小○生5年と
2018/01/21
高校生の頃、美術部の先輩が好きだった。
先輩(仮にMさんとしよう)は俺の一つ上で、身長は165くらい、ルーシー・リューを優しくした感じで、胸が大きいのを気にしてた。
俺(仮にYとする)は身長175、体重57、顔は普通だと思うが、今思うとビン底メガネのダサ坊だった。
先輩は誰に対してもはっきり物を言う人で、そのせいで年上には嫌われてたしクラスでも浮いてたけど、俺ら後輩にとってはものすごく頼りになる存在だった。
姉貴肌というのかすごく面倒見がよくて、俺ともう一人の女子(Rとしよう)とが、後輩の中でも特に一の子分・二の子分みたいな感じだった。
俺らが入部して以来、三人で沢山馬鹿なことやって遊んだ。
俺はその頃から先輩のことが好きだったが、なんか言えないまま時間が過ぎていった。
そうこうしてるうちに2年目の夏、先輩には彼氏が出来た。
俺には何も言ってくれなかったが、R情報によるとKさんという人だった。
このKさんは、うちの高校を留年した末中退し地元でフリーターという、まぁはっきり言ってDQNな人だ。
それでも文化祭へよく顔出して盛り上げてくれるので、生徒には結構人気があった。
あと女癖が悪いので有名で、常に二股三股当たり前という人だった。
色々考えた末、夏休み明けに俺は先輩に告白し、Kさんと付き合うのをやめて欲しいと言った。
だが先輩は、「Kが他の子とも付き合ってるのは知ってる。でもアタシは・・・それでもいいの」
「Yのことはかわいい後輩以上には見れない」
話してるうちに、先輩も俺も泣いていた。
先輩の涙をみたのは多分あれが初めてだったろう。
そして先輩は涙声でこう言った。
「虫がいいって思われるかもしれないけど、これからも相談に乗ってくれたら嬉しいよ…?」
それからの俺は、先輩の緊急避難所になった。
Kさんと喧嘩したりして落ち込んでる時、先輩は決まって俺を側に置きたがった。
その度に俺は慰めたり励ましたり、そしていつも最後には別れることを薦めたけど、結局は先輩はKさんとヨリを戻してしまうのだった。
こう書いてると先輩がすごく悪い女に見えるかもしれないが、俺はそうは思ってなかった。
先輩は抱きしめられるのがすごく好きで、特にお気に入りだったのが、俺が壁にもたれてその膝の間に先輩が座り、要は俺が椅子みたいな形になって後ろから抱きしめる格好だった。
腕の中で彼女は猫みたいに甘えて、俺がふざけて胸を触るとキャッキャッと笑って逃げる真似をした。
たとえこの瞬間だけでも先輩がこんな表情を見せてくれるなら、俺はそれで満足だった。
忘れもしない10月2週目の土曜日、昼ごろ先輩から電話がかかってきた。
今までになく暗い、かすれた声で「会いたいよ・・・」と言われた。
先輩の家は無理なので、いつも行く公園(神社の境内みたいな所)で落ち合った。
先輩はここ最近Kさんと喧嘩し続けてるらしかった。
好きは好きだけど、もう付き合っていくことに疲れた・・・、と言っていた。
とにかく先輩のやつれ具合が半端じゃないので、これ以上思い詰めさせない方がいいと思い俺は
「今は何も考えなくていいですよ」
と言って先輩の肩に手を回した。
先輩は黙ってもたれかかってきた。
「好きなだけこうしててください」
「ごめんね、いつもこんな話ばっかりで」
「いえ。いいっす。俺は嬉しいすから」
「ありがと」
先輩はそう言うと俺の頬に手をあて、それから、キスしてきた。
唇が軽く触れあっただけだが、初めてだった俺には衝撃的だった。
「・・・・・・!!!!」
「はい、ファーストキスもーらい」
固まってる俺の胸に先輩は頭をどん、と押しつけ、「今日一日、アタシはYの恋人」
と宣言?した。
この人の決め付け口調はたいがい照れ隠しだって事を知ってた俺は、ただ黙って頷いた。
そして、二度目のキスをした。
今度は舌を入れられた。
びっくりしたけど、嫌じゃなかった。
多分時間にすればほんの僅かのことだったろうけど、俺にはすごく長く感じられた。
その日、俺たちは本当の恋人みたいに過ごした。
今までも画材買いに行ったり川原で写生したりと、二人でどこかに行ったことはあったが、そういうのとは明らかに違ってた。
まぁ田舎の町でそれほど遊ぶ所もないから、ゲーセンとか買い食いとかそんな程度だったが、その一つ一つが特別なものに感じた。
先輩が楽しそうにする姿を久しぶりに見た。
日が暮れて、どちらから言うともなく俺たちは学校に忍び込むことにした。
校舎内には入れないので、美術部の部室に行った。
部室の半分くらいはキャンバスや彫像の物置状態だったが、残りの半分は俺たち好みに改造された空間、いわば秘密基地と化している。
