夏祭りで久しぶりに会った幼なじみは、とても可愛く成長していた

2018/04/20

オイラには幼馴染の女の子にユキって子が居たんさ。
オイラの住んでいる地元は、都心から離れた山間部で、バス亭まで30分位かかる典型的な田舎町。
オイラとユキはお隣さんで、と言っても田舎なもんで30M位は離れているんだけど、俗に言う幼馴染ってやつ。
ユキは色白で、いつも髪をツインテールに結んでいた。
ちょっと活発な女の子だったけど、小学校ではクッキーを焼いて持ってきたりして、割と女の子らしい所もあったんだな。
対してオイラは典型的な悪ガキで、いつも先生に怒られてばかりだった。
オイラとユキは小学校に通うときはいつも一緒に登校していて、帰る時も一緒に帰るのが何となく習慣だった。
オイラ達は別々に好きな男女がいて、と言っても小学 生だったから、付き合うとかそんなんじゃなかったけど、お互いに打ち明けあっては、茶化しあってふざけてた。
そんなちょっと仲の良い小 学生だった。
ただ、中学になる時にオイラは受験して
私立の中学校に通う様になり、ユキはそのまま地元の中学に行くようになった。
ちょっと寂しかったけど、オイラ達はあまり会わなくなった。
オイラもユキも新しい学生生活が始まって、お互いに会うこともなくなった。
と言っても、別に付き合ってた訳じゃなかったんだけど。
オイラは高校に入ってから彼女が出来たし、すっかりユキの事は忘れてた。
オイラが再びユキと会ったのは、大学一年の夏休み。
地元の男友達Sから
久し振りに電話がかかって来た。
「T(オイラね)、久し振りに夏祭りに行かないか?
小学校の十時のメンバーが集まってるぞ。

オイラは暇だったし、懐かしい友達の顔が見たくて、二つ返事でOKしたよ。
夜七時、地元の広場に懐かしい顔ぶれが集まった。
そこに久し振りに見るユキの姿があったんだな。
なんていうか、オイラは腰が抜けそうに成ったよ。
昔の面影が残っていたものの、ユキは凄い良い女になってた。
紺色の浴衣を着ていて、相変わらず肌は白い。
ちょっとぽっちゃりとした顔付きに、昔と変わらないクルっとした目があった。
ちょっと、年齢よりは下に見えるけど、普通にかわいいと思った。
思わずオイラは人見知りしちゃったよ。
だってこんなに可愛くなってるとは思わないだろ。
髪を後ろで髪留めで上げていて、白いうなじが何とも色っぽい。
というか浴衣は女の子の可愛さを倍増すると思った。
.
久し振りにユキと会ったって言うのに、何だかオイラは歯切れが悪い。
ユキは
「Tちゃん、背伸びたね。
昔は同じ位だったのにね。

って嬉しそうに話かけてくるけど。
オイラは、「そりゃ伸びなかったら怖いよ。

とか、何かぶっきらぼうになっちゃってさ。
そりゃ、女の子に久し振りに"ちゃん"付けされたら、オイラじゃなくても照れると思うけど。
「でも本当に久し振りだね。
元気にしてた?」
「まあね。

「Tちゃん、最近何してるの?」
「別に・・。

こんなです。
正直、ユキが話す時にオイラの顔をのぞき込む様に話してくるので、何だか照れくさくて、ダサいつっぱりモードに戻った気分。
ユキが話す時のこの癖直ってなかったんだなあ、昔は何とも思わなかったんだけど。
勝手にモードに入ってるオイラをお構いなしに、ユキはオイラを引っ張っていきます。
本当は地元の仲間6人で集まってたんだけど、いつの間にか幼馴染コンビになってました。
夏祭りと言っても、そんな大きなものじゃなくて、出店が6~7個ある程度。
でも、ユキは嬉しそうにはしゃいでいて、そんなユキを見ていて素直にかわいいなって思いました。
それから一時間後、たこやきを買って椅子で食べている頃には、徐々にオイラの無駄なツッパリモードもなくなって、徐々にお互いの近況について話すことになりました。
ユキは現在美術系の大学に通っている事。
彼氏がいないって言う事をここで知りました。
オイラは平然と聞きながら、心の中でキター
とか思ってました。
オイラは2ヶ月前まで彼女が居たことを話すと、「えっ、Tちゃん彼女いたんだ!」
とビックリしてました。
その後、昔の思い出話を話していました。
「お前さ、昔よくボンバーマンやったの覚えてる?」
「あ~、懐かしいね。
よくやったねー。

