仕組まれた脱衣テニス
2020/09/21
ゴールデンウイークの軽井沢。
フォーシーズンテニスサークルは貸別荘を借り、3泊4日の新入生歓迎合宿を行っていた。
このサークルは東京の有名私大であるK大のサークルであり、男子は3、4年生、女子は1、2年生を中心に構成されている。
この合宿には各学年7?8人ずつ参加していた。
新入生歓迎合宿であるから、普通であれば可愛い1年生を男子がちやほやするものだが、今回は様子が違っていた。
2年生の高井直美が人気を独り占めにしているのである。
直美はアイドル級の愛らしく上品な顔立ちで、大学のミスコンに出れば優勝間違いなしと言われているほどだ。
サークルで作っているホームページにも彼女だけ個人的なコーナーが作られており、ホームページで見た彼女を気に入って入会した男子も多い。
また、その美貌にも関わらず控えめな性格であったため、男子の間での人気は抜群であった。
さらに、テニスも上手で、フォームも華麗であり、去年の大学内トーナメントでもサークルの中で唯一ベスト4まで勝ち進んだ。
そのため、1年生の女子にも彼女のファンが多い。
しかし、今回の合宿参加者の中には、そのような直美を快く思わない者たちもいた・・・1日目の練習が午後から始まり、3時の中休みの後。
「じゃあ、これから模範試合を見せてもらおう。今度女子のチーフになる高井とサブになる木田、頼む。」と、チーフの田宮俊之が言った。
木田佳子は去年のトーナメントで3回戦まで進んでおり、サークル内では強い方である。
しかし、外見はもう一つなので、彼はいない。
「高井さんに勝てる訳ないじゃない。あ?あ」と言いながら、佳子がコートに向かい始めたとき、「私たちもやらせて下さぁい!」と2人の女子の声が響いた。
1年生の中山真理と西村恭子である。
ともに元気でそこそこ可愛いタイプなので、他のサークルに入っていれば男子が放っておかなかっただろう。
ただ、二人はテニスよりも男子目当てで入ったようで、入会以来、飲み会には多く参加しているが、練習に参加したことはほとんど無かった。
俊之は少し迷ってから言った。
「いいだろう。では2年と1年で組んでダブルスにしよう。ただし、あくまでも模範試合だから、真剣にやってもらう。そこで、一つ条件がある。」
「条件って何ですかぁ?」2人の1年生が無邪気に尋ねる。
「ゲームを取られたペアのうち、責任が重かった方に1枚ずつ服を脱いでもらおう。どちらの責任が重かったかは、ギャラリーのみんなに決めてもらう。その代わりゲームを取ったペアは2人とも1枚服を着ることができる。」俊之がきっぱり言った。
思いがけない展開に男子は大喜びだ。
「そんなぁ?。それじゃあたしたち1年生が脱がされるに決まってるじゃないですかぁ。」急におびえた1年生2人が抵抗する。
しかし、無責任なギャラリーはすっかり盛り上がっていた。
「甘えるな!ゲームを取ればいいんだ。それにお互いがんばってシーソーゲームになればほとんど脱がないですむじゃないか。」チーフらしく威厳をこめて俊之が言うと、さっきまで元気だった1年生二人も抵抗できなくなった。
真っ赤になる二人を男子達はにやにやしながら眺めている。
ペアは直美・真理と佳子・恭子に決定した。
直美は思いがけない展開に驚き、また、下品な提案をした俊之と無責任なギャラリーに内心怒りつつも、(できるだけ佳子さんたちにもゲームを取らせてやって、恥ずかしい思いをさせないようにしてあげなくちゃ)と考えていた。
そのような配慮が必要であるほど、直美と佳子の実力差は大きかった。
1年生の真理と恭子の実力はよく分からないが、所詮はどんぐりの背比べであろうから、もし直美が本気を出せば6?0で勝ってしまいかねず、その場合恭子がギャラリーの期待どおりの姿になってしまうことは明白であった。
しかし、その時。
恭子は表面的な怯えの表情と裏腹に、内心ではこれから起こることを想像して笑みを殺すのに必死であった・・・「6ゲームマッチ、プレイ!」コートに俊之の声が響き、ゲームが始まった。
最初は恭子のサーブだ。
恭子のサーブは、何とか入る、という程度であった。
しかし、ゲームの方は予想外にもつれた。
後衛サイドの真理が必ずレシーブをミスするのだ。
前衛サイドの直美がレシーブエースを連発してなんとか追いつくという展開が続き、ジュースが2回も続いていた。
「先輩、本当にごめんなさい」と何度も真理が申し訳なさそうに謝るので怒るわけには行かないが、正直、直美も疲れてきていた。
(これじゃ、私が気を使わなくてももつれそうね)そう思いつつ打ったレシーブに恭子のラケットがまぐれで当たった。
ひょろっと上がったおあつらえ向きボールを直美がスマッシュしようとしたその時、「私、打ちます!」と言って横から真理が割り込んできた。
(何するの!)と直美は内心舌打ちしたが、そのまま真理にスマッシュさせざるを得なかった。
