飲み会後の雑魚寝で俺の彼女がモテ男に

2024/03/20

まだ大学入りたての頃の話だ。
女の子との付き合い方も全く分からぬ俺は、なんとなく俺に好意を持ってくれてる女の子とつきあいだした。

ま~お世辞にも美人と言えない感じの、垢抜けない地方出身の子だった。初体験ももちろんその子。
凄く好きとかそういうんではなく何となく一緒に過ごしてた。

入学してから3~4ヶ月経った頃だったと思うが、やっと親しい友達ができだした俺は彼女を連れてよく飲みに行った。
と言っても貧乏学生だった俺達は外ではそんなに深酒できず、結局誰かの家に行って飲みなおす感じ。そしてそこで雑魚寝した。

そんな中で事件は起こった。
その時に飲んでた連中の中にひと際モテる男が一人混じっていた。
何と言うかなにをやらせてもソツなくこなすスポーツマンタイプとでもいおうか。ま~男の俺でも惹かれる気持ちはよくわかる。
だから彼女が嬉しそうにそいつと話してるのを見ても嫉妬することもなく放置してた。

女の子連中はそいつとの話に夢中で、あぶれた男連中でど~でもいいような話をぐだぐだ話してるうちに酔いが回り、まわりも一人二人とその場でいびきをかいて寝始めた。

俺もなにやら眠くなって横になりうつらうつらしはじまった時だ。

「んっ・・・あっ、やだ・・・○○くん。ちょっと」

前の方でかすかに声が聞こえる。俺は朦朧とした意識の中で辺りを見回すと、もう既にみんな潰れていた。見えるのは散乱した空き缶とつまみの袋だけ。

よく分からんが時計のカチカチという音だけが凄い聞こえたのを覚えてる。

「ん・・あん。○○くん。だめだってば・・・」

みんな寝静まってるのに、やはり声が聞こえる。少し目が覚めてきた俺は目をこらした。

しかし声の主が見えない。「ハァハァ」と荒い息づかいも聞こえてくるのだが・・・
と、その時だ。大ガラなモテ男君の背中から見覚えのあるセーターの柄が目に入る。(彼女のだ!)そう思った瞬間俺の目は一気に覚めた。

横向きになった彼はどうやら後ろから彼女を抱きすくめているらしい。
もう何でかわからないが俺は怒るよりチンコがギンギンにたぎってる自分自身に驚いた。

「何をやってるんだ?てめ~!」とか普通なら言いそうなもんだが、それ以上に彼女がモテ男を受け入れるのか拒否するのか凄く気になったし、彼女の浮気を覗きたい欲情にかられた。

背中の広い彼の腕の動きを見るとどうやら奴は彼女のムネをまさぐってるらしい。周りでザコ寝してる奴等が起きないよう彼女の精一杯の気遣いなのか、必死に声を押し殺しハァハァと荒い吐息だけが聞こえる。
カチカチカチ・・・なんだか知らんが時計の針の音がやっぱりうるさい。

「やっ○○くん?駄目だってば・・・。もう辞めよう?ね?」

嫌よ嫌よも好きの内とは言うが彼女の声は完全に拒否してる声ではない。
奴の太い腕がもそもそと彼女の黒いパンツの前に差し込まれていく・・・。
俺は薄目をあけて口から飛び出しそうな心臓の鼓動を必死に抑えた。

(はっきり拒否しろ!)と思う俺と(このまま続きを見たい!)という俺の気持ちが交錯した。

「あ~う~・・・。ひぅ・・・」
俺にクンニされた時に出す彼女の垢抜けない喘ぎ声が聞こえる。

奴は少し彼女から身体を離すとゴソゴソとどうやら彼女のパンツを降ろしにかかっているらしい・・・。モテ男が少し身体を逸らし辺りを見回した。俺はとっさに目をつぶり寝たふりをする。極度の興奮と酔いでゲロ吐きそうだった。

俺は再び薄目をあけるとモテ男は彼女の下着を降ろしている。少しズラした奴の背中越しに彼女の大きい尻が見えた。股の間の秘部が照明にてらされヌメヌメ光ってるのが一瞬見えた。(彼女も欲情してるんだ・・・)そう思うと何故か俺は射精してしまいそうだった。変態なのかもしれん俺。

続いてモテ男はカチャカチャと自分のジーンズのベルトを外す音がする。
(本番が近い!)そう思うと、訳分からんが本当に出ちゃいそうだった。
カチカチカチカチ時計の音うるせ~!集中できねぇじゃね~か!

