嫁とカップル喫茶に見学に行ったら6

2018/07/07

嫁の希との、過激すぎる体験はこうして終わった。
みっちゃん夫妻と軽く絡む程度を考えていたのに、結局希は一晩にして6人も経験人数を増やしてしまった……。
その上、謎だった希の過去の事も、そしてまさかの浮気の話も聞いてしまった。
でも、僕に怒りはなかった。ただただ嫉妬と興奮で、カップル喫茶を出た今も心臓がドキドキしている。
希は、僕の方をチラチラ見ながら、黙って僕と一緒に歩く。僕も、なんと声をかければいいのかわからず、黙ったまま歩く。本当は、聞きたいことが山のようにある。とくに、浮気の話は結婚後の話なので、気になってしかたない。でも、浮気が発覚したからと言って、離婚する気もないし、それを責め立てるような気持ちもない。
ただ、知りたいだけだ。何があったのか……希は、本当にイキまくってしまったのか、それ以後、本当に先輩達とは会っていないのか……。
そして、さっきは結局答えなかったが、妊娠した経験があるのかどうか……。
頭の中でそんな堂々巡りをしていると、希がそっと手を繋いできた。僕はその手を握りかえし、希の方を見た。
『怒ってる? 本当に、ゴメンなさい……やりすぎだよね……』
泣きそうな顔で僕を見て言う希。
僕は、喉まで出かかった言葉を飲み込み、
「気持ち良かった?」
と、笑顔で聞いた。
その言葉に、希は一瞬驚いた顔になったが、すぐに、
『うん!』
と、笑顔で答えてくれた。
「どうする? 飯でも食べようか?」
僕は、さっきまでの異常な空間での緊張状態から解き放たれて、自分が腹ぺこなのに気がついた。
『うん。お腹ぺこぺこだよw』
そう言って、腕を絡ませてくる希。いつもよりも可愛らしい仕草だ。
「希は、結構プロテイン飲んでたみたいだけどw それでもぺこぺこなの?w」
僕は、少し悪ノリしてそんな事を言ってみた。今日、希は何人分の精液を飲んでしまったのだろう?
『もう! あんなちょっとじゃ、お腹ふくれないよぉw』
希も、そんな風に悪ノリ気味に言う。もう、すっかりと僕への罪悪感は消えているようだ。こういう気持ちの切り替えは、やっぱり女性の方が早いのかもしれない。
でも、僕はなんか楽しかった。嫌なことも知ってしまったが、逆に言えば、隠し事がなくなったとも言える。愛する妻のあんな姿を見てしまった直後なのに、僕は妙に晴れ晴れとした気分だった。
そして、時間が時間なのでファミレスで食事をした。希は本当に腹ぺこだったみたいで、すごい勢いで食べ始める。
あれだけたくさんの人数を相手にセックスをしたら、そうなるのも無理はないと思う。
希は、今日が初めての複数プレイではなかった。昔は、先輩達に自ら望んで廻されていた……そして、最近も僕に内緒で廻されてきた……。
今、僕の目の前でニコニコしながらジャンバラヤを食べている希が、僕を裏切ってセックスをしてきた……とても信じられない気がする。でも、それを見てみたいと思う僕がいる。
さっきのカップル喫茶での一件は、僕の目を意識していたはずだ。僕の目がないところで、希はどんな本性を見せるのだろう?
そんなことを考える僕は、開けてはいけない扉を開けてしまったのかもしれない。
すると、急に希が、
『あっ……』
と言った。そして、なぜか顔を真っ赤にして立ち上がり、
『出てきちゃった……』
と言って、トイレに向かった。
僕は、一瞬その言葉の意味がわからなかったが、意味がわかった途端、猛烈に興奮してしまった。
さっき希は、カップル喫茶の風呂でシャワーを浴びた。何人もの精液を浴びたり飲んだり、膣内に出されたりしたので、けっこう念入りに浴びた。それでも、大量に膣内に出された精液が、あふれてしまったのだと思う。
希がしばらくして戻ってくると、頬を赤くして、
『ちゃんと洗ったのに……恥ずかしい……』
と言う。さっき、あんなに乱れた姿を僕に見せておいて、今さらだと思うけど、それでも可愛いと思った。
「そういえば、大丈夫なの? 安全日なの?」
僕は、今さら思いだしたように聞く。
『大丈夫だよ。安心して』
言いきる希。
「でも、生理まだ先でしょ? 可能性はあるんじゃないの? 婦人科行く?」
僕は、みっちゃん夫妻みたいにはなれない。みっちゃんは、本気で京香さんを他人種で妊娠させようとしていた……。
『うん……ピル飲んでるから……』
歯切れの悪い希。初耳だ……最近の僕らは、避妊せずにセックスをしている。それで、出来たら産もうという感じで、積極的ではないが子作りをしているつもりだった。
僕は、なぜ僕に内緒で? そんな疑問で、思考停止してしまった。
「なんで?どうしてそんなものを?」
絞り出すように言う僕。
『ゴメンなさい……』
うつむいて謝るだけの希。
僕が何度もしつこく聞くと、
『先輩達に、飲んどけって……』