案の定、真理のスマッシュはコートを大きく越えていった。
「ゲーム!」俊之の声がひときわ大きく響く。
「先輩、ごめんなさい。今度こそは役に立てると思ったのに・・・」と泣きそうに謝る真理を見ながら、直美は(この子も悪気があった訳じゃないんだし。何とかこの子があまり恥ずかしい格好をさせられないようにがんばらなくちゃ)を気を取り直していた。
「さて、ギャラリーの皆さん、今のゲームで責任が大きいのは直美ちゃんと真理ちゃんのどちらでしょう」俊之がギャラリーに尋ねる。
すると、返ってきたのは直美にとってあまりに意外な答えであった。
「直美がもっと真理をリラックスさせてやれば良かった。」
「直美ちゃんが最後のスマッシュを打つべきだったのよ。」
「レシーブエースばかりじゃなくて、真理にも決めさせてやればリズムに乗れたかもしれないのに」ギャラリーの声は男女を問わず、一様に責任は直美にあると言っていた。
そんな、馬鹿な・・・と直美は唖然としていたが、俊之は非情にも、「では、直美。約束どおり1枚脱いでもらおう。」と告げた。
「そんな・・・」と言いかけて直美は黙った。
自分の正しさを証明することは真理の服を脱がすことになる。
それに、第一直美は強行に自分の立場を主張できるタイプではなかった。
(仕方ない、1枚脱ぐしかないわ。でも、どうしたら・・・)直美が今着ているのは、上はテニスウェアとブラ、下はスコートとアンスコとパンティだけだ。
「いきなりパンティかぁ」お調子者の3年生、花岡浩一がはやしてギャラリーを笑わせる。
浩一は去年の学園祭のとき直美に交際を申し込んだが、優しく、しかしきっぱりと断られていた。
直美はしばらく立ちつくしていたが、やがて観念したようにスコートの中に手を入れた。
やはりアンダースコートを脱がなければならないと思ったからだ。
ゆっくり捲れあがるスコートから覗く白い太ももにギャラリーの視線が集中する。
視線を感じたのか、直美の手がアンダースコートに掛かったまま止まった。
「いい加減にしろよ、直美。日が暮れちまうぞ。」俊之がいらだったようにせかす。
俊之も去年直美がサークルに入って来たときにいち早く猛烈にアタックしたのだが、あまりにも強引であったために手厳しく断られ、サークル内で大恥をかかされていた。
直美は仕方なくアンダースコートをできるだけ素早く脱いだ。
しかし、ギャラリーの目には純白のパンティがかすかに見えた。
「やだー、直美。白のパンティだってぇ。ぶりっこ!」またギャラリーが笑う。
直美の頬は恥ずかしさに真っ赤になった。
からかったのは同じ2年女子の村田薫だ。
彼女もなかなか美人なのだが、やや高慢に見えるところがあり、未だに彼ができずにいた。
チーフの俊之のことを好きなのだが、振られてもまだ直美ばかり見ている彼をくやしい思いで見ていた。
直美を快く思わない数名の者たち?佳子、真理、恭子、俊之、浩一?が仕組んだいたずらは、直美に憧れていたギャラリーの嗜虐心を引き出し、思惑以上にうまくいきそうだった・・・第2ゲームは真理のサーブだ。
真理は緊張しているためか、ダブルフォルトを2回連続で犯し、あっという間に0?30となった。
これでは真理を何とかかばいたいと思っている直美もどうしようもない。
しかし、次はやっとファーストサーブが入った。
恭子が打ち損ね、直美のやや上に絶好のスマッシュボールを上げてきた。
直美はジャンプして思い切りボールをたたき、見事にスマッシュを決めた。
その時、着地の勢いで直美のスコートが大きくまくれあがった。
あっ、と思った直美が隠すまでの、ほんの1,2秒ではあったが、その場の全員が直美の白いパンティをはっきりと見ることができた。
「先輩、いつもそんなのはいてるんですかぁ。かーわいいっ」とからかったのは、なんと、対戦中でしかも後輩の恭子だ。
直美は思わずスコートをおさえてしゃがみこむ。
(同じ立場にいるのに冷やかすなんて・・・ひどい)直美は唇を噛んだ。
「うひょー、直美ちゃんの大サービス、たまんないねぇ。今度は前も見せてよー」花岡が素っ頓狂な声をあげる。
他の男子も興奮している点では全く同様だ。
いつも清楚な雰囲気の直美だけに、よけい興奮するのだ。
「スコートまくれたぐらいでしゃがみこむんじゃねーよ。次行くぞ。」俊之は徹底的に冷たくゲームを進める気のようだった。
(だって、下はパンティなのよ。田宮君まで、いつも優しいくせに、ひどすぎる・・)直美は恨めしい眼で俊之を見たが、俊之はあくまで素知らぬ顔だ。
そして、続く真理のサーブ2本はまたダブルフォールトで、直美たちのペアはあっさり2ゲームを連取された。
「ゲーム。さて、今度はどっち?」俊之がかすかに笑みを浮かべてギャラリーに声をかける。
「しゃがみこんで流れを止めた直美先輩だと思います。せっかくサーブを入れた真理の調子が狂っちゃったわ。」そう言ったのは、日頃直美を慕っていた水野葉子だ。
彼女にも、憧れの裏返しのコンプレックスがあったようだ。