続いて奴はファスナーを下ろし前を開ける、どうやらモテ男のイチモツを取り出すようだ・・・。俺は逆にザコ寝してる他の奴等が起きるんじゃないか?と気が気じゃない・・・。

モテ男は彼女を横抱きにすると、「入れたくなっちゃった・・・」と小さな声で彼女の耳元でささやく。俺の鼻が泣く前の時のようにツンとした。

「いやだ・・・駄目だよ・・・そんなの・・・」
やっぱり形だけの拒否言葉を吐く彼女。

奴はそんな言葉など聞きいれずグイグイと彼女の身体を背後から抱きすくめ腰を入れる・・・。

「あっ!だめっ」身体をよじってかろうじて逃れる彼女。
「入れたい・・・入れたい!」

モテ男は泣きそうな声を出し腰を突き出して思いを遂げようと必死だ。
中々入れられないモテ男は業を煮やし彼女のウエストを完全にフックし固定した。下半身を支配された彼女はもう逃げられない。

ぐっと奴が背伸びをするように仰け反り腰を入れると彼女の
「あぅ~!あっ!あっあ!」という挿入を告げる声をあげた。
「おぅ~おっおっ」奴は雄雄しい声を出し満足そうな声を出した。

モテ男は嬉しそうにクネクネと腰をかき回し彼女の膣(なか)を味わっている・・・。

「あぐぅ~・・・ぐっうぅ・・・」くぐもった歓喜の声を押し殺す彼女。
「あ~気持ちいい。○○チャンのあそこすっげぇ気持ちいいよ・・・」
そう言いながらモテ男はヘコヘコと腰を動かしている。

完全にジーンズを降ろしきってないモテ男のベルトの金具がカチャカチャと音をたててうるさい。(バカ。みんな起きちゃうじゃね~か!)

もう完全に俺の心は彼女を寝取られた怒りより彼女の浮気現場を目前で見せられた欲情が凌駕していた。奴より先に俺がイッてしまいそうだった。
俺多分本当に変態なんだと思う・・・。

「○○ちゃんも気持ちいい?」実の彼氏の前で残酷な事を聞くモテ男。
彼女が返事したのかどうかよくわからん。
小柄な彼女は大柄なモテ男の背中で隠れてしまい、彼女の小さな足の裏だけが奴のケツあたりからチョコンとのぞいていた。
もしかしたら彼女は頷いたのかもしれない。

モテ男は執拗に「ねぇ○○チャン気持ちいい?俺のチ○ポ気持ちいい?」
と彼女に聞く。(返事は聞きたくねぇ!もうやめてくれ!)と思うのだが下半身は返事を聞きたがってしょうがない。もうカウパー漏れまくりで俺のトランクスの前がヌメってるのがよくわかる。

モテ男はそう聞くと自分のチ○ポを誇張するように彼女の大きな尻を引き寄せグッグッと腰を突き入れる。彼女の足の指が反応するようにぎゅっと折れるのが赤い靴下の上からもよくわかった。

「ん・・・きも・・・ち・・いい・・」

微かな小声だがたしかにそう聞こえた。俺は射精しそうになり身体をくの字に曲げで必死に耐えた。冗談ではなくほんとうにでちゃいそうだった。

共通の快感を得られて嬉しかったのか奴は調子に乗って
「きもちいいの?俺のチ○ポ。きもちいいの?」と、矢継ぎ早に聞き返す。

(こいつめ~!金属バットで頭カチ割ったろか!)と、思うのだが、もちろん実行には移さない俺。じっと射精に耐え返事を待つ。

「ハァハァハァ・・・きもち・・・いいよ、ハァハァ、○○クンの、おち○ちん」

びくびくびく!っと射精前の痙攣を俺のチンポが始めた・・・。
(まてまてまて~!)歯を食いしばって俺は耐えた。

カチカチカチ・・・あざ笑うかのように無情に時計の音が時を刻む・・・。

「あ、あ!で・・・でそう。○○チャンでそう・・・」
普段のモテ男ぶりとはかけ離れた情けない声。

奴のたくましい双臀筋が射精を予兆するようにくぼんだ。
よくわからんがモテ男はガサゴソと腕を動かしている・・・。
どうも彼女の上着を脱がせているようだ。たくし上げた上着の中に背後から顔を突っ込みどうやら彼女の胸にむしゃぶりついているらしい。