と答えた。僕は、頭を棒で殴られたみたいなショックを受けた。
「な、なんで!?また会うってこと!?」
思いがけず大きな声になってしまった。
『うぅん……予定はないけど、そう言われたから……』
すごく言いづらそうな希。
「希は会いたいって思ってるってことなの!?」
どうしても口調がキツくなってしまう。
すると希は、あまりにも意外な行動を取った。テーブルの下で、いつの間に靴を脱いだのか、素足で僕のペニスをズボンの上から触り始めた。
『会って欲しいって思ってるでしょ? ココはそう言ってるもんw』
希は、ゾクッとするような表情でそんな事を言った。僕は、怒ることも、希の足を払いのけることも出来ず、バカみたいに固まっていた。
急に性格が変わったみたいな希に、ただただ戸惑ってしまった。
希は、僕の目をじっと見つめたまま、
『マー君がやめろって言ったら、会わない……どうする? どうしたい?』
小悪魔って、こう言うことなんだ……そんな事を思いながら、僕は射すくめられたみたいになってしまった。
『イヤなの? どっち?』
まとわりつくような希の言い方。僕は、世界が一変してしまったような気持ちになる。
そして僕は、首を左右に振ってしまった。
「イヤじゃない……」
その上、そんな事まで言ってしまう……。
『そう言うと思ったw じゃあ、明日日程決めとくねw』
希は、本当に無邪気とも言えるような笑顔で、明日”他人に廻される日程”を決めると言っている。
僕は、その言葉の威力と、希の素足の感触で、恥ずかしいほどカチカチに勃起していた……。
そのあとは、完全に希のペースだった。先輩達に廻されに行くのとは別に、カップル喫茶も行こうとか、みっちゃん夫妻と外でも会おうとか、振り切れたように色々な要望を言う希。
結局僕は希の言う通りにするという事を約束した。
そして次の日、僕が会社から帰ると、希がニヤニヤ笑いながら出迎えてくれた。
『マー君、金曜日の夜から行ってくるねw』
と、いじめっ子みたいな顔で言う希。
「今週の?」
『うんw』
「そっか……いつまで?」
僕は、心臓がバカみたいにドキドキ脈打っていた。
『多分、土曜の夜には帰ってくるよ。でも、日曜日になるかもw』
希は、本当に楽しそうに僕をいじめてくる。でも、僕はそれを心底喜んでいる……。
僕は、すごく色々と考えた。希は、先輩達との事は全部報告してくれると約束している。でも、本当だろうか? そして何よりも、実際に見てみたいという気持ちが、抑えきれない。
僕は、行動に出た。行動力のある変態になった。
まず、希のスマホを勝手に調べ、希の先輩の情報を調べた。メルアドと電話番号はすぐにわかった。
そしてすぐに、コンタクトを取った。いきなり電話をかけた僕に、先輩はかなり動揺と不信感を持ったようだ。無理もないと思う。人妻に手を出し、その旦那からいきなり電話がかかってきたら、身構えて当たり前だと思う。
しかし、僕は丁寧に、下手に出ながら、説明した。そして、金曜からの出来事を、隠し撮りして動画を提供してくれたら、一切何もしないと約束した。
希の先輩は、僕が訴えれば、なにがしかの慰謝料を払うハメになる立場だ。希の先輩はヤンキーだと思っていたので、話が通じないかも……そんな不安はあったが、想像以上に話が早かった。もしかしたら、”ヤンキーの先輩達”という僕の先入観は、思い込みによる間違いなのかもしれないと思った。
ただ、その先輩も口約束だけでは不安と見えて、次の日に僕の会社の近くで会って話をしたいと言った。
そして今、その先輩との待ち合わせ場所に向かう僕は、すごくビビっていた。電話で話す印象と違って、やっぱり最初の想像通り、ヤンキーだったらどうしよう? 逆に脅されるかも? と、悪い想像で足が震える。
待ち合わせ場所に行くと、すでにその先輩らしき男がいた。目印の雑誌を丸めて持っているので、間違いないと思う。
僕が声をかけると、
「あ、旦那さんですか? すんません、時間もらっちゃって」
と、言葉遣いが微妙に雑ながら、ちゃんとした礼儀を持っている感じだった。
その先輩は、高岸という名前で、希の2こ上らしい。なので、僕と同じ歳という事になる。でも、見た目はすごく若く見える。金色に近い茶髪の髪型と、腰穿きのパンツ姿が、そう見せているのだと思う。
でも、イメージしているヤンキーとは違う感じだ。チャラい美容師とか、そんな感じに見える。
挨拶して近くの喫茶店に入り、話を始めた。電話では、かなり警戒感を持っていた彼も、今はかなりフランクというか、馴れ馴れしい態度になっていた。多分、僕の見た目で、コイツならなんとでもなる……そんな判断を下したようだ。
「でも、なんでそんな動画欲しいんすか? 離婚するためとか?」

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