元メンヘラビッチの彼女が今も現役バリバリだった話

2023/05/01

出会いは去年の12月、俺の母校の大学。

たまたま出来た用事を終えて、夜のキャンパスをふらふら

その日はクリスマスで、イベントっつーの?をやってた。

まあそんなのに興味は無かったんだけど、イルミネーション綺麗だったし、クリスマスに独り身が感傷に浸るには絶好のロケーション

ベンチに座ってしばらくぼーっと眺めてたわけだが、気がつくと横に女が座ってた。

え、なに?と思うが先か、目があった。

女「こんばんは^^」

俺「こ、こんばんわ」

女「学生さんですか?」

俺「いや…OBっつーか…」

完全に気圧されながらしどろもどろに会話を続けた。
5分くらい話してから

女「あ、私もう行かなきゃ」

俺「あっ、そ。じゃーねー」

女「よかったら連絡先教えてくれませんか?」

俺「え?…は?(なんだこのビッチ…)」

女「あ、スマホって赤外線ないんですよね^^じゃあはい、これ私の連絡先です^^」

俺「あ、はい」

女はガラケで、プロフィール画面(メニュー→〇だっけ?)見せてきた。

女の名前はその時初めて知った。

とりあえずメモってバイバイして一呼吸

俺、あの女のこと知ってるぞ…

話は数年前に遡る。
俺が今の会社に入ってそれなりに時間が経った頃、社内である噂が立った。

うちの会社にAVに出てる女がいるらしい。

そんな女が会社にいることが許されるはずもなく、それなりにいじめられて依願退職となったそうだ。

結局その女の名前は公にはならなかったが、退職した時に通知みたいなもんが出たからわかる人にはバレちゃった感じ。

風の噂では、その女はうちの会社の同僚だった男と結婚したとかなんとかって話だった。

実際は結婚目前でいじめに耐えかねた男が女を放流したんだと、変な女を拾ったことで男もいじめられちゃったわけね。
まあこれは後で知ったんだけど

もちろん俺はそのAV見たから顔はそれなりに覚えてたし、名前がちょっと珍しい名前だったから気づくのは簡単だった。

とんでもねーもん拾ったなーとか思いながら、メールして後日会うことに
この時はこの女のことはネタとしか思ってなかった。

んで当日
待ち合わせて、飯食って、一段落したところで色々聞いてみた。
学校のこと、バイトのこと、彼氏のこと。

俺「彼氏は?」
女「最近別れっちゃったんですよ」

俺「そうなんだ。何やってる人だったの?」
女「○○に勤めてる人でした」

俺「(ビンゴ!)」

その後、女も昔そこに勤めていたこと、辞めて今学生やってるってことも聞き出した。

女「俺さんは何のお仕事してるんですか?」
俺「俺?○○だよ^^」
女「」

動揺しすぎワロタ

○○って会社の名前ね

女「え、と、私のことは」
俺「知ってるよ、有名だったからね^^」

女「」

俺「まあ別にからかう為に今日会ったわけじゃねーからさ、ちょっと話聞かせてよ」

なんとか宥めて、その辺のことについて話してもらえることに

女は幼稚園から中学卒業までイジメにあっていて、家庭環境も良くなかったため精神的な逃げ場がなくなる。



逃げ場が欲しい、私を必要としてくれる場所が欲しい。



援助交際

中3からやってんだって。
AVに出たのはその延長で、17の時っつってた。
まあよく考えるとすげー話だ。

で、俺のいる会社に入ってからは止めたらしいんだけど、会社辞めてからはまたやってるんだって。

今は居場所が…っていうことが全てじゃなくて、純粋に金がないかららしい。
まあ学生だしな

金も稼げて、自分を認めて欲しいっていうのは承認欲求っていうらしいんだけど、それも満たせて、っていうことでやめられないらしい。

でもまあそのへんのことは頭ではわかってるらしく、止めたい止めたいとはしきりに言ってた、泣きながら。

で、俺も馬鹿なんだけど、ここらへんまで聞いて、なんか情が湧いてきちゃってさ

じゃあ頑張ろーぜみたいなわけわかんねーこと言って付き合うことになったった。

ちなみに女は実家暮らしなんだけど、前の会社辞めたときに迷惑かけたから、もう親に負担はかけられないんだって。

だから学費とか食住以外の費用は全部自分でまかなってるらしい。
それ売春する理由になんねーだろってのは言っても無駄だった。

まあその日にそういう展開になったわけじゃなくて、この後何回か会ってるんだけどそんな感じで、出会って2ヶ月くらいで付き合うことになった。

ちなみにこの2ヶ月では援交してる素振りは見せなかった。
隠れてしてた可能性は高いけど、付き合う前だからどーでもいいや、どーでもよくはないけど。

援交の手段って今は出会い系サイトなんだって。
俺もそのサイトを見せてもらった。
