エロい写メから始まる体験談

2018/10/09

喪友達の妹がちっこくて大人しくて無茶苦茶可愛くてベタ惚れ(俺の一方的な片思いだが)だった時期があるんだ。
で、喪友達とは喪板の妹スレのノリで
「じゃあお前の妹くれよ」
「やるよ、あんなの」
みたいなお決まりのやりとりをメールするのがお約束化してたんだが、
その日は深夜に
「そろそろオナニーして寝るから○○さんのぱんつ盗撮してきてくれ」
ってメール送ったら
「よし、少し待ってろ」って返信が来て、十数分。
ああ、こりゃ無視されたな、と思ったが、いつものことなのでさて寝るか、と布団に潜ろうとしたら
「寝てたみたいだからバッチリだ」
という返信とともに、ベッドの上で太ももとぱんつ晒して眠ってるそいつの妹の写真が。
速攻で抜いて「サンキュー。抜いた。むしろ既に3回抜いた」って返信して、
そいつからの返信はなかったのでその日はそのまま寝た。
翌日、そいつに直で
「昨日はサンキュな」
って言ったら
「何が?」
と言う返事。
「いや、夜中にメールさ……」
と返すも
「昨晩は俺、バイトで携帯は家に忘れてたんだが」
という。
そいつの携帯には送信履歴も残ってないと言うし、
ああ、俺の夢か、と思ったが俺の携帯にはしっかりと着信と写メールが残っている。
その場は俺の勘違いということで済ませたが、
後日、恐ろしいほどのsneg展開が待っていたのだ。
で、そんなことがあってから一ヶ月位して、
喪友達と酒を飲む機会があったんだが、7時から飲み始めて
何故だか知らんがハイペースで、そいつ10時前には酔い潰れてた。
仕方ないんで俺の部屋に運んで寝かしてたんだが、10分位して
俺に携帯を寄越して「家に連絡してくれ。今日は泊まるって」だと。
律儀なヤツだ、と思いつつも公認で携帯を渡され、しかも本人は意識朦朧としている現状。
俺はここぞとばかりに携帯の送信履歴をチェック。
しかし件のメールはなし。写メールも残っていない。
これはどういうことだろう? なんて思いながらも言伝通り、ソイツの家に連絡してやることにした。
電話に出たのはソイツの妹だった。
まぁ、こんなコトした直後の電話に本人が出て、動顛してたし、俺も酔ってたこともあったんだろうけど
「××が酔い潰れちゃって、今日、俺のうちに泊まるんで連絡を――」
なんてシドロモドロに言伝して、不意に
「○○さんだよね? 『この間はどうも』」
なんて言っちゃったワケですよ。
そしたらもう、受話器の向こうで空気が凍りつくのを感じたね。
「あ……あ、あれは、兄が携帯忘れて、それでもなんかずっと着信してるから
その、イタズラのつもりで――」
なんて判り易く狼狽して言い訳する○○さん。
よくよく考えてみればあの写真、妙に自撮っぽかったし、ああ、やっぱりそういうことか、とか納得。
で、
「きょッ! きょきょきょ……きょ今日もお願いしていいかな、でへへ?」
なんてキモさ爆発に頼み込んでみたりしてみたわけよ。
どうせあとで酔ってたから、って言い訳すればいいや、的な軽いキモチでさ。
どうせ拒否されるだろうし――とか思ってたら
「アドレス教えてください。あとで、その、送りますから」
で、それからと言うもの、数週間に何度か、
俺が要求するとエロい写真を送ってくれる珍妙なメル友みたいな関係に発展した。
ある日、今度は俺も喪友飲みすぎて、
俺は終電逃してそいつの家に泊まることになったんだ。
日付も変わった夜遅く、出迎えてくれたのは喪友の妹で、
「両親は明け方にならないと帰ってこないから、兄の部屋で勝手に寝てください」
とのお言葉。
いつもメールで見ているのと同じ、ナイトスリーパー姿で「もう寝ます」といった風情なのか
少し機嫌悪目と言うか、つれない態度なのは気のせいだろうか?
そんなことを考えつつ、喪友の部屋に行って喪友はベッドに放り投げて、
俺は床の上に座布団敷いて寝ることにした。
もともと他人の部屋、というか他人の家で寝るというのはどうも勝手が違うので
寝付けないし、喪友のいびきのせいで目が冴えたりで1時間位した頃だったか。
不意にメールの着信。見れば相手は喪友の妹で
「起きてますか?」
なんて内容。俺は「俺は起きてるけど、××はもう寝てるぞ」と返信。
数分して、再度着信。
「じゃあ、一人で出てきてくれませんか?
兄を起さないようにして」
俺は、数十秒迷った挙げ句、喪友を起さないように部屋を出た。
部屋から廊下に出て、ちょっと視線をずらすと
スリーパーパジャマの裾を押さえながら、なにやら落ち着かない様子の○○さんが居て、
俺を手招きして自分の部屋へと誘ってくれた。
部屋に入ると、そこは事実○○さんの部屋なのだろう、片付いている、というよりは
物が少なくて整然としている、だけど女の子らしい部屋だった。
○○さんはベッドに腰掛けて、自分の隣のスペースをぽんぽんと叩いて