ちゅ!・・・ちゅぱ・・ちゅぅ・・・と吸い付く音だけ聞こえた。

(この野郎ぉ!俺の彼女の全てを味わいやがって!)
(お前モテるんだからブサな俺の彼女を寝取らなくてもいいじゃねーか!)
そんな俺の思いをよそに彼女はダブルの性感帯を責められ

「あん!あっ!あ~~ん。○○くん。すきすき・・大好き」と言いながら細い手を彼の頭にまわし悦びの声をあげた。
率直に残酷な光景だった。
もう彼女も周囲を気にする様子はない。
ただただ快楽にふけっている一匹のメス犬だった。

「で、でる!う・・ぉ・・ぉ・・でる!」

屈強な男が渾身の力で腰を振るもんだからコタツがガタガタ音をたてた。
そして俺は信じられない光景を目の当たりにした。

モテ男は小柄な彼女を更に小さく丸め込むように自分に密着させ
な!な!なんと中出しを開始したのだ。
二人丸く重なり、奴の背中と隆起したケツの筋肉がブルブルと痙攣している。

(こ、こいつ明らかに彼女の膣(なか)に出してやがる!)
俺は一部始終を見ていたが避妊具を着けていた様子はなかった。
着けていたとすれば最初っから着けていたとしか考えられない。

中出しされてる事を知ってるのか知らないのか彼女は

「あん!あっぐ・・・ハァハァ・・・○○くぅ~ん」と俺に抱かれた時にはない優しくも切ない本当に愛してる者に抱かれた女の声をあげている。

仕方がない・・・。俺は彼女を責める気になれなかった。俺も彼女も付き合いだしたのは単なる妥協の産物にすぎなかったのだ。

俺だっていい女に言い寄られたら、それほど躊躇する事なく彼女を捨てたかもしれないのだ。

しかし奴の事は許せない。
寝取ったまではいいが、どうせ責任取る気もないのに中出しするとは何事か。

モテ男は俺の怒りなど知るはずもなく彼女の中に全ての精液を注ぎ込むつもりらしい。

「あ!あぁ~!でたでた!出てる・・・う~気持ちイイ」

そう言うと彼女の大きな尻にしがみついた。
モテ男が左右に彼女の尻を振り回すもんだから、時折彼女の苦しそうな尻肉が見え隠れする・・・。もう弄ばれ放題だ。

「えっ?え?○○くん・・・え?」

やっと中に出されてる事に気付いた彼女が素っ頓狂な声をあげた。

「な・・・中に出したの?駄目だよ・・・な・・かに・・だしちゃぁ~あぁ・・」

彼女の驚きの声が絶望の声に変わっていく。
それでも尚、奴は図々しく最後の一滴まで出し尽くそうと名残惜しそうにぐりぐりとケツうごかしている。

「ご・・めん、出しちゃった・・○○ちゃんの中凄いよかったから・・」

言い訳にもならない言い訳を吐きズルリと彼女から離れるモテ男。
なんとジーンズを引き上げ、後戯も何もないまま仰向けになり即寝しやがった!

「酷いよぉ・・・○○くん・・・できちゃうよぉ・・・」

哀れな彼女は半べそをかきながら既にスースーと思いを遂げ、満足そうな寝息を立てて眠る奴の腹をポカっと一発叩くのが精一杯だった。
憧れのモテ男に抱かれた彼女の代償は、もしかしたらかなり大きかったかもしれない。
俺は哀れに思ったが自業自得だとも思った。

彼女はしばらくはだけたままの格好で呆然としていたが潰れた仲間を見回しハッと俺の方に目をむけた。

俺は慌てて目を伏せた。しかし彼女の表情を見逃したくなかった俺は辛うじて見える範囲で薄目をあけわざとらしく寝息をたてた。
グスン・・・彼女の鼻をすするような音が聞こえた。

泣いているのだろうか?表情を確認したいのだが、これ以上目を明けると気付かれてしまう。

しばらくして彼女ははだけた格好ですっと立ち上がると散乱した自分のパンツと下着をつかみ俺の方へ歩き出した・・・。俺は慌てて目をギュっとつぶった。
どうやらシャワーの方へ行くらしい彼女は俺の身体を踏まないようによけながら向こう側に歩いていった。

その時彼女の肉付きのいい太股からモテ男の精液がつたって流れているのを俺は見のがさなかった。

向こう側でシャワーの音が聞こえてくる。俺はすっくと立ち上がると爆睡しているモテ男に近づいた。そしてガバっと馬乗りになると渾身の力で顔面を殴りつけた。

何発殴ったのかは覚えてないが、俺の指にヒビが入ったぐらいだから相当ダメージあったはず。
殴るのを止めると奴は口と鼻から血を流している。

一応死んでないかだけ確認する俺。前歯も折れてるみたいだ。
彼女に気付かれないよう俺はそっと友達のアパートを出た。
まだ午前3時。始発には早いが変に高揚していた俺は30kmの道のりを歩いて返った。