闇金ウシジマ君の世界は嘘じゃなかった。

その時にその出会い系サイトでの女のIDみたいなもんをこっそりメモったことが後の悲劇を生む。

いや、功を奏したと言った方がいいのか

とりあえず親には協力してもらえるように頼めよとは言った。

だって扶養外れずに103万で学費払って生活費なんて到底無理だろ。

ざっと必要経費引くと月1万も使えねーんだわ。

まあ本気になればなんとかなるレベルだとは思うけど、今まで出来なかったんだからいきなりそのハードルは無理だよな。

それでデート代も割り勘じゃなきゃ嫌だとか言い出すんだから、こいつは絶対近いうちにやるなとは思ってたんだが、付き合って1ヶ月くらい経った日、なんか言動がおかしかったのね

どこが?って言われるとよくわからないんだが、なんか後ろめたいような、そんな雰囲気。

で、次の日、例の出会い系サイトに登録して検索かけてみた。

サイトを退会した奴はHNの横に「退会」みたいな表示が出るのね

以前俺に見せてきた時は目の前で退会したはずなのに、女のHNの横には何も無かった。

さらに何人かとやりとりした形跡が

何とも言えない感情を抱きつつ、画面をキャプチャして、言い逃れ出来ないようにサイトからメール送ってやった。

数時間後、電話あり

要約すると
・やっぱり金に困ってる
・寂しくて耐えられない
・黙認して欲しい

頭沸いてんの?

むかついたからその日に呼び出した。

こういう奴って怒鳴ったりするとアウトな気がしたから、話を聞いてあげるというスタンスで。

売春することが当たり前になってる奴を説得するのはなかなか骨が折れた。

二時間くらいかな?話したところで様子が変わった。

それまでは謝罪と言い訳ばかりだったのが、泣きながら後悔を繰り返し口にし始めた。

まあでもそれで許すほど俺は優しくない。
つーか許さないだろ普通。

子供怒られるのが嫌だから、その時はもうしませんって言うんだよ。
そんでまた同じことを繰り返すんだわ。

家帰ったら親に今日のこと話して、これからどうするか、どうしたいか、時間かかってもいいから一人で考えろ。

結論が出たら連絡しろ。

そんなことを言って帰した。

ここですぐ捨てない時点で俺も大概ですね、わかってます。

四日後、女の母親と話すため、女が住んでる街のスーパーへ

俺が来たことに驚いてはいたけど、仕事の後で時間をもらえることになった。
あ、付き合ってすぐ挨拶行ったから面識はあったんだわ。

あの日親に話せと言ったけど、女の性格からして話してないだろうなと思ってたら案の定、話してなかったみたい。

でもあの日から様子がおかしいみたいで、何かあったことはわかってたらしい。

女の家族はAVのことも援交のことも知ってる(今もやってるのは知らない)から、話を切り出すのは簡単だった。

いや簡単じゃなかったな、受け入れてもらうのが簡単だったってことね。

女母は驚いてたけど、淡々としてた。
時折泣きそうな声出してたから、やっぱり無理してたんだろうけど。

話したのは援交のこと、金のこと、精神的な問題のこと、俺のこと

前二つは言わずもがな。

三つ目は、女が何かしらの依存症っぽいよねってこと。

俺の知り合いで学生の頃に援交してた奴何人かに話聞いてみたけど、知らねーおっさんに抱かれて寂しさを紛らわせるなんて異常だってさ。

実際そのビッチ共は耐え切れなくて一年くらいで足を洗ったんだと
とりあえず本人にその気があれば病院連れて行きたいねって話

四つ目は、俺がこれからどうするかってこと。

そもそもこんだけ行動を起こしてしまっている時点で別れる気はあんまり無いんだろうけど、この問題が解決するまでは協力したいってこと、解決した後はどうなるか、どうするか、俺もわからないってことを伝えた。

後のことをこんな言い方したのは、今俺を動かしてるものが愛情なのか同情なのかいまいちわからないから。

同情で付き合い続けたって、お互いに良いことは無いよな。

で、女と最後に会った日の二週間後に連絡があった。

家族と話した。
俺に話したいことがある。
時間を空けて欲しい。



そんで会ってきたのが昨日

話したのは
・精神病院に行くことにした(自発的に言ったらしい)
・今度こそ止めたい
・俺のことが好き
・でも裏切ったのは私だから覚悟は出来てる
・付き合ってくれなくてもいいから変わる私を見ていて欲しい

たしかこんな感じ。

同じ会社で噂になった奴と、絶対に関わることがないと思ってた奴と、こんな形で知り合って、しかも大学一緒だしwww

奇妙な縁を感じてしまったのも情が沸いてしまった一つの理由だと思う。

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