元カノとの不倫
2023/01/10
俺には、嫁以前に4人の元カノがいる。
その4人の元カノのうち、2人と再会したことがあり、そのうち1人と不倫の交わりを持った事がある。
俺は50歳で結婚22年、46歳の嫁とは円満で、今でも週に2、3回は性生活があるし愛情もあるのに、その元カノと再開したとき、時間が一気に巻き戻ってしまったのだ。
その元カノは、大学の3、4年に愛し合った2歳年下の美智子という女で、俺の大学がある地元の女の子だった。
俺が大学二年のときにバイト先のスーパーマーケットで出合った高3の女の子で、人懐っこい可愛さがあった。
美智子は高校を卒業してそのままそのスーパーに就職して、俺と付き合うようになった。
部屋に連れ込み、ちょっと強引だったが半裸にしたら従順に体を開き、初めてをくれた。
「ウッ、ウウウッ・・・・」
と痛がっていた美智子も、少しずつ肉欲を芽生えさせた。
美智子は実家暮らしでお泊りは出来ないから、休みの日などは1日中裸でベタベタして過ごしたこともあった。
約2年の交際で女の悦びを覚えた美智子は、可愛いから綺麗に色気づき、女陰は桃色から薄紫に色付いていった。
心から愛していたが、俺の卒業で別れが来た。
別れの前日、美智子は家族に偽り、初めて俺と一夜を共にした。
引越し荷物に囲まれた殺風景な部屋で、
「ア、ア、アン、アン、ア、ア、アアアーーーーー」
最後の愛を交わし、裸で抱き合うようにして眠った。
翌早朝、名残惜しくてもう一度交わりながら泣いた。
そろそろ引越しのトラックが来るからと、美智子は身支度をして出て行った。
見送る俺に一度振り返り、手を振ったかと思ったら急に走り去った。
涙が溢れて止まらなかった。
その美智子と再会したのは7年前、大学卒業20年の集まりに参加した日だった。
宴会の前、懐かしい町並みを歩き、懐かしいスーパーマーケットに入ると、サービスカウンターにいた中年女性と目が合った。
何となく近付き名札を確認すると、名字は変わっていたが名は美智子とあった。
可愛いおばちゃんになった美智子を見て、一気に時間が巻き戻った・・・
美智子は、子供達に手がかからなくなって仕事に復帰したそうで、翌日、仕事を休んで俺と密会することになった。
美智子の軽自動車に乗って、郊外のラブホへ入った。
20年ぶりの裸は、お互い多少緩んでいてゲラゲラ笑った。
薄紫だった女陰はドドメ色にめくれて、ご亭主に愛されている事を窺わせた。
「幸せそうだな・・・」
クンニしながら言うと、
「主人、私が処女じゃなかったことが気になるらしくて・・アアン・・・あなたに嫉妬してるみたい・・アッ・・・」
「俺だって、嫁の元彼に嫉妬したことあるよ。男はみんなそう・・・」
お互い40代、20年前のような激しさは無く、一つになって抱き合って、お互いを味わうように情を交わした。
「アァ・・アァ・・ハアァ~~・・・」
喘ぎも艶めかしく、蕩けた女陰を蠢かせた。
「不倫、しちゃったね。」
「ああ・・・でも、浮気じゃないよ。心は本気だ。」
「私も・・・今でも好きだもの・・・だから・・・」
「だから?」
「だから、もう二度と会わない方がいいと思うの・・・あなたとのさようならは、もう、これきりにしたい・・・」
「・・・そうだな。今日で今生のお別れにしよう。美智子との思い出にさようならだ・・・」
美智子に駅まで送ってもらい、今度は俺が振り向き手を振って、小走りに駅へ消えた・・・
帰りの新幹線で、もし、卒業するとき美智子を連れて帰って結婚してたら・・・などと考えていた。
美智子は、今でも唯一忘れられない愛しい元カノであるが故に、再び会うことは危険なんだと自分に言い聞かせていた。
家に帰ると、嫁が癒しの微笑で迎えてくれた。
その屈託の無い笑顔を見たら、嫁が如何に大事な存在かを思い知った。
美智子にもそう思えるご亭主がいるのだ。
先日、今度は出張で7年ぶりに大学のある街に行った。
懐かしい町並みを歩き、懐かしいスーパーマーケットにも行ったが、今度は入店しなかった。
思い出を紡ぐだけにして駅に向かい、美智子はそこにいないのに一度振り向いて、心でさようならを言った。
1人感傷的になる自分の顔が新幹線の窓に映り、年取ったなあ・・・と呟いた。