他のギャラリーは黙って俊之と直美を見ている。
「そ、そんな・・」言いかけた直美の声をさえぎるように、俊之は言った。
「ギャラリーに異論はないようだ。では、直美。」直美は助けを求めて周囲を見回した。
しかし、同じクラスで、いつも直美と仲良し3人組だった赤井美奈子と永田美紀はうつむき、取り巻きのように直美をちやほやしていた4年の男子達も黙って直美を見返す。
むしろ内心では直美の痴態を期待しているように見えた。
(仕方ないわ。次のゲームを取ればその次は私のサービスゲームよ。すぐに元に戻るんだから。)直美は自分に言い聞かせ、観念した。
しかし、直美の次の選択肢は少ない。
スコート、パンティはもちろん脱げない。
また、2時間以上練習して汗に濡れているシャツではブラを取ってしまったら、シャツ越しに胸が丸見えだ。
シャツを脱ぐしかない。
しかし、それでは、上半身はブラジャーだけになってしまう・・動けない直美を見かねて、4年生でサブチーフの松井直人が言った。
「時間がもったいないよ。30秒何もしなかったら強制的にパンティを脱がせるルールにしようぜ」直人はかなりハンサムでセンスも良く、女子に相当人気があった。
彼もやはり直美にアタックしていたが、半年もの間適当にかわされていた。
直美にしてみれば直人のあまりのしつこさに断りきれなかっただけなのだが、直人は散々じらせて何もさせてくれないと感じ、しびれをきらしていた。
直人の過激な言葉にも、誰も反論しない。
もう雰囲気は一つの方向に向かっていた。
半分泣きそうになりながら、直美はウェアを脱いでいった。
ブラジャーも当然のようにかわいい純白だったが、直美にしては珍しくハーフカップであった。
この前仲良し3人組で渋谷に買い物にいったときに、美紀にすすめられて買ったものである。
83センチある胸の半ばが露出した。
「やっぱり似合うじゃん。それにしても直美って結構出るとこ出ててエッチな体してるよねー。」
「肌が白いのがまたスケベよね?。」美奈子と美紀がはしゃぎながら言う。
友達なのだからせめてそっとしておいてくれてもよさそうなものだが、この2人も興味津々といった様子を隠さない。
また、思いもかけず憧れの直美の破廉恥な格好を見ることができ、男子たちは大喜びだ。
もはや直美は、上はブラのみ、下はスコートという半裸に剥かれている。
うまくいけばあの直美が素っ裸だ・・・そう思うだけで皆勃起を抑えきれないのであった。
第3ゲームは佳子のサーブである。
恭子のサーブですらブレイクできなかったのだから、このゲームはあっさり佳子ペアが取り、直美がもう1枚脱がされる・・・というギャラリーの期待は見事に裏切られた。
真理がさっきとは見違えるように上手くなっているのだ。
とりあえずレシーブの失敗はなくなり、ストロークが続くようになった。
しかし、直美も佳子からはあっさりレシーブエースを取ることは難しく、こちらもストローク戦になった。
その結果、ゲームはギャラリーにとって非常に楽しいものとなった。
ゲームを落とせば、言いがかりのような理由で自分の責任にされ、また脱がされてしまうと悟った直美は、必死に走り回ってストロークを返し、精一杯ジャンプしてスマッシュを行わなければならない。
つまり、ギャラリーにとっては、直美の揺れる胸、スコートから覗く太ももの付け根、白いパンティが見放題なのだ。
また、真理のカバーで走り回って息の上がりかけた直美の唇は半開きとなってハァハァとせわしなく呼吸しており、それが喘いでいるようで、なんとも色っぽい。
ゲームの方は接戦が続いたが、やはり真理が肝心な所でミスをしてしまうため、あと一本で直美たちがゲームを取られるところまで来ていた。
(絶対ここで取られるわけにはいかないわ。もしこれを落としたら、私、どんな格好をさせられるの。)直美はゲームに集中するのに必死だった。
しかし、今の彼女は上半身はブラジャーのみ、下半身はパンティと短いスコート、というあまりに破廉恥な格好を衆人環視の中で晒しており、そのことを思うと死にたいくらい恥ずかしかった。
普段は仲良くしていた同学年の女子や姉のように慕ってくれた1年生、いつも過剰なくらいに優しかった男子たち。
今は全員が直美のさらなる痴態を期待するようにじっと直美の体を見ている。
女子は羨望と嫉妬のこもったまなざしで直美の体をあれこれ批評し、男子はニヤニヤ笑ってスリーサイズ当てまで始めている。
そして、問題のポイント。
直美は何とか恥ずかしさをこらえて思い切ったストロークを放ち、相手からのチャンスボールをボレーしようとした。
その時、「直美ちゃーん、パンティがスケスケであそこ見えだよん」絶妙なタイミングで男子のヤジが飛んだ。
一瞬だが、直美は羞恥をこらえきれず、手でスコートを押さえようとした。
「!」直美は何とか体勢を立て直し、ラケットにボールを当てた。
