鬼の柔道部
2017/06/17
僕が高校に入学して同じクラスになった山田隆という奴がいた。隆はスラっとしたイケメン風だが、かなり内向的な奴で超が付くほど大人しかった。隆の間違いは、高校入学して柔道部に入った事だ。僕は中学生の時から柔道をやっていたので希望して柔道部に入ったが、隆は柔道部になんか入る気はなかった。が、怖い先輩の強引な勧誘に屈して柔道部に籍を置く事になった。入部届にサインするまでは優しかった先輩も、翌日からは鬼に代わり、いつのまにか隆はパシリにされていた。退部する事も許されず、毎日苛められるために部活をしているようなものだった。この最悪な先輩たちが、隆の人生の歯車を大きく狂わしていく事になる。次の失敗は、仕方の無い事ではあるが、同じ学校の2年生に隆の姉がいる事が先輩達にバレてしまった事だ。 いきなり先輩に、「2年A組の、山田友紀ってお前の姉ちゃんか?」と聞かれた隆は、「・・・はい。」と教えたくなさそうに答えていた。 先輩たちが、「隆の姉ちゃんは美人だ。」としきりに言っていたので、どれほどのものかと思っていたが、見てびっくり!噂どおり、大人っぽい感じでスタイル抜群、島谷ひとみ風の髪の長い美人だった。 余談ではあるが、2年の広沢先輩は隆の姉ちゃんに告白して見事に玉砕した経験があり、その事が発覚してから一層、隆へのアタリがきつくなっていった。 僕らがパシリに使っている奴の姉ちゃんが美人、これを利用しない手は無い!と、先輩たちは不埒な考えをおこした。 ある日の部活でトランプ大会をする事になった。そのトランプ大会は最下位がみんなの命令に絶対服従する、というものだった。 隆以外の部員はみんなグルだったので、誰かが隆の後ろから手札を覗き、それをこっそり教えて隆が最下位になるように仕向けた。 狙い通り、最下位になった隆に下された命令は、「お前の姉ちゃんの、パンティー持って来い!」とか「姉ちゃんの入浴シーンをカメラに撮って来い!」とか「姉ちゃんが彼氏とヤッテルところをビデオに撮って来い!」とか、隆の姉ちゃんに対するスケベな事ばかりだった。 隆は冗談だと思っていたらしく、薄ら笑いを浮かべて「そんなの無理ですよ。勘弁してください。」と命令を断った。 ゲームのルールを破った事、それより何より隆の薄ら笑いが先輩たちの怒りに火をつけた。 「オメェ、何笑ってんだ!」と言って白井先輩が隆を引き立たせたかと思うと、きれいな大外刈りを隆にキメた。 そのまま白井先輩は横四方で隆を固め、他の部員が「オラッ!なめた事言ってんじゃねェーぞっ!」「ルール守れや!」等と口々に言いながら、隆のズボンを脱がし、パンツも脱がして、下半身を裸にさせた。 そして、「やめてくださいっ!」と叫ぶ隆の包茎チンポやケツの穴を、デジカメで撮影してやった。 そして、股間を隠して号泣する隆に、「この写真学校中にばら撒くぞ!」と脅すと隆は泣きながら「やめてください、返してください。」と哀願してきた。 テンションの高くなった先輩は、「デジカメの画像、消して欲しかったら、取り敢えず明日、姉ちゃんのパンツ2,3枚持って来い!!」と怒鳴り、「お前、明日何も持って来なかったら、画像を学校中の女子に見せて回るからな!!判ったか!?」と隆を脅した。 泣いて返事を渋ってる隆に、高木先輩が「オメェ、判ってんだろうな?姉ちゃんのパンツ、しかも派手なエロエロのやつ選んで持って来いよ!」と言って隆を蹴飛ばした。 隆は命令に従うしかなかった。 次の日、朝礼前に白井先輩と高木先輩と鈴木先輩の3人が、僕のクラスにやって来た。目的は、もちろん隆の持ってきたものだった。 教室の外から、「オイ、山田ッ!ちょっと来いや。」と野太い声の巨漢達に僕の教室の奴ら全員がビビッていた。 隆が呼び出され、教室の外で先輩達に紙袋を手渡していた。 同じクラスの僕は誰より早くその紙袋の中身を隆から聞いていた。 隆の姉、山田友紀先輩のパンティー2枚が入っていた。 放課後は部活どころではなかった。 パンティーは2枚ともかなりエロいもので濃いピンクに派手な柄のものと、レースの青いもの、どちらも詳細は言い難いが、こんなにエロいパンティーを山田友紀先輩がはいているのかと思うとかなりの興奮があった。 白井先輩がみんなの前で、パンティを手に取り「見ろよ、ここら辺がアイツのマンコの位置だぜ。」と言い、指で触りながらみんなに見せた。その中に隆もいた。 2枚のパンティーはそれぞれ高木先輩と白井先輩が持って帰り、3年から順番に回していくはずだったが、1年の僕らの手にくる事は無かった。 隆も「返して下さい。」と、頼んでいたが、結局隆の手にパンティーが戻る事は無かった。 山田友紀先輩が柔道部員達のオナペットになっている中、隆に次の命令が下った。 「ビデオかデジカメで山田友紀の裸を撮って来い!」