短い間だけど幸せだった初恋
2018/01/30
私の忘れられない初恋の話しです。
私が中学二年生の頃、新しく出来た女友達の家に遊びに行った時、その友達のお兄さん(当時28歳)に一目惚れしました。
お兄さんの実家は一階が仕事場(車の板金屋)で二階が自宅でした。
それから私は、学校が終わると毎日友達の家に遊びに行きました。
一階でお兄さんが仕事をしていても、私は恥ずかしくて話しかけられず、ただただ二階で友達と話してるだけの日々が過ぎました。
もう一階にお兄さんが居るだけで、ドキドキして嬉しかったんです。
続く… そんな事が一年と半年間続いたある日、学校が終わっていつもの様に友達と二階で話していると、仕事中のお兄さんが二階にあがって来ました。
どうやら、一服ついでにコーヒーを飲みに来たみたいで、私達が話してる所に来ました。
私はすごく恥ずかしくて顔を真っ赤にして下を向いたまま、お兄さんの顔を見れずにいました。
お兄さんが下に戻った後なぜか涙が出てしまい、友達に私の胸の内を打ち明けました。
友達は、薄々気付いてたみたいで頑張って!!応援するよと言ってくれました。
高校受験が迫っていた頃…続く… 高校受験が迫っていた頃、徐々にお兄さんとも話せるようになっていました。
そんな中、友達と受験勉強をしていた時、仕事を終えたお兄さんが上にあがってきました。
18時、外は真っ暗だったので、お兄さんに送ってもらう事になりました。
初めての二人きり…しかも狭い車内の中…車のエンジン音ぐらい私の胸は張り裂けそうなぐらいドキドキしていました。
車に乗り、お兄さんは笑顔で「初めて二人きりになったね」と言って車を走らせました。
たわいもない話しをしてる内に私の家が見えて来ました。
つづく… 家に帰りたくない!!そう思ったのですが、お兄さんは中学生なんか相手にしてくれないだろうと思い、私の家の近くの駐車場で止めてもらい車から降りようとしました。
私「送ってくれてありがとうございました!!」
兄「時間大丈夫ならもう少しお喋りする?良かったらだけど…」
と言ってくれました!!嬉しくてまた隣に座り、CDプレイヤーの薄明かりの中、たわいもない事を喋っていました。
その時、ふいにお兄さんの手に触れてしまい慌てて離しました。
でも、お兄さんはまた私の手をとり、握って来ました。
兄「ずっと〇〇ちゃんに触れたかった…でも中学生だから俺の気持ち今まで我慢してたけどずっと好きだった」
私はそれを聞いた瞬間声をあげて泣いてしまいました。
兄「〇〇ちゃんが高校生になったらまたきちんと告白するから。返事はその時聞かせてね」
その後、車から降りてお兄さんの車が見えなくなるまで見送っていました。
私はその日から友達の家には行かず受験勉強に専念しました。
受験日がきて、いよいよ合格発表。
私の親と一緒に見に行きました。
掲示板に番号が張り出され、私の番号があるのを見て、すぐにお兄さんに電話をしました。
親を残して、すぐにお兄さんがいる家に向かいました。
お兄さんが家の前で待っていてくれて、歩って近くの川の土手に行きました。
兄「やっとこの日が来たよ。
〇〇ちゃんがうちに遊びに来るようになってから、俺はいつも〇〇ちゃんの笑顔に癒されてたよ。
ずっと好きだった。
急にだからとまどうと思うし、かなりの年上だから興味もないかもしれない…でも!!俺は本気で好きなんだ。
付き合って欲しい」
私は泣きながらうなずく事しか出来なくて、お兄さんは泣くのが治まるまで待っててくれました。
そして、私も出会ってからずっと好きだった事を伝えました。
それを聞いたお兄さんは照れ笑いして、私をギュッと抱きしめてくれました。
つづく それから、高校に入って半年後に初体験をしました。
彼も私も二年間両思いだとは知らず想い続けていました。
本当に毎日がドキドキしていて今思い出すだけでも胸が熱くなります。
その後、付き合って三年目の時に彼が骨髄性白血病になってしまい、一年の闘病の後亡くなりました…
今でも忘れられません…
出会いや付き合っていた時の喧嘩とか彼と過ごした時間は私にとって大切な宝物です。
私の初恋物語りは以上です。
長々と失礼しました。