思い出せば、ずいぶんと若い時のことのように思える。

2019/06/30

あれは、20歳の時だった。
12月頃だった。
あるイベントの帰りの電車内でのことだった。
時刻は18時ごろだった。
帰りに電車は、すごくすいていた。
両端に一人ずつ座っているだけの殺風景な車内だった。
下車駅まで20分だった。
それまでほとんど乗客がいなかった。
ずっとすいたままの車内だった。
見渡すと、女性の乗客がいる。
真ん中あたりの席に座っている。
様子をみると、うつむいて目を閉じていた。
こげ茶のポニーテールで、顔立ちはついこの前見たカップルの女によく似ていて、十分に厚着をした上着と色あせて灰色がかった黒のジーンズ姿だった。
疲れている様子で熟睡しているようだった。
隣にこっそり移動してこの女性の様子をしばらく見ることにした。
かなり寝込んでいる。
すっかり寝込んでいるからか、両足が半開きになってジーンズ越しに股が見えている状態だった。
その格好がとてもくっきりしていてペニスが充血し始めた。
まだ気付かずに寝ている。
この女性の股をみながら、ズボンの中でぴくぴくとペニスを動かした。
この女性の股越しにヴァギナを意識して凝視し続けた。
まだ寝ている。
この女性のヴァギナに入れたい、すごく入れたい。
見続けるほどその高まりは激しくなり覗きこむように見た瞬間、ズボンの中で、射精してしまった。
手で刺激していないのに射精するのは初めてだった。
ドバーっと勢いよくパンツの中に精子を出してしまった。
こんなことは初めてだ。
よほどこの女性の股が刺激的だったのだと思った。
それからしばらくして、この女性が目が覚めたようだ。
急に隣にいることに気付き、ひどく驚いていた。
こちらも突然目を覚まされてこちらを見られてどぎまぎしてしまった。
取り繕いようがなかった。
でも、下車する駅だったのか、女性はそのまま席を立ち、ドアのほうに向かった。
この女性は、熟睡している間に股を開いていたことに自覚していなかったばかりか、その股を見られただけで射精してしまっていたことまで、想像していたのだろうか。
ドア付近に立っている時の立ち姿は、お尻が程よく大きく丸みがありくびれがあった。
そのような姿態でうつむき加減で頬が赤らんでいた様子が、さらに自分の女として犯したいという欲望を駆り立てた。
でも、追いかけはせずに、座席に座ったままにすることにした。
女性の股がどれほど魅惑的な空間か、裸体である必要もなく、着衣のままでも股が強調されるような着衣なら、裸体よりもずっと魅惑的な部分でありえることは男性視点ならではのことに違いない。
ついでに、向かいの席に青のジーンズ姿の長身グラマラスな別の女性が座っていた。
足を組んで座っていたが、こちらの様子を察したためか、席を立ち、どこかへ行ってしまい、下車駅も異なることも付記する。
こちらもこの日はジーンズをはいていたが、パンツのなかで勢いよく射精してしまいその残り香が以外と強く、隠しようがなかった。
くしくも、この女性と下車する駅が同じだった。
女性は去っていくようにさっさと前方を歩いて行った。
女性の股を凝視しながらの射精は実はとても気持ちがよかった。
熟睡中に女性の体に触ったりはしなかったが、触らずとも見るだけで勃起するし、射精にいたるのは初めてだった。
いいものを見させてもらったという思いだった。
着衣のままなら女性の股の生臭いにおいはしないし、ジーンズ特有のにおいだけのする女性のジーンズの股部分のにおいは、ずっと興奮するにちがいない。
そんなことを思いながら改札口へ歩いて行く途中で、こんなこともついでに思い出していた。
見るだけで射精するのは知らなかったと、ある女王様が言っていた。
ただ、その女王様は見るだけで勃起するのは知っているとインタビューに応じていた。
勃起するのが分かっていて行っていることを知って興奮した覚えがある。
ついでに言うと、その女王様は結婚しないと言っていた。
結婚よりもその道を極めるほうが好きなんだと言って男を振ったことがあるとまで言っていた。
かなりの美人なのにちょっともったいないなと思った。
でも、人間、中身を変えることほど、至難の業であることはない。
外見がどれほど美しくても、中身がその道を極めたいという中身では、普通の男は付き合いきれないだろうなとそのとき思ったものだった。
人間の現実を垣間見た一瞬でもあった。

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