義妹と淡い気持ち
2020/07/28
僕には一つ下の妹がいる。
学校では常に男子の話題になる可愛い妹だ。
でも誰もこの事は知らない、兄妹で付き合っている事を。
それはある日突然の災難?から始まった。
「お兄・・・何してるの?」深夜二時頃、甘いものが食べたくなって冷凍庫のアイスを漁っていた時、妹の美菜が目を擦りながらキッチンに入ってきた。
「げっ・・・。」美菜は大切な妹だし家族的意味で好きだ。
美菜は父親の再婚で今の母親と家に来たのだが。
義理でも妹。
手は出すわけにはいかなかった。
「あーっ!アイス食べてる太るよ?お兄」
「・・・美菜も食う?」正直、冗談のつもりだった。
「うん!」と、すぐに返事が飛んできて少し驚きつつも「何味?」と聞くと「バニラがいい!」と返してくる。
「あー・・・悪い、これラストだ。」すると意外な一言が耳に入る。
「じゃあ、お兄あーんして?」
「えっ?」美菜には兄としての意識しかないのだろうか、言葉が胸に刺さる。
「うっ・・・うん」やけに胸が痛い、いや痛く感じるほど苦しかった。
美菜の口にアイスを運ぶと美菜は嬉しそうな顔をする。
「おやすみ!お兄」一口だけ食べると美菜は部屋へ戻ってしまった。
「えへへ、間接だけどキス、しちゃった」