元レディース、今は黒髪清純派の彼女に特攻服着せて

2017/08/09

今から7年前、俺はある病院の事務職に何人かの男女と一緒に契約職員として採用された。最初は研修期間で、新人同士一緒に行動することもあって、すぐにみんなと仲良くなったんだけど、その中で一人、ずば抜けて美人がいたのね。
長い黒髪が印象的な『さや』って名前のその人は、清純派の典型って感じの女性で、誰が見ても一目置くような美人。芸能人で言うと国仲涼子っぽい感じだった。
さやは俺たち新人同士の中でも一番まじめで、仕事を覚えていくのも一番早かった。それに誰にでも気さくに話し掛ける優しい人で、俺がそんな彼女に惚れるのにさほどの時間はかからなかった。清純派の美人でまじめで優しくて・・・。恋愛経験ゼロの当時20歳そこそこの俺にすれば、理想の女性がそのまま現れたって感じだった。ふんわりと優しくて、そしてどこか寂しげな笑顔に惚れてしまったんだね。
一緒に入った男のスタッフ(彼女持ち)の後押しを得たりしながら、最初はできるだけ仕事を一緒にすること、昼食を一緒にとることなどを通じて何とか彼女と距離を縮めようと必死の努力。そんな俺の気持ちに気付いていたのかいなかったのかは知らないけれど、さやも優しく俺に接してくれて、いつしかお互いの距離は縮まって、仕事のこと以外も色々と話すようになってた。
色々あって、告白したのはそれから半年後。仕事が終わって誰もいなくなった病院の待合ロビーで彼女と二人きりになったのを幸いに、思い切って勢いで告白。彼女は一瞬驚いた表情をしてたけど、「ありがとう。こちらこそよろしくお願いします」って頭を下げてくれて、さやは俺の生まれて初めての恋人となってくれた。夢のようだった。
付き合うようになると、さやが2つ年上だったこともあって、基本的に俺が彼女に甘えることが多かった。デートなんかも一応は俺がプランを立てるけれど、結局は彼女にうまくリードされる形になってたし、初めてのキス、そしてセックスも、すべては彼女の手ほどきを受けて行ったものだった。
セックスの時なんか特に優しくリードしてくれて、本気で気持ちいいのかわからないけれど、「いいよ、すごく気持ちいいよ」って何度も俺の耳元で囁いてくれて、終わった後は、「嬉しい・・・幸せだよ。ありがとう」って涙流してた。彼女は処女じゃなかったけれど、そんなの全く気にならなかった。
それから半年ほどした頃かな、なんかの話をきっかけに、俺は自分がいじめられっ子だったことを彼女に告白したのね。喧嘩が弱くてビビりだった俺が学校のヤンキー連中にパシリにさせられたことや、トイレで全裸にさせられたこととか、思い切って全部話してた。あと、今でもそいつらを恨んでて、ヤンキーのような連中が大嫌いな事とかも。普段は誰にも言わないような話だったけれど、さやになら自然に話すことができた。俺の告白に彼女は、「そうなんだ・・・」って小さく呟くと、俺をそっと抱き締めてくれて、あとは黙ったままだった。内容が内容だけに返事がしづらかったんだろうと思う。そのあと、そのまま彼女に誘われる形でセックスした。
でも、この告白以降、彼女との関係が妙にぎくしゃくしたものになってきた。俺の気のせいだったのかもしれないけれど、彼女の方が俺にどう接したらいいのか判らないという感じで距離をとるようになってきたのね。
(余計なこと言ったかなあ)
俺の過去を聞いて彼女がどん引きしてると思って後悔し始めてた頃、さやの自宅に招かれた。家に着くと彼女は珍しく深刻な表情をして、やや俯き加減でじっと座ってる。すごく重たい空気が充満してた。
(どうなるんだろう・・・『別れたい』って言われるのかな・・・)
不安で胸がいっぱいになってきた頃、彼女は重い口を開いた。
「私、あなたにお話しないといけないことがあります」
(ああ、終わった)
そう思って、もうなんて喋ったらいいのか判らず茫然としてると、彼女は俺の前にアルバムを持ってきて、そして静かにそれを広げた。そこにはいわゆるレディースのチームなんだろう特攻服を着た典型的なDQNの女たち。ヤンキーの男たちも一緒に写り込んでる写真もあった。けど俺は放心状態だから内容が頭に入らなくて、ぼうっとしたままでいると彼女が思い切ったように静かにこう言った。
「ここに写ってるの・・・私です・・・」
最初意味がわかんなくて俺はきょとんとしてたけど、時間が経ってきて彼女の言葉の意味がようやく呑み込めるようになってきた俺は、慌てて写真を見直す。真ん中に写ってるバイクに乗ったレディースの前で、紫色の特攻服を着てヤンキー座りでカメラに向けて左手の中指を立ててるケバすぎる金髪女・・・。一瞬判らなかったが、よく見るとそれは確かにさやだった。
「え!?」
俺がびっくりして声を上げると・・・。
「ごめんね・・・」
俺のことをじっと見つめながら、さやは涙をぽろぽろとこぼしてた。