翌日友達がモテ男が朝血だらけになってたのと、俺が帰った事の因果関係を聞いてきた。
俺は知らないで通したし友達もそれ以上聞いてこなかった。
どうやら俺が帰った事に彼女が気付き泣きじゃくっていたらしい。

殴られたモテ男も殴られた理由を話さないし友達は何となく理由を察していたのかもしれない。
それよりもモテ男は体格が良かったので反撃してこないかちょっと恐かった。何もなかったけどw

当然彼女とは分かれたが、別れ話の事は面倒臭いので書かない。

おわり

しばらく彼女とは大学でも会うことがなかった。元々学部が違うし。
それから3~4週間経った頃だろうか、彼女が突然俺のアパートにやってきた。
43000円の風呂なし安アパートに。

トントンとドアをノックする音がする。俺は直感的に彼女だと分かった。
今更なんだろうな・・・俺はせっかくふっきれそうだったのに気が重かった。

が、まさか居留守を使うわけにもいかない。何せこの安アパート玄関のポストを開けると部屋の中が丸見えなのだw
渋々俺はドアを開ける。やっぱり彼女だった・・・。

「おぅ・・」ぶっきらぼうに俺が声をかける。
「久しぶり」少しひきつった顔で笑う彼女。
「なに?」長話するのは面倒な俺はぶっきらぼうに用事を尋ねた。
「上がってもいいかな・・・」小さな彼女は俺を見上げた。
よくね~よ。とも言えないので、俺は面倒くさそうに顎で部屋の方を指し促す。

勝手知ったる俺の部屋。慣れた感じでいつもの位置にちょこんと座る彼女。(まさかよりを戻しにきたんじゃね~だろうな?)
若干心配になる俺。何も出さないのもなんだしインスタントコーヒーを入れようと瓶を取り出した。

「いいよ。やるよ」彼女が自分でやろうと立ち上がろうとするのを俺がいいからと言って制する。
とりあえずコップを置き、彼女の対面に座る俺。
(ここで弱気は禁物)俺は自分に言い聞かせた。

「で、何?」俺は再度ぶっきらぼうに彼女に聞いた。
「うん・・・こ・・この間の事なんだけどさ、と、途中で帰っちゃったよね?」
「・・・」切り出す彼女に俺は無言で応える。

「何で私置いて帰っちゃったのなか~?って・・・」
言い切る前に俺は「聞かなきゃ分かんないの?」と彼女を見据えた。

「えっ・・・やっぱり見ちゃったんだ・・・」
消え入るような小声でつぶやく彼女。

「とっ当然怒ってるよね?そりゃあ・・・・で、でもね?
あれは本気じゃないの。あれは酔っててつい・・・」
シドロモドロだがやはり明らかにヨリを戻そうという腹らしい。

「お前、酔ってたって俺に中出しさせた事なんかね~じゃねぇか」
半ば嘲笑気味に笑う俺。

「あれは○○君が勝手に・・・。私が許可した訳じゃないよ」
必死に弁明する彼女。

「でもヤラせたじゃねぇかよ。しかも俺の目の前で」
俺は怒気をまぜると逆効果になりそうなので冷静に対応した。

「ごめんね!本当にごめんね!」ウルウルと涙目になる彼女。

いかん!いかん!女はこの武器があるんだよなぁ。本当きたねぇ・・。
「で、どうなんだよ」俺は聞く。
「え?」何の事だか分からず彼女が聞き返した。
「来たのかよアレ」さすがの彼女も俺の質問の意図を察したらしい。
「・・・・」しかし無言だ・・・。嘘だろう?修羅場だ・・これは。
「ま、まだなのか?」今度は俺がしどろもどろになる番だ。

冷静に考えれば何も俺が深刻になる必要はないのだが、女慣れしてない俺は急に緊張してしまった。

急に頭で逆算する俺・・・。えっとあの時は確か・・。
横目でカレンダーをみつつ彼女の月のモノが来ない日を計算した。
胃が痛かったというか・・・そうと分かれば居留守とバレても居留守決めこむんだった!痛烈に後悔する俺。

どうやら3週間は確実に経っている。(び、微妙だなぁ・・・)
「あいつに言ったのか?それ」そう言うのが精一杯。
彼女は応えずフルフルと首を横に振った。
「なんで」俺が聞き返す。

「だってまだデキたって分からないし・・彼の子かも分からないよ」
な・・・に?最初の一言は分かるが後の一言が訳分からん。

「彼の子じゃなかったら誰の子なんだよ!」

てっきり俺は他にも男が居たのかと思い激高した。
しかし彼女はじっと俺を見据えている・・・。(ざけんな俺かよ!)