「お前めっちゃ弱かったじゃんさw」
「だってTちゃんが手加減しないんだもん。
持ち主ならフツーするよっ。

「甘い甘い、幼馴染には手加減しないのだ。

「あ~何だか久し振りにボンバーマンやりたくなってきたぁ。

「やるか?(笑 まだあるぞ。

「ほんとに~、やろっかぁ。

意外な展開でした。
と言うか、また心の中でキタ━!!と叫んでましたよ。
「あ、じゃあSちゃん達も呼ぼっか。

「あぁ、でもコントローラー二つしかないぜ?(必死)」
「そっかぁ、じゃあSちゃん達に言ってくる。

「待て待て、別に言わなくても良いじゃん。
(超必死)」
「そう?じゃあいこっか。

危なかったです。
訳の分からないオイラの理論に、ユキも了承。
S達にいったら100%ついてくるでしょう。
コントローラなんて交代で使えば良いしね・・。
夏祭りの広場から家までは7分位、オイラの家は増築した一戸建てでいわゆる離れってやつ。
と言っても廊下は繋がっているんだけど、玄関を通らずに部屋に行けるから、色んな意味で便利なとこ。
むかしはこんなのなくて、ユキが家に遊びに来たときはいつもリビングで遊んでました。
「お邪魔しま~す。

「どうぞどうぞ。

心なしかユキが緊張している様に見える。
でももっと緊張してるのはオイラ。
正直右手と右足が同時に出てたかもしれない。
昔と違って、自分だけの個室。
でも昔と違うのは二人とも子供じゃないって事。
幼馴染だろうと、やっぱり部屋に二人っきりになると、ちょっと意識して気まずい雰囲気になる。
何とか打開しようと、オイラがはりきって、「何か飲むだろ?飲み物取ってくるよ。

と言った瞬間、パソコンの足の角に小指おもっくそぶつけました。
うずくまるオイラ。
一瞬
「Tちゃん、だいじょうぶ!?」
って言った後、大笑いするユキ。
一転して空気は打ち解け、和やかムードに。
そこからボンバーマン大会が始まりました。
オイラの持ってきたビールを飲みながら、熱戦が始まりました。
と言ってもオイラが手加減してるんだけど。
気が付くと、1時間半たっていて、あたりにはビールの空き缶が7本。
こんなに飲んでたっけ・・。
ユキを見ると、耳と首の付け根あたりが赤くなっていて、めちゃめちゃ色っぽい。
ただでさえ浴衣着てるのに反則
と言うか、またユキの事を意識し始めちゃって、オイラはボンバーマンどころじゃなくなってしまいました。
そこで、無理を承知でユキにふっかけてみました。
「ねえ、ユキ。

「ん?」
「次の勝負で賭けしない?」
「賭け?」
「そう、負けた方が勝ったほうの言うことを何でも聞くの。

「良いよ~、面白そう!」
ユキはオイラがさっきまで手加減してた事を知りません。
一瞬でユキのキャラを爆弾で
挟み撃ちにして片付けてやりました。
「へっへ~、俺の勝ち(笑」
「えー、何かずるかったなあ今の。

と膨れるユキ。
「じゃあ命令するよ~。

「はーい。

この時点で空いたビールは8本。
いや別に多くないとは思うんですが、オイラも別にお酒強い訳じゃないんで、結構きてました。
勢いで
「じゃあユキが俺にキスをする~。

て言っちゃったんです。
昔なら、「バカT~。

てランドセルで殴られてたんで、怒られるかなって思ったら、「え・・!?」
って顔赤くしてるんです。
こうなりゃ勢いだって思ってユキを抱き寄せました。
「ほんとにするの・・?」
上気して言うユキを見ていたら、たまらなく愛しくなって、「ユキ可愛くなったね。

なんて言ってしまいました。
そしたら、ちょっとビックリした顔をした後、ニッコリと笑って
「ありがと。

と言いました。
「でも、キスはダ・・」
オイラは素早くユキを抱き寄せてキスをしました。
ちょっと強引で、歯がカチって当たっちゃいました。
と言っても軽く唇を合わせた程度だったけど。
お互いに沈黙。
でもオイラはキスしたら歯止めが利かなくなって、思わずユキをぎゅっと抱きしめた。
「あっ。

ユキの髪の毛から、甘い匂いがしてきました。
「ちょっと、Tちゃん・・。

もうこの時点でオイラはエロエロモード180%ロイヤルでした。
お互いの鼓動がバクバク言っているのがわかります。
酒の勢いに任せてユキを抱き寄せたところで、一気に酔いが冷めてしまった。
目の前の自分の腕の中に納まっているのは、自分の幼馴…

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