姉とお風呂

2018/01/20

ボーイッシュな妹
妹に告白された年の大晦日
僕はその年の秋口に彼女が出来たのでクリスマスには実家に帰らなかった。
そのせいなのか妹はずっと機嫌が悪かった。
「ただいま」
と僕が玄関を開けて帰ってくるとヒョイと二階から顔は出すけど
直ぐムスッとした顔をして引っ込む
怒ってるなら顔出さなきゃ良いのにかわいい奴め
私は怒ってますよ!というアピールだろうか
見た目はハスキーボイスのスポコン女だけどそこらの女の子より
こういう所はよっぽど乙女している
「お帰り」
母が出迎えてくれる
「親父は?」
「今親戚の今井おじさんの所、タイの良いのが釣れたからって貰ってくるんだって」
今井おじさんは魚釣りの名人なのだ
「へぇ?俺刺身が良いな」
「大きいみたいだから半分はお刺身にするって」
「よし!」
タイの刺身大好きなので喜ぶ僕
「それより真琴と遊んであげなさいよ、クリスマスからブスッとしてるのよあの子」
「クリスマスブッチしたのがそんなに腹立ったのかな」
「本当ブラコンよねぇ先が心配だわ」
口とは裏腹に母はちっとも心配そうではない感じでコロコロ笑っている
相変わらず天然だなこの人
家事とかちゃんとするし息子目線から見ても結構美人系なのに
大雑把という訳でもないけど
部分的には凄く適当というか、それ以前に細かい事全く気にしていないというか
あれ以来僕が家に帰ってくると当然の様に一緒に風呂に入ろうとする
真琴を全く気にしていない まあ、実際何も無いんだけどね
チューは冗談半分でしてるけど
それも明らかに妹としての可愛さみたいなもので
最初はなれない事にドキドキしたけどなれちゃうと
妹にチューしてるだけですなにか?みたいな感じで落ち着いた。
真琴は相変わらずドキドキしてるみたいだけど
「彼女とは上手く行ってるの?」
「まだ付き合い始めたばっかりだし解んないな」
まだ友達の延長みたいな感じで恋愛ってボルテージにはいま一つな感じだ
「お兄ちゃんに彼女が出来たってクリスマスに聞いて真琴気にしてたわよ、今日も朝からしきりに外を気にしてソワソワしちゃって」
「アイツも彼氏作れば良いんだよ」
「それはそれで今度はお父さんがソワソワしちゃうわね」
母は嬉しそうに笑う
父に対しては少しSな母
「それに真琴に彼氏が出来たら、貴方も寂しくなるでしょ」
「ソレはナイナイ兄としては安心する」
「あら、真琴が可愛そうだわ」
「母さんはどうなって欲しいのさ」
「あら、私は娘と息子には幸せになってほしいだけよ」
「どういう意味よ?」
「そのままの意味よ」
「そう・・」
深く追求するのはやめよう・・
荷物を自室に置きに二階へ上がる
久しぶりの自分の部屋
(うーん微妙に物の位置が動いてる・・真琴か?)
「って真琴なにしてんだ」
僕のベットが盛り上ってる
真琴が僕のベットで布団を被って待ち伏せしていた。
「クリスマス帰ってこなかった!」
真琴が布団の中からガバッと顔だして頬を膨らまして文句を言う
「もう直ぐ高校1年になるのに兄貴がクリスマス帰ってこないくらいで怒るなよ」
「彼女作った!」
「そりゃ作るだろ俺はフリーなんだから」
バフっと枕が飛んできた。
「ってくそんな事で拗ねるなよな」
「・・・・・兄貴の馬鹿!カバ!バタリアン!」
「あ、ンがついたぞ!」
「しりとりやってんじゃない!!!」
「はいはい、で?お前はどうしたいの?」
「ん!」
と真琴はグローブとボールを指差す。
「はいはいキャッチボールね・・」
家の前の道路でキャッチボール
「こら!そんな力いっぱい投げるな!」
「うるさい!練習サボってるからだ!」
グローブにボールが突き刺さる
「いってぇ・・大学生は忙しいの!ボール追いかけてる暇が無いの!」
「うるさい!女の尻は追いかけてるくせに!!」
「真琴髪伸ばしてるの?」
話題を変えてみよう
「ごまかすな!」
失敗
そのまま暫く真琴の文句を聞いてやり
休憩がてら近くのスーパーに
「ほら、好きなの買ってやるから」
「お菓子コーナーで偉そうに兄貴のケチ」
「驕ってやるのにケチってひどくね?」
「へん!このくらい当然だね!」
「あれ?兄貴君じゃない?」
「ん?」
そこには高校時代のクラスメイトの女の子が
「あれ?浅野か?」
「やだ、久しぶり!」
「なに此処で働いてるの?」
浅野は短いポニーテール姿でスーパーのエプロンを着ていた。
「うん、バイトだけどね兄貴君はお正月帰省中よね?」
「おう」
「あら?その子だれ?弟さん?兄貴君に似てカッコいいね」
いや!浅野それは!!!
「ふん!」