「こっち、どうぞ」と勧めてくれたけど、俺はなんか怖気づいて
「いや、ここでいいや」なんて腰抜け同然の返事で入り口近くに突っ立ったまま、そこを定位置にした。
なんか意味もわからず怖くて喋れないでいると、○○さんのほうから、
「……今、携帯持ってます?」
なんて訊ねてきた。俺は「持ってますけど」なんて敬語で受け答えして
「ちょっと貸してくれません?」
と言われるがままに、だけど出来るだけ近寄らないように精一杯腕を伸ばして○○さんに携帯をパス。
もうなんでか知らないけど危機感で一杯だった。
「見ていいですか?」との質問にも無条件首肯。
どうせ見られて困るようなやり取りは最早知られてしまっていることだし。
「……私ね、送った写真もメールもすぐに消しちゃうんですよ。
ホラ、見られると困るし」
なんて、ホントに困った顔で笑いながら、俺の携帯をいじくる○○さん。
「だから、ちょっとだけ確認したくなったんですよ」と前置きして
「あれ、こんなの送ったっけ?」とか「うわ、我ながら……」とか独り言交えながら携帯に見入る○○さん。
俺はもう逃げたくて逃げたくて、これなんて拷問? な気分だった。
一通り見終えたのか、○○さんは俺の携帯をパチンパチンと開いたり閉じたりしながら、
「あの……この写真、他に保存してたりします? パソコンとかに」
とか訊いて来る。
当時PCもってなかった俺は当然携帯内以外にそのデータを保存する手段がなかったので
素直に首を振って否定。すると
「よかった。じゃあ、ネットに流したりとかもしてないですよね?」
って再度質問。俺は再度「してません」の意思表示。
「……私、こういうことしてますけど、そういうのじゃないですよ?」
とかワケのわからないこと言われたけど、言いたいことはなんとなくわかる。
つまりこういうプレイは望むところじゃない、とか痴女ではない、と言う意味だろう。
わかったから、俺を解放してくれ、と切に願った。
「こういう写真も喪男さん以外には送ったことないし」
とか
「でも、興味が無いわけじゃなかったんですよ」
とか
「イタズラとか、そういう感じで、少し度が過ぎただけで」
とか、そういうのはどうでもいいから、さっさと本題に入って、俺を糾弾するならしてくれ。
そして罵るだけ罵って解放してくれ。誤る準備は出来てる。と、そう思った。
「……で、その――喪男さんは、その……」
と歯切れの悪いセリフのあと、○○さんは、小さく
「私の……写真で、その……してるんですよね?」
なんてとんでもないことを呟いてきた。
俺は聞こえなかったフリをした。
暫し沈黙が流れた。
ベッドに腰掛けたまま、上目遣いで俺を見る○○さんの視線が微妙に怖い。
でも俺は知らないフリをした。
少しして○○さんが手招いて俺を呼ぶ。
怖かったけど近寄る。○○さんの前で屈むように指示されてそれに従い、
何をされるのやら、とオドオドしてたら
「ていっ!」
と小突かれた。
どうにも本気で怒っているご様子。
「で、どうなんです?」
という問いに、また聞こえないフリをする度胸を俺は持ち合わせていなかった。
俺は「これなんて羞恥プレイ?」とか思いつつ、消え入りそうな声で
「……はい、してます」
なんて情けない告白をした。泣きたかった。というか殺して欲しかった。
この先、彼女にとって俺は「自分でオナニーしてる変態」という認識をされるのだ。
たとえ、すでにメールでそれを覗わせるやり取りがあったとは言え、
本人の目の前でその本人をネタにオナニーしてます宣言をさせられたのだ。
情けないったらありゃしない。
あの日、いつものノリで喪友にヘンなメールさえ送らなければ。
そんな先に立たない後悔の念が押し寄せてくる。
どうせこの後、
『へー。私でしてるんだ。ならやって見せてよ。いつもしてるやり方で、私が見てる前でさ』
なんて台詞が飛び出すに違いないのだ。
エロ漫画の読みすぎだが、この時点での俺は本気でそう思ってた。
そしてそれだけは断固として拒否したいシチュエーションだった。
俺の性癖は割とノーマルだったのだ。
そんなバカなことを考えていると
「……じゃあ、してみませんか?」
なんて言葉が聞こえた。
考えるまでもなく○○さんの台詞だった。
ホラな、来たぜ羞恥プレイのお誘いがよ!
俺は必死でそれを阻止しようと考えを巡らせた。
すぐ近く部屋には喪友が寝ている。
そしてそいつの妹が見てる前でオナニー。
しかも他人の家だ。
これは末代までの恥。しかし一人っ子の我が家系は言うまでもなく俺で末代が決定しているのだが。
そんな俺のクールな思考とは裏腹に、俺が捻り出した言葉は
「いや、そういうのは一人のときでないと集中できないから」
なんてバカ丸出しのいい訳だった。

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