裸
2018/02/23
誤爆してあったので、本来の場所に置いていきますね。
大学時代に入っていた劇団での体験談。
とある自主映画に出演しないかと誘われた。
監督は20代後半の女性で、主宰の知り合い。
俺と、もう一人女の子が出演することになった。
脇役かと思ってたけど、台本もらったら、女の子は主役だった。
ありがちな、若い女性の心象風景とか、日常を描いたもので、娯楽性はゼロ。
女の子は出すっぱり。
俺の参加は1日だけ。
俺の役は、彼女と街で知り合って、なんとなく一緒に住み始める男。
監督のアパートでの撮影。
まあ、女性らしい部屋で、監督がそのままカメラ回して、あとは撮影助手の女の子が一人。
そんで、俺と主役の女の子。
合計4人で撮影だった。
まあ、いっしょにメシ食ったり、他愛のない話をしたり、喧嘩したり、そんなシーンをいくつか撮る。
とくに厳しい演技指導もなく、淡々と。
台本にはト書きだけで、セリフは結構アドリブ。
てか、台本にはアパートの日々、とか、徐々に心に亀裂とか、抽象的なことしか書いていない。
イメージつかみにくいけど、いちいち監督がその場で説明してくれる。
んで、メシのシーンの後は監督が「一緒にお風呂はいろうか」って。
主役の子、なんか言うかと思ったけど、素直にうなずいて、どんな芝居をするか打ち合わせ始めるし。
俺、驚いたけど、そんなことは隠して打ち合わせに加わる。
こっちは聞いてないよ状態。
なるべく楽しそうにってのが注文。
淡々と脱いださ。
俺も、主役の子も。
変な気分だったよ。
同じ劇団で2年くらい一緒に芝居してるけど、稽古場以外では、ほとんど付き合いないし。
まあ、真面目に芝居している子だけど、少しくらい躊躇しろよって感じだった。
もちろん、前張りとか用意してないから、お互いスッポンポン。
興奮とか、いやらしい気分にはならなかった。
とにかく時間内に撮影しないとってかんじ。
お互い頭洗いあったり、体洗いあったり。
そんな湯船の中で、お喋り。
んで、風呂シーンの最中から予感がしてたんだけど、やっぱり、そのままセックスシーンへ。
監督は、風呂からの流れで布団に行くようにと。
楽しい日々のシーンだからねと、監督から念を押される。
部屋でカメラのセッティングをしている間、湯船の中で主役の子と簡単に打ち合わせ。
とにかく自然に見えるようにと、彼女言ってきましたよ、ド真面目に。
それ、リアルにやるってことでしょ。
もちろん本当にやるわけじゃないけど。
で、準備ができて、スタートの声がして、バスタオル巻いて部屋へ。
裸のまま布団を出して、敷いて、いきなり彼女バスタオル取りました。
自分のも、俺んのも。
で、そのまま絡まり合いながら布団へ。
いや、彼女、本当に楽しそうですよ。
俺、変な気分だったけど、役者の端くれだし、こっちも真剣に芝居しましたわ。
キスもしたし、舌も入れたし。
胸も揉んだし。
下の方はさすがに直接触らずに、周辺をなでただけだけど。
明かりつけたまま、前張りもないから、主役の子のアソコも、かわいいお尻の穴も見えたさ。
存分に。
向こうも、裸になることは聞いてなかったのでしょう、まあ、処理してなかった。
濃かったです。
それでもすまし顔でやるところが凄いけど。
でも、なんか変な気分だった。
監督も助手の女の子も俺のを存分に見ただろうし。
ちなみに立ちはしませんでした。
芝居の方で頭がいっぱいいっぱいだったし。
んで、撮影が終わって、しばらくたって、次の芝居の稽古が始まる。
久しぶりに主役の女の子と会って、普通に挨拶して、普通に話して、普通に稽古して、なんもなし。
俺も、何気ないふうに接したけど、やっぱ変な気分だった。
彼女からしたら、芝居の一部だったんだろうけど。
これが役者という仕事の特殊性なのかな。
そう思った体験でした。
おわり