恋するその人へ
2019/05/24
ある水曜日の事。
いつものように徒歩で10分かけてやってきたこの場所。
アルファベット3文字の、あのビート○が宣伝しているあの英会話の塾だ。
教室のドアを開けるとそこにはすでに、Nの姿があった。
Nは、小学校からの幼馴染の女子で結構しゃべったりしたのだが・・・。
Nは自分が来たと気づいても振り返りもしない。
まあ当たり前か、そりゃそうだ。
自席に座ると授業の準備をしたりしてのんびりと。
その間もNとの会話は無し。
なんでこんなことになったんだろ・・・。
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そもそもの関係の始まりは、小学校1年生の時だったある日自分はふと英語を習いたいと思い、母親と一緒に近所の英会話教室に見学に行った。
既にそこには何人かの生徒がいた。
その中にNという同じ年の女子がいた。
物静かであまり口数も当時は多くなかった。
(とは、教室の先生談)なんやかんやで月日は過ぎてゆき、自分が小4の頃。
ある日の授業での事。
自分が教科書をちょっと面白く読むと、Nがくすりと笑った。
それで調子に乗った自分はもう何回かやったらまた、Nは笑う。
それが、その時から数年だけ仲良くなるきっかけだった。
それからというもの、中3まではそこそこの関係(いわゆる”友達”)でお互いいられたと思う。
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しかし、自分は高1の4月の初旬から約2週間の間、側弯症の療養のため、入院した。
当然、卒業式以来Nとは会っていないわけで、淋しい気持ちがあった。
それに加えて、中3の終わりに新しいメンバーが加入することになった。
その人の名前はRといい、教室のムードメーカー的な男子でいつも面白い事を言って、自分含め楽しませてくれる。
そんなRだが、自分には一つ気になる事がある。
それは、RがNと仲良く話しているという事だ。
そもそもその二人は席が隣同士なので、必然的に仲良くなるシチュエーションなのだが、気に入らない理由が自分にはあった。
なぜなら、Nに好意を抱いているからだ。
この気持ちはいつ生まれたのかは分からないが、いつのまにか芽生えた感情だった。
そこには、「あの笑顔を一人占めしたい。」
「あのやさしさにいつまでも触れていたい。」
「視線を自分に向けさせたい。」などという、一歩間違えれば危ない思考が絡んでくる。
”嫉妬”と表現すると語弊があるかもしれないが、そんな感じだ。
とにかくいろいろな事情やらが絡んで、ここ最近Nとはまともに会話すらできていない。
メアドは交換しているのだが、何を話したらいいやらわからんし。
帰る方向が一緒なので数回一緒に帰った時に、話をした程度だ。
こんなにもNの事が好きなのにその人にこの気持ちが伝わらないのは、やっぱり辛い。
一緒に帰りたい、話をしたい、お祭りにも一緒に行きたい、もうちょっとだけ仲良くなりたい。
こんなにもNと一緒にやりたい事があるのに、できない。
もしかしたらこのままNとRが仲良くなって、彼氏彼女の関係になったらどうしよう。
などなどと、ネガティブな感情が湧いてくる。
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それは、中3の秋の事だった・・・ある日の日曜日。
自分はハロウィンパーティーの会場に来ていた。
Nと待ち合わせをするためだ。
といっても、カップルとかそういう関係では一切なく、(会場の飾り付けを二人でする)という名目で、だ。
Nがほぼ約束の時間に来た。
「なんで入らないの?」第一声はそれですか・・・。
Nを待ってたからに決まってるじゃないか、とは言えなかった。
なので、さっさと会場入りすることにした。
女子の服に関しては全く持って無知な自分だが、この日のNの服装は、下はミニズボン(?(大体膝上4、5cm))で上は普通に長袖だった。
待機モードだったわが教室の先生と二言三言会話した後、外国人のゲストを迎えに行くと言って、もう一人の年下の女子生徒と外出していった。
ということで、無条件にNと二人きり。
「早速だけど準備しよ♪」と、Nの言葉でドキッとし、作業開始。
そうして数十分が経過した後、思わぬハプニングが。
飾りをちょっと不安定な場所に付けるときに、Nが自分の方に片手をつかまってきたのだ。
自分は、15年の人生史上初&最短距離で女子を身近に感じた瞬間だった。
もちろん、ドキッとしたさ。
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だからこそ、Nに忘れてもらわないために、自分は「自分が大人になる」と決意した。
そうでもしないと、この後ろ向きな感情に打ち勝てなさそうだからだ。
自分は今でもNの事が好きだ。
それは、今までNと接してきた想い出がそうさせてくれている。
一緒に帰ったあの日、一緒に飾り付けをしたハロウィン、さらにはNの笑顔、性格・・・、こんなにもNへの感情で溢れている。
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だからこそ、この想いを忘れずにこれからも生きていきたい。
”この気持ちを忘れたら、きっとNを好きでいられなくなるだろう”
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どうしたって、Nの事が好きだから・・・・
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ここまでの長文をお読みくださった方、ありがとうございました。
グダグダな文章でしたが、ここで書いたその人への想いは本物です。
これは実話です。
どうか、信じてください。