しかし、ボールはネットを越えるのがやっとであり、待ちかまえていた佳子にあっさりスマッシュを決められる。
直美はうなだれてその場にうずくまった。
その様子を見下ろしながら佳子・恭子・真理は無言の笑みを交わしていた。
「ゲーム。このゲームもボレーを外した直美に責任があると思うが。」俊之がもっともらしく言う。
もうギャラリーに意見を聞く手続きも省いてしまったようだ。
もちろんギャラリーにも依存はなく、あちこちで賛成の声があがった。
「あとは、ブラとパンティとスコートか。どれにする、直美?」直人がせかす。
本気で直美に惚れていた彼だが、あくまで容赦する気はない。
「私、先輩のおっぱい見たい!ブラ取ってくださいよお」と、1年生の中では一番人気の山口加奈子が期待に目を光らせた。
この時点で、女子の心理も一つの歪んだ方向に固まっていた。
サークルのマドンナ的存在であるだけでも迷惑なのに、特定の彼を作らずに男子たちの心を独り占めにし続けている直美はずるい、許せない。
ここで立ち直れないほど恥をかかせて、サークルのペットに堕としちゃえ・・・直美は三たび立ちつくしていた。
今度こそ絶対絶命だ。
残っているのは、ブラジャー、スコート、パンティ。
どれも脱ぐことなんてできないわ・・・直美は内心、佳子を恨んだ。
自分は手加減をしてお互い恥ずかしい格好をさらさないようにしようと考えていたのに、佳子はどうして負けてくれないの?やや責めるように佳子を見るが、佳子は平然と直美を見返して言った。
「ねえ、松井くん。もう30秒じゃないの?そしたらパンティよね」
「ちょ、ちょっと待ってよ」あわてて直美が言ったが、直人はさらに酷なことを言った。
「いや、もう2分経ってるから、30秒×4で、4枚じゃないか?3枚しか脱ぐもん無いから、あとの1枚分は大股開きでもしてもらおうか?」どっとギャラリーが沸く。
さらに男子の中からは、「オナニーさせろ」
「いやフェラだ」と勝手な声があがり、女子からは「えー、何それぇ。高井先輩、やって見せて?」とカマトトぶった黄色い声が飛ぶ。
集団心理のボルテージが急速にあがっており、このままでは収集のつかない事態になりかねなくなっていた。
さすがに見かねた俊之が言う。
「直美。今すぐならパンティだけでいいから早くしろ。」興奮したギャラリーからは甘すぎるとブーイングの嵐だ。
直美は俊之の提案に乗らないわけにはいかなかった。
直美が眼をつぶりながら、震える手をスコートの中に入れ、パンティを下ろし出すと、さすがにギャラリーも静かになる。
衆人環視の中で短いスコートの中からパンティを取り去ることは想像以上に困難で、かつエロティックだった。
パンティを完全に脱ぐためには両足首から抜き去らなくてはならない。
立ち上がったままそれを行えば、当然、短いスコートから尻がほとんど剥き出しになる。
しゃがんで行うと、後ろからは半ケツを見られる恐れがあり、気を抜けば前からはあそこが見えてしまう。
片手はパンティを取り去る作業に使うので、もう片方の手で隠すことができるのは前か後ろの一方しかない。
直美は混乱したが、また待たせたら今度は何をさせられるか分からない。
思い切って中腰になり、前を隠しながら、パンティを取った。
「直美のお尻、見?えた!」
「先輩、前も見せてぇ」
「おお、直美の生パンティだぁ」騒然とするギャラリーを制して、俊之が言った。
「よし。じゃあ次のゲーム行くぞ」直美は、脱いでしまったパンティを男子たちが取り合うのを見て、だまされた悔しさに唇を噛んだ。
パンティは全く透けてなどいなかった。
第4ゲームは直美が待ちかねていた自分のサービスゲームだ。
普段であれば絶対に近い自信を持っている。
ましてや相手は格下の佳子たちだ。
しかし、今はタイミングが悪すぎた。
上半身がブラだけであることもあるが、何より下半身には短いスコートしか穿いていないのだ。
外気が直接下半身に触れるのが感じられ、なんとも心許ない気持ちになる。
(こんな状況で思い切りサーブを打ったら、お尻が丸見えになってしまう。前だって見えちゃうかも・・・)悩んだ直美はとりあえず、軽めのサーブを打つことにした。
しかし、そんなサーブでは佳子にはおろか、恭子にも通用しなかった。
二人とも直美との勝負は避けて、前衛の真理に向けて厳しいレシーブを集中する。
最初から共犯である真理はあっさりそれを見逃してしまう。
そして、真理が見逃したボールを、スコートが気になる直美はいつものダッシュで追うことができないのであった。
カウントはあっという間に0?40になった。
「何やってるんだ直美。これじゃ全然模範試合にならないぞ。ま、早く負けてヌードになりたいんなら何も言わないが。」相変わらず俊之は冷たい口調だ。
俊之がこの状況を楽しんでいることはもはや誰の目にも明白であった。
「そんなにスコートが気になるんなら、さっさとゲーム落としてそれ脱いじゃえよ」浩一がはやし立てる。
