有名人官能小説 川村ゆきえ
2018/08/23
某ホテルの最上階で市街地の夜景を一望に見下ろしながら、3人の男たちが談笑している。
某芸能プロダクションの社長とあまり良い噂を耳にしない政治家が2人。
「本日はお忙しいところわざわざお越しいただき、ありがとうございました。そればかりか、度々の我が事務所への格別のご配慮には感謝の言葉もありません。」ソファから立ち上がり深々と頭を下げる社長に、2人の男たちが大柄な身体を揺すって応える。
「ははは、いつもながらお前は話が上手いな。しかしまあ、国民の為に働くのが我々の仕事なのでな。気にせんでもよいわ。それより、これからもよろしく頼むぞ。」
「無論でございます。先生方のお力添えで、うちの人間も手広く仕事ができるのです。売り上げの中から充分なお礼はさせて頂きます。」このプロダクションとはちょっとしたことから知り合い、今ではこういう仲である。
ちょっと仕事をし易くしてやるだけで、礼として金が入るのだ。
「しかし、それだけではないのだろう?ん?」政治家の1人、田中が好色そうな笑みを浮かべる。
金と権力にものをいわせて美女をモノにするのが何より楽しみなこの2人は、金の他にも目を付けているものがあった。
「これはこれは。お楽しみは後にと思っておりましたが、そろそろ先生方に披露することに致しましょう。今日のは充分ご満足頂けると思います。」
「おおぅ・・・」マネージャーに連れられ1人の女が姿を現すと、2人の客は一様に感嘆の声を洩らす。
女は後ろ手に縛られ、身に着けているのは純白の下着という姿だった。
光沢のある上品なデザインのブラジャーとパンティには可憐なレースがあしらわれ、女の美しさを際立たせている。
魅力的な胸の膨らみ。
無駄のない腰のくびれ。
豊かな色気を醸し出している腰つき。
しかし、それにも増して男たちの目が奪われたのは、その美しくも妖しい表情だった。
瞳はしっとりと潤みを帯び、瑞々しい唇からは熱い息が漏れている。
胸の膨らみが大きく上下しているのがわかる。
清楚な美人といった顔がただそれだけで、強烈に男をそそり誘ってやまない色香を振りまいている。
女がソファに座る男たちの周囲を1周する間、男たちはその身体を存分に鑑賞する。
うっすらとした香りまでが漂ってくるようである。
連れて来られた美女・・・ゆきえは男たちに見られながら、全身を包む甘い痺れと、湧き起こる熱い疼きを必死に堪えていた。
政治家田沼が嘆息する。
「これは何と・・・」
「気に入って頂けましたかな?少し気が強い娘ですので、一服盛っていますが、先生方はこういうのもお好きでしたね?」政治家たちが金以外に目を付けているものとは、言うまでもなくこのプロダクションの若い女である。
田中や田沼から声が掛かることもあるが、大抵はこの社長が選んで連れてくる。
この時、売れることを条件に女の方から歓んで付いて来る者もいれば、否やと拒む者もいるが、そういう者は、ゆきえの様に一服盛られて連れて来られるのである。
ゆきえは縛った手首を引っ張られ、社長の膝の上に座らされた。
「いい加減あきらめるんだな、川村君。それに、君はお金に困っているんだろう?ここで気に入られれば、後々楽だよ?」社長はゆきえに耳打ちをすると、すぐにその柔らかな乳房を揉み始める。
「うっ・・・やめ・・・っ・・・んっ・・・」身体をくの字に曲げ、くねらせて乳房を揉む手から逃れようとするものの、後ろ手に縛られていては身動きもままならない。
媚薬が回った身体には、ただそれだけの男の愛撫にも狂おしい欲求が込み上げてくる。
ゆきえの身体は自分の意思とは関係なく、熱く火照り始めていた。
「はっ・・・はぁっ・・・んっ・・・はあっ・・・」次第に、熱い吐息に小さな喘ぎ声が混じり始め、男たちの聴覚を刺激する。
「ご覧ください。なかなかのものでございましょう?」
「なるほど、大したものだ。・・・しかし、まだよくわからんな。もう少し見せてもおうか?」
「これは失礼致しました。」社長は相手の意を察し、ゆきえの膝に手を当てグッと脚を割り開く。
「あっ!」ゆきえは突然のことに驚きの声を上げるが、社長はそれを無視し、両脚を割り開いた手をゆっくりとゆきえの股間へ伸ばしていく。
ついに、その股間を社長の手が襲い始める。
押し付けられた太い指がパンティに食い込み、その中心を縦に何度もなぞり、動く。
「んううぅぅっ!」今まで何とか堪えていた官能の火が一気に燃え上がり始める。
白く、それでいてむっちりとした太腿をひきつらせて、ゆきえが喘ぐ。
「あぁっ、はあっ・・・」ブラジャーの上から乳首を摘み、開かせた股間を弄び、社長は楽しそうに男たちに話しかける。
