯していたアナルバイブを私の前に出して・・・。
「奥さんほら、あんたのケツの穴は臭いウンコでいっぱいやで。これが綺麗な奥さんの汚いクソや」
アナルバイブに付いた汚れを私にムリに確認させてから、舌舐めずりして綺麗に舐めつくしました。
「へっへっへっ、奥さんのクソは絶品や」
「きたない、きたないわ、やめて・・」
もう私は、頭の中が真っ白になって、鳴き声になっていました。
変態・・そう、本当の変態なんです。
Bはもう一度腰を下ろして、今度はアナルパールを肛門にあてがいます。
「あん!」
一個目の玉が入ったとき、感じたことのない感覚がありました。
二つ目の玉でそれが快感であることに気づきました。
そして三つ目からは後頭部に閃光が走ったような刺激に、卑猥な声が押さえられません。
それをBは3つ出しては2つ入れ、4つ入れては3つ出すことを繰り返します。
(うそ、なに。お尻なのに、どうして・・)
「奥さん、凄い悶えようや。息子もかぶりつきやで。淫乱牝劇場を見ながら、チンポをパンパンに膨らしとるで」
私にはもう息子のことを気遣う余裕はありませんでした。
前の極太と後ろのパールが、妖しい刺激を息も出来ないくらい続けて与えます。
もう快感を通り過ぎて苦痛以外のなにものでもありませんでした。
縛られて自由を失いながらも、前と後ろを同時に責められて、悶えよがる私を4人の目とひとつのレンズが凝視していました。
「奥さん、初めてやのに、才能抜群やで・・」
Aの声が遠い向こうでこだまのように響いていました。
極太バイブとアナルパールで両方同時に休むことなく責められ、私は股間を開いたままぐったりと吊るされたまま。
しばらくの空白があって、お尻の中にひやりとする感覚があって意識がはっきりとしました。
(なに、なにする…

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