「やっぱりスコートは最後に脱がさなきゃ。私は先輩のおっぱいが見たぁい」加奈子はもう直美が全裸になると決めつけているように無邪気に言った。
ヤジを聞いて直美はおびえると同時に決心した。
(確かに死ぬほど恥ずかしいけど、このままあと3ゲーム落としたらそれどころじゃないわ。思い切ってやるしかないのよ)直美は背筋を伸ばし、高くトスを上げる。
そして一番高い打点に向けてジャンプし、渾身のサーブを放った。
見事にサーブはノータッチエースとなった。
(やったわ!)直美は内心で小さなガッツポーズを取った。
しかし、スコートは予想どおり大きくまくれあがった。
前は何とか両手で押さえたが、尻は完全に丸出しとなる。
直美は着地と同時に左手を後ろに回して隠したが、1?2秒の露出は防げなかった。
ギャラリーは手を叩いて喜んでいる。
「直美、ケツ丸出しにしてよく恥ずかしくないな」
「きゃー、あたしだったら絶対あんな格好できないよぉ!恥ずかし?っ!」
「あいつ、結構見られて喜んでるんじゃねぇか?」
(もういやっこんなの!)直美は羞恥に真っ赤になる。
しかし、気にしてはいられない。
直美はその後も全力でサーブを打ち、走り回ってはストロークを決め、初めてゲームを取った。
しかし、その間にギャラリーはいやと言うほど直美の尻を堪能していた。
前が見えなかったことだけが残念ではあったが。
「ゲーム。よくやった、直美。1枚着てもいいぞ。」ギャラリーが露骨にがっかりしているのを見ながら、直美は自分が脱いだパンティを探した。
それはコートを挟んで2つある審判台のうち、主審の俊之が座ってない方の上に置いてあった。
そこに直美が上ったら、当然その下に座っている男子達にスコートの中が丸見えになってしまう。
「松井くん、お願いだからあの上にある私の、パ、パンティを取って」直美が小さな声で直人に必死にお願いする。
「甘えないで自分で取れよ。」しかし、直人があくまで冷たく突き放す。
たまたまその審判台の下に座っていた男子達は期待の目を直美に集中する。
「お願い、松井くん」泣きそうな顔で直美が言うと、直人は意外にもあっさりと台の上に手をのばした。
しかし、直人が直美に放り投げたのは、パンティではなく、ウェアのシャツだった。
「これじゃなくて・・・」言いかけて、直美はあきらめた。
サークルのみんなの前で、下半身をさらす屈辱を続けさせる気なのだ。
今度こそ秘部を露出させようと思っているのは明白であり、それはギャラリーの総意なのでもあった。
第5ゲーム。
恭子のサーブは第1ゲームからは見違えるほど良くなっていた。
一方、真理のレシーブはなぜか再び急に下手になり、全然ネットを越えることができない。
どうしてもスコートが気になる直美では、真理の意図的なエラーまでカバーするのはやはり困難であり、ゲームを取ることはできなかった。
さっき着たばかりのウェアのシャツは再び脱がなければならず、再びブラとスコートだけの姿にされる。
第6ゲーム。
第2ゲームのダブルフォールト連発の再現を恐れた直美は必死に真理をリラックスさせようとした。
やさしい口調で真理に話しかける。
「真理ちゃん。強くなくても、入れればいいからね。下から打ってもいいのよ。」しかし、真理は唇をとがらせながら、反論した。
「大丈夫ですよぉ。調子良くなってきてるんですから。それにしても直美先輩、よくそんな格好してて平気ですねぇ。なんか、フーゾクみたい。あたしだったら恥ずかしくて死にたくなっちゃう。」これには、さすがの直美もかちんときた。
(誰のおかげでこんな恥ずかしい格好をしてると思ってるのよ)と怒りたくなったが、真理にふてくされられてゲームを落としては困るので、必死に我慢して笑顔を浮かべた。
実際、真理のサーブはうまくなっていた。
サービスエースまで出てゲームは直美達の有利に進み、40?30となった。
あと1本でゲームというそのポイントで、直美と真理のちょうど中間にチャンスボールが返ってきた。
「真理ちゃん、下がって!」と言いながら直美がスマッシュを打とうとジャンプしかけたその時。
「きゃあ、危ない!」直美をよけようとした真理の足が直美の足にからみついた。
二人はそのままあおむけに倒れ込む。
勢いで二人のスコートが捲れてしまった。
そして、真理のスコートからはアンダースコートと薄黒く灼けた太股が露出した。
直美のスコートからは、・・・直美の下半身の前面がすべて露出した。
適度に細く形の良い白い脚も、ふっくら丸みを帯びた腰も、その中心の黒々とした秘部も、すべてが青空の下にさらけ出されてしまった。
「大丈夫?」と口々に言いながら、その場の全員が駆け寄ってくる。
しかし、本心は心配からではなく、直美の最も隠したい部分を少しでもよく見てやろうと思っているのだ。
直美は慌てて立ち上がろうとしたが、同時に立ちあがろうとした真理に、再び足をかけられて転んでしまった。
真理が意図的に足をかけたようにも見えた。
再び転んだ直美は横向きに倒れた。
