ウブな人妻が知った肉の喜び3
2018/10/09
「見たいです……」
麻由香は、自分でも驚いていた。幸雄は冗談のつもりで言った言葉だったはずだ。でも、麻由香は幸雄の”見てみる?”と言う言葉に、ほとんど間を置かずにそう答えていた。
麻由香の顔は、いつものおっとりとした優しい顔ではなく、発情した牝のような顔だった。
そしてそんな麻由香の顔を見て、言い出した幸雄の方が緊張していた。でも、冗談と言って笑い飛ばすには、場の空気が淫靡なものに変わりすぎていた。
「本当に?」
喉がカラカラになるような感じで、絞り出すように幸雄が聞く。麻由香は、いつもの彼女であれば我に返ってやめるはずだ。でも、幸雄の小山のように盛り上がったズボンの股間を見て、麻由香は冷静ではなくなっていた。
(あのはしたないオモチャよりも、大きいの? ウソ……信じられない……)
麻由香は、性的興奮ももちろんしているが、単純に好奇心を刺激されている部分も大きい。未知への遭遇への期待……。そんな気持ちだった。
麻由香は、黙ってうなずく。そんな麻由香を見て、幸雄は今の状況の異常さをあらためて実感した。
あの美しい親友の嫁が、ノーブラでブラウスに蕾の形を浮き出させながら、おかしなくらいに透けているスカートを穿いている。透けたスカートの中には、ボルドーのTバックショーツが見える。清楚なイメージの彼女が、こんな売春婦のような下着を身につけているというのは、あまりにもギャップが大きく、そして興奮すると思っていた。
麻由香は、うなずきながら、自分の子宮のあたりがキュンキュンとうずくのを感じていた。今までの人生で、夫以外の男性と、こんな風に性的な話題を話したことはなかった。いや、それどころか、夫以外の男性と二人きりでこんなにも親密に話をしたこと自体がなかった。
今の麻由香は、発情した牝の表情をしている。普段は菩薩のように穏やかな笑みを浮かべている麻由香が、夫にしか見せたことのない顔……。もしかしたら、ここまで発情した顔は、夫にすら見せたことがないのかもしれない。
そんな状況が、麻由香を高ぶらせていた。ブラウスに浮き出ている蕾は、ハッキリと存在をアピールしているし、透けたスカートからのぞくTバックのショーツは、シミが出来ていることすら確認できるほどだ。
麻由香は、期待のこもった目で幸雄を見続ける。そして、幸雄もそんな麻由香の視線に観念したのか、黙ってファスナーに手をかけていく。そしてボタンを外し、ファスナーを降ろした。
ズボンのファスナー部分が解放されたことで、押さえつけられていた幸雄の股間は、より強烈に存在感をアピールし始めた。
幸雄のボクサートランクスは、いわゆるローライズではない。それなのに、彼の肉棒はトランクスの上部からはみ出そうな状態になっている。
「凄い……」
麻由香は、思わずそんな声を漏らしていた。それに目を奪われ、目を離すことが出来ない麻由香。夫以外の男性のこんな姿は、父親のものでも見た記憶がない。麻由香の心臓は、早鐘のように打っていた。そして、麻由香は我知らず、夫のそれと比べてしまっていた。
(こんなに違うの? 幸雄さん、何かの病気なのかしら?)
あまりのサイズ感の違いに、そんなことを考える麻由香。35歳の子持ちの人妻とは思えない程、ウブで純真な麻由香は、単に夫のそれが標準よりもかなり控えめなサイズであるということに、思いが至らない。
「もう、いいかな? さすがに恥ずかしいな」
幸雄は淫靡な空気を振り払おうと、努めて明るく言う。幸雄は、親友の妻とこんな状況に陥り、すっかり酔いも覚めていた。そして、なんとか早くこの空気を変えないとマズい……そんな風に思っていた。
「せ、せっかくだから、見せて欲しい……」
普段の麻由香からは、想像も出来ないほど大胆な発言に、幸雄はドキドキしていた。どこまで行ってしまうのだろう? 親友の妻と、これ以上はマズい……。
そんな事を思う理性は残っていた。しかし、いつもは性的なことを想像することも許されないような、清純そのものの雰囲気の麻由香が、見るからに興奮した顔で自分の盛り上がった股間を見ている……。そう思うと、幸雄の理性も途端に怪しくなる。
幸雄は、ゆっくりとトランクスのゴムに指をかけ、それを引き下ろしていった。幸雄の7割方固くなったそれは、一旦トランクスのゴムの部分に引っかかり、下の方にググッと引っ張られる。そして、それが限界を超えたとき、バネ仕掛けのように下から上に跳ね上がる。
「きゃっ!」
麻由香は、そんな風に飛び出てきた幸雄の肉棒を見て、思わず悲鳴を上げてしまった。考えてみれば、こんなにも明るい状況で男性器を見るのは初めてかもしれない。
夫とのセックスは、いつもかなり照明を落として行う。一緒にお風呂に入るときも、なるべく見ないように気遣っていた。それが当たり前のマナーだと思っていたからだ。いま、明るい照明の下で見るそれは、さっき処分したまがい物の肉棒と、同じくらいのサイズがあるように見える。
(でも、アレと違って柔らかそう……)
麻由香は、そんな事を思っていた。確かに幸雄のそれは、自立せず、幸雄のお腹にペタンと寝ている。でもそれは、まだ完全に勃起していないからに他ならない。麻由香は、幸雄のそれのあまりのサイズ感に、当然完全に勃起しているものだと思っていた。
「もう……いいかな?」
幸雄は、少し焦ったような口調でそんな事を言う。さっきから、幸雄の視界にはソファで眠る浩介の足が映っている。気にするなと言う方が無理がある状況だ。
「大きいんですんね……。でも、柔らかそう……」
幸雄の言葉が聞こえないみたいに、幸雄の言葉を無視して自分の感想を述べる麻由香。あまりに集中して見ているので、本当に幸雄の言葉が耳に入ってこないようだ。
「そりゃ、まだ勃起してないからね」
柔らかそうと言われて、少しプライドを傷つけられた幸雄は、ムキになって言う。
「えっ? まだ……大きくなってないんですか? そんなに大きいのに……」
麻由香は、信じられない思いだった。現状で、すでに夫の勃起した状態よりも、一回り以上大きく見えるのに、まだ勃起していない……。
(ウソ……。もっと大きくなるの? アレよりも大きくなるの?)
