屈辱と不信と嫉妬と疑念

2018/03/21

夏の、ものすごく暑い夜のことでした。
仕事で遅くなり、会社の後輩Bを連れて家に帰りました。
後輩の家は電車と徒歩で2時間近くかかるのです。
私の都合で遅くまで付き合わせてしまったので泊まってもらうことにしたのです。
翌日は休日でした。
私は自宅にあらかじめ電話を入れておいたので妻が食事と酒を用意していました。
6畳の部屋に夏物の座布団が敷かれ、後輩Bの座る所の風が良く行くように扇風機が回っています。
エアコンは不調で停まっていました。
この後輩Bはデブでガサツで使えない奴です。
私は3才年下の27才になるこの男をはっきり言って嫌いです。
「悪かったな」
私は謝りながら食事とビールを勧め、ねぎらいました。
2DKの狭くて古い賃貸マンションです。
妻が広々したいと言って、和室の襖を外して籐の衝立を仕切にしていました。
部屋の奥の方まで丸見えになります。
Bは無遠慮な目で家の中を見回していました。
「結構古い家ですね」とか「西向きで玄関ドアがあっちだと方位で嫌われやすいんですよ、病気がちになるって」とか。
以前に不動産会社にいた頃の知識を振り回したり、色々無遠慮な口を利いていました。
私の妻は26歳になります。
子供もまだ居ませんので近所のスーパーでパートをしています。
美人ではありませんが、大人しい女で、色白で細身ながらも出るところは出るの、結構良いスタイルをしています。
そういう目で見ればかなりセクシーな女です。
その妻がBの世話をしていました。
酒が進むにつれてBの視線が妻の体を無遠慮に這い回り始めました。
大変暑い夜でした。
妻はノースリーブで前ボタンの生地の薄いゆったりとしたワンピースを着ていました。
ブラジャーをせずに薄手で緩いキャミソールをその下に付けていました。
前屈みになると乳房が丸見えになりそうでした。
スカートの裾も短くて座ると腿の半ば以上が露わになるし、薄い生地から下着のラインや体の線までもはっきりと見えてしまっていました。
確かパート先のスーパーで去年の売れ残りを安く買ってきて部屋着にした物でした。
夫婦で居るときには何とも感じなかったのですが、非常に際どい服です。
妻が動くたびにBの視線も動くのです。
妻がテーブルの上に身を乗り出すと胸元をじっと覗いています。
私の位置からは見えませんが妻の胸は丸出しの筈です。
(この野郎)と思いました。
妻が座り直したり、膝を崩すとBの目がさっと腿とその奥に注がれるのでした。
私の位置からはどこまで見えているのかは判りません。
(おい・・・)
妻にキチンとした物に着替えてこいと言いたくなりましたが・・・。
「そうでしょ、先輩」
何とも言えない怒りを燻らせている私にBが話し掛けていました。
「こんな素敵な奥さん、いいですね」
Bが全開でお世辞を言っていました。
妻が嬉しそうに笑っていました。
妻の身体はBに勧められたビールのせいで全身ピンク色に染まり、汗に濡れて色っぽいどころか、淫らな卑猥な印象すらありました。
「そうでしょ、ね、奥さん」
妻は壁に寄りかかってビールを飲みながら微笑んでいました。
「俺もこんな人が良いな」
Bが大声で言いました。
丸々と太って大汗をかきながら手料理を食べてくれて自分を誉め上げてくれる人、かなり好感度が上がってきていたに違いありません。
妻が笑って身じろぎし、スカートの裾がめくれ上がりました。
Bは私の事など眼中になく、無遠慮にその奥を覗き込んでいました。
妻は全く気がついてない様子です。
(どのくらい見えているんだろうか・・)
私はトイレに行く振りをして妻のスカートの中に目を走らせました。
薄いピンク色のパンティーが丸見えになっていました。
「便所・・」
妻を睨みながら立ち上がりました。
トイレに入り用を足しているとペニスが勃起してきてしまいました。
妻の恥ずかしい所を覗かれて、苛々して、興奮して勃起してしまったのです。
確かにあの前、3週間ぐらい妻を抱いていませんでした。
それにしても不愉快ながらも新鮮な驚きでした。
どうにか勃起が納まって部屋に戻ると、Bが腕枕をして横になっていました。
テーブルの下を通して妻の股間が丸見えになる位置にです。
「すみません先輩、デブなんできついんですよ。ね、奥さん、横になるとトドみたいでしょ」
顔を上げて妻を見ました。
妻はまた笑っています。
「ビール、まだ飲む?」
妻が私に聞いてきました。
「あ、日本酒か、何か他のがいいなあ」
私が答える前にBが言いました。
「はーい」
妻が立ち上がろうとし、両膝を起こしました。
「酔っぱらちゃったみたい」
そのままの姿勢で首を振っています。