この命令に隆は、「絶対無理です。」と答えた。 白井先輩は「お前のチンポやケツの穴の写真を学校中の奴に見られるのと、お前の姉ちゃんの裸を俺達だけに見られるのとどっちがいいんだ?」と隆にとって究極の選択を迫り、デジカメから出力した隆の情けない写真を手渡していた。 その自殺ものの写真を手渡された隆に断れるはずが無かった。 隆が少しかわいそうとも思ったが、僕自身、山田友紀先輩の裸が物凄く見たかった。 先輩からビデオカメラを借りた隆が、撮影内容を僕らに披露してくれたのはその2日後だった。 3年の先輩達がまず持ち帰って見て、8mmからビデオテープにおとしたものを持って来てくれた。 2年の先輩達が見終わった後、1年の手にやっと回されてきた。 3年が見た後、隆に高木先輩が、「撮れてないじゃないか!」と隆を攻めていたので期待できる物じゃないと思っていた。 再生してみると、画面に映ったのは山田友紀先輩の部屋、ビデオカメラは固定されているようなのでおそらく隠して置いたものと推察できた。 しばらくして、制服姿の山田友紀先輩が部屋に入ってきた、カメラの存在に気づかず、部屋の中を行ったり来たりした後、画面の左端のほうで制服を脱ぎ始め、普段着に着替え始めた。 確かに全裸ではないが、山田友紀先輩のブラジャー姿とパンティー姿がビデオには写っていた。時間にすると15秒ぐらいの短い時間だったし、ほとんど後姿だったが、僕は思わず、「すっげー!!」と声を出してしまったぐらい興奮するものだった。 山田友紀先輩に対する柔道部の破廉恥行為が始まってから、僕のオナペットは毎回、山田友紀先輩になっていた。 柔道部全員がおかしくなり始めていた、山田友紀先輩に対する性欲は日増しに強くなり、その行為はどんどんエスカレートしていく。 山田友紀先輩とやりたい。顔やオッパイやマンコの中に僕の白い液をぶちまけたい。僕は毎晩のようにそんな事を想像しながらオナニーをしていた。 他の奴はどうなのか?僕が異常性欲者だったのか?みんな同じ事を考えていたのか?それはわからないが、みんなが同じ考えをしていたのならば、それは時間の問題だった。 山田友紀先輩の着替えの盗撮ビデオが1年の手に渡るときには、隆に対して次の命令が下っていた。 「山田友紀の裸、バッチリ丸見えのビデオを撮ってこい!」 隆は命令を受けて、仕方なくビデオカメラを無理矢理持って帰らされた。 先輩も僕も毎日、期待に胸を高ぶらせながら隆のビデオを待った。 しかし隆はビデオを撮ってくる事は出来なかった。 先輩たちは毎日、隆に受身の取れない技をかけ、苛めとしか思えない仕打ちをしたが、隆はひたすら、「無理です!絶対ばれます!」と先輩に訴え続けていた。 先輩達は、隆を苛めるのが楽しかったわけではなく、隆をダシにして姉である山田友紀にいやらしい事をしたがっていたので、言うことを聞かない隆に対するいじめが終わるわけがなかった。 ある日、僕が少し遅れて部室に顔を出すと、素っ裸にされた隆が正座させられていた。 何事かと思っていると、高木先輩が「ほらっ!早くそのままグランド10周してこい!」と隆を蹴飛ばした。 2,3年の先輩たちに早くしろ!と蹴飛ばされても、隆は動かずにいた。 白井先輩が、「仕方ねぇな。」と言って、鈴木先輩と隆の両脇を持って担ぎ上げ、「おい!こいつ、放り出すぞ!」と言った。 隆は大暴れしながら、「やめてください!」と連発していたが、部室のドアの前まで担いでいかれて、「せ、先輩、ゆ、許してくださいっ!嫌だ!」と声を上ずらせながら必死に頼み込んでいた。 白井先輩が、「俺らの事より、姉ちゃんにばれる事の方が怖いんだろ!10周したら許してやるよ!」と隆に言った。 隆は、「出来ません!出来ません!お願いします!」と必死だったが、先輩は本気で嫌がる隆を見て、「お前の姉ちゃんとやらしてくれたら許してやるよ。」と、本気とも冗談とも取れない言葉を隆にかけた。 隆はうんざりしたように、「だから、どうやってやるんですかっ!出来るわけないじゃないですかっ!」と開き直ったように言った。 その態度が先輩たちの神経を逆撫でして、「なんだっ!その言い方は!そんな事、お前が考えるんだよ!」と、怒鳴り返した後、「もういいよ!放り出すぞ!」と言い、部室のドアが少し開けられるた。 隆は、「ワァ―――ッ!!」と叫んで、大暴れしながら、「わかりましたっ!わかりましたから助けてくださいっ!!」と叫んだ。 僕は、苦し紛れに出来ない約束をしたな、と思った。 最初は、みんな悪ふざけだったのが、段々本気になっていた感じだ。 山田友紀先輩の不幸は、気の弱い弟の対応の悪さだと思った。 それから少し日がたって、獣と化した先輩達に、「今日、お前んち行くぞ!」と、強引に決められ、隆の家に行くことになった。 3年の白…