今度はスコートが完全にまくれ、横に倒れた不運も重なって、裸の下半身が前後ともサークル全員の前でさらされてしまった。
「直美・・・」さすがに美紀と美奈子が絶句する。
19歳の女の子が人前で見せる姿としてはあまりにも酷い格好であった。
直美が動けるようになるまで、時間にすれば10秒程度でしかなかったが、直美にとっては永遠にも感じられた。
半径1メートルにサークルの全員が集合し、自分の最も恥ずかしい部分を注視しているのだ。
美紀も美奈子も同情の目はしていたが、決して露出した部分を隠してくれようとはしなかった。
男子も女子も露骨にスケベな好奇心を剥き出しにしていた。
「すっげー、直美のあそこだぜ・・・」浩一が生唾をごくりと飲み込む。
男子は皆、同じ感慨を味わっていた。
夢にまで見ていた直美の秘部が、あまりにも異常な状況で眼前にあるのだ。
「先輩、真っ白でかわいいお尻ね。そんなに見せびらかさないでくださいよ」加奈子が嬉々として言った。
やっと起きあがった直美はあまりのことにしばらく茫然としていた。
そして、取り返しのつかない事態が起きてしまったことをようやく実感し、見る見る泣き顔になっていった。
「もう、こんなの、嫌です。帰らせてください。」半分泣き顔になって直美は俊之に訴える。
2年生としてのプライドからか、これ以上醜態を晒すことだけはさけようと、泣きじゃくりたい気持ちを必死にこらえていた。
ギャラリーの面々が俊之を見る。
しかし皆の表情には直美への同情よりも、もっといたぶってやりたいという嗜虐心ばかりが浮かんでいた。
白い肌をほのかに赤らめながら泣きそうな顔をして立ちつくしている直美の姿は、あまりに艶めかしく、見る者の心理をいやが応にも高ぶらせてしまうのであった。
「だめだ。君には今年から女子のチーフになってもらうんだ。その君が一度始めた試合を投げ出してどうする。さ、続けるぞ」俊之は憎らしいばかりの演技力を発揮しながら言った。
ギャラリーもここで許してやる気などさらさらないので、「先輩のテニスに憧れて入ったんですから、もっと見せて下さいよぉ」と加奈子が底意を丸出しにしてしゃあしゃあと言う。
「直美がそんなに責任感無いとは思わなかったわ。しっかりしなさいよ。」佳子が呆れたように叱る。
羞恥の極限にある直美の心中を分かっていながら、あえてそのことには触れない。
「いいよ、じゃあ帰れよ。」と言ったのは直人である。
直美は意外な顔をしながらも救いを求めるように直人を見つめた。
「だけど、脱いだ服は返さないからな。車でも送ってやんないぞ。勝手に帰るんなら、そのまま帰れよ。」直人の度重なる意地悪な思いつきに、直美の頬は紅潮する。
「ここなら一番高台にあるコートだから誰も来ないけど、貸別荘まで2キロもその格好でランニングする気か?下のコートのサークルの連中も大喜びだろうなー。」直美は諦めざるを得なかった。
中断していた第6ゲームが再開された。
現在のポイントはジュースだ。
直美はさっきのことを忘れてゲームに集中しようと必死になっていた。
「真理、高井先輩のためにも頑張りなさいよ。」と加奈子から応援の声が飛んだ。
振り返った真理に加奈子はウインクをした。
素早くウインクを返した真理は、それからあっさりダブルフォールトを連発し、ゲームを落としてしまった。
再び加奈子と真理の視線がぶつかり、短い微笑を交わした。
「ゲーム。今度の責任はどっちだ。」俊之がおきまりの質問をギャラリーに投げかける。
「あんなに中断が長引いたら真理の集中もきれちゃうよ。」加奈子の意見に反論の声はない。
男子たちは、放っておいても女子達によって直美が剥かれる運命にあることを悟り、余裕で事態を見守っている。
「直美、今度は二つしか選択肢が無いんだから、早く決めてくれよ。」
「1分かかったら即すっぱだかにするからな。」俊之と直人がコンビで直美を追いつめる。
もっとも直美には事実上選択肢が無かった。
いくら数秒間見られたとはいえ、秘部を丸出しにしてテニスなどできるはずもない。
ブラジャーを脱いで、皆の前に胸を晒すしかない・・・直人がわざとらしくストップウォッチを見ている状況では躊躇することも許されなかった。
直美はうつむきながら後ろに手を回し、ブラジャーのホックを外した。
それからところどころ手を止めながらも、ブラを取り去った。
片手には脱いだばかりのブラを持ち、もう一方の手では胸を隠して立ちつくす。
もはや身にまとっているのは、靴下とシューズの他には、スコートしかなくなってしまった。
「おっと、これはいただき。」と言いながら直人がブラを取り上げる。
「片手でもう1ゲームする気か。パンティ取られても知らないぞ。」両腕で胸を隠す直美に俊之が注意した。
第7ゲームが始まった。
今度は佳子のサービスゲームだ。
しかし、直美はまだ左腕を胸から離せなかった。
直美が身も世もない羞恥に恥じらう姿を横目に見た真理がまたからかう。