真琴は浅野の言葉にカチンと来たのか怒って別の棚の方へ歩いていってしまった。
「こら真琴!」
「えっ?!もしかして妹さん?ごめん!怒らせちゃったね・・」
「いや、まあ遠めに見ると確かにジャニーズ系だけどね・・・ってアイタッ!!」
いつの間にか棚をぐるっと一周してきて僕のケツを蹴る真琴
「ごめんね真琴ちゃん、ほら美形な人って中性的だから間違えちゃうのよ」
浅野苦しい!それに微妙にフォローになってない気もする!
「いこ!お兄ちゃん!」
今お兄ちゃんって言った?!
「ああ・・じゃあじゃあな浅野・・」
「うん、ごめんね・・あ、今度連絡してよ皆でまた飲みいこうよ」
「おう!」
「うームカつく!!」
「なにあの女!」
「髪も伸ばしてるのに!!」
「しかたねーだろ他の部分が点で成長してな・・アイタッ!」
それから真琴はずっと浅野の文句ばかり言っていた。
「兄貴はああいう女好きだもんね!」
「いや・・ははは・・・」
「否定しろ!!!」
「真琴、いい加減機嫌直せって、お前は素材は良いんだからもっと御淑やかにすればさ」
「御淑やかとか今更無理・・・」
あれ・・ちょっとベソかいてる?
「いや、お前は最近女の子らしくて可愛くなったよ、あと少しだよ」
頭に手を置いてよしよししてやる
「本当?」
「お前はあの何処からどう見ても女らしいあのお母さんの子だぞ大丈夫だって」
「・・・・・」
「スカートとかはいてみれば?」
「スースーするし、私がスカートはくと女装してるみたいだもん・・」
「それはそれでニーズがあるんじゃないか?」
「兄貴なんかオタクぽい・・」
真琴がジト目でコッチを見る
「ガーン!!!」
ソレはショック・・やっぱ最近周りの男友達がそんな感じだからかな・・毒されてる?
そんなこんなでお菓子とかジュースとか買って家に帰ると
父が帰ってきていてタイを一生懸命刺身に下ろしているところだった。
「結構デカイね」
「だろ」
父が自慢げに言う、あんたが釣ったもんじゃないだろ
「兄貴タイ好きだもんね」
真琴がタイの頭を両手にもって話す。
「真琴は相変わらず山葵だめなのか?」
「いいじゃんべつに・・山葵なんか」
真琴は昔僕が悪戯して山葵タップリの寿司を食わせてから
山葵を食うのが苦手になった。
あの後は暫く口を聞いてくれなかったなそう言えば
二階に上がって僕の部屋で2人でTVを見る
「なー兄貴?」
真琴がゴロゴロと僕の上に転がってそのまま乗り上げてくる
「なんだよ真琴重いよ」
そういうと業と小さいお尻でグイグイ体重をかけてくる
「お前の尻とがってて痛いよ」
「お父さんにも此間言われた・・・」
「お前運動しすぎなんだよもっと脂肪付けろよ」
「嫌だ、デブになるもん」
「お前は体脂肪なさ杉なんだってだから男にまちがわぐっ・・ぐるしい」
真琴が首を絞めてくるヘッドロック状態だ
「妹をほったらかしにするからだ!」
「普通一般的な兄貴は妹に構わないもんだろ・・」
「私は嫌なの!」
「はいはい」
「兄貴構え!私に構え!!」
「あー五月蝿いホラ!!」
僕は起き上がって真琴をギュッと抱きしめてやる
「キャッ」
「あ、いま女の子みたいな声だした」
可愛い声なので可笑しくて笑う
妹は抱きしめられたのと思わず可愛い声を出したのが恥ずかしいのか
真赤にして黙ってしまう
「ほらぎゅーーっとしてやる」
ぎゅーっと苦しくなるくらい抱きしめてやる
ついでにアゴで頬をグリグリジョリジョリしてやる
「ほらー苦しいだろぉ?兄貴ウザイだろ?」
「・・・・・・」
流石に嫌がるかと思ったら負けないくらいぎゅーっと抱きしめてくる真琴
あれ?やばいかもコレ・・
真琴さん?なにその切ない目・・
「兄貴・・チューして・・」
「おま、お前マジヤバイって・・ちゃんと普通の恋愛しないと」
「兄貴が好き・・」
「ダメ!ソレはダメです!!!」
「兄貴が良いならエッチしてもいいよ?」
「ソレはもっとダメです!!ち、チューだけで我慢しなさい!」
「じゃあチューして・・」
あれ?流れでチューする事になってしまった・・・
仕方なく真琴とキス
「なんで妹とキスしなきゃならんのだ」
「いいじゃん・・仲良いんだから」
真琴は満足そうにぎゅーっと抱きついて僕の胸で顔をスリスリしてくる
「こういうのは仲良いとは言わないだろ」
「お前彼氏作った方が良いって」
「お兄ちゃんよりカッコいい人ができたらね」
「そもそもその基準が可笑しいんだよなぁ」
「ねえ兄貴の新しい彼女ってどんな人?」
「ま…

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