Bの目からはパンティーのオマンコのところが丸見えになっているはず・・・。
Bはじっとテーブルの下を通して見ています。
「ふー、ふー」
妻が上を向いてわざとらしく息を吐き出しています。
ちらっと私に目を向けました。
瞳が潤んでいました。
酒の酔いではなく、欲情している様な顔です。
「よいしょ」
やっと立ち上がりました。
台所で動く姿に酔った様子はありません。
「先輩、ご馳走様です。ホント、手伝って残業してラッキーでした」
横になったまま、台所の妻の方をチラチラと見ながら礼を言いました。
(俺の女房のオッパイや、パンツ越しとはいえオマンコまで見やがったんだもんな、俺の態度から判ってんだろうに、好かれてない、評価も低いって)
「ああ、いやいや、お粗末様でした」
私はそれでも当たり前の返答をしました。
妻がトレイの上に冷やの日本酒を載せて戻ってきました。
「ちょっと片付けるわ」
妻はしゃがんだり座ったりせずに、テーブルの上の皿や空き瓶を片付けていきます。
「あ、ごめんなさい」
Bの顔の真上にお尻が来るような位置に立っていました。
Bがスカートの中を見上げていました。
「あ、お構いなく」
Bが大声で答えています。
私は気がつかない振りをしてテレビに目をやりました。
妻はBに見せているようでした。
(何をしているんだ、Bなんかに、露出狂か、Bとやりたいのか)
私は怒りながらも激しく勃起していました。
Bは寝た振りをしているようです。
妻がチラリと私を目の端で捉えたようです。
妻の顔に知られていない、ばれてないと言うような表情が浮かびました。
非常に淫らな顔つきでした。
そしてBの方に向き直り、ストンと腰を落としたのです。
Bの顔の真ん前に妻の股間が見えているはず、匂いまで嗅げそうな位置です。
妻は間違いなく見せているのです。
(どうすれば、どうしよう)
私は困惑しました。
こんな妻を知りません。
テーブルの上を拭き終わり、私の方に向き直りました。
「お風呂、どうしまししょうか」
小首を傾げて聞いてきました。
「入るよ・・入る」
思わず声がうわずり、かすれてしまいました。
私の方に向いたとき、妻の両膝は行儀良く揃えられていました。
その仕草を見たとき、引っ叩いて、このまま押し倒して、全裸にひん剥いて犯してやりたい衝動に駆られました。
この場で妻に問いつめるわけにも行きません。
まして、Bに見ただろうとか見るなとか、帰れとは言えません。
「お風呂、支度しますね」
私は日本酒を飲み始めました。
Bも飲んでいました。
「先輩、ピッチ早いすね」
「ああ、うん」
妻はうろちょろとタオルを出したりBに着せる浴衣を出していました。
Bは相変わらず目で妻を追っていました。
妻もBの視線を感じるらしくチラチラと振り返っています。
私は素知らぬ様子でテレビを見ていました。
「Bさんどうぞ」
妻が声を掛けました。
「僕はデブでお風呂汚しちゃうんで、最後って事で」
「じゃ、あなた」
「あ、うん」
妻が珍しく妙にはしゃいでいます。
「あ、あ、ちょっと待って」
妻が籐の衝立で仕切っただけの隣の部屋に駆け込んで衣装箪笥の辺りで何かしています。
それから私達のいる部屋のすぐ隣にある風呂場の脱衣所に入っていきました。
古くて狭いマンションですから、配慮の行き届いた間取りとは無縁の作りになっています。
トイレ、洗面、風呂場、脱衣スペースに洗濯機置き場まで一所に押し込んでいるのです。
それでも入居したての頃はドアもあったのですが、今は壊れて短いカーテンで仕切ってあるだけになっています。
妻と私の二人だけなら何の問題もないのです・・・。
妻がBの方をチラリと見てからカーテンを閉めました。
妻の顔に決意じみた表情が浮かんでいました。
そしてBに目を合わせしました。
「頭もデブなんすかねー、僕は・・・重くって」
Bは呟きながらうつ伏せになりました。
そして脱衣所の方に目を向けています。
その位置からだとすぐ隣の脱衣室の中がかなり覗けるはずです。
(妻は何をしてるんだろう、Bの奴は何を覗いているんだろう)
不安と苛立ちがまた股間を襲い勃起を誘います。
私の所からちょうど良く、テレビを乗せた台のガラスドアに後ろを向いた妻の足が、太ももの半ばまで写っています。
少し腰を屈めたかと思うとパンティーを引き下ろし脱いでしまったのでした。
Bの所からなら私の妻のお尻が丸見えになっているに違いありません。
(あ、あっ、あーあー)
呆然、自失。
言葉が出ません。
Bがちらっと私の方を窺いました。
私はテレビのニュー…

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