輪姦ー21歳 (2/2)

2018/02/19

壁も天井も打ちっぱなしのコンクリート。
4人に羽交い絞めにされるように車の外に引きずり出されると、目の前に鉄製のドア。
それを開けると、そこはもう部屋の中だった。
その頃の私はまだ知らなかった。
そんな風にフロントも通さず、車から直接部屋に入ることの出来るホテルがあるとは・・
部屋に入るなり、私はベッドの上に押し倒された。
スカートを捲り上げられ、パンティに手がかかる。
「・・・いやっ!」頭では諦めていても、体のほうは正直で、少しでもその一瞬を遅らせたいと宙を蹴り身をよじって男達を跳ね除けようともがく。
でも8本の腕は、私の体に食い込んだままビクともしない。
男の力がこんなにも強いものだとは、それまで知らなかった。
下半身がむき出しになり、両膝に男の手がかかる。
私は必死になって膝頭に力を込めたけど、やっぱり無駄だった。
あっさりと太腿をこじ開けられ、刈り上げの男が腰を割り込ませてくる。
「いや! やめて、お願い! 助けて!!」
プライドも意地もすべて投げ捨て、私は文字通り懇願した。
なのに男はそんな私をせせら笑うように、むき出しのアソコに熱いモノをこすり付けてくる。
悪寒がした。
吐きそうになった。
しばらくそうやって襞の間をなぞった後、男は一気に腰を突き上げてきた。
息が詰まり、私は背中を弓なりに反らせて甲高い悲鳴を上げていた。
夢でも錯覚でもない。
どこの誰とも知れない男のモノでお腹の中をかき回されている・・
急に体が重だるくなり、全身から力が抜けていった。
その変化は押さえつけていた腕を通して伝わったのだろう。
男達は私の体から手を離し、代わりにブラウスの隙間からはみ出ている乳房に手や舌を這わせてきた。
やがて刈り上げの男は深々と腰を突き入れると呻き声をあげた。
私にとっては止めだった。
中に出されてしまったのだ。
本当に穢されてしまったのだ。
刈り上げの男が体を離すと、すぐに茶髪の男が足許に回りこんできた。
激しく体を前後に揺さぶられ、また中に出され、息つく間もなく丸顔の男がのしかかってくる。
私はぼんやりと天井を見上げたまま、早く終わって欲しいとだけ思いながら、されるに任せていた。
快感がまったくなくても、出し入れされれば少しは濡れてくる。
先に出した男の精液があふれ出してもきてる。
でもこうも続けざまだととても追いつかず、3人目となるとあそこがヒリヒリとして熱を持ち、激しく突かれたせいか、お腹の奥も痛くなってくる。
(・・・もう少しの辛抱・・・、あと一人、それで終わるんだから・・・)
私は念仏でも唱えるように、心の中でそれだけを繰り返していた。
4人目のスーツ姿だった男は、私の体をひっくり返すと、背後から押し入ってきた。
そして信じられないことに、さっきイッたばかりの茶髪の男が、私の髪の毛を掴むと、口にアレをあてがってきたのだ。
これで終わると思っていたのに、口に押し込まれたそれは硬く張り詰めていた。
スーツの男がのけ反って呻き声を上げる気配がした。
けれど、やはりそれで「終わり」にはならなかった。
口からアレを抜いて寝転がった茶髪の上に跨がされ、下から串刺しにされる。
誰かの手がお尻をつかみ、谷間に熱いものが押し当てられる。
まさかと思った次の瞬間、焼け付くような痛みが脳天まで突き抜けた。
「やめ・・・やめてっ、痛ッ、痛い・・・っ」悲鳴をあげて無我夢中で腰を引こうとしたが、お尻と腰と肩と背中をがっしりと押さえ込まれていてどうすることもできない。
お尻をつかんだ手に力がこもり、太いものがゆっくりと小刻みにアナルにねじ込まれる。
「あ・・・っ、痛ッ・・・あ、あぁぁぁ・・・」
