ウブな人妻が知った肉の喜び

2018/08/17

「気がついてもらえなかったな……」月曜日の朝、夫の浩介を送り出した後、玄関の姿見鏡を見ながら麻由香はため息を吐く。
麻由香は姿見鏡の前でクルッと半周周り、自らの後ろ姿を確認する。
うなじが隠れる程度のショートカットの黒髪が、一瞬ふわっと乱れた後、綺麗にまとまった。
昨日美容室で10cm近くカットしたのに、結局夫は気がついてくれなかった……。
(もう、私に興味なくなっちゃったのかな?)麻由香はその優しげな美しい顔に、憂いの色を漂わせている。
いつもは菩薩のような穏やかな笑みを浮かべている彼女だが、今は眉間に軽くしわを寄せ、泣き出しそうな表情をしている。
宮島麻由香は、先月35歳になったばかりの専業主婦だ。
6つ年上の夫と大学在学中に知り合い、交際を始め、すぐに妊娠をしてしまった。
予期せぬ妊娠に、当時は親族も含めて大騒動になったが、夫が当時すでに独立開業していたことと、収入的にも恵まれていたこともあり、結局麻由香は大学を中退して結婚する道を選んだ。
それは、正解だったと言い切れると麻由香は今も考えている。
息子の雅治は、すくすくと素直に伸びやかに育ってくれて、夫の仕事もますます順調で、夏休みと正月休みには家族3人で海外に行くのが恒例行事になっていた。
だが、今年の夏休みは息子の雅治が短期留学に行ってしまい、夫と二人の生活を送っていた。
(もう、半年は経つわよね……)麻由香は、とっくに出て行ってしまった夫の名残を探すように、玄関のドアを見ながらそう思った。
夫とは、交際が始まってすぐに妊娠してしまったため、出産して子育てが落ち着くまでの2年ほどセックスレスだった。
その後は、週に1回程度は愛し合う時間を持てていたが、息子が育つにつれ、またセックスレスになって行った……。
麻由香が最後に夫に抱いてもらったのは、まだ雪が降る夜だった。
息子が実家に泊まりに行った夜、勇気を出して麻由香の方から夫のベッドに滑り込んだ。
あの夜以来、一度も夫のぬくもりを知らずにそろそろ残暑と言われる時期まで来てしまった……。
麻由香は、身長162センチで体重は最近計ってはいないが、35歳にしては頑張っている方だと思う。
二十代の頃と比べて、間違いなく脂は乗ってしまったが、肉感的でセクシーな身体になったと自負していた。
サマーニットを押し上げているその豊かな胸は、出産を経てEカップにまで成長していた。
乳首や乳輪こそ、妊娠前と比べて多少色づいてしまったが、もともと色白で限りなくピンク色だったためか、今でも充分に綺麗だと思う。
麻由香とすれ違う男は、誰でも麻由香の抱き心地の良さそうな身体を目で追ってしまうはずだ。
麻由香は姿見鏡を見て、スカートの裾を下に引き下げた。
息子が留学に行って以来、部屋ではいつも短めのスカートを身にまとっている。
今日も膝上20cm近くはある、淡い花柄のミニスカートをはいていた。
(もっと短いのはかないとダメかな?)麻由香はすぐにずり上がってきてしまうスカートの丈を気にしながら、心の中で思った。
息子がいない今、毎日でも夫に抱いてもらいたい……。
そんな気持ちを持ちながら、はしたないと思われたくなくて言い出せない麻由香。
健気に、ミニスカートと胸元が大きく開いたサマーニットで夫を誘惑してみるが、麻由香の秘めた欲望に気がついてさえもらえない……。
35歳という女盛りの身体を持てあまし、麻由香は日々苦しみ悶えていた。
姿見鏡に映る自分……。
伸びやかで優雅な曲線を描く脚が、麻由香の密かな自慢だ。
麻由香は、朝から年齢不相応の格好をして夫を誘惑しているが、実は下着も身につけていない。
夫が欲情してくれたら、すぐにその場で抱いてもらえるように、スカートの中には麻由香自身しかいない。
そしてサマーニットの中には、ブラジャーはない。
そんな事までしているのに、”行ってきます”のキスもなく夫は出て行ってしまった……。
麻由香はドアを見つめたまま、自分の中の女としての自信がガラガラと音を立てて崩れていくような、やるせない喪失感を感じていた。
麻由香は、これまで自分からキスをしようと思ったことも何度かある。
でも、夫しか男性を知らずに過ごしてきた麻由香は、極度の恥ずかしがりでもあった。
自分からキスを求めること……ましてや、自分から抱いて欲しいと言い出すことなど、想像しただけで羞恥心で顔から火が出そうになる。
(私じゃもう興奮してもらえないのかな?)姿見鏡に映る自分を見て、ついため息が漏れてしまう。
サマーニットを盛り上げる柔らかな曲線は、子供を生んだ今もつんと上を向いたままだ。
麻由香は少し前屈みになる。
鏡には、ざっくりと開いた胸元から覗く、真っ白な餅のような二つの膨らみが映っている。
磁器のように白い乳房には、所々に薄く青い血管が浮き出ている。
これを見たら、どんな男でも夢中にならざるを得ないはずだ。