古ぼけたソファー、ゴミ捨て場で拾った机、黄色い冷蔵庫、昔の洋画のポスター、原付のミラー、日光写真、錆びた足踏みミシンetc…、毎日のように見慣れた光景だったが、夜来たのは初めてだった。
俺たちはソファーに座って色んなことを話したが、やっぱりいつのまにか俺が後ろから抱きしめるいつもの格好に落ち着いていた。
少し会話が途切れ、俺は思い切って先輩の胸に触った。
彼女はびくっとしたが、逃げようとしなかった。
俺は彼女の耳元で
「好きです」
とささやいた。
彼女は振り向いて
「…いいよ」
息だけの声だった。
そのままキスした。
彼女の舌が俺の舌を絡めとって弄ぶ。
俺はそれだけでいっぱいいっぱいになるが、そこは我慢して手を動かした。
彼女の豊かな膨らみ。
俺は夢中で撫で回した。
相当ぎこちない動きだ。
「んっ・・・あっ・・・・・・こら、あんまり強くしちゃダメ」
彼女はそう言いながら、乳房を揉む俺の手に手を重ねて、「手、冷たいね・・・」
と言って俺の指をくわえた。
彼女のあったかい唇と舌が、指先から指の股まで一本一本順々に包み込んでいく。
ちゅぱっ・・・・・・ちゅぱっ・・・・・・くちゅっ・・・・・・
静かな部屋にその音だけが響く。
俺は痛いくらいに勃起し、我慢できずに声を漏らしていた。
「ふふっ…、女の子みたいな声出すんだね」
彼女は唇をなめながら悪戯っぽく笑った。
俺は頭が真っ白になってしまって、「せ、先輩・・・。Kさんとも、こんなことするんですか・・・?」
自分が何を言ってるのかさっぱり分からなかった。
付き合ってんだから当たり前だろとか、なんで今そんなこと聞くんだとか、頭ん中が後悔でぐるぐる回ったときにはもう遅かった。
彼女はちょっと困ったような表情で、「・・・アタシは、Yが思ってる以上にいやらしい女の子だよ」
と言った。
何を言わせてるんだ俺は、こんなことがしたかったんじゃないのに、そう思って俺はすごく悲しくなった。
その時だった。
目の色が変わる、というのはああいうのを言うんだろうか。
彼女はアーモンド形の目を大きく見開いて俺の顔をじっと見つめていたが、すぐに何か企むように微笑んだ。
薄闇の中で見たその笑顔はすごく綺麗で、でも少し怖かった。
彼女はこっちへ向き直ると、抱きつきざまに俺をソファーに押し倒した。
彼女の両腕は俺の首に巻きついて、俺の脚の間に彼女の脚が入った。
「せ、先輩!?」
「ダメ、逃がさない」
そのまま唇で唇をふさがれる。
彼女の手が俺の体を這い回り、股間にたどり着く。
彼女はその膨らみをこすりながら、「おっきくなっちゃってるね・・・」
俺は喘ぐばかりで、言葉にならない。
彼女は俺の耳を舐めながら言った。
「あの人ね、バックでするのが好きなんだ」
一瞬、何の話をされてるのか理解できなかった。
「わかる?アタシが四つんばいになって、後ろから犬みたいにされるの」
俺の脳裏に彼女とKさんのカラミが鮮明に浮かんできた。
いやだ。
考えたくない。
そう思っても彼女の言葉は止まらない。
「すごく激しくされて、いつもそれでイクの。聞かせてあげたいなぁ、アタシがあの時どんな声出しちゃうか」
そういいながら彼女は俺を脱がせ、チンポを露出させた。
「あれぇ?なんでもっとおっきくなってるのかなぁ?」
しらじらしく俺の顔を覗き込む彼女。
俺は半べそをかきながら顔をそむけた。
彼女は両手で俺の顔を押さえ、自分と向きあわさせた。
「そう、その顔。その顔もっと見せて・・・」
どうしてこんな話を聞かされなくちゃいけないんだ、俺の気持ち知ってるくせに、先輩ひどい、そんな言葉が俺の中で渦巻いていた。
だが一方で、彼女の口からあんないやらしい言葉が出ることに興奮し、どこか受け容れてる自分もいた。
彼女はガマン汁を手のひらに塗り広げて、さらに手コキを続ける。
「あの人、ゴムつけるの好きじゃないの」
「え、えと、じゃあ避妊とかは・・・」
「中で出さないだけ」
彼女の息がだんだん荒くなっていく。
「ビデオに、影響されてさ、胸とか顔に・・・かけたがるの。たまに飲んで・・・あげると、すごく、喜ぶんだよ・・・ふふっ、単純だよね、男の子って・・・みんなああなのかな。ねえ?Yは?あんたもそうなんでしょ・・・」
「俺は違います」
「違わないよ。あんたも結局・・・」
彼女はそう言って俺の首筋を噛んだ。
「痛っ!」
俺が嫌がると彼女は唇を離し、歯型の痕を舐めた。
嫉妬と苦痛と悔しさと快感と興奮と困惑と、何もかもがごちゃまぜになって俺は自分が何なのか全然分からなくなっていた。
ただかろうじて出た声も、「・・・なん、で・・・こんな・・・こと・・・・・・」