気がつくと、男のお腹がぴったりとお尻にくっついていて、アレを根元まで埋め込まれたことがわかった。
「へっへ、二本とも呑み込みやがったぜ。どうだぁ? 腹がはち切れそうなんじゃねえか?」
お腹の中はわからない。
でもアソコとお尻の穴が目一杯開ききっている感覚があった。
アレを押し込まれると口から内臓があふれそうになり、引くとウンチをしているときと同じ感覚に襲われる。
同時に下からも激しく腰を突き上げられ、不快なのか気持ちいいのか、自分でもわからなくなってくる。
「どうやらこういうのが好みだったみたいだな。ヌルヌルだぜ」
「じゃあ、こうするともっと悦ぶんじゃねえか?」
誰かの手が顎をつかみ、生暖かいモノを口の中に押し込んできた。
その時何を感じ、何を考えていたのか、今もって思い出せない。
ただ、私はそうするのが当然のように、素直に男のモノに舌を絡めていた。
「その気になってきたみたいだぜ。ちゃんと撮ってるか?」
「おう。ばっちりだぜ」何のことかと私は目を開けた。
スーツの男がカメラを向けていた。
それ以上に衝撃だったのは、その背後の鏡に映っていた自分の姿だった。
下半身を二人の男に挟まれて腰を揺すられ、口にもアレを深々と差し込まれている私・・
それは”私”ではなく、”肉の塊り”以外のなにものでもなかった。
慌てて目を閉じたものの、まぶたの裏に今見たものがより鮮明に浮かび上がってくる。
なのに、どうしてそうなるのか・・・そんな自分の姿に怖気を催すどころか、体の奥が疼き、熱を帯びてくる。
「あ・・・ああぁぁ・・・っ」
塞がれた口の端から漏れる声が、自分でも呆れるほどとろけきっているのがわかる。
3人の出し入れが激しくなり、いいように体を揺さぶりたてられているうちに息が止まってしまった。
甘い痺れが腰を押し包んだ・・・と思った次の瞬間、それは凄まじい勢いで全身に拡がっていった。
・・そう、マワされていたのにも関わらず、私は、イッてしまったのだ。
一度絶頂を迎えた私の体は、その後しばらくイキっぱなしの状態になった。
萎えたモノが引き抜かれ、交替して新たに硬いモノが入ってくる度、全身がヒクヒクと痙攣する。
まるで丘に打ち上げられた魚だった。
それでも4人はまったく容赦してくれなかった。
「もう、やめて」と懇願しても、無理やり体を引き起こされて、突っ込んでくる。
もう指一本動かす気になれないほど体はくたくたなのに、アソコとアナルだけは別の生き物のように収縮を繰り返している。
現実とは思えない現実。
再び車に乗せられ、家の近くで下ろされた時には、もう空はすっかり明るくなっていた。
その日から、あの4人がまた待ち伏せているのではないかという恐怖から、私は外出ができなくなった。
何せ向こうは私がどの辺りに住んでいるのか知っているのだ。
数ヵ月後に引越して多少落ち着いたが、それでもしばらくの間大通りは歩けなかった。
後ろから車が近づく気配がしただけでパニックになるからだ。
たとえ昼間でもバスかタクシーを利用し、無駄な外出は極力避ける。
そうして日々を過ごしているうちに、私は大変なことに気づいた。
あの日以来、オナニーをしようとすると、必ず”あの時”の光景が浮かんでしまうのだ。
そして自分でも呆れるほどあっけなくイッてしまう。
頭ではそれほどに忌まわしく思っているのに、体のほうはあの時の快感を忘れられずにいる・・
そんな自分に気づいた時から、私の人生は変わってしまった。
暗転と呼ぶべきか、それとも悦ぶべきなのか、いまだ答えは出ていない。

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