そして麻由香は胸を両腕で挟むようにして、その谷間をさらに強調してみる。
サマーニットからこぼれ落ちそうになる白い膨らみをみて、麻由香はそんな事をしている自分を自虐的に笑った……。
(バカみたい……)麻由香は心の中でささやくと、姿勢を正す。
すると、サマーニットを盛り上げる柔らかな曲線の頂きに、わずかに浮き出た蕾の形が見て取れた。
(こんなにして……はしたない……)麻由香は頬をほんのり桜色に染めて、その場から立ち去ろうとした。
その時、ニットの布地が固くしこった蕾にわずかにこすれ、甘く痺れるような快感が広がっていく。
「あっ……」思わず漏れてしまった甘い声に、麻由香自身も戸惑いながら、ふたたび姿見鏡に視線を戻した。
そこには、母親でも妻でもない、牝の顔をしたオンナが映っていた。
(酷い顔してる……まるで盛りがついた牝猫みたいじゃない……)麻由香は羞恥心でさらに顔を赤くし、耳まで熱を持ったように熱くなるのを感じた。
麻由香は、いつも夫が綺麗だと誉めてくれるその指で、そっとサマーニットの突起に触れた。
触れた瞬間、そこを中心にじんわりと暖かくなるような快感が広がっていく。
「ンッ、あ……」麻由香は、どうしても漏れてしまう甘い憂いを帯びた声に、胸が締めつけられそうだった。
(こんなの、ダメ……いくら抱いてもらえないからって……こんなの……)思いとは裏腹に、その白く美しい指は、自然な動きで麻由香の蕾を優しく撫でていく。
「ふぅ、あっ、ンッ!」思わず漏れてしまう淫らな声……。
しかし麻由香は指を止めるどころか、もう片方の突起にも指をかけていく。
サマーニットの布地が指で押され、幼児の指先のように柔ら固い蕾みとこすれると、多幸感で口がだらしなく開いていくのを止められない。
(こんなの、ダメ……自分でするなんて、みじめだわ……)麻由香は理性を働かせようとするが、半年以上も夫に放置された熟れた身体は、蕾を刺激する指を止めることを拒んだ。
麻由香はサマーニットの上から撫でるだけでは飽き足らず、白魚のようなその指で、蕾をニットごと摘まみ始めた。
すでにそれは、幼児の指の硬さではなく、大人の指ほどの固さと大きさになっており、麻由香の興奮を物語っていた。
「ンッ!ンふぅ、あっ」甘い声を漏らしながら、摘まむ力を強くしていく麻由香。
ついさっき夫を送り出した玄関で、鏡に映る自らのはしたない姿を見ながら、固くしこった蕾を摘まみ続ける麻由香。
だらしなく口が半開きになり、発情した牝の顔になっていた。
(ダメ、ダメ……でも……あぁ……)麻由香は胸の中で何度も逡巡しながら、ニットを押し上げる柔らかな曲線の頂きの蕾を摘まんでいた指を、スカートの中に差入れていった。
麻由香は、自身の花弁があまりにも潤っていて、淫泉からあふれ出た秘蜜の雫があふれ出し、太ももまで濡らしていることに軽いショックを受けた。
(こ、こんなのって……まるで淫乱みたいじゃない……)半年間放置された牝肉は、麻由香自身の想像を超えるほどに情交への期待に満ちあふれていた。
麻由香は、戸惑い、ためらいながらもそのしとどに濡れた花弁に指を這わせていく。
麻由香の指が花弁に触れた瞬間、電撃でも流れたように痺れるような快感が体中を駆け抜け、思わず息が止まりそうになる。
「ヒィあぁ、ンあぁっ!」乳首を刺激していた時とは違い、自分でもハッとするほどの大きな声を漏らしてしまっていた。
玄関で、ドアにカギもかけずに自らを慰め続ける麻由香。
我を忘れたように、スカートの中の手をうごめかす。
そしてその顔は、自らの指がもたらす快感にとろけ、だらしなく弛緩してしまっている。
麻由香は、親戚、友人、知人と問わず、上品で清楚な女性と評されている。
実際に、菩薩のような温和な顔と、艶やかで吸い込まれるような濡れ羽色の髪、そしておっとりとした優しい口調は、会う人すべてに清楚で上品な印象を与えるだろう。
それが今、鏡の前で立ったまま淫らに自慰をしている。
夫にも見せたことのない、はしたない淫らな姿を鏡に晒し、快楽の花園へ一直線に高まっていく麻由香。
「はぁ、はぁ、だめ……ンッ!ンッ!」麻由香はついには声まで発しながら、さらに花弁をまさぐる指の動きを早めていく。
そして、意を決したような表情になると、その指を花弁の上にある小さな肉の芽に指を導いていく。
「ヒィッ!あ、ああぁ、すご、い……」麻由香は、我知らず言葉を紡ぎ続ける。
麻由香は、自らを慰めることなどほとんど経験がない。
思春期から数えても、おそらく片手で余ってしまうはずだ。
潔癖で、性に対して軽く嫌悪感すら持っていた麻由香にとって、自慰などははしたなさの象徴的な行為だと言える。
しかし、欲求不満の溜まりに溜まった麻由香の熟れた身体は、もう我慢の限界だった。

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