事実は小説より奇なりとは、よく言ったものだ

2020/07/18

父が57歳で脳出血で亡くなって2年め、母は55歳。
長男夫婦と実家で同居している。
僕は次男、隣の県に一人で住んでいる。
今年の5月の連休に兄の家族は嫁の田舎に旅行に出かけた。
僕は連休も仕事だった。
配達の帰り実家に寄ることにした。
母が一人で寂しいと思ったからだ。
実家に寄ると見慣れないバイクが停まっている。
お客さんなら帰るまで裏庭でタバコでも吹かそうと思い、実家の裏に回った。
しばらくしてのどが渇いたので、台所の勝手口から入ろうと思いそっとドアを開けた。
かすかに人の声が聞こえた。
よく聞くとそう思ったのは、母のあえぎ声だった。
一旦外にでて、母の部屋を窓ガラス越しに覗いてみた。
母が上になり、誰かが下から母のたわわな乳房を吸っていた。
見るに耐えられなくなり、表に回った。
車を離れた場所に移動して待っていた。
相手が誰か確認したかったからだ。
日が落ち始めあたりは暗くなってしまった。
ここからは顔が確認できない。
そう思ったときに、実家の玄関の外灯が点灯した。
今だと思い、車を実家に滑らせた。
母と一緒に男性が出てきた。
母は僕に近づき、どうしたのと聞いた。
配達で近くに寄ったと言った時に、玄関に立っていた男性が声をかけた。
武じゃないね?どこかで聞き覚えのある声だった。
顔を見て一瞬顔が引きつってしまった。
幼馴染の同級生だった。
彼は父親のあとを継ぎ農業をしていた。
1キロほど離れたところに実家があった。
母は、気まずそうに彼が野菜を届けてくれたのだと言っていた。
彼が帰り、僕は居心地が悪いので、ノドの渇きを癒して帰ろうと思い家に入った。
母は冷蔵庫に飲み物があるからと言ってトイレに入っていった。
身支度を整えているのだと思った。
飲み終わると時間がないからといって僕は急いで実家を後にした。
それ以来、母の姿が目に焼きついて、オナニーの回数が増えた。
同級生の彼とどういういきさつがあったのか、想像できないけど、彼をうらやましく思う今日このころです。

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