「先輩、お願いしますよ?。あたし、ゲーム落としてみんなの前で脱ぐなんて絶対いやですからね。」
「そうですよ?。先輩のせいで負けたら真理ちゃんがかわいそう。しっかり構えて下さいよぉ。それに、ちゃんと気合い入れて走ってボール拾ってくださーい。」今度は加奈子だ。
他の1年女子たちも夢見心地だ。
憧れだった先輩が、サークル全員の前で胸を公開するように後輩から促されているのだ。
かわいそうだけど、もっともっと恥ずかしい思いをする姿を見てみたい・・・後輩からのプレッシャーにこれ以上逆らうことはできず、直美はいやいやながらも左腕を胸から離して構えに入った。
男子が生唾を飲み込む。
ついに直美の胸が開陳された。
大きすぎず、白くて形のよい乳房の上に可愛らしいピンクの乳首が乗っている。
あまりの恥ずかしさに直美は意識が遠くなりそうだった。
「直美ちゃんの乳首、ピンクでかわい?っ!」
「柔らかそうじゃん、揉ませてよ?」
「俺はパイずりがいいっ」男子はみんな大喜びだ。
直美のこんな格好が見られるなら何万出しても惜しくは無いと思っていたのだから当然だ。
彼らの視線は一瞬も無駄にすることなく、直美の乳房やパンティ、太ももに注がれている。
そんな男子の様子を横目に見て、加奈子達女子は複雑な心境になっていた。
直美を羞恥のどん底に突き落とすことには成功したが、その姿があまりにも色っぽく魅惑的であり、男子の心を一層掴んでるからだ。
(こうなったら容赦はしないわ。ちょっとかわいそうだけど、徹底的に恥をかいてもらって、サークルのペット、いや奴隷にしてあげるわ・・・)加奈子達は決意を固めていた。
直美は露出した胸も、短めのスコートがまくれる度に見える尻もかばうことができずに走り回った。
しかし、実質的に1人対3人でやっているゲームでは、いかに直美でも勝つことは無理だ。
結局このゲームも佳子達が取り、試合は6?1で佳子達の勝利という結果になった。
直美の全裸公開が実質的に決定した瞬間、コートは静まり返った。
「ゲームセット。さて、最後のゲームの責任だが・・・」俊之が周囲を見回す。
「直美・・・よね。」引導を渡したのはなんと、美紀であった。
表面上は仲良し3人組であったが、美紀は直人に惚れていた。
その直人に半年も煮え切らない態度を取り続けていた直美を心の底で恨んでいたのだ。
「ちょうど最後の1枚だ。脱ぐものがなくならなくて良かったな、直美。」俊之があくまでクールに宣告した。
「お願い、これ以上恥ずかしい思いをさせないで・・・」直美がみんなに懇願する。
「美奈子、何とか言ってよ、お願い。」美紀に裏切られた今となっては、最後に頼る相手となった美奈子にすがるしかなかった。
が、美奈子はうつむくばかりだ。
直美を恨む理由は無いが、周囲の雰囲気に飲まれ、直美の恥じらう姿をもっと見てみたいという嗜虐心が美奈子にも芽生えていた。
「もう2分だぞ。あと3枚分はどうしてもらおうかな??」直人がストップウオッチを見ながらつぶやく。
直美にはよく分からないが、うんと卑猥なことをさせろ、というヤジが男子たちのあちこちから聞こえてくる。
その時、後ろから伸びた手がいきなり直美のスコートのホックを外し、一気に引き下ろした。
加奈子だ。
「はい、右足あげて・・・はい、今度は左足あげて。」有無を言わせず足首から取り去り、直美はサークル全員が見守る中、しかもテニスコート上で、全裸にさせられてしまった。
一瞬遅れて、直美は右手で秘部を、左腕で胸を慌てて隠した。
しかし、直美のオールヌードは全員の目に強烈に焼き付いていた。
それに、背後は何も隠せないので、お尻は丸出しのままだ。
体中を真っ赤にして恥辱に喘ぐ直美を全員が注視していた。
(こんなことあるわけないわ。夢よ、夢に違いないわ。)直美は眼をつぶって必死に自分に言い聞かせた。
しかし、全身に感じる陽光の暖かさ、肌をなでる風の感触はどう考えても現実そのものだった。
しかも、サークルのみんなが自分のどこを見ているか、眼をつぶっていても痛いほど感じる。
(こんなことって・・・私、もう終わりだわ)直美は絶望感にとらわれる。
「これで終わりでしょ。は、早く服を返して。」直美がうめくように俊之に言った。
「そうだな、じゃあ、そろそろ罰ゲームに入るとするか。」思いがけない俊之の言葉に、直美が驚く。
「そういえば、去年の模範試合では負けた貴子がコートの周りをうさぎ飛びしたっけ。あれも太ももとアンスコ見えまくりで良かったなー。今年もやるのか?直美がヌードでうさぎ飛びか、いいねぇ。」浩一がにやにやしながら言う。
直美も昨年スケベ心丸出しの罰ゲームに不快な思いを抱いたことを思い出した。
しかし、俊之は首を振って言った。
「いや、今回はペアだから、罰を受ける一人をもう1ゲームやって決めよう。罰はついでだからもう1枚脱いでもらうことにしよう。勝った方には服を全部返す。」またもやギャラリーは拍手喝采だ。
