どす黒い欲情と愛する妻ゆかり[前編・第2章]

2018/03/11

そんなある日、突然、X医師から電話がかかってきました。
「お久しぶりです。ご主人は、もうお気づきだと思いますが、奥様とKさんはいい関係のようですね」
私はびっくりしましたが、平静を装って「知ってますよ」と応えました。
「お二人ともお気に入りのようだし、息もぴったり合ってる、Kさんによると、奥様の体にはまだまだ開発の余地があって、もっともっと高いアクメを得ることもできるらしい。そうすれば赤ちゃんもできますよ」
開発と言う言葉に私はむっとしましたが、黙っていました。
「そうは言っても、ご主人に申し訳ないと、Kさんは言っています」
私は意外な感じがしました。
X医師は続けます。
「実は、今度の土曜日、Kさんの友達の家で、ちょっとしたパーティをやることになったのです。ご主人もいらっしゃいませんか。もっとも、ご主人は見ているだけという条件なのですが」
パーティ?
「どんなパーティですか?」
「それは見れば分かります。参加するのはKさんと、Kさんの友達、奥様ともう一人の女性です」
私は、なにやら妖しい予感がして、例のどす黒い欲情が頭をもたげてきました。
「私が見ていて妻は大丈夫でしょうか。私はKさんと妻のことは知らないことになっているのですが」
「大丈夫です。ご主人には見えても、奥様からはご主人が見えないようになっています。奥様は、このパーティに参加することを嫌がっていたのですが、やっと、『はい』と言ってくれたそうです」
「分かりました。見るだけで結構ですから、行かせてください」
私が答えるとX医師は、「奥様は、次の土曜日になったら『高校のクラス会がある』と言うはずですから、行かせてあげてください。
そしてご主人は、奥様を送り出したら、すぐにKさんの友達のマンションに来てください」と言って住所を教えてくれました。
そこは、横浜の港の見える丘公園のそばで、妻が出た女子高にも近いところでした。
私は、土曜日の来るのが怖いような待ち遠しいような気持ちで、その日を待ったのです。
土曜日になりました。
遅めの朝食を妻と一緒に食べていると、妻が「あなた、私、今日、高校のクラス会なの。行ってもいい?」と聞きました。
妻の方を見ると、伏目がちにしていて、私の目をまっすぐには見れない感じでした。
「いいよ。でも、何時頃、帰って来るの?」と聞きました。
「11時頃までには帰るわ」
「じゃあ、楽しんできなさい」と私は言いました。
ごく普通の夫婦の会話でしたが、妻は私に嘘をついていましたし、私は、これから自分が目にする妖しげなパーティの妄想で頭がいっぱいでした。
5時頃になって、妻は出掛けていきました。
私も妻を見送ると、すぐに家を出て、指定されたマンションを訪ねました。
そのマンションは低層の超高級マンションで、何重にもセキュリティがかかっていました。
ようやく、指定された部屋についてチャイムを鳴らすと、中から出てきたのは50歳くらいの紳士でした。
年の割には若々しく、髪に白いものは混じっていましたが、背も高く肩幅もがっしりしています。
Kの友達ということでしたが、Kよりももっと遊び人的な雰囲気を漂わせています。
「初めまして。ゆかりさんのご主人ですね。私はSと言います」
「妻をご存知なのですか」
「いいえ。私は今日が初めてです。さてと、今日、ご主人にいて頂く場所をご案内しましょう」
マンションの中はびっくりするほど広く、リビングルームの奥にベッドルームが繋がっていて、そこには大きなダブルベッドがふたつ、ぴたりと並べて置いてありました。
ベッドの枕元はラブホテルのように全面が鏡になっています。
「今日、ご主人にいて頂くのは、この鏡の後ろです」
「え?」
Sは、ベッドの横のクローゼットの扉を開けました。
そして、その奥の壁を押すと、そこが秘密の入り口のようになっていて、鏡の裏側に行けるのです。
驚いたことに、この大きな鏡はマジックミラーになっていて、部屋の様子が手に取るように見えるのでした。
Sに言われるままに、私がマジックミラーの裏側の四畳半ほどのスペースに隠れると、しばらくして、また、チャイムが鳴りました。
すると、Kが妻ともう一人の女性を連れて現れたのです。
Kは馴れ馴れしい感じで妻の肩を抱いていましたが、妻の顔は少し緊張して見えました。
もう一人の女性は、妻より少し年上の30歳くらいという感じでしたが、妻よりも少し胸も大きく、腰回りもある感じです。
しかし、手足はすらりとしていて姿勢もよく、妻が清楚な感じなのに比べて、やや華やいだ雰囲気を持っていました。
きりっとした目鼻立ちが印象的ですが、左手の薬指に指輪をしているので、やはりどこかの人妻なのかと思いました。
女性は、妻に「れいこです」と言って名乗りました。
妻も、この女性やSに、「ゆかりです」と言って挨拶しています。
「まず、食事でもしましょうか」と言って、Sがワゴンに乗せたオードブルやサンドイッチを持ってきました。
「男の手料理でお口に合うかどうか」
四人でワインを空けて乾杯しました。
れいこと名乗った女性が妻に「よく決心しましたね」、Kが「ゆかりがなかなか、うんと言ってくれなかったんだよ」と言っています。
もう、Kの前では妻は呼び捨てのようです。
Kは「ゆかりは初めてだから、Sさんも、あまりいじめないでよ」と言います。
妻は身を固くしながら「11頃までには帰らないと・・・」と言いますが、Sは「たっぷり可愛がってあげますよ。れいこも一緒にね」などと言って、笑うばかりでした。
食事が終わるとSが、「それでは、まず最初はいつものパートナーから行きましょう。まずKとゆかりさんはシャワーを浴びてきたらいい。でも、いきなりバスルームで、おっぱじめないでくれよな。ゆかりさんは好きらしいけど」と言います。
妻が真っ赤になって「ちがいますぅ」と言うと、Sは「そうだ、れいこも一緒に行って見張ったらいい」と言って笑いました。
そして、Kと妻とれいこの三人がバスルームへ消えて行ったのです。
15分もすると、K、妻、そして、れいこの三人は戻ってきました。
三人ともバスタオルを巻いただけでしたが、妻が胸から下だけをバスタオルで隠している姿がいじらしくて、私の股間は早くも充血してきました。
Sが入れ違いにバスルームに消えると、三人はベッドに上がりましたが、妻のバスタオルはあっと言う間に剥ぎ取られて、全裸にされてしまいました。
れいこも全裸になりましたが、真っ白な妻の裸身とは対照的に、その体は小麦色をしており、まるで薄くオイルを引いたかのような光沢がありました。
Kは、すでにあの長大な肉棒をそそり立てています。
Kは、妻を乱暴にベッドに倒すと、まず唇を奪います。
長いキスの間、れいこは妻の髪を撫でていましたが、やがて、Kが右の乳首に吸い付くと、それを合図にしたように、れいこは左の乳首に吸い付きました。
妻は驚いたのか、「そんな・・・」と声をあげましたが、あとは二人の愛撫に身を任せ、荒波を漂う小船のように激しく体を震わせました。
妻はれいことも熱いキスを交わしたのです。
妻がれいことキスをし、改めて念入りに乳首を吸われているころ、Kは私だけのものであるはずの秘密の花園に舌を伸ばし、クリトリスを入念に舐め回します。
いつの間にか戻ってきたSは、バスタオルを腰に巻いたまま、ソファに座ってトマトジュースを飲みながら三人の痴態を愉快そうに見つめています。
やがて、妻は十分に潤ったのか、Kはどす黒く充血して棍棒のように固くなった肉棒を妻の蜜壷に挿入しました。
最初はゆっくりと、次第に激しく腰を動かします。
妻は仰け反って、体を震わせますが、喜悦の表情を浮かべた顔は、マジックミラー越しとは言え、私のすぐ目の前にあります。
妻の股間からは、ヌチャッ、ヌチャッという隠微な音が聞こえてきます。
れいこは、Kが妻に挿入したのを見届けると、Sの足元に跪いてバスタオルを跳ね除け、Sの肉棒を口に含んで、頭を上下に動かし始めました。
やがて、妻は「いくいく、ゆかりいっちゃう」と言いながら、激しく体を痙攣させました。
まず、一回目のアクメを迎えたのです。
しかしKは、まだまだ放出する様子はなく、ますます腰の動きを早めて行きます。
妻の体はピンク色に染まり、すらりとした手足をKに巻きつけています。
唇が乾くのか、ときおり舌を出して自分の唇を舐め回す姿が猥褻です。
そのとき、れいこのフェラチオを受けていたSが、怒張した肉棒を揺らしながら、れいこと一緒にベッドに移ってきました。
そして、何度もエクスタシーに達している妻の横にれいこを横たえると、ぶすりと肉棒を挿入したのです。
二組のカップルが私の目も前で交わり合い、しかも私の妻が他の男に組み敷かれているという光景に、私は自分の肉棒を自分で慰めずにはいられませんでした。
やがて、Kはクライマックスを迎えようとしていました。
「ゆかり、いくぞ」と声を掛けると、妻は「わたしも、わたしも」と言い、ふたり固く抱き合うと、私の目の前でKは、大きく体を震わせて、命のエキスである白い粘液をたっぷりと、妻の体の奥深くに解き放ったのでした。
Kは、終わった後も妻を抱き締めて、キスの嵐を浴びせています。
やがて、Sも、大きく体を震わせて、れいこの中に白い液体を放ったのでした。
れいこは絶頂に達するとき、何度も首を振って、「あなた、許して、わたし、いっちゃう」と切ない声を出しました。
れい…

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