麻由香は、思わず生唾を飲み込んでいた。まるで、それを欲しがっているようなそのリアクションに、幸雄のドキドキもより強いものになっていた。
しかし、麻由香の心の中に、浮気しようという気持ちはない。この状況でも、麻由香は幸雄のそれを実際に試したいという思いは持っていなかった。
貞操観念の高い麻由香は、夫以外の男性と性交渉を行うなど、あり得ないと思っているからだ。昼間、一瞬だけ宅配便業者の若者に、そんな気持ちを持ってしまったとき、麻由香は激しく後悔して落ち込んだ。他の男性との性交渉など、想像することすら、麻由香にとっては許されない最大の禁忌だと思っている。
いま、麻由香は好奇心と酔いによって突き進んでいる。酔いが覚めた後、激し後悔をするのは目に見えているが、今の彼女はそこに思いが至らない。
「言ったでしょ? 俺の、大きめなんだって」
笑いながら言う幸雄。でも、彼にも余裕はない。無理して明るく振る舞っているが、すぐ横の部屋には浩介がいる。早く自分のイチモツを納めないと……。そんな思いでいっぱいだった。
でも、そんな思いを吹き飛ばすように、
「大きく出来ますか?」
と、麻由香が好奇心いっぱいの目で言う。さっきまでの発情したような顔ではなく、好奇心でいっぱいの子供みたいな顔になっている。しかし、麻由香が興奮しているのは、ショーツのシミがさらに大きくなっていることで容易に想像がつく。
いくら浮気を最大の禁忌と考えて、試してみたいと思ってもいないとしても、麻由香の身体は意識と裏腹にそれを求めている。
身体は正直……。そんな言葉がピッタリと来る麻由香の反応に、幸雄は気がついた。そして、浩介がすぐ横に寝ている状況にも関わらず、麻由香との許されないセックスを想像していた。
「何か、刺激があれば大きくなるんだけど……」
幸雄は、自分の手でしごいて大きくすることをせず、そんな事を言い出した。
「刺激って、どんな刺激ですか?」
麻由香は、幸雄の肉棒を見つめたままそんな質問をした。
「おっぱいとか見せてくれたら、大きくなると思うけど……」
幸雄は、そんな要望を告げた。本当は、勃起しないように必死で他の事を考えている彼は、なるべく麻由香の姿も見ないようにしていた。
麻由香の今の姿は、あまりにも煽情的で、まともに見てしまったら、すぐに完全に勃起してしまうのを避けられないと思っていた。
「わかりました……。じゃあ、少し目をつぶってて下さい……」
麻由香は、ためらいがちにそう言った。幸雄は、言われるままに目を閉じる。
麻由香は、幸雄の目が閉じられたのを確認すると、ブラウスのボタンに指をかけた。その白くて細い美しい指は、緊張のためか微妙に震えている。ボタンを外すのに多少苦労をしながら、それでもボタンをすべて外した麻由香。
ブラウスは、麻由香の大きな胸に引き裂かれたように左右に開き、麻由香のたわわな美しい果実が姿を現わす。35歳という年齢から、20代の頃と比べて多少は垂れ下がってしまったが、それでもまだまだ充分に張りのある若々しい乳房だ。
麻由香は、大きく胸をはだけさせたことで、やっと少し我に返った。そして、不安そうな顔で隣の部屋の浩介を見た。ソファで寝ている浩介は、麻由香の位置からだと足しか見えない。それでも、麻由香は夫の姿を見て、猛烈な罪悪感に駆られていた。
(私、何してるんだろう? ダメ……。