「いかがですか?素晴らしいでしょう?奥に部屋もご用意させて頂いておりますが?ごゆっくりなされませんか?」もとよりそのつもりの男たちには是非もない。
「ほう・・・なるほど。確かに良いのう。どれ、たっぷりと可愛がってやろう。奥の部屋とやらへ案内してもらおうか?」
「ありがとうございます。それではどうぞこちらへ」プロダクション的には交渉成立。
今後も安泰であろう。
そして、ゆきえは男たちに連れられ、奥の部屋へと入っていった。
両手を束ねベッドの上方に手錠で固定された美女に、男たちがゆっくりと迫る。
身動きできない女をベッドで嬲るという期待感が男たちの欲望に火をつける。
「ふふふっ。今からこの私が、直々に味見をしてやろう・・・」しなやかな美女の肢体に田中が舌なめずりをする。
片手でネクタイを外し、服を脱いでゆきえに挑む。
膝を上げ下着姿でベッドに横たわるゆきえはこの上ない美しさだ。
「いや・・・来ないで・・・」視線から身を隠す様にぴったりと太腿を閉じ、切なく男たちを見つめるゆきえに、田中が話しかける。
「哀願する美女を辱めるのも格別じゃないか・・・。ゆきえちゃんと言ったね?・・・ぞくぞくするほど可愛い姿だ・・・」
「ほぅ、お姉ちゃんがあの川村ゆきえちゃんか?確かに、この娘を辱めるのは、興奮しそうですなぁ」田沼が楽しそうに相槌を打つ。
「さぁ・・・今夜は2人で、ゆきえちゃんをたっぷりと可愛がってあげましょうか・・・」ゆきえに近付く男たちの顔がギラギラと一層好色さを帯びて見える。
その股間は、天を衝く勢いで弓なりの男根が熱く脈打っている。
ベッドの上にゆきえに覆い被さる様にして2人の男がにじり寄る。
「まずはゆっくりと、ゆきえちゃんのオッパイを触らせてもらおうか」
「や、やめてっ、触らないで!」
「くくくっ、手錠をつけられては抵抗もできまい。抵抗できない女がオッパイを揉まれるときの顔が、私は大変に好きでな・・・」男たちが左右からブラジャーに包まれた脚の膨らみに手を伸ばす。
「うっ・・・いや・・・」大きな手がブラジャーの上から胸に触れた瞬間、ゆきえは思わず顔を逸らす。
柔らかく乳房を包み込んだ田沼がゆきえの表情を楽しみながらからかう。
「どうした?こんなもので嫌がってどうする?それに・・・別に処女というわけでもあるまい?」じわじわと時間をかけ、テクニックを駆使して女を嬲り、征服する。
それが田沼の女の楽しみ方だった。
ゆきえは何とか男たちのイヤらしい責めに抵抗しようとする。
「くっ・・・や、やめてください・・・!」
「ほう・・・その状態でどうするというのかね?」
「ゆきえちゃんも所詮は女。好きな様にされて、どこまで耐えられるか楽しみにしているぞ」田中の片手は鷲掴みにした胸を揉みしだく。
田沼も包み込んだ乳房を柔らかく揉み始める。
みるみるうちに顔を歪めるゆきえ。
もはや逃れようのない快楽の責め苦が始まろうとしているのを、ゆきえは悟った首筋から腕、肩に舌を這わせ進める田中がゆきえの脇を丹念に舐めあげる。
田沼はブラジャーの頂上にうっすら浮き上がった小さな突起を欲望を込めて見つめている。
女を、それもこのような美女を無理矢理感じさせていくのは、堪えられない悦楽なのだ。
「ふふふ、何だかここが堅くなっているぞ。これは一体何だね?」その突起を指の腹でゆっくりと円を描く様になぞる。
びくっと胸が震え、指から逃げようと動くが、田沼の指はどこまでも付いていき、執拗になぞり回る。
「うっ・・・んっ・・・」
「これこれ、これだよ。随分と堅くなって・・・この尖りは何だね?」田沼は顔を背けるゆきえの自分の顔をぐっと近づける。
乳首を軽く摘む度に眉をくっとひそめるゆきえの表情は、田沼の欲情を更に誘う。
「こんなに堅く尖らせて、どれ、この中がどうなっているのか、見せてもらおうか」ブラジャーの片方のカップをグッとたくし上げる。
「あっ・・・」思わず声を上げたゆきえの片方の胸がぷるんっと揺れ、瑞々しい乳房から薄桃色の乳首までが男の目に晒される。
無遠慮な男の掌が丸い乳房を撫で回し、指先で乳首を転がす。
「綺麗なオッパイが丸見えになってしまったな。白い胸に桃色の乳首。綺麗な色だ。ふふふ、しかし、彼氏でもない男に弄られて、ここをこんなに堅くしていいのかね?」ゆきえは答えない。
横に顔を逸らし、乳首を摘み転がす男たちの蹂躙から耐えようと、目を瞑っている。
ギュッと結んだ唇。
快感に痺れるゆきえの精一杯の抵抗だった。
田中が掌をカップの横から内側に潜り込ませて囁く。
「どれどれ、これか。本当に堅く尖っているな。これが感じるのか?どうだ?」カップの内側で指先がこりこりと乳首を摘み、転がし、淫らに蠢く。