直美が勝つのは明白なので、服を全部着てしまうのは残念だが、そのために直美は、全裸で1ゲームを戦わなければならない。
今は体を隠している両腕を外し、全裸でテニスをする直美の姿を堪能できるのだ。
直美は羞恥がさらに続くことを知ってがっくりしたが、抵抗する事はできなかった。
抵抗しても誰も味方をしてはくれず、それならその格好で帰れ、と言われるのは明らかだ。
もうみんなに見られてしまったんだし、真理ちゃん相手ならすぐにゲームを取って服を着られるわ・・・直美は自分を慰めた。
罰ゲームが始まった。
実力差を考慮して、真理がサービスをすることになった。
直美は観念して、全裸を隠さずラケットを構えているが、かすかにその体が震えている。
それはあまりにも異様な光景だった。
青空の下のテニスコート。
周囲の者は全員が普通のテニスウェア姿で、一見ごくありきたりな大学のテニスサークルの練習風景に見える。
しかし、一人だけ、しかもとびきり可愛い女子大生が、テニスシューズと靴下以外は何も身に付けずにコートに立ち、ラケットを構えているのだ。
きれいな乳房も秘部も尻も視姦されるに任せている。
男子のみならず、女子も淫猥な感情が沸き上がるのをを押さえることができなかった。
真理は、いやというほど直美をじらし、たっぷり周囲の目を堪能させてからファーストサーブを放った。
真理のサーブは見違えるように速かった。
恥ずかしさで動きの固い直美は一歩も動けず、いきなりサービスエースとなった。
(どうして真理ちゃんがこんなサーブを?ただのまぐれでよね?)直美は動転した。
しかし、今の真理は自信たっぷりの様子であり、まぐれのようには見えない。
(まさか、真理ちゃん・・今までわざと失敗して私を裸に?でもそれならどうして自分は脱がされないと確信を持っていたの?まさか・・・みんなで?)直美は罠にはめられたことにようやく気付きかけていた。
しかし、真理がわざと失敗していたことに気づいたからといって、全裸にされてしまった今となっては、どうすることもできない。
もし直美の推測が当たっている場合、佳子や恭子もグルに違いないし、ひょっとしたら、俊之や直人、浩一、そして加奈子も・・・直美はそう思って暗澹とした。
みんなで私を辱めるつもりなの・・・どうして?考えている間に次のサーブが来ていた。
あわててボールを返すが、力がこもらず、あっさりボレーを決められてしまう。
「せんぱあい、ひょっとしてわざと負けてくれるんですかあ?私はうれしいけど、あと一枚は何を脱ぐのかなぁ?」真理はすっかり勝ち誇って嫌みを言う。
「気合い入れてゲーム取らねえと、どうなっても知らねーぞ。あと一枚分はその場で大股開きの御開帳をしてもらうからな」浩二はすっかりご機嫌だ。
3ポイント目以降、直美は気持ちを持ち直して応戦した。
しかし、実力はむしろ真理の方が上であった。
真理は、さっきとは打って変わって余裕の表情を浮かべ、その気になればいつでもポイントを取れるのに、わざとストローク戦にして直美を前後左右に走らせた。
ゲームは表面的にはジュースを繰り返す接戦となった。
おかげでK大きっての美人女子大生は、素っ裸でテニスをする痴態をギャラリーの前でたっぷり晒さなければならなくなった。
その上、最後のポイントでは、ネットにつめたところをロブで越され、あわててバックした直美は足を滑らせ、後方にいたギャラリーの眼の前で再度転倒してしまった。
真理のボールは直美をあざ笑うかのようにベースライン際に落ち、高く跳ねていった。
「ゲーム。しかし、直美が負けるとはな。あと1枚分はどうしようか?」俊之は結果を知っていたくせに、意外そうな口振りで、ギャラリーに尋ねる。
再び、オナニーさせろ、縛り上げろ、フェラして、などと耳を塞ぎたくなるような要求の大合唱が沸き上がる。
さっきまでは半分冗談だったが、今回は実現しそうなので、男子達は必死である。
直美は体を隠したまま青ざめて立ちすくんでいる。
その時、「みんな、もうやめなよ。先輩が可哀想だよ。」加奈子が言った。
さっきまで直美を辱めるのを一番喜んでいたはずの加奈子の言葉に、ギャラリーはみな、意外な顔をした。
さらに、加奈子の目配せを受けた真理が言った。
「今回は真理の貸しってことにしてもいいよ。その代わり、直美先輩、後で先輩みたいに男子の心をつかむ方法を教えて下さいね。」ちゃめっけのある真理の言葉に、直美は戸惑いながらも感謝した。
(ありがとう、加奈子ちゃん、真理ちゃん。これでやっと許してもらえるのね。本当に恥ずかしかったわ・・・)俊之は不満げに何か言いかけたが、加奈子がウインクを送って来たため、その意図を理解したようで、「じゃあ、服を全部返してやれ。その代わり、直美、貸しはちゃんと返せよ。」と言った。
直美は急いで服を着るのに精一杯で、その言葉の意味を深く考えることは余裕はなかった。
そして、彼らがまだまだ許す気はないことを知る由もなかった・・・