「俺は一度も中出しなんかしたことねぇぞ!ふざけるな!」
思わず俺は怒鳴った。

「避妊したって100%って事はないって○子が言ってたもん!」
居直る彼女。(○子なんか知るか!)

「100%じゃなくたって99%はモテ男のだろうが!だったら何で先に99%モテ男のとこにいかず1%の俺のとこに来るんだよ!」

我ながら至極まっとうな理屈を言った。いいぞ俺。頑張れおれ。

「だって私は○君(俺の事)が好きだから・・・」

言いかける彼女を遮り「俺は他人の子育てる程人間できてねぇ!帰れ!」
と怒鳴りつけた。イタイイタイ!胃がしくしくする・・・。
元々それほど強くない俺にこの修羅場は濃度がきつすぎだ。

寝ようと思ったんだが、もうちょっと起きてるぞ、的支援

「酷い!○君の子だったらどうするつもりよ!」
逆切れする彼女。

「うっせ!まずモテ男のDNA鑑定が先だ!それで俺のだって判明したら認知でも何でもしてやろうじゃねぇか!

「私はおろしたっていいよ。○君がそう言うなら・・・」

もう・・・本当トンでも女でさ、思い出したくないから書きたくなかったんだよね。

「おろすとか言うな!」もううんざりな俺は呆れ気味に彼女を制した。

俺は本当に彼女しか女を知らんかったし、若造だった当事の俺には話が重すぎた・・・。

「と、とにかくだ・・・」俺はハァハァと息を切らしながら話を切り出す。
「まず話を整理しよう。いいな?」俺が言うと彼女は素直に頷いた。
「俺はもうお前と付き合う気はない」
引きずらないようそこはキチッと言い切った。

「でも、もしお前の胎に子供ができてたら1%だが俺にも責任の可能性がないわけではない」
身じろぎせずに聞き入る彼女。
「だからもしデキてたら早急に俺の所に来い。いいな?」

俺の子だったとしても下ろさせてる的なことを言わせて自分の罪を少しでも軽くさせようとしてるんだろうな、何も変わらないのに……女は頭悪いくせにヤなとこで冷静だから怖い。

「行ってどうするの?」悲しそうな顔で俺を見る彼女。
「一緒にモテ男の所に行って話しつけに行こう」

童貞も捨てさせてくれたし多少なりとも彼女に情が残っていた俺は、もしその時は奴にそれなりの責任をとらせるつもりでいた。
しこたま殴った相手だし嫌だったけどしょうがない・・・。

「それでいいな?」嫌と言わせぬ雰囲気で俺は彼女を睨んだ。
「・・・・」返事をしない彼女。
「もしデキてなかったら、これでお別れだ」別れを告げる俺。

「俺もお前も若いんだし、最初につきあった者同士が最後まで添い遂げるなんて事は稀だろう?ドロドロする前に綺麗にわかれよう。
俺もお前を嫌いになりたくないし。頼むよ」
極力優しい口調で諭す俺。

「・・・うん。わかったよ」彼女の表情から諦めムードが漂う。
「そうか」やっと修羅場が終わりそうになりどっと疲れが襲ってきた。
居座られても困るので俺がすっくと立ち上がると彼女もバックを持ち立ち上がった。

ドアの前で彼女は
「見送らなくていいよ」と言って靴を履こうとする俺を止めた。
「そうか。じゃぁな」俺はドアの前で軽く手を振った。
「ごめんね。私のせいでこんな事なっちゃって」
急にしおらしい事を言う彼女。(いかんいかん弱気になるな俺)

「いや、もういいよ」と短く言う俺。
「じゃ今までありがとうねバイバイ」そう言うと半べそをかきながら2階のアパートの階段を降りていった・・・。

鉄の階段特有のカンカンカンという音が消え、俺のアパートの前を通る彼女の靴音が消えると俺は猛烈に疲れて寝込んでしまった。
実際大学2日休んだし。ま~そんなロクでもない話でした。
長ったらしくてソマソ。

今度こそ本当におわり。

あ、彼女は結局できてなかったらしい。

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