萌ちゃん 1

2019/03/15

小学校の頃、萌ちゃんという女の子がいた。
最初違うクラスだったので、存在を知ったのは4年生くらい。
高学年になってから萌ちゃんは急に成長しだして他のコより頭ひとつ大きくなった。
目がクリっとした美少女で細くて長身。とにかく目立つ。
中学生に間違われることもしょっちゅうでたまに高校生に見られることもあったらしい。
5年生になって萌ちゃんと同じクラスになった。
数ヶ月が経過しクラスの連中が仲良くなっても萌ちゃんは浮いた存在で友達がいなかった。
当時の僕の趣味はスカートめくりで新しいクラスの女の子のも片っ端からめくって行った。
でもなぜか萌ちゃんのだけはめくる勇気が出せなかった。
5年生の夏休みだったと思う。
萌ちゃんの身長はさらに伸びた。もう男子全員を見下げるほどだったように思う。
体の発育もすごくて完全に小学生には見えなくなった。
声も低くて女の子が持つ幼い雰囲気はなく大人の女性の雰囲気さえ漂い始めた。
表情にも憂いを帯びて先生ですらも萌ちゃんだけは特別扱いしているように見えた。
その頃僕には目標がひとつあった。
萌ちゃんのスカートをめくることだった。
夏休みがあけた9月上旬。僕は実行に移すことにした。
どんな反応するだろう...どんな表情になるだろう...
普段はないことなのに心臓のドキドキが止まらなかった。
ある日の朝だった。萌ちゃんがスカートをはいてきた。
長い足がきれいだった。
今日しかない...僕は決心した。
お昼休みだったと思う。
僕は萌ちゃんのスカートをめくった。白い下着が見えた。
「白だーっ!!!」
教室中に響き渡る声で萌ちゃんのパンツの色をクラスの連中に教えた。
その瞬間。
僕は萌ちゃんにビンタされた。
パーンっ!!!
時が止まった。
ものすごい音が響いた。一瞬で教室が静かになった。
みんな固まって動かなくなった。
萌ちゃんは外に出て行ってしまった。
僕は左側の顔がジンジンするのを感じながら何事もなかったかのように席についた。
やがて僕のまわりに女子が集まり始めた。
「萌ちゃんにはあんなことしちゃダメよ。」
「謝りなさいよ。」
萌ちゃんは友達がいないと思っていたが意外と慕われていたことを知った。
僕は廊下に出て萌ちゃんを探したが見つからなかったので教室に戻った。
昼休みが終る直前に萌ちゃんは戻ってきた。
その日の放課後。
偶然にも掃除当番の中に僕と萌ちゃんがいた。萌ちゃんが僕の方に近づいてきた。
またひっぱたかれると思った僕は体を固くして身構えるていると
「後で校舎の裏の方に来て。」
と耳打ちされた。
僕の体がガクガク震え始め、掃除どころではなくなってしまった。
もっとすごいお仕置きされるんだ...
そう思うと今すぐすべてを放り投げて家に帰りたくなった。
萌ちゃんのスカートをめくったことを死ぬほど後悔した。
やがて重い足をひきずりながら校舎の裏へ。
萌ちゃんは先に来て待っていてくれた。
僕は萌ちゃんの5m以内には近寄れずちょっと離れたところで足が止まった。
「もっと近くに来ていいよ。」
僕は少しずつ萌ちゃんに歩み寄った。まともに顔も見れなかった。
「ごめんなさい!!」
萌ちゃんは僕に頭を下げた。
「へ?」
「ひっぱたいでゴメン。ビックリしてつい手が出ちゃったの。」
萌ちゃんは何度も僕に頭を下げた。
「な、何で謝るの?」
「だって...あんなことくらいで叩いちゃって。」
「悪いことしたのは僕なのに...」
どういうわけか僕の目から涙があふれた。
「泣かないで。」
「え...いや...泣くつもりないんだけど...何でだろう..変だよね」
泣きながら変な言い訳をしていた。
「ごめんね。ちゃんと見せてあげるから。」
萌ちゃんはおもむろに僕の前でスカートを持ち上げた。
「へ?」
目の前には下着を丸出しにしている萌ちゃんの姿。
パンツの下の方にはメコ筋のようなものまで見える。
そ、そんなことしなくてもいいのに...
嗚咽をあげていた僕はまともに声を出すこともできず...
「これじゃダメ?じゃあちょっと待ってて。」
スカートを降ろすと萌ちゃんは何とパンツを脱ぎ始めた。
「へ?」
あまりの出来事に僕の思考回路は完全に停止。
何も履いていない状態で萌ちゃんはスカートをめくった。
!!!
僕は動けなかった。
けど目線だけは萌ちゃんの股間をしっかりと見ていた。
われめの上にうっすら毛のようなものが生えているのが見えた。
「もうこれでいい?」
僕は必死に頭を縦に振ることぐらいしかできず何度も何度も頷いた。
萌ちゃんはパンツを履くと
「じゃあ私帰るね。」
と言って僕の前から去って行った。
あまりの出来事に僕はその場からしばらく動けなかった。
数日後。
相変わらずスカートめくりに明け暮れる僕がいた。
「萌ちゃんみたいにひっぱたくよ。」
そう言ってくるコもいたが、気にせずちょっかい出してはスカートをめくった。
萌ちゃんは何事もなかったかのように授業を受けていた。
その日の放課後。
帰宅しようとすると偶然にも萌ちゃんといっしょになった。
「あれ?同じ方向だっけ?」
萌ちゃんの方から話かけてくれた。
僕は何だかうれしくてこの前のことを詫びた。
「萌ちゃん、この前はゴメンね。」
「ううん、私のほうこそ。」
「あんなことしてくれなくてもよかったのに。」
「え?だって何にも言わないから怒ってると思って。」
「僕、泣いてたからしゃべれなかっただけだよ。」
「え?そうなの?私、恥かしいことしちゃった。」
二人で大笑いした。
僕と萌ちゃんの距離が近くなった。
「ねえ、雄太君って何でスカートめくりするの?」
「何でだろう。自分でもよくわかんないや。」
「家によってかない?」
「え?萌ちゃんちに?」
「うん、おいでよ。」
「うん。」
僕は萌ちゃんの家に立ち寄った。萌ちゃんは自分の部屋に僕を招いてくれた。
「冷たいお茶どうぞ。」
「ありがとう。」
暑い日だったので冷茶がとてもおいしかった。
「ねえ、これ見て。」
萌ちゃんは洋服ダンスの前に僕を呼んだ。
中には萌ちゃんの下着がギッシリと詰まっていた。
「これ全部萌ちゃんのパンツ?」
「こっちがブラなの。」
「この前履いてた白いのはこれ。」
「これが私のお気に入りなの。ピンク色でかわいいでしょ。」
「いつもお母さんに洗ってもらってるんだけど、6年になったら自分で洗いなさいって。」
...萌ちゃんは大人っぽいけどまだ子供なんだ...
一生懸命下着の説明をする萌ちゃんを見ていると何だか笑えてきた。
「どうしたの?何笑ってんの?」
「ううん、何でもない。萌ちゃんありがと。もういいよ。」
「え?雄太君って下着に興味があってスカートめくってんじゃないの?」
「違うよ。」
「え?下着じゃないの?やっぱり中身なの?」
「萌ちゃん大好きだよ。またいっしょに帰ろうね。ありがとう。」
萌ちゃんの目が点になっていた。
僕は萌ちゃんの家を後にした。
何だかとてもすがすがしい気分だった。
それから萌ちゃんとの長い付き合いがスタートしました。

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