キス

2017/02/13

何事も手順と時間とタイミング。母にとって私と再び暮らすことは、長い間の空白を埋める作業が必要なのだろう。18歳までの少年しか知らない母にとって、今の私は30歳を過ぎている。息子ではあるが男として映る部分もあるようだった。あの日、4年ぶりに会った親子がキスをした。の甘く柔らかい母の唇。もう一度唇をふさぎたい。母の舌を感じたい!オチンチン事件の翌日、出勤前のカバンを受け取るタイミングで母の頬にキスをした。「あら~~、行ってらっしゃい」「由美子、行って来ます」「はい、あなた」母は笑っていた。何事も手順と時間!頬へのキス続け唇に触れるキスをする。それが受け入れられれば長めのキスへ。それもOKなら唇を舐める。そして舌を挿入する。それも受け入れてくれたら、ブリーフごしの勃起を見せる。とにかく唇にできれば、あとは流れで行けるだろう。勃起については反応が怖い。少しでも拒否反応があればそれで終わり。唇のキスを実行する朝、そわそわドキドキが母にも伝わったようでした。「どうしたの?今朝のテル変よ」「会議の進行役だからかな?緊張してるのわかる?」「なんとなくね、さあ行ってらっしゃい!」緊張のあまりキスを忘れると母の方から言い出した。「あれ、行って来ますのキスは?楽しみの一つなのにぃ」「あっ、ごめん。わすれてたよ」「もう、テルからキスしだしたのにーーー」私は思いきって唇にしてみた。「はい、ありがとう。行ってらっしゃい」また母がきっかけを作ってくれた。1カ月ぐらい軽いキスを続け長めのキスに移行する。母はそれも受け入れてくれたが、ちょっと戸惑いあったようだった。「どうしたの?今日も忙しいの?」「なんとなくね、まだ新婚みたいだしね」「そうね、テルの奥さんだもんね」今回はあまり間を空けず、唇を舐めてみた。母は拒絶しないが「親子でこんなキスいいのかな?」優しい声だったが笑顔はない。でもそれを続けていると、微笑むような笑顔を見せてくれたるようになった。あとは舌を絡ませるだけだった。母から舌を入れてくるようになれば全てOKなのだろう。母の口に舌を入れたのは冬の始まりだった。息子の舌の動きに戸惑う母。母の舌は動きが鈍い。

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