「嘘?」
清純派で優しいさやと、この特攻服のケバい女が同一人物だとは簡単には信じられなかった。
「嘘じゃない・・・本当です・・・」
そう言ってさやは申し訳なさそうに俯いたまま、涙をぽたぽたと落としながら自分の過去を話してくれた。
小学校の時、両親が離婚して母親に引き取られ、母親が別の男と仲良くするようになり始めたころからグレ始めたこと。中学校に入る頃には誰からも一目置かれるような悪になってたこと。気に入らない人間はトイレに呼び出したりして、俺がされたのと同じように全裸にしたりして容赦ないリンチを加えていたこと。そしてそのままいつの間にかレディースに所属してたこと。それは俺がまったく知らない話ばかりだった。
男性関係も相当乱れたものがあって、“だらしなくてみっともない、いい加減な毎日”を過ごしていたらしいけど、ある日、レディースの先輩が覚せい剤の打ち過ぎでショック死してしまったのを知ってから、それまでの自分の在り方に疑問を持つようになり、結局はレディースを脱退。それからは地元で色々バイトをして、数年かけてお金を貯めると親元を離れて心機一転、一からがんばろうと思い、この病院に就職。そして今日に至る、という事らしかった。
彼女曰く、「いつか言わないといけないと思ってたけど怖くて言えなかった。けどあなたの過去を聞いてしまって、自分の過去を話さないわけにはいかないと思った」らしい。
「あなたの苦しみを思うと、すごく申し訳なくてどうしたらいいのか分からなくなった」と、こうして思い切って告白をしてきたらしい。
予想外の彼女の告白にこっちは言葉が見つからなくてね。その後はお互い黙ったまんま。ただ彼女のすすり泣く声だけが部屋の中に響いてた。それからどれほどした頃かな、涙を拭きながら彼女が言うんだ。
「嫌だよね、こんな女」
「え?」って俺が聞き返すと・・・。
「カワイ子ぶってたけど本当は元ヤンで、昔あなたを苦しませた人と同じことやってたような最低の女だもんね・・・」
そう言うとさやは、何でか知らないけれど笑顔で言うんだ。
「別れよっか?」って涙をこぼしながら・・・。
どうも彼女の中では決意が固まっていたようで、ヤンキーに恨みを持つ俺に自分が嫌われるのは当然で、別れるしかないと思ってたらしかった。けど、俺からしたらその展開の方がとんでもないわけで、だから俺は言ってやったんだ。
「なんでそうなるんだ?」と。
さやは泣きながら言った。
「だって嫌でしょ?私ヤンキーだったんだよ?あなたに酷いことした人たちと同じなんだよ?あなたに許してもらえるわけないよ」
確かに俺が過去の出来事からヤンキー嫌いなのは間違いなかったけど、さやのことを嫌いになるなんてこれっぽちもなかった。元ヤンだったのはショックだったけど、俺にとってさやは生まれて初めての恋人で、優しい女性だった。何より、今こうして自分の過去を恥じて、俺に申し訳ないと頭を下げてくれるような人だった。そんな彼女を元ヤンだからってだけで捨てられるか?みっともない話だけどね、俺は気がつくと彼女のこと思いっきりビンタしててね。その後、俺も泣きながら言ったんだ。
「何で別れないといけないんだ!俺に申し訳ないと思うならこれからもずっと一緒にいてくれよ!」
相手の弱みにつけ込むような最低のセリフだったと思う。けどね、これがこの時の俺の偽らざる本音。俺にビンタされたさやはびっくりしたような表情で俺のこと見てたけど、俺は泣きながら続けた。
「俺にとってさやは生まれて初めて恋人になってくれた美人で優しくて最高の女なんだよ!何で元ヤンだってだけで別れられるんだ!!」
仕事でわからないことがあると手とり足とり優しく教えてくれるさや。デートの時、退屈だったかもしれないのに、いつも「一緒にいると楽しいね」と嬉しそうにしてくれるさや。俺が生まれて初めてキスする時、信じられないほど大人っぽく色っぽくリードしてくれたさや。セックスする時、俺の下手な技を笑うことなく、「上手だよ。すごく気持ちいい」と言ってくれて、すべてを教えてくれたさや。終わった後も俺のことをおっぱいで包み込むようにして、ずっとずっと優しく抱き締めてくれたさや・・・。そんな彼女を元ヤンだというだけで、別れられるわけがなかった。これからも一緒にいてくれないと俺は無理だ、そう思った。彼女なしの生活なんて考えられなかった。
俺のありったけの想いを泣き叫ぶようにして告白すると、そのまま俺は、びっくりしたままの表情で俺のことを見つめる彼女を思い切り抱き締めて、乱暴にキスをして、そのまま服を脱がせてセックスした。エロ描写は苦手だから詳しい事は描けないけれど、もうこれでもかというくらいお互い深く抱き締め合って、ぼろぼろと涙をこぼしあいながらキスして、舌を絡め…

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