どす黒い欲情と愛する妻ゆかり[前編・第5章]

2018/03/10

翌日から、私は何も無かったかのような顔をして仕事に出ました。
でも、心の中はどす黒い欲情に完全に支配されていたのです。
妻がKとどのような時間を過ごしているのか・・・。
それだけを妄想しながら時間をやり過ごしていたのでした。
私は、ハワイに着いたら、妻はすぐにでも電話をしてくれると思っていましたが、なんの音沙汰もありません。
やっと、二、三日もしてから、深夜に突然、妻から電話が掛かってきました。
「あなた、ごめんね。連絡しなくて」
「どうしたんだよ。酷いじゃないか」
「彼が電話させてくれないの」と言って、妻は声を詰まらせました。
「今は大丈夫なのかい」
「彼、シャワーを浴びてるの」
「シャワー?」
「うん・・・。出てきたら、求められると思うわ」
私が、言葉を失ったとき、妻は「ごめんね。彼が出てきたみたい。もう、切ります」と言って、一方的に電話を切りました。
私は受話器を握り締めたまま立ちつくしました。
その夜、私は悶々として寝付くことが出来ませんでした。
今、この瞬間、何千キロも離れた遠い常夏の島で、私の最愛の妻は他の男に抱かれているのです。
あの驚異的な精力で、何度も何度も体を弄ばれているのです。
夫である私でさえも知らないような妻の体の構造の秘密や粘膜の感触、そして妻が無意識のうちに見せる悩ましい反応や切ない声を、Kはたっぷりと楽しんでいるのでしょう。
そして、妻の体中にキスマークをつけているのに違いありません。
私には、自分で自分を慰める以外、なす術はありませんでした。
一週間後、ハワイから国際宅急便が届きました。
恐る恐る開けてみると・・・、思った通り、それは一枚のCD-ROMだったのです。
そのCD-ROMには「Kとゆかりの新婚旅行1」などというタイトルが付けられています。
私は、居てもたってもいられず、すぐにPCを立ち上げました。
ところが・・・、そこに写っていたのは、何気ないスナップ写真ばかりだったのです。
私はホッとすると同時に、正直、失望していました。
私の心を支配しているどす黒い欲情は、私の妻があられもない姿で他の男に抱かれているシーンを密かに期待していたのです。
全裸に引き剥かれた妻が、あの美しい唇で他の男の肉棒に奉仕しているシーンを期待していたのです。
そして、身悶えする妻の体内に他の男の白濁液が注ぎ込まれるシーンを期待していたのです。
なんということでしょう。
おそらくKは、そんな私の心を知っていて、焦らしているつもりなのでしょう。
妻の心と体を弄ぶだけではなく、私まで嘲り、笑い者にして楽しんでいるのです。
スナップ写真は、成田空港の出発ロビーから始まっていました。
妻のぎこちない笑顔のスナップがあります。
飛行機の中でスチュワーデスに撮ってもらったと思われるKと妻のツーショットもあります。
新婚旅行とでも言って撮ってもらったのでしょう。
二人の前には豪華な機内食が置かれています。
私などには、とても縁のないファーストクラスなのでしょうか。
たくさんのスナップが記録されていましたが、その殆どはどうでもよい物ばかりでした。
オアフ島にも泊ったのでしょうか、大きなショッピングセンターで買い物をしている場面もあります。
ブランドショップの前で妻が一人で写っている物もあります。
どんどん飛ばして見ていくと、おそらくKと妻が滞在していると思われる別荘の写真が出てきました。
大きなコロニアル風の建物で白い壁と赤茶色の屋根が印象的です。
空豆の形をしたプールが中庭にあって、色鮮やかなパラソルの下には白いテーブルとデッキチェアが置いてあります。
気になったのは、プールサイドに大きな布張りのエアーマットのようなものがいくつか置いてあったことです。
まさか二人は眩しい太陽の下で、これから思う存分、愛し合おうというのでしょうか。
大きなベッドルームも写っていました。
ベッドルームの海に面した側は、思い切り開け放てるようになっており、その先は別荘の住人だけが使えるプライベートビーチに繋がっているようです。
そして、次に妻のスナップが出てきたとき、私の目は思わずPCの画面に釘付けになりました。
それは、妻が鮮やかな黄色いビキニの水着を着てプールサイドにたたずんでいる場面でした。
そして、その後は様々な角度から撮ったと思われる水着の場面が10枚以上続いていたのです。
その水着は、おそらくKに買い与えられたのでしょう。
ブラからは妻の胸の谷間が大胆に露出し、ボトムはぎりぎりまで切れ上がったハイレグです。
後ろはTバックでこそありませんが、妻の形の良いお尻が半分以上、露出しています。
妻はどのスナップでも恥ずかしげにしています。
私の知る限り、妻はあんなに大胆な水着を着たことはないのです。
ただ、鮮やかな黄色は妻の趣味でした。
妻はフィットネスクラブのプールで泳ぐときも、黄色い水着を身に着けていたのです。
おそらく、水着のスタイルはKの押し付けなのでしょう。
妻には、せめて自分の好きな色を選ぶことしかできなかったに違いありません。
フィットネスクラブでの妻の水着は色こそ鮮やかな黄色ですが、形は地味なワンピースです。
私も時折、妻と一緒にフィットネスクラブに行ったものですが、泳ぐのが苦手な私は、プールを見下ろすガラス張りのトレーニングルームで自転車こぎをしながら、ゆっくりと泳ぐ妻の姿を見下ろすのが好きでした。
私にはプールサイドにいる大学生のインストラクターたちの目が妻に釘付けになっているのを見るのが楽しみだったのです。
妻がプールに現れた途端に、インストラクターたちは落ち着きをなくすのでした。
何人かイケメンのインストラクターも居るのですが、彼らは妻がプールから上がると、何気なさを装って話し掛けてきます。
妻は濡れたままで、水着がぴったりと体に張りついているせいか、そのボディラインがくっきりと現れているのでした。
冷たい水の中から出た直後は、心なしか水着越しに乳首が立っているようにさえ見えます。
そんな妻と言葉を交わしているうちに、極端に短い競泳用のブリーフを着けたインストラクターたちの股間は、次第にこんもりとしてきたものです。
その頃の私は、そんなシーンを見ただけで、どす黒い欲情をかき立てられていたのでした。
今から思えば、なんと平和で穏やかな日々だったのでしょうか。
そんな思い出に浸りながら、スナップを見ていくと、最後の一枚に辿り着きました。
そして、そのスナップは、鮮やかな黄色のビキニが、デッキチェアの上に置かれている場面でした。
妻が身に着けていたビキニです。
明るい日差しの中で、妻はKに言われるままに、ビキニを脱ぎ捨ててそこに置いたのでしょう。
その後、何が起きたのか・・・。
私を焦らして楽しむかのように、CD-ROMはそこで終わりになっています。
私は嫉妬と、どす黒い欲情で気も狂わんばかりになりながら、次のCD-ROMを待つしかないのでした。
最初のCD-ROMが届いてから三日後に、二枚目が届きました。
それには・・・、私の恐れていたもの、そして実は私の心のどす黒い部分が期待していたものが記録されていたのです。
最初のシーンは、明るい日差しが降り注ぐプールサイドのデッキチェアの上に脱ぎ置かれた黄色いビキニの大写しから始まっていました。
私の妻はこのビキニを身に着けて、カメラの前でいくつかポーズを取らされた後、それを脱ぐように言われたのでしょう。
そして、次のシーンは・・・。
プールサイドのマットの上で妻とKが愛し合っているものだったのです。
Kと妻はさんさんと降り注ぐ太陽の下で、マットの上に腰を下ろし、全裸できつく抱き合ったまま激しく唇を求め合っているのでした。
妻に気づかれないように、Kに言いつけられた誰かが遠くから隠し撮りしているのでしょう、妻の振る舞いは自然です。
画面の端の日付を見ると、まだハワイに着いてから三日目くらいのようです。
二人は長いキスを交わしては見つめ合い、また長いキスを交わします。
二人には何の時間の制約もないのです。
誰もいない昼下がりのプールサイドには気怠い空気が漂っていますが、眩しいほどの日差しが降り注いでおり、それが妻を解放的にしているのかも知れません。
何度か熱いキスを交わしたあと、Kは妻をゆっくりとマットに横たえます。
そして、別の生き物のような、その好色な唇で妻の全身を愛撫し始めたのでした。
首筋から乳首、滑らかな下腹部にかけて、Kの唇は何度も往復しては入念に舐め回しています。
特に乳首については念入りに舐めたり、吸ったりし、やがて乳首が可愛く屹立すると、舌先でころころと転がしたりするのでした。
下腹部まで舐め回すと、一旦妻の体を裏返しにして、長い美しい黒髪をかき分けて白い長いうなじにキスをします。
それから白い輝くような背中を隅から隅まで舐めつくすのでした。
唇を舐め回している間、Kは後ろから手を回して妻の乳首を弄っています。
妻は、もう体の全てをKに預け、しっかりと目を閉じて、切ない声を漏らすのでした。
やがてKの唇はアナルに到達します。
妻のピンク色のアナルを下から上に舐め上げると、妻は息も絶え絶えになって「・・・お願い、やめて・・・」と絞り出すようなに声で言うのですが、許される筈もありません。
最後にKは、もう一度、妻を仰向けにさせると、そのすらりとした長い脚を高く持ち上げて、秘密